- リハビリ辞典 -

こんにちは。当HP管理者の『真琴』です。
ここでは「リハビリ」のことを広く知っていただくために
その概念や理学療法士のことについて書いてみたいと思います。




■ リハビリテーションとは

 リハビリテーションとは、先天的に心身に障害のある人や、病気や事故により何らかの障害を持った人に対し身体的・社会的・職業的・教育的など、あらゆる方向から援助し、失った機能を回復させたり、残存能力を最大限に引き出して社会復帰を目指すものです。
リハビリテーションを英語で書くと『rehabilitation』となりますが、この言葉を辞書で引くと、

@一度失った位階とか特権とか財産とかを回復すること。
A一度失った名誉を取り返すこと。
B良好な状態に返すこと。
C治療や訓練によって身体的・精神的に元通り健康な状態に回復すること。

と示されています。
そもそも『re』という言葉は『再び』を意味する接頭語ですので、
つまり、人間であることの権利や尊厳を元通りに復権するのがリハビリテーションということです。
また、当HPのサブタイトルである『to make fit again』という言葉も、日本語訳すると『再び適した(資格のある)者にする』という意味があり、リハビリテーションと同義であるといえます。

以上のことを簡単に分かりやすく言うならば、リハビリテーションは
『様々な理由で身体に障害を持った人が、その機能を回復して
 一般人と同じ、またはそれに近いレベルで生活できるよう支援する』
というようなことですね。




■ リハビリテーションに関わる人々

リハビリテーションは、病気やケガを直接直す『治療医学』、病気を予防する『予防医学』に次いで、『第三の医学』と呼ばれています。
このリハビリテーションには様々な職種の人々が関わっていますが、その中でも患者さんの機能回復という分野を重視してアプローチしていくのが理学療法士(Physical Therapist)です。

しかし理学療法士だけでは患者さんを回復させることはできません。
下記に列挙するような様々な職種の方々と協力し合ってリハビリは行われています。

医学的職種
医師/理学療法士/作業療法士/言語療法士/
義肢装具士/看護婦(士)/保健婦(士)

心理的・社会的職種
ソーシャルワーカー/職業復帰カウンセラー/レクリエーションリーダー/
臨床心理士/教師

もちろんこれが全てではありません。患者さんに今何が必要なのか、何を求めているのか慎重に考慮し、ケースバイケースで様々な方々がフォローアップしていきます。
様々な職種の専門性を超えて、互いに議論・協力しあって患者さんの支援にあたるわけです。
学校の授業でも「チームアプローチが大切だ!」って口酸っぱく言われますしね。(笑)




■ 理学療法士の仕事

理学療法士は患者さんに対して主として理学療法を行うわけですが、
それでは『理学療法』とは一体何でしょう?
1965年に施行された「理学療法士及び作業療法士法」によれば、
理学療法とは、

『身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るために、治療体操、
その他の運動を行わせ、電気刺激、マッサージ、温熱、その他の物理的手段を加えること』


と定義されています。
ちょっと難しいような気もするかもしれませんが、大別すると以下の3本柱が理学療法士の仕事であると言えるでしょう。



1.運動療法

理学療法の中心であり、最も幅広く行われているのが運動療法です。
筋力や関節可動域、バランス能力や痛みの改善のために行い、
日常生活の基礎となる「起きる・立つ・座る・歩く」などの動作が効率的にできるようにします。

患者さんの動作を阻害している原因をつきとめ、それを排除するように、または残っている機能を用いて代償できるようにアプローチしていくわけです。
そのためには神経生理学的知識や運動学的知識が必要であり、
正しい手技を行えるよう養成施設にて勉強しなければなりません。

現在、私も学生としてその立場にあるわけですが、本当に一筋縄ではいきませんね。
学ばなければならないことは本当に多く、理学療法士が

『臨床経験3年積んだら一人前』

と言われる理由がよくわかります。
現場の職員は本当にすごいなぁって思いますね。



2.物理療法


熱・水・電気などの物理的エネルギーを用い、痛みや循環の改善、リラクセーションを得ることを目的としています。
具体的には「温熱療法」「水治療法」「光線療法」「電気療法」などを行います。
それぞれの治療法の詳細は省略しますが、要するに病院に設備されている機械をフルに活用して患者さんのコンディションを整えていくと思っていただければよいと思います。


3.日常生活動作訓練

日常生活を円滑に行うために必要な動作の助言や指導、訓練などを行います。

具体的には下記のような動作についてアプローチしていきます。
a)起居動作・・・起きる、座る、立つ
b)移動動作・・・歩く、杖を使う、車椅子を使う
c)排泄動作・・・トイレ動作
d)食事動作・・・箸やスプーンを使う、上手に食べる
e)整容動作・・・洗面、歯磨き、髭剃り
f)着脱動作・・・衣服を着る、脱ぐ

もちろんこれで全てというわけではありません。
また、訓練を行ってもこれらの動作が無理であった場合は、
患者さんに残された機能(例えば右手は動かないけど左手は動くなど)を活用したり、
自助具と呼ばれる装具を使ってできるだけ独力で行えるよう訓練していきます。



以上のような3つの柱が、理学療法士の主な仕事であると言えます。


非常に簡単でしたが、リハビリについてご理解いただけたでしょうか?
これを読んでリハビリのことを少しでも知っていただけたら幸いです。



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