澎湖島の水はどこから来るの?

澎湖島の水についての情報:
 台湾の南の小島・澎湖島は高い山がないためか、降水量が極端に少なく、かつてはその少ない雨水を貯め、井戸を掘り抜いて生活用水を得ていました。その当時、水は大変貴重であったに違いありません。食べ物はなくても、かなりの期間生きていられるのうですが、水がないとすぐに死んでしまうそうです。周りにいつでも水があって、水がなくて死にそうになった経験をしたことなどない私たちにとって、澎湖島の昔の人たちの苦労などは想像することも出来ないと思います。彼らから見るとペットボトルの水などは思いもしなかった品物であるに違いありません。今でも井戸は結構残っていますが、井戸水を飲用に用いると言うことはほとんどなく、その大方は放置され、あるいは農業用としてその命脈を保っています。では現在はどのように水が確保されているかというと、水を集めやすい場所に雨水を集める貯水地(中国語では水庫といいます。)を作って、水が海に垂れ流しにならないようにしています。それは水道水の水源となります。しかし、それではどうしても足りないので、海水から塩分を除いて水を作っています。その所為だと思いますが、シャワーを浴びるときにその水を嘗めてみると、やや塩気を感じます。澎湖島の設備では塩分を全部抜くと言うのは難しいのかも知れません。しかし、その塩分は意識しないとまず分からない程度のものであり、これにより健康被害が発生すると言うことなどはまず考えられません。又、最近4年ほどは雨が適度に降っている事が関係していると思われますが、結構自給できていますが、5年前の時は、丁度渇水期だったのか、台湾本島から毎日のように船で水を運んで来ていました。ともあれ、雨水を貯め、海水をイオン膜交換で脱塩して水を作り、又足りない時には水を台湾から船で運んでくる事により、水を確保し、それらを水源としていますから、汚染がないというのが特徴です。塩素を入れて殺菌するというような事をする必要がないか、あっても極少量の使用で事が足りるのです。つまりカルキ臭などは一切ありませんから、澎湖島の水は日本の大部分の都市の水よりは遙かに美味しいということが言えるでしょう。それは中流水や、ややもすると下水なども流れ込む水を沈殿させたり、濾過したりし、最後に塩素を加えて殺菌しなければならない日本の水道とは、水質が全然違っているからです。全くカルキ臭というものを感じさせないのです。とても上質の飲料水ということが言えます。ところがです。澎湖島の人は殆どが飲むための水を水売りスタンドで買っているのはとても不思議なことに思えます。おそらく澎湖島の井戸の水が少し塩気があるために、水の中の塩分にとても敏感になっていて、水道の水にも多少の塩気があり、その塩気を抜く水売りスタンドが普及したのではないかと思います。
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水売りスタンド 水売りスタンド 水売りスタンド
地元の人は上にあるような水売りスタンドで水を買います:
 今は日本にもあるかも知れませんが、8年前には一つも見ませんでした。水をお金を出して買うというようなことは、かつて日本人には考えられませんでした。日本人の国際的無知を揶揄する言葉に「水と安全はただだ手にはいると思っている」等と表現されたりします。でも、かつては考えられなかった水のペットボトルが飛ぶように売れるようになった今、或いは台湾のようにRO濾過の水が売られていることがあるかも知れません。私は2〜3年に一度くらいしか日本に帰らないので日本音痴なんですね。日本では安全な水を手に入れるために、浄水器を取り付ける人が多いと思います。台湾でもそのようにしている人は少なくありませんが、庶民はやはり、20リットル10元、麦飯石を入れたものが20元で売られているので、ポリタンをスクーターに積んで買いに行く訳です。しかし、そうした水売りスタンドでは、この水は煮沸しないと飲めませんと書いてあります。カルキを採っちゃいましたから、水でも容易に悪くなるのかも知れませんが、多分、水道行政がらみのお役所がそう書くように要求しているんでしょうね。ウチはその水を生で飲んでいますが何ともありませんよ。勿論、水道水も問題ありません。自分の家のポリタンの水がなくなった時などは、水道水を使って料理したり、飲用していますが、カルキ臭もないですし、とてもおいしく飲める水です。学生も時々水がないと言ってくることがありますが、水道の水が問題なく飲めることを告げて、日本の水と澎湖島の水とどちらがおいしいか試してみるように進めます。勿論カルキ臭のない澎湖島の水に軍配があがります。澎湖島の水道水はなかなかですよ。
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実は阿甘語言中文科でも飲料水は全部水売りスタンドで買っています:
 当校は全寮制を採っているので、小さな学校とはいえ大勢ですから、飲む水の量も半端ではありません。澎湖島の水が日本の水よりも飲用に適していることを知りながら、飲むための水をわざわざ買うのにはかなり抵抗があるのですが、飲料水は特別に買って飲むというのが習慣になってしまうとどうにもなりません。水をポリタンクに入れて運んできてくれる会社は、一階に置くと帰ってしまいます。ウチの本拠は2階にありますので、それらを2階に運ぶのは楽ではないのです。もし、明日から水は水道水を利用すると言ったなら、まず妻から反対が起きると思います。彼女に言わせると澎湖島の水は硬水なので、カルシュームが溶け込んでいて結石になりやすいと信じているからです。でもそんなことを言ったらカルシュームを含んだ食品は食べられなくなっちゃうよと思いますが・・・。硬水だと石けんは泡立たないと聞いていましたが、結構泡立ちますよ。硬水の程度は軽いのかも知れません。何れにせよ、健康に影響を与えるようなものではありません。それなのに澎湖島の人大半がペットボトルの水を買ったり、水売りスタンドで水を買っている理由も、実情を知らないこととそれが習慣になってしまっているからでしょう。澎湖島の水は悪いと思いこんでいるだけで、実際はとても綺麗な水なんですよ。よく外国に旅行すると水に気をつけるようにと言われますが、澎湖島は水道水を飲んでも全く問題ありません。それなのに幾万円も出して家庭用の濾過器を設置している人や、水屋さんに水をはこんでもらう人、自分で水売りスタンドに行く人などそれぞれですが、水道水を飲料に使っていない人が殆どです。当然、飲食業の人たちは業務用の濾過器を導入していますし、かき氷屋なども濾過した水を使って氷を造っていることを、セールスポイントにしています。澎湖島の水は水道水でさえ飲めるのに、そうしている訳ですから、水が悪くてお腹が痛くなると言うようなことはありません。そういえばここにもう4年近くいますが、食中毒の話など聞いたことがありませんね。水の得難い南の島の水が、他の所よりも水が良いと言うパラドックスには然るべき理由があるんですね。

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