台湾語と中国語

表題は台湾語vs中国語なんてしましたが、台湾語と中国語で充分です。HPの体裁上そこはどうしても八文字必要だったのでvsとしただけです。両者を戦わせようなどとは毛頭考えておりませぬ。両者の関係は追々書いてみたいと思います。そういうことで、取りあえず台湾語から・・。 キンギョ
台湾語とはどんな言語?:
       台湾では、驚くほど多くの言葉が話されています。先ずは国語と呼ばれる中国語(北京語)で、台湾の公用語とされています。そしてその他に台湾の人たちの4分の3が話している台湾語、更には客家語、各部族の言葉、例えば阿美族の言葉である阿美語などなど多数に及び、それらは別の言語体系を持っていて、つまりそれは東京弁に対する大阪弁などとは全く違うもので、別の言語と言うことが出来ます。ここではその言葉の中の台湾語についてご説明したいと思います。
どこから来たの?:
  台湾語とは中国語のミン[門の中に虫]南方言で、ミン(福建)地方南部で使用されているものです。そこから海を隔てた台湾へと移動した漢民族が持ち込んで、台湾で独特の発展を遂げたものと言われています。以前はミン南語と呼ばれていましたが、台湾の民主化が進んだ現在は台湾語という名称が再び使用されています。中国語を少しでもかじった人は、マーマーマーマーと四声の発音を習ったのではないかと思いますが、北京語が4声であるのに対して、台湾語は8声あると言われています。これだけでも台湾語を学ぼうという気持ちがへなりますが、声調の変化も多く、更には鼻音や三重母音などもあって、その上教授法も確立していないので、習得が非常に難しい言語と言えます。しかし、興味深いことに澎湖島には中国福建省からの漁民が沢山来ています。なぜなら今の台湾の若者たちは漁民になろうという人はいないために、台湾人は中国人の漁民を必要としているのです。彼らは海上で台湾の船に乗り移り、漁船員として雇われて働く事になります。そして、漁船が漁獲物を水揚げしたり、飲料水や食料品を積むため、或いは漁網の修理をするため等で寄港するので、澎湖島に来ている訳です。勿論正式に入国したのではないので、港の一部にしかいることが出来ません。それでも岸壁で漁網などを繕っていますので、彼らに話しかけてみますと、大陸訛りの中国語が返ってきます。台湾語で話しかけても台湾語で答えますので、そんなことから福建省の言葉と台湾語には深い繋がりがあることが分かります。台湾人の漁民(大抵船のオーナーですが、)と大陸の雇われた人たちとは台湾語を通してコミュニケーションを取っているようです。というのは、台湾人の年配者たちは台湾語しか話せないという人が多いのです。それで、台湾人のオーナーと雇われた中国人とは台湾語で話をしているのです。あるネット上の記事で福建省の言葉と台湾語は全く通じないと言う文章を見たことがあります。自信たっぷりと言いきっていました。それで、そのことに疑問を感じていたので、台湾人の友達を連れて、大陸から来た漁民のいる作業場に行き、台湾語で話してみるように勧めました。果たせるかな問題なく通じていました。その漁民は福建省の廈門からきたということで、そう言うことで台湾語は間違いなく福建省のミンナン語から来たということを確かめることが出来ました。そして、丁度タイミングの良いことに、大陸に行く用事が出来ましたので、廈門以外の土地で台湾語が通じるのかどうかを確認したいと思いました。わたしが出かけたのは福建省の福清市と言う所でした。そしてありたけの台湾語を話しましたが、「おじいさん」「おばあさん」という意味の言葉以外には殆ど通じませんでした。実際、福清語と台湾語には共通の言葉が殆ど無く、両者は同じ福建語に属するものの通じないことが確認出来ました。福建省でも廈門などのミン南地方だけで話されている言語が元になったと考えられます。それである人は台湾語と福建語は同じでないと言い、又ある人は台湾語と福建語は同じであるという理由がはっきりと理解出来た訳です。つまり福建語とはかなり広大な地域で話されている色々な近縁関係の言葉の総称であり、ミン南語はその一つと言えます。台湾語は福建省の沿岸の廈門付近から来た人々が持ち込んだものと言えるようです。
台湾語の過去と現在:
  そう言うわけで17世紀頃から中国大陸の福建省から台湾にやって来た人々の話していた言語が台湾語になった訳ですが、日清戦争の後、台湾は日本の統治下に入りました。その50年に及ぶ日本統治の結果、日本語が勧められ、台湾語は軽視されました。それでも、人々は台湾語を話し続け、台湾語の中に沢山の日本語が取り入れられました。日本の敗戦により中国から国民党政府が台湾を実行支配するようになると、今度は北京語が強いられて、台湾の人々の普通の言葉であった台湾語は公には話されなくなりました。しかし、近年,郷土文化の振興と方言の復権が提唱されており、テレビ局によっては終日台湾語を用いている所もあります。また、学校でも正規の授業で台湾語や客家語を教えるようになってきています。澎湖島では北京語と同じ位台湾語は普通の言葉です。彼らは台湾語と北京語のバイリンガルと言えそうです。
日本の統治は台湾語にどんな影響を与えたか?:
  日本の統治を経たことにより、台湾語の中には沢山の日本語の影響と思われるものがあります。融通性がないことをアタマコンクリーと言ったり,中年男性を示す言葉として「おじさん」、同じくそれの女性版の「おばさん」なども普通に使われており、タクシーの運転手のことを「運ちゃん」と言ったりします。これらの呼称には日本語のような軽蔑的な意味はなく、普通に用いることが出来ます。日常生活に関係した多くの言葉が台湾語の語彙の中に取り入れられているのを知ると、ちょっと嬉しい気もします。 しかし、うどんは台湾語ではうろんになり、おでんもおれんになります。だぢづでどとらりるれろの区別がつかないのです。日本語を教える時に最初に苦労するところです。だの音が出せるようになるとだぢづでどが発音出来るようです。叩く事をダーニと言いますが、ダーニのダと教えるとダの発音が出来るようになります。
日本人が台湾語を話せたら?:
  日本人が台湾語を流暢に話せたら、台湾人はその人を尊敬し、本当の仲間と思ってくれるかも知れません。というのは、私たち日本人が中国語を話すだけでも、それなりに評価を受けますが、片言の台湾語でも話そうなら、台湾人の顔は自然とほころび、親近感を倍加させてそれを褒めようとするからです。日本人が片言の台湾語を話した時の反応が決まってこの様なものであることを経験すると、台湾語を覚えてみようと静かに決意したりしますが、実際はかなり難しくて、片言以外はとても学べるものではありません。であるならば、せめて台湾語の片言を効果的に使うことを目指すと良いかも知れません。例えば、ごめんなさい→パイセー、皆さんこんにちは→ダケホー、私は日本人です→ウアシリップンラン、などの台湾語を適材適所で使うとその場が非常に和みます。台湾人と本当に仲良くなりたかったら台湾語を用いる事をお勧めします。
台湾では台湾語が話されるのは主にどの地域ですか?:
  台湾語は台湾のほぼ全域で普通に用いられている言語ですが、傾向として南に行くほど台湾語の話される度合いが高く、北に行くほど薄くなります。また、台北のような都会ではあまり話されず、田舎に行くほど日常的なものとなっているようです。例えば澎湖島では殆どの人が、台湾語を話しますが、台北では台湾人の父と母を持ちながら台湾語の話せない子供たちが沢山います。それは都会に行くほど、おじいちゃん、おばあちゃんたちと接する機会がないことを理由に挙げる人がいますが、納得できる理由になっています。
台湾語を教えて下さいという要望があるので:
  阿甘語学学校でも台湾語を教えるクラスを併設する事にしました。当校の教師の殆どは内省人つまり第二次世界大戦の終了に伴い、大陸から共産党軍に追われて台湾に来た外省人ではないので、普通に台湾語が話せますが、台湾語を話せる事と教えることは別問題で、今までそのような希望があってもお応えすることが出来ませんでした。しかし、台湾でも北京語の国語化に伴い、台湾語が失われつつあることに考慮して、台湾語教授法を統一して、台湾語教師を各学校に配属するようになりました。この台湾語教授法の訓練を受けた教師が当校で台湾語を教えてくれることになりました。現在一クラス開講していますが、台湾語修得のレベルが揃わない為に、全て個人レッスンでお受けしています。費用は北京語のクラスと同じです。もちろん同じ程度の二人以上の人が同時に授業を受けるなら、それはグループレッスンとなり、個人への請求はグループレッスンの費用と同じです。受講を希望される方はjwitness●rose.plala.or.jpにメールでお尋ね下さい。●を@に変えてお送り下さい。台湾教育部の台湾語修得プログラムで用いられている台湾語ピンインの発音から台湾語の上級コースまで選択することが出来ます。私は台湾に来て12年になりますが、今まで台湾語を勉強しようと思ったことはありませんでした。しかしある学生がこの課程を通して流暢に台湾語を話す様になったのを目の当たりに見て、動かされました。今、妻と二人で台湾語にチャレンジしています。貴方も如何ですか?当校の教師によるスカイプを利用した授業も展開中です。スカイプによる個人レッスン受付中

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