若狭の海と山
〜・青葉山・頭巾山・大島半島・〜

「若狭なる三方の海の浜青み い往ゆきかへらひ見れどあかぬかも」と、万葉集に歌われた 三方五湖をはじめとして、花崗岩の
大海蝕崖として有名な蘇洞門、 野猿の群生する内外海半島など嶺南の海岸線は、昭和30年6月、若狭湾国定公園の指定を受けた。
 若狭地方は、古い文化財にめぎまれた地域でもある。奈良、京都との結びつきの強かった小浜市は 「海のある奈良」ともいわれ、
羽賀寺、明通寺、天徳寺など奈良、平安時代の文化をしのぶ優れた文化財が 自然のたたずまいの中にひっそりと残されている。
 このように古い文化財とリアス式海岸独特の景観にめぐまれた嶺南地方は、ロードワンデリングの地 としても好適であろう。

FUWVOB:1998-12〜
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高浜町大飯町名田庄村頭巾山小浜市・久須夜ヶ岳

青葉山 青葉山 699m "aoba_yama"
〜〜別名「若狭富士」[地図]

福井県と京都府にまたがる標高699mの美しい山です。
[東峰 720m・西峰 699m・コニ−デ型火山]
山頂から望む日本海は絶景で、多くの登山客が訪れています。
また海岸線から見る夕日に染まる青葉山は秀麗です。

 青葉山は福井県の最西端に位置し、車窓からの眺望は旅人をして一幅の山水画を思わせる。また戦前 までは女人禁制の霊山であった。多くの伝説に包まれた神秘な山でもある。
昔、ある翁が青葉山を
 冨士なくば 冨士とやいわん 若狭なる 青葉の山の 雪のあけぼの
と詠んだように若狭の人々の誇りであり愛され親しまれている名山である。

開山は今から約1,250年前の養老元年に越知の僧泰澄太師が山麓の中山寺に住し、修行の場 としたのが始まりで、今なお行場の跡である岩室が頂上付近にある。
そして、このことを記念して毎年8月6日(旧暦7月6日)にホラ貝を吹き鳴らし、山伏姿の神官他近在の 人々が多数登山するならわしがある。

 若狭冨士と親しまれている山容は、今から400万年ほど前に数回の火山爆発によって典型的な コニーデ式火山を形成し、周囲の古生層や中生層の女性的な感じに対し、男性的なコントラストを描き、 冬期秀麗な冠に白雪を抱く姿は富士山にも増す美しさがある。また頂上付近は、鎖場もある険しい岩稜が 続き、手軽にアルペンムードが満喫できる。
さらに頂上からの展望は特にすばらしく、晴天の日には丹波の山々はもとより、遠く能登半島や天の橋立 までも望まれ、また足下には白い浜辺に青き波がうちよせる小浜湾、逆光に島々が浮かぶ内浦湾、銀色に 輝くミニチュアのような船が出入する舞鶴湾など登山者をして夢の彼方へ知らず知らず誘い込んでしまう おとぎの山でもある。

 学術的にも非常に興味深い山であって、植物が豊富で400余種にものぼり、特に頂上付近の安山岩 の断崖に7月頃きれいな黄色花をつけるオオキンレイカは本州では当地以外に見ることができない。
またクマガイソウ等の滅びゆく植物が現存している秘境でもある。

【コース紹介】
 青葉山はコニーデ式火山であるために藪こぎを覚悟するならば山麓のどこからでも登山できる。 登山道には高野道(高浜町高野より東峯まで上り1時間10分)中山道(高浜町中山寺より東峯まで 上り2時間10分)難波江道(高浜町難波江より東峯まで上り1時間)などがある。

(縦走コースの例) JR青郷駅下車→ 徒歩35分(1km)→日置交差点国道27号線→徒歩3分(1.9km)→中山寺登山口駐車場有 →徒歩3分(0.5km)→ 青葉山青少年旅行村登山口 駐車場有→40分(15km)→展望台→5分(0.2km)→金比羅神社→ 25分(0.7km)→ 馬の背→10分(0.3km) →東の権現→5分(0.1km)→大師窟→40分(0.06km)→くさり場→5分(0.4km)→西の権現→55分(1.5km)→松尾寺→ (1.3km) → 滅罪橋→(0.5km)→国道27号線→ (1.4km)→JR松尾寺駅


今戸鼻からの展望・音海断崖 音海断崖・内浦半島 [地図]
若狭湾に突出した内浦半島と大浦半島に囲まれて内浦湾がある。その外湾に面 する部分では、海蝕崖の発達が著しい。内浦半島の北面には約250mに達する音 海断崖があり、半島東側の各島付近には隆起海蝕台がみられる。
・押回鼻・今戸鼻
・三国岳 616m(京都府境)

(参考)
☆「若狭富士」 の更なる別名として 青羽山・弥山(みせん)・ 以弥山・狭山・御浅嶽・双子山などがある。 新生代に噴出した安山岩類でできた山。
☆青葉神社(白山比め神社を分霊)
☆松尾寺〜松尾寺奥院 (京都) 中山寺、 馬居寺(まごじ)、岩室稲荷神社 ∴ おはつき銀杏( 杉森神社)
☆青葉山青少年旅行村(中山)
☆ オオキンレイカ・くまがいそう・やまひょうたんぼく・ヒモカズラ。

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頭巾山 『頭巾山』 871m "toukin_yama"〜
〜1/25000 口坂本・久坂 〜
[地図]

名田庄村の西端。南川の上流にそびえる標高871mの山で、石楠花の自生地で知られる。 この山の名前は、山伏や修験者たちが頭につけていたかぶり物の「兜巾 tokin 」に由来すると云われて いる。
見晴らしのよい頂上には権現社が祀られ、綾部市から山道(参道)がある。山頂からは若狭や越前、 また丹後の山並みや海岸線が眺められる。

[名田庄 natasyou 石楠花 syakunage コ−ス]
(福井県側ル−ト)
小浜より国道 162号。南川沿いに遡る。 名田庄村の中心・久坂を経て口坂本・小和田まで来ると 頭巾山青少年旅行が見えてくる、この手前で右折し国道を別れ南川本流を更に遡る納田終、老左近 (壇渓寺)を過ぎると、野鹿 noka 谷の支流に入る林道があり野鹿の滝の案内板がある。
ここからは道幅が狭くなるが野鹿の滝まで舗装された道が出来ている。林道はここから地道になるが滝 を右下に眺め更に野鹿谷を遡ると最後の橋を渡る。 間もなく谷川を左手に車が数台駐車できる空地で道は途切れる。
途中落石や倒木に気を付けて行けば特に問題ない。ここが登山口となる。 小さい谷まで少し下り対岸に渡ったところから登りになる。水場はここが最後で給水しておくとよい。 登山道ははっきりしており一本道であるので迷うことはない、「しゃくなげ」は5月上旬が見頃の ようであるが、まづ紫色の「いかりそう」の花が迎えてくれる。 登るにつれてピンク色の「岩かがみ」「岩うちわ」の群生が現われる、そして待望の「しゃくなげ」 が見付かる、遥か対岸の山腹にもピンクの塊が見える。
この辺が中間点のようで「しゃくなげ」が見付かるたびに足が弾むが、登りも急になり木の根に しがみ付くようにして登る。
途中露出した大きい岩の上で展望を楽しむ。
頭巾山より青葉山 「しゃくなげ」の華麗さの中で、「馬酔木 asibi 」の花も見事で、頂上までいたるところで見られる。 「しゃくなげ」は頂上の手前でなくなる、特に野鹿谷コ−スが自生地の中を通っているようで、日本一の 自生地を満喫できることは素晴らしい。
京都府綾部コ−スや京都府美山(福居)コ−スでは見られない様である。頂上の手前で京都綾部コ−ス に合流する。頂上には古和木権現(青葉権現)をまつる小さい祠と小屋(おこもり堂)がある。

上り:1時間半 約2600歩。下り:1時間 約1800歩。
福井〜登山口;車〜約3時間半(美浜付近混雑)

大島半島・内外海半島・久須夜ヶ岳・鯖街道・熊川宿

[写真]〜{頭巾山頂から見る青葉山}

頂上からは若狭や越前、また丹後の山並みや海岸線など360度の展望が楽しめる。 ここから見ると若狭富士といわれる青葉山も二つのコブ(双耳峰)を持つ山塊に過ぎない。


大島半島・鋸崎 ● 『大島半島[地図]

・赤礁崎(あかぐりざき)・ 鋸崎・大飯原電
青戸の入江・青戸大橋
・若州一滴文庫・意足寺・きのこの森・佐分利川

【←写真】昭和30年代後半の鋸崎か?青戸大橋や原発がない頃船便で渡った。その頃の鋸崎は自然そのものであった、身近なところにも未知の地 (秘境)があった。それがWVの魅力でもあった。
大島半島全容
 [写真上]小浜公園展望台付近より見た大島半島の全容。左端が若狭本郷、右端が鋸崎。 [写真下]大島半島の先端部、鋸崎、中央左寄りの鉄塔の下が大飯原電、右端部に灯台が見える。 奥の海上の浮かぶ二つの島は地図上では名の無い小さい無人島(望遠写真のため大きく見えるが)。
鋸崎


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