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「第二章:人物小誌」

陳独秀

  陳独秀、もとの名を乾生といい、字は仲甫、号は実庵、1879年(光緒五年)、安徽省懐寧に生まれる。幼くして勉学を志し、私塾にも入って科挙を目指したという。もっとも、本当に熱心だったのは家族の方で、本人はあまりその気がなかったと言われている。そのため、早くから秀才となったが、1897年の郷試で落第、以後は科挙の道を捨てることになる。
  1897年、杭州の求是学院に入学、この頃から次第に反清活動に従事することになる。1902年には日本に留学、まもなくして帰国し、翌年、上海で『国民日日報』を創刊する。1904年には『安徽俗話報』を創刊し、盛んに自身の文章を掲載、主に当時の諸々の社会的弊害を風刺するものであった。1905年には蕪湖にて岳王会を組織、会長を任じる。1909年日本に渡り、翌年、早稲田大学に入学する。1902年以降、彼は何度か日本に赴いている。かなりの日本通であったことだろう。
  1911年10月、武昌蜂起が勃発すると帰国、安徽省での蜂起成功後、安徽省都督府秘書長兼安徽高等学堂教務長を務める。翌年、二次革命に参加するが、失敗、日本に逃れる。
  1915年夏に帰国。9月15日に『青年雑誌』(第二巻から『新青年』に改称)を創刊、主編を任じ、所謂新文化運動を発動する。民主と科学という二つの旗印の下、旧道徳、文言文、専制主義などに反対、猛烈に批判し、新道徳、白話文などを提唱する。
  胡適や魯迅などと提携して文学革命を、李大zhao(左金+右リ)などと思想・道徳方面における啓蒙活動を急激に推し進めた。啓蒙活動としては1918年に創刊された『毎週評論』が有名。こうした諸々の活動が五四運動を思想的な方面から支えることになった。
  1917年には蔡元培が学長を務める北京大学に文科学長として招聘される。
  1919年五四運動を経て、それ以前はそれほど賛同していなかったマルクス主義に傾倒し始め、李大zhaoと協力してコミンテルンやソ共と連絡をとり、中国共産党結成に奔走することになる。こうして必然的に胡適や魯迅と離れていくことになる。
  1920年8月には中国初のマルクス主義組織である共産主義グループを結成。そして1921年7月には中国共産党第一次全国代表大会を開催、この大会には出席しなかったものの、中央局書記に選出される。その後、1927年まで、中共のトップとしてこれを指導していくことになる。
  あくまでプロレタリアートの革命という初志を貫くため、コミンテルンの指示による国共合作には極力反対したが(当時の中共党員のほとんどが国共合作に反対するか、もしくは懐疑的であった)、コミンテルンの一支部にすぎない中共がその指示に抵抗できるはずもなく、1924年1月の国民党一全大会によって正式に国共合作が完成する。結果的には、これによって中共は急激に発展することになる。
  1927年4月と7月、南京と武漢に分裂していた国民政府と国民党が相次いで反共を始め、国共合作が失敗すると、中共は独自の道を切り開くことになる。その分岐点となるものが所謂「八七会議」である。その会議において彼は、彼の「中国各階級の地位及びその相互関係の理論と国共両党の関係を如何に処理していくかという理論」に対し、激しい批判を浴びせられて失脚。つまり、国共合作の失敗、または所謂「大革命」の失敗の責任を一人で背負わされた形になったのである。
  その後、中共の職には就かず、中央とも距離を置くようになり、中共内部に反中央的組織を作り始めるまでに至る。その結果、中央から「革命悲観主義者」のレッテルを張られ、1927年以降の彼の評価は現在でも基本的には変わっていない。
  1929年11月、正式に党籍を剥奪されると、その年の年末、上海にトロツキズムによる「無産者社」という組織を結成する。こうした彼の動きには、当時のソ連の内部闘争にも注意しなければならない。
  1931年5月には上海にて、再び「中国共産党左派反対派」という組織を作り、総書記を任じる。が、翌年の10月には国民党当局によって上海にて逮捕される。1937年8月、釈放され、中共からの呼びかけがあったものの、これを拒否、独自で抗日的な著作活動などに従事する。この一点のみ、現在でも評価されているようだ。1938年からは四川江津に住み始める。1942年5月27日病死する。享年63歳。



「人物小誌」

中国近代重要人物20選

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