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「第二章:人物小誌」

劉少奇

  劉少奇、またの名を士奇、紹基などといい、後、少奇と改めた。凱豊や胡服などといったペンネームもある。湖南寧郷の人で1898年(光緒二十四年)に生まれた。幼少の頃私塾に入り学問をする。1913年、長沙に行き鉅省中学に入学、1919年卒業。1920年、中国社会主義青年団に加入し、1921年春、ソ連に行ってモスクハ東方共産主義労働大学に入学、この年、中国共産党に入党している。1922年帰国後、中国労働組合書記部にて活動するが、しばらくして李立三らと江西安源の炭坑にてストライキを発動するなど、活発に労働運動に従事する。
  1923年6月、国民党改組と国共合作の推進のもとで、個人の資格によって国民党に入党、1925年5月には第二次全国労働大会にて全国総工会副委員長に選ばれる。翌年の第三次大会では、全国総工会執行委員会秘書長に任命されている。1927年4月、中共中央委員に選出され、その後、国共分裂によって、華北、上海、東北各地で中共の地下工作に携わる。 1931年1月に開かれた中共六期四中全会では、政治局候補委員に選出され、この年の秋、中共中央職工部部長、更に全国総工会党団書記に任命された。1932年以後、全国総工会の委員長を務め、中共福建省省委員会書記などを歴任、1934年1月の中共六期五中全会では中央委員、ならびに政治局委員に選出された。この年10月から始まる長征に参加、紅軍第八軍団政治部主任・第五軍団中共中央代表・第三軍団政治部主任などを経た後、遵義会議に出席、ここに至り、彼の党内での地位が基本的に固まったといえよう。
  1936年春には華北に行って中共中央北方局書記を、1938年11月には中共中央中原局書記を務め、1941年1月、国民革命軍新編第四軍(所謂「新四軍」)の政治委員、更に中共中央華中局書記を任じた。1943年、当時の中共中央であった延安に戻り、中共中央書記処書記と中央革命軍事委員会副主席を務めた。
  1945年8月、抗日戦争の勝利後、重慶で始まった国共談判に毛沢東が出席したため、臨時に中共中央主席に任じられている。1947年3月、中共中央工作委員会書記に任じられ、しばらくして、朱徳とともに華北にて党活動に従事する。1948年8月には全国総工会名誉主席に選ばれている。建国前夜、1949年9月、北京で開かれた全国政治協商会議では代表に選ばれ、更に主席団成員にもなっている。
  人民共和国成立後、中央人民政府副主席、人民革命軍事委員会副主席に任じられる。1954年9月の第一期全国人民代表大会では常務委員会委員長に、1956年9月の中京大八次全国代表大会では、中央委員・政治局委員・政治局常務委員・中央委員会副主席に選ばれている。こうして、党内ばかりでなく、中国という国家内においても、毛沢東に継ぐ実力者となった。
  事実、中国史上最高の独裁者であった当時の毛沢東に意見を述べることのできた唯一の人物が彼だった。この点において、その実力は日本人にもよく知られている周恩来を遥かに凌いでいたといえよう。
  1959年4月の第二期全国人民代表大会第一次会議で中華人民共和国主席、兼国防委員会主席に選出され、毛沢東の地位を蹴落とす形となり、党・国家・軍の権力で、毛沢東を越えた。が、そのために、その後起こる文化大革命では、真っ先にやり玉に挙げられ、あえなく失脚する。
  文革中の両者の確執はいまだ諸説紛紛といった状況で断を下すのは難しい。両者とも共産党創建以来の党員と言って差し支えなく、その党歴は同等だが、毛沢東が一躍「革命英雄」にのし上がり、そのカリスマで権力を掌握していったのに比べると、劉少奇の場合、党政と軍事、万遍なく要職に就いており、至極堅実にその地歩を固めていった、という印象がある。常識では測りがたいあの文革の嵐の中では、堅実さよりカリスマ性が上回ったということであろうか。
  文革で散々批判された彼は、失意のうちに1969年11月12日、開封にて死去、享年71歳である。
  文革終焉後、彼の名誉は回復され、現在では非常に評価が高い。没後三十年の今年、南京雨花台烈士記念館では、彼の生涯に関する特別展示が催されていた。



「人物小誌」

中国近代重要人物20選

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