サンフランシスコ及び東京等、世界各地でのデモについて
2003年1月18日
(日本のメディアだけ出遅れている世界中のトップニュース)

日本のマスメディアがあまりに無頓着なため、今日アメリカ及び
世界各地であった戦争反対のデモについて記します。


サンフランシスコ・クロニクル(米西海岸最大手)の報道特集
−冒頭からパリ、東京でのデモについても言及している。
  同紙によると、ワシントンでは50万人(主催者発表)が参加したという。
  警察は前回のデモ(警察発表でも10万人)より相当に規模が大きい、とのみ発表。

アメリカではメインストリームのメディアもトップニュースで
報じています。また他の国のメディアもそれぞれトップ扱いで
報じています。ところが日本のメディアは、「お年玉くじの
当選発表」がトップ記事で、これらのデモについて触れた記事は
ほとんど見当たりません(読売、朝日、毎日)。今回の戦争の話には
日本の隣の国も絡んでいるというのに、日本のメディアの世界情勢への
鈍感さ、国際感覚の欠如には驚いてものも言えません。


サンフランシスコ・クロニクル紙より、東京でのデモについても詳しく記した「世界各地の動き」


空前のデモの組織的背景を分析する仏・ルモンド紙記事


東京・銀座でのデモの写真を掲載した中国・人民日報記事
−世界中が報じた日本での出来事を日本の新聞は無視


18日(土)にワシントン、サンフランシスコの両岸の都市を中心に
全米各地で開かれたデモは、デモを過小評価する傾向にある警察発表でも
「ベトナム戦争以来最大の規模」とされ、サンフランシスコでは
主催者発表で20万人、警察発表でも5万5千人、筆者自身並びに
他の参加者の推定では(ちょうどこれらの発表の中間値でもある)
12万人が加わりました。


サンフランシスコのデモは最後尾でこの様子


筆者が観察したところでも、対岸からサンフランシスコに向かう
列車がデモ参加者を載せるために10便×10両増発され、
アメリカでは滅多に見かけない超満員ぶりでした。駅のプラットホームは
プラカードを掲げた人々で満杯になり、既に列車の中から教会関係者などが
声を揃えて歌を歌っていました。アメリカといえどもこれだけ多数の市民が
一斉に行動を起すのは初めて見ました。

市内ではマーケット通りといわれる大通りが10数街区に渡って
デモの参加者で埋め尽くされ、集合地点から大集会の開かれた広場まで歩くのに
3時間以上もかかる盛況ぶりでした。参加者は実に多様で、車椅子の老人から
子ども連れの家族、カリフォルニアのみならず西海岸各地の学校や教会、
それに各種の労働団体や政治団体などが、それぞれ気勢を上げていました。

デモといっても参加者・参加団体ごとに気ままに歌を歌ったり、スローガンを
叫んだり、踊ったりしながら「ピクニック気分」で街を練り歩き、
ひねりの聞いたプラカードや衣装の持ち主がところどころでカメラの的に
なっていました。銅像、公衆トイレ、バス停の屋根など、登れる場所という
登れる場所には野次馬が登り、参加者と掛け声を掛け合っていました。

はじめに述べた通り、全米及び世界各国のメディアは、イラク情勢の緊迫の
文脈で、一斉にトップ扱いで報じています。ところが日本のメディアは、
(アメリカでは「東京でもデモがあった」と報じられているのに)、半日経過後も
「お年玉くじの当選発表」その他の雑多な報道に紙面を割き、世界中が
報じているこのデモの話にまったく気付いていません。

日本こそ隣国がターゲットの一つされ、自国の自衛隊が駆り出されるかも
しれないという緊迫した状況であるはずなのに、自分たちでそれに気付いていません。
日本のメディアと政治の無感覚に、心配というより恐怖を覚えます。