ムーンライトパーティー

 最初に言ってしまうと、「ムーンライトパーティー」は、日本中の児童館で10本、いや5本の指に入るであろうというくらいすごいイベントなのです。何がすごいのかは一言では説明できないので、以下長々と説明させていただきます。

 ムーンライトパーティーは、2週にわたりQPの活動をします。ただ、普段のQPとは違い、子どもたちが班を編成して、QPの企画したストーリーに沿って、ゲームや食事作り(飯ごう炊さん)をするのです。これだけでは分からんと思いますので、大好評だった2年前(1997年度)の例をあげて、具体的に説明しましょう。

 この年のお話しは、ずばり「児童館で(予告)殺人事件が起こる」という衝撃的なものでした。時あたかも、酒鬼薔薇事件が世間をにぎわせている頃だというのに…。

 それはさておき、子どもたちが楽しくゲームをしている最中に突然、児童館に銃声が響きます。何事かと思って現場へ急ぐと、QPの1人が血を流して倒れているではありませんか!もう少し落ち着いて現場を見渡してみると、犯人のものと思しき遺留品が見つかりました。これは何としても犯人を捕まえなければ、ということになります。
 当然ながら、犯行時刻には児童館には子どもたちと、職員、そしてQPしかおらず、子どもと一部の職員・QPは広い部屋に集まっていたので、容疑者はその場に居合わせなかった誰か、ということになります。
 警察からもお巡りさんがやってきて、みんなで協力して犯人の手がかりを探すことになります。ここで、お巡りさんがQPの1人を見て驚きの声をあげます。そのQPこそ、お巡りさんの警察学校時代の先輩であり、名探偵との評判のIさんだったのです。I探偵の協力を得て、犯人の絞り込みは順調に進みます。
 容疑者を6名ほどに絞ったところで、何と犯人からのビデオが届きます。顔は覆面をしていてわからないものの、どうやら犯人は男のようです。しかし犯人は「お前らに私を捕まえることは不可能だ」などと、不敵な笑い声をあげながらみんなを挑発します。かなり盛り上がってきたところですが、今週はここまで。続きはまた来週!

 さて、1週間が過ぎ、再びみんなで集まりました。するとI探偵から、みんなに色々な課題が出されます。どれも探偵として必要な推理力、体力、仲間たちとのチームワークが試されるものです。班のみんなで団結して、これらの課題を解いていくと、何やら新しいヒントが浮かんできました。早速そのヒントを考えてみると、なんと犯人はQPのAくんだったのです!即座にお巡りさんがAくんを逮捕し、別室へと連れて行きます。やれやれ、これで一件落着と、夕飯作り(飯ごう炊さん)に取りかかります。
 しかしこのとき、捕まえられたAくんが不敵な笑いを浮かべていたことの意味を知る人は誰もいませんでした…。

 夕食も食べ終わり、これからナイトハイクだということで子どもたちが集まります。今回はどんなゲームをするのか、と誰もがはやる気持ちをおさえられずにいる、まさにそのとき、あのお巡りさんが頭から血を流しながら部屋に入ってくるではありませんか!何とAくんが児童館から逃走してしまったというのです!何人かのQPが後を追ったとのことですが、逆に捕えられてしまった人もいるようです。楽しいはずのナイトハイクが急遽犯人探しにかわり、子どもたちも少し緊張気味です。怖がる1年生たちをなだめつつ、外に出て、犯人の行方を探します。途中、他のQPに会ったりして、少しずつ情報を得ていきます。どうやら最後の手がかりは児童館にあるようです。
 児童館に戻ると、I探偵と職員の方たちが待っていました。何と、またしても犯人からのビデオが届いたというのです。早速みんなでビデオを観てみることにします。ビデオの中で犯人は覆面を外します。するとやはりAくんの顔が現れました。しかし、なおもAくんは余裕の笑い声を上げつづけます。いつしか笑い声は、ビデオだけでなく、部屋の中からも聞こえてくるではありませんか!すると、ビデオを映していたスクリーンが上がり、その後ろにはビデオと同じ格好をしたAくんが立っていました!
 ここから先はI探偵の仕事です。犯人を捕らえようと前に飛び出してきました。するとそれを見越したかのように、Aくんが懐から拳銃を取り出しました。あの拳銃で仲間が…と憤るI探偵。何としてもAくんを捕まえようと、I探偵とAくんと格闘が始まります。
 何とかAくんの攻撃をかわし、ついにAくんを捕まえる事ができました。どうやらAくんは、好きな人を取られたのが悔しくて、仲間であるQPを撃ってしまったのだそうです。理由はどうあれ、人を撃ったことに変わりはありません(撃たれた人は奇跡的に一命を取り留めた、とのことでした)。こんどこそ警察の手に渡されるAくん。これで児童館に元の平和が戻りました。めでたしめでたし。

 

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