子どもたちを集中させるテクニック

(実践編)
Ver1.01/’00.6.12更新

 ここでは実際にゲームを実施するさいに注意すべき点を、いくつか挙げていきましょう。

1.ゲームの説明

 まず、気をつけなければいけないのは、言葉だけでだらだらと説明しないということです。特にルールが複雑なゲームの場合、「〜はやっちゃダメ」とか、「〜のときは〜する」、なんていうのをいくつも言っても、子どもは聞いていません。
 一番分かり易いのは、実際にやって見せることです。
(このときは進行役以外のQPのメンバーが見本をみせます。慣れてくれば子どもたちにやってもらうのも良いでしょう。)
 実際にやって見せることにより、子どもたちに「視覚」からの情報が伝わり、子どもたち自身が、「自分だったらどうするか」とイメージすることができるのです。

 もう1つ注意しなければならないのが、子どもたちからの質問です。何度もそのゲームをやって、子どもたちがゲームのルールを十分に理解してくれていればいいのですが、そうでない場合には、子どもたちからルールに関する質問が出てくることがあります。「理論編」のページでも述べましたが、ゲームの説明の途中で子どもが質問してきたら、その質問に答える価値があるかどうかを瞬時に判断する必要があります。
 というのも、子どもからの質問の中には、単なる「あげ足とり」でしかないものもあるからです。もちろん、ゲームの進行上重要なことを聞いてくることもあり(「アウトになった人はどうするの?」等)、そうした時には確認の意も含めて、しっかりと答えてあげましょう。
(そうした質問が出ないような説明をできれば、それに越したことはありません
 これは、どこまでが重要な質問で、どこからが挙げ足取りか、はっきりと定義することはできません。よって、経験がモノをいうところではありますが、子どもたちの質問すべてに懇切丁寧に答えていると、かえってルールが分かりづらくなってしまう、ということは覚えておいてください。
 

2.ゲームの進行

 まず第1に、難易度をどの位にするかということです。これは対象となる子どもたちの年齢(学年)や、子どもたちがそのゲームに慣れているか否かによって変わってきます。
(当然ながら、初めてやるゲームはやさしめにします)
 

 ここで重要なのが、ゲームの「間」です。鬼ごっこのようなゲームなら、勝手にゲームが進行していきますが、リーダーの声かけによって進むゲーム(特に導入でやるゲーム)は、次の行動に移るまでにどれくらいの間を空けるかによって、随分違ってきます。

 例えば、「大小長短」というゲームで、リーダーが「そ〜れ、それそれ」と言った後にポーズをします。例えば、リーダーが「大」と言ったとして、そのポーズをした後に、どの位の間を空けるかが重要なのです。
 間をたっぷり空けるなら、周囲を見渡して間違えた子を探したり(「君はまちがいだよね」等の声をかける)、ポーズを確認したり(「これは“大”だから、このポーズをするんだよ」、等)します。このように間を空けることによって、一回一回確認をすることになるので、初心者向きになります。
 ※間を空ける時の注意…いつまでも様子をうかがっているとだらだらしてしまうので、次の動作に移るときははっきりと!(「はい、じゃあ次行くよ〜」等の声をかけること)

 間を空けない時は、ポーズをしてから、子どもたちがポーズをしていることを確認(おおよそで可・2秒もあれば十分)し、すぐ次の動作に移ります。こうすると、ゲームのテンポが速くなり、「間違えちゃいけない」という緊張感も増すので、上級者向けになります。

 これを使い分ければ、1つのゲームでも、初めは間をとって簡単にして、次第に間を空けないようにして難易度を高くしていく、ということが楽にできます。
 また、この「間」の取り方がうまくなると、進行がうまく見えるようになります。ぜひ意識してやってみて下さい。


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