白樺湖にて


 

初めて一人釣行での釣行記を書いてみることにした。今まで釣果に関わらず、一人での釣行はレポートにしてなかったのだが、白樺湖という未知のフィールドにチャレンジした面白さと、この割とマイナーな釣り場の情報価値という点で、ペンを取った。

7/10(金)この日は会社の部署での合宿で、白樺湖近辺の保養所に宿泊することになったのだが、メンバーの仕事や各々の趣味に合わせて、夕方4時頃に現地集合ということになり、メンバーはかたやゴルフ、かたや仕事・ドライブとバラバラに平日不届きを楽しむことになった。当然私はバスフィッシングである。部署に釣りを楽しむメンバーがいないため一人での釣行となったが、あいにく白樺湖について殆ど何も知らない。冬は保養所を利用してスキーに訪れることも多いが、白樺湖の湖畔をドライブすることはあっても、バスをやっている人は居ない。何といっても全面氷結しているのだから。釣りは釣りでもワカサギの穴釣りを楽しむ人は結構いる(笑)

そんなこんなで、情報を集めることから始めたが、インターネットと104番を駆使してボート屋を突き止め、営業時間とレンタル料金を入手した。

釣りで借りる場合は一人乗りで2000円/日、営業時間は8時半から4時半。エレキの持ち込みは問題無いとのこと。ちと8時半というオープンは遅すぎると思ったので、交渉したところ、早く来てボートを使うのは問題無いとのこと。つまり営業時間前でも出船できるのである。特別料金を取られるわけではなく、営業時間に代金を支払いに受け付けに顔を出してもらえば良い。と、おおらかな運営システムが非常に気に入ってしまった。一人釣行なので、中央高速沿いの他の釣り場も検討したのだが、低料金とシステムが気に入ったので結局白樺湖に行くことに決めた。

当日は2時に起床し3時過ぎに自宅を出発した。首都高速〜中央高速も快適に飛ばして、八王子あたりに差し掛かったときに、小雨が2〜3滴フロントガラスを打ち、ふと重要なことを思い出した。レインウェアを持ってくるのをコロッと忘れてしまっていたのだ。程なくかなりの雨量になり、忘れっぽい脳みそを悔やんだ。やばい、やばすぎる。このままでは釣りにならないかもしれない。しかし、時間的に引き返すのは無理だ。最悪、コンビニで使い捨ての雨合羽を買うしかなさそうだ。

談合坂を越えたころ、雨も小降りになってきた。5時半すぎに諏訪インターを降りた時点では完全に雨は止んでいた。ラッキー。途中のコンビニで食料を買い込み、一路白樺湖を目指す(カッパは売ってなかった)インターから約40分の道程だ。スキーで通いなれた街道をひた走り、白樺湖が眼前に広がった。自然な湖岸を擁する美しい湖といった風情だ。湖の中ほどの桟橋に観光地ではお約束の白鳥号が停泊している。早速無料駐車場に車を停め、ボート乗り場一番左の桟橋の良さげなボートを確保してセッティングを始める。電話で聞いたとおり、受け付けにはだーれも居ない(笑)

途中合宿中らしき高校生やら、早起きのシルバー夫婦が通りかかり、珍しそうに眺めていく、決してボート泥棒ではありませんので誤解のなきよう。

6時半すぎにセッティングを終え、ボート屋左岸側からシャローをバズベイトで打っていく。冠水植物ぎりぎりに通した2投目に早速バイト!ちょっと予想外の即バイトにフッキングが遅れ、丁度良い具合に引き込んだ時点で乗せられた。が、フッキングと同時にバスが飛んできた(笑) 推定20cmの豆バスだ。しかも空中でフックが外れるのがスローモーションのように見える。今日はシャローが熱そうだ。

そうこうするうちに雲行きはみるみると怪しくなる。厚い雲が立ち込めて、ほどなく雨も降り出した。まあ、この程度の雨ならバスの警戒心を解いてくれるから釣りやすくなるだろうと、同じようにシャローをバズベイトとザラスクープでローテーションしていくが、その後バイトはない。沖目の小島の脇を軽くスピナーベイトで流しつつ対岸へ渡る。雨は小雨+αが降ったり止んだりで、レインウェアが無くともさほど気にならない程度だ。そうそう、水温は20〜21度。気温は22〜23度くらいだろう。

対岸は手前に比べてかなり急深だ。湖岸から5mくらいで約3mまで落ちている。すぐ脇にはちょっとした岬、反対側には小さな桟橋があるちょっとしたワンド。魚探の反応から底質はかなりのハードボトムだ。FAT Aの約2.5m潜るタイプを結び、ブレイクを擦るように引いてくると、生きの良いキンギョモがかなりフックに絡んでくる。1/2ozのスピナーベイトでスローローリングをするもバイトはない。魚探には結構ベイトフィッシュが写っているんだが。ラバジ、スプリットショットとローテしてじっくりと攻めてみるが、残念ながらノーバイト。ディープは自分の得意な釣りではないので諦め、朝一のバスベイトへの反応からシャローを打っていく作戦に頼ることにした。

白樺湖はボート屋から見て、左右に長く広がる形をしていて、右側(方位的には南)はかなり水深があるディープセクションで、私が魚探で簡単にさぐったところ最深部は約8m、ボート屋から左側は最深部で3m程度、平均1〜2mのシャローセクションだ。一番遠い地点間を私のエレキで移動すると約15分程度の小さな湖である。私もこの日初めて知ったが、白樺湖は人工的に堤を作って水を張った人造湖であった。そういう事もあって、ディープセクションはちょっとしたリザーバーのような趣きもある。それと、全体的にボート屋サイドのショアは浅めで、対岸は湖岸際までせり出す山の感じからしても、急深な場所が多いことが分かる。大きな岩もごろごろしていて、結構変化に富んでいるんだよね>白樺湖。

さて、7時半をまわり雨脚がかなり強くなってきた。ディープセクションのショアラインをシャロークランク、バズベイトをローテーションし、岩、倒木などのカバーにはラバージグを落していく。水がかなりクリア(透明度は1m以上ありそう)なので、いつものマッディレイクの調子でシャローに近づけない。かなり距離を置いてミドルキャストで攻めていくのだが、反応がないうえ益々雨が強くなってきた。レインウェアがない私のシャツが流石にびしょびしょになってきた。このままでは風邪を引いてしまう。帽子から滴がボタボタと落ちる。少し湖岸の木の下でボートをステイさせて雨宿りをしていたのだが、一向に雨の止む気配も無く、8時半を回った。

先ほどまで意地で釣りを続けていたが、冷静に周りを見回してみれば、どう考えても豪雨である。この雨の中レインウェア無しで釣りをするのは無謀だ。体も冷えてきた。残念だがストップフィッシングだな、こりゃ(^^;

ボート屋の受け付けが開いているのを確認して、雨に打たれながら桟橋へ戻る。事務所にいるおじさんたちに挨拶して、ボート料金2000円とフィッシュカード(入漁料)500円を払う。雨のこと、バスのことなど、少し立ち話をして私がレインウェアを忘れたことを話すと、「ああ、この雨じゃカッパないと厳しいら。なんならワシのカッパ貸したろうか?」とありがたい申し入れをしてくれた。異論のあろうはずが無い。「是非貸してください。お願いします」こうして運良くゴム引きの雨合羽を手に入れた私は、敢然と豪雨に立ち向かえる準備が整ったのである。

更に雨脚を強くした天気のなか、今度はシャローセクションを目指して北上する。小島を越えた先の大きなワンド状の地形のショアラインに、距離を取ってスピナーベイトを打っていく。バジング、スローロール、色々試すが、反応はなし。フォローでグラビングバスを通していく。このワンドは少し水深は浅めで、ボートをステイさせている岸から10m位の場所で1m強。少しボートを進めワンドを越えると若干だがショアラインの水深が出てきた。さらに先を見やると、あや懐かしい見なれた水生植物が!アシ(ヨシ)である。

嬉しくなってしまった。何といっても私はアシフェチ、カバーずきである。これで貰った!と思うもつかの間。底が見えすぎる。浅いのではない。異常にジンクリアなのだ。他のエリアよりも明らかに水がクリア。まるっきり魚の居る居ないも見えてしまいそうだ。これではいつもの攻めが出来ない。それでもこの雨脚だから、5mくらいなら大丈夫だろうとボートポジションを取り、アシ際にグラブのノーシンカーをキャストしてグラビングバズで引いてくる。2〜3投した時、着水後リトリーブさせ始めた直後にゴボッと出た。慌てず、巻き合わせでスイープにロッドを移動させる。よしっ乗った。軽めに追いアワセして、慎重にキャッチした白樺湖の初バスは23cmくらいのキレイな奴だ。そのすぐ後に今度はフォーリングに同サイズがヒット。よーしバスさえ見つけりゃこっちのもんだ。靴がびしょびしょになっているのも忘れ、浮かれまくるお調子者であった。

うん?気づくとボートの下といわず、周りといわず、そこらじゅうがウィードに覆われている。北端のシャローセクションは一大ウィードエリアだった。若干泥はかぶっているが、生きの良いウィードが水面下30〜50cmくらいまで藻面を盛り上げている。エレキにもかなり絡むが、ペラの回転にばっさりと刈り取られるような柔らかいウィードだ。

このウィードの上をグラビングバズで流しながら、軽めのスプリットショットをスルスルと引いてくる。が、沖目のウィードからは反応がない。一番北のところに雨で小さな流れ込みが出来、濁った水が流入している。かなりの濁りなので、少し移動したところの桟橋を攻めることにした。桟橋の杭は水深1m〜1.5m。久しぶりにダウンショットをリグって杭をバーチカルにツネって、程なくバイトがあり水面まで引っ張り出すも、抜きあげようとしたときフックが外れ、あえなくバラシ。

今度はグラブのショートスプリットに切り替えて、フォール+スイミングで2〜3本まとまった杭を狙うと、ラインがスーッと流れる。慎重にスイープで合わせて、1本追加。サイズはやはり25cm以下だ。結構バスは浮いている感じ。

この後、桟橋下の見えバスにハマり、30分ほど費やすも取れず。桟橋から東よりの小さ目のアシエリアに移動。この頃雨もかなり小降りになってきた。12時くらいだろうか。今度は少しパラアシ気味のアシに引っかけるように1/16ozのジグヘッドにグラブをセットしてスイミングで狙う。程なくコツンというバイトとともにラインが流れる。そのままロッドを立てて巻き合わせで乗せたバスも25cmに届かない。ここのバスのサイズはかなり小さいようだ。私も今日はガラにもなくフィネスなリグで丁寧に釣っていく。これはこれで面白い。

その後シャローエリアのショアラインをぐるっと半周してチェックし、一旦ディープエリアを再チェック。雨は完全に上がった。2時前くらいになっったが、あと一時間で上がらないといけない。最後に、先ほど2本取れたアシのエリアにもう一度移動して、流し直すことに。今度はスライダー4インチのノーシンカーをアシ際にキャストしてフォーリングで食わせる作戦。ちょっとよそ見している間に、2mくらいラインが走っている。一瞬ラインがどこにあるのかわからなかった(笑)。フッキングも下顎という、ちょっぴり恥ずかしいが、嬉しい一本を追加して、納竿とした。

私が釣りをしている間、他のボートは全くおらず、完全に貸しきり状態。釣果自体もボート屋のおじさん曰く「なかなか良い」とのことなので、初の白樺湖で良い釣りができて、かなり満足まんぞうな一日だった。ちなみにバスのサイズは20〜25cmがアベレージで、25〜30cmならここではナイスサイズなんだそうだ。


 <今回主に使ったルアー達。左の3つがヒットルアー>

翌日(土曜日)、2時過ぎに白樺湖を通りかかったら、浮いている浮いてる。カップルのあつーいボートがわんさと。天気も良くなって、週末の白樺湖は恋人たちに占領されていたのであった。

おしまい

 


 

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