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January-June,2004  July-December,2004


 至福への誘惑  2005/3/31
ホームベーカリーを持っていない負け惜しみから言うのではなく(?)、私は手で捏ねないことにはパン作りに 楽しさを見出せない。
私がパン作りに凝っていたのは小学生の頃。確かブリオッシュのパンが初挑戦だった。発酵の 過程の驚きと興奮は今でも覚えている。イーストが生き物だってことも知らずに開封後常温保管していたら 死んでしまって膨らまなかった失敗も愛しい。
昔の思い出に浸りながら捏ねるパン生地は清潔な凛とした懐かしい香り。腕が疲れたなぁと言いながら どんどん滑らかに、柔らかに、ふくよかになってゆく感覚をじっくり堪能する。
そして至福は焼き上がりと共に訪れる。熱々のところを割って香ばしい湯気に包まれ、ダイエットも 忘れてお気に入りのバターをたっぷりつけて、とろりと溶け出したところをキッチンに立ったまま 口いっぱい頬張る。
京都には美味しいパン屋さんは沢山あるけれど、時には手捏ねの面白さがぎっしり詰まった不恰好な手作りパンを とっておきの御馳走に。
 2005年の幕開け  2005/1/9
昨年後半は日記の更新を殆どせずにしまった。舞花も同様。
私は年越しにお蕎麦をいただくわけでもなく、お参りに出かけるわけでもなく、御節をつまみながら漫然と 過ごすという、何とも不真面目な性質である。
けれど私はこのスタイルがなかなか気に入っていて、心の中でとりとめもなく新年の誓いらしきものを 立てながら、一年を振り返ったり先の一年を覗き込んだりを繰り返す。
人間の気持ちにおける時間の役割は本当に偉大だ。もう決して立ち直れないと思ったりした私ですら 何食わぬ顔で除夜の鐘を聞き、いずれ掘り起こされるかもしれない傷のことを忘れる術を身に着けている。年の 重なりと共に私も少しは大きくなれているのだろうか。
今年の課題は、きっと逃げないこと。けれど自分を追い詰めないこと。少しでも気持ちを言葉にすること。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
*写真の御節はメゾン・ドゥ・イッテー製です。