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大阪カフェ >> 4* レトロ&リノベーションエリア
cafe パラボラ パラボラ外観
大阪市北区中崎西1-7-36
open 11:00〜19:00
月&第1・2火休
地下鉄中崎町駅から徒歩3分

谷町線の中崎町駅2番出口から地上に上がって道路を横断。その地点が、リノベーション物件が点在するエリア・中崎町散歩のスタートになりました。9月の明るい午後。

細く曲がりくねった路地をでたらめに歩いていくと、歴史を感じる長屋や中途半端に古い民家を改造してさまざまなショップが作られています。若い子向けにがらくた同然のアンティーク雑貨がこまごまと並んでいる小さなお店などは、どこか下北沢と似たテイストも。

散歩を始めてすぐにぶつかったカフェが、peace motherと、その向かいのカフェ・パラボラ。パラボラの、縦に不思議な凹凸が入ったドアのガラスに目を止め、1階の窓際席に座って玄米ごはんと焼き海苔の味噌汁、おかずのセット(\500)を注文してみました。

店内は中古家具や食器のデザイン、黒電話などに<平成のおしゃれさんが作る昭和の匂い>がぷんぷんしています。お水を入れたグラスのPLUSSYのロゴが、一挙にミリンダ、リボンシトロンなどの記憶を呼び起こしました。

運ばれてきたおかずはみな一口大で、れんげにほんの少しだけ盛ってサーブするなど、素朴なお総菜にも見せ方にひと工夫。店内を眺めながらゆっくり食べていると、ふと、人形が目をひきました。クールなメガネの人形…感じのいい女性店長にちょっと似ているかも? いや、ちょっとじゃない、ほとんどそのものです。

小さな発見に笑いがこみあげてきて、ひとり笑いを見られないように窓の外に視線を移すと、ほどなく、ご近所さんとおぼしき白髪のおばあちゃんがドアから顔をのぞかせました。人形似の店長さんが出て行って、路地で立ち話をしているのが聞こえます。おばあちゃんの上品でたおやかな声。
「これ、うちを整理していたら出てきたの。よかったら使ってね」

やがて戻ってきた店長さんの手には、ランチョンマットとして使えそうなサイズの白い紙の束がありました。あとでうかがったら、このおばあちゃんはよくスイカなどをおすそわけしてくれるのだそう。ご近所づきあいがまだまだ生きている地域なのですね。

店長・中沢さんに「2階をご覧になってもいいですよ」と声をかけられて木の階段をのぼった2階には、明るいチープさが魅力の1階とはまた違った、黒いカリモクのソファを配した落ち着いた一角がありました。階段を挟んだお隣にはCDのプレス屋さんのドア。この一軒家のオーナーはCDのプレス屋さんなのだそう。

なぜ、パラボラという店名にしたのですかと尋ねてみたら「濁点が好きなので(笑) パラボラアンテナには発信・受信という意味も込めたのです」。

「あの人形に似ていらっしゃいますね?」
「よく言われるんですが…(笑)」
というわけで、人形と並んで撮影させていただきました。でも、無意識に笑っていたのでしょうか、傑作ショットになるはずの1枚がブレてしまいました! ごめんなさい。

次に来店したお客さまもご近所さんふうの、若いとは言いかねる女性で、いかにも若い人向けのカフェが、平日の午後は地元の人々にゆったり使われている姿をほほえましく思いました。
(2003年9月)

カフェ・パラボラ店長さん
店長の中沢さんと人形。
パラボラのランチ
パラボラの2階
黒電話
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