. 映画の中のパスタ達
写真入バージョン
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映画の中にふと出てくるパスタ達
それを食べてみたいと思いませんか?


『グラン・ブルー』"Le Grand Blue (Great Blue)"
リュック・ベッソン監督、出演:ジャン・マルク・バール、ロザンナ・アークエット、ジャン・レノ

グランブルー 地中海の美しい海で行われる「素潜り選手権」に出場するダイバー2人が登場する。一人はジャン・レノ扮する屈強なイタリア人青年。もう一人はマルク・バールによる海とイルカが友達のフランス人青年。彼らはライバルであると同時に、子供の頃からの親友同士でもある。ものすごくきれいな海と島々。そこに住んでいる陽気な人たち。そしてパスタも忘れない。私は一度見てファンになってしまった。こちらにもうちょっとくわしく書きます。


『アパートの鍵貸します』"The Apartment"
ビリー・ワイルダー監督、出演:ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン

テニスラケットで水を切る 出世の為ならアパート貸します。バクスターは上司達の密会の為に部屋の鍵を貸す毎日。そんな上司の一人である部長の不倫相手はバクスターが想いを寄せるフランであった。かなわぬ恋にフランはその部屋で自殺を図る。バクスターは彼女の看病をし食事にスパゲッティを茹でるのだった。茹で上がったスパゲッティのお湯を切るのはテニスのラケットである。こんなあたりにバクスターのさわやかではあるがおおざっぱな性格が現われる。'50年代ラブストーリーの名作である。 こちらにもうちょっとくわしく書きます。


『たんぽぽ』
伊丹十三監督、出演:宮本信子 他

「たんぽぽ」での作法教室 宮本さん扮するたんぽぽが、ラーメンの特訓を始めランニング中の公園のすぐ近くのレストランで行われていた料理作法教室の一場面。品目はSpaghetti alle vongole(貝のスパゲッティ、ボンゴレ)である。パセリをたっぷり散らして、あさりはやや少な目に見える。風刺が大好きな伊丹監督としては日本人のスパゲッティの食べ方をやっつけずにはいられなかったのであろう(ちょっとうそ)。この場面では、その教室を眺めていた外人がそばのようにすすって食べていたところから教室中それを真似して、あ、こっちのがうまいよ、というオチがつく。

イタリア人はスパゲッティを食べるときにスプーンを使うことはないらしい。使うのはせいぜい3,4才の子供までである。正しい食べ方とは(いちおうスパゲッティも正餐となりうることは歴史で述べた)、3,4本をフォークに引っかけて2,30cmほど持ち上げて、他の麺と分離する。それからおもむろに下に降ろしてくるくると皿の縁においてフォークで巻きとる。どうやら時計周りが正しいらしい。半時計周りは不幸になるという(じゃ左利きの人はどうすんだ?)。一番重要なのは、音を立てないということで、これは映画の中でも口を酸っぱくしていわれている。

ところで私はこの後のオムライスのシーンが大好きである。ケッチャップライスに薄焼き卵を乗っけたのではない、洋食屋のオムライスの作り方が見れる。

ボンゴレ・ビアンコのレシピ


『紅の豚』
宮崎駿監督

『紅の豚』のトマトスパゲッティ アニメの巨匠宮崎監督も結構スパゲッティが好きである。場面は第2次世界大戦前の恐慌にあえぐイタリア。飛行機を修理に訪れた主人公ポルコロッソ(豚)が、工場で食事を取るところ。注目すべきは、この前のシーンで、大鍋で一気にパスタを茹で上げるところ(20人前くらいか)。それから、パスタの横に置かれた赤ワイン。ここで出てくるトマトソースベースのパスタ(多分具はベーコンのたぐいであろう)とは非常に相性がいい。「さあ、もーりもり食べて、びーしばし働こう」というちょっと古めのフレーズ付き。


『ルパン三世・カリオストロの城』
宮崎駿監督

『カリオストロの城』大皿パスタ 実は宮崎監督は、ここでもスパゲッティを登場させていた。設定としては、カリオストロ公国という地中海付近の小さな独立国(ローマの遺跡がでるらしい)。気候から言うと北東の方か? おなじみルパンと次元がカリオストロ家についての情報を街の食堂で集めている。ここで食べるのが大皿に持った肉団子スパゲッティ。やはりトマトソース。大皿料理はイタリア料理で非常に良く出現する。二人で山盛り。これがなんともうまそう。


『武器よさらば』
アーネスト・ヘミングウェイ原作、チャールズ・ヴァイダー監督、出演:ロック・ハドソン、ジェニファー・ジョーンズ

『武器よさらば』のマカロニ 舞台は第一次世界大戦イタリア。ヘミングウェイのおじさんは自分の戦争経験の後はこんな話しばかり書いている。で、主人公であるハドソンが、恋人のジェニファーとスイスへ船で逃亡する。そうして、やっと逃げおおせてスイスで初めて食べる食事が、チーズ系のマカロニである。ショートパスタの正しい食べ方は映画の通り3,4本まとめて刺していただく。おそらくチーズとしては、ゴルゴンゾーラとパルミジャーノは間違いなく入っている。これに牛乳とクリームを加えたものであろう。設定が設定だけにこれも食ってみたい。


『ローマの休日』
出演:オードリー・ヘップバーン、グレゴリーペック

『ローマの休日』市場のヘップバーン イタリアといえばローマ、ローマといえばこの映画。この映画でアン王女がアイスを買えば、日本人観光客は列を作ってそれを食う、それほど影響力が大きい。しかし残念ながらパスタを食う場面はなかった。どうせなら手づかみパスタを....って時代が違うか。アン王女が街を散策するときに市場のシーンが出てくる。さすがにイタリアの市場だけあって、イタ飯の食材が豊富。山のようにつまれたトマトだの生臭そうな魚だのが登場する。


『ステラ』
監督:ジョン・エルコン、出演:ベッド・ミトラー、ジョン・グッドマン、ステファン・コリンズ

なぞのショートパスタ 結婚せずに別々の道を行く二人がそれぞれ娘の幸せを願い、成長を見守って行くという愛のお話。ラストシーンは涙物である(最近涙腺が単純になった)。ところで、ここで登場するパスタは、トマトソースのショートパスタである。余り腰がなさそうだし、ショートにしては少し長めに感じるから、ストロッツァプレティ(1本のパスタを中央部からねじったもの)か、ひょっとしたらロングパスタを切って使っているのかもしれない。

主人公達がこれを食べているとき、右後ろのグループはやはりスパゲッティの大皿を食べている。左側の男が大皿からみんなにスパゲッティを取り分けているのであるが、こういうのがマナーなのかね。ひょっとしたら相手は女の人か?

映画とか見ているとやたらと腹が減るのは私だけだろうか。このしばらく後のシーンでアパートのベランダで、ハンバーガー用の肉を焼くのだが、これがまた食欲をそそられる。


『セブン』
出演:ブラッド・ピット

ある街に異動してきた若い刑事ミルズ(これがブラッド・ピット)とそろそろ定年のサマセット警部が奇妙な事件に遭遇するサスペンス物。この冒頭でパスタに顔を埋めたままの変死体が発見され、部屋には"GLUTTONY"(大食)という文字が残されていた。パスタがまずくなるから料理も特定しないし、画も載せない。だったら書くなっていわれそう(笑)。気になる人はビデオを借りてきましょう。
映画的にはすっごく好きなんです。こういうひねくれた映画。


『北の国から』
脚本:倉本聰、出演:田中邦衛、吉岡秀隆、中島朋子

北の国から 最初のテレビ放送版の中の一こま。五郎さんが妻と別れて北海道富良野麓郷に帰って生活を始めた。そんな時にであったホステスのこごみとピクニックに出掛けるシーン。当然、純君と蛍ちゃんも一緒である。河原でアウトドアに作ったメニューは「ボンゴレビアンコ」。あさりではなくてムール貝を使っている。 蛍ちゃんは父親が取られる危機を感じ、こごみにはなつこうとせず、パスタを川の中に捨てる。それを五郎がしかり、純君が例によってはらはら見ているという展開になる。

アウトドアでパスタを作るときに問題となるのは、まず鍋。パスタをゆでるためにはそれ相応の大きさのものが必要である。火力はコンロでもたき火でもいいでしょう。それから具であるが、これは貝でも肉でも持って行けばいいだろう。パスタ自体は折れないようにさえ気をつければ大丈夫。ふむ。案外簡単にできそうだ。

ボンゴレ・ビアンコのレシピ


『シェフとギャルソン、リストランテの夜』
スタンリー・テュッチ監督

すごい迫力ティンパーノ アメリカでならと野望と希望を抱いて、イタリアからやってきた二人の兄弟はイタリア料理屋を始める。なんとか自分達の店も持てたのであるが、アメリカンイタリアンはミートボールスパゲッティが幅を利かせて二人の料理は評価されないのである。起死回生の策として有名ジャズ歌手を招いてのパーティを予定する。本場イタリアンてんこ盛りのパーティ「Big Night」が始まるのである。何といっても注目はこの日のコースの目玉「ティンパーノ」ここでは映画での作り方をまとめる。こちらへどうぞ。


『ゴッドファーザー』
監督:フランシス・F・コッポラ

トマトソースの作り方 言わずと知れたイタリアン・マフィア映画の名作である。彼らマフィアは「ファミリー」という、血と義で強く結ばれた組織を作りだす。映画を見ていると彼らはとにかくよく一緒に飯を食う。それぞれの家族を交えるときでも、殺しの相談をしているときでも何かしら机の上においてあるのだ。

例えばPartIでは、ドンを狙われその復讐をせんと策略を練るときも、なぜかデスクの上にオムレツが。また別の作戦会議ではファーストフードの中華料理が乗っていたりする。写真のシーンは2代目ゴッドファーザーであるマイケルに1代目の腹心がトマトソースの作り方を教えている。
PartIIでも、特に1代目のエピソードにパスタを始めとする料理が現われる。おい、クレメンザおまえ名に食ってんだ、というシーンが目白押し。
PartIIIでもパスタは健在。特に3代目のヴィンセントとマイケルの娘メアリーが作るジャガイモのニョッキのシーンは、世の中の独身パスタファンに捧げたい。

それぞれの巻の、更に詳しい情報はこちらに


『グッドフェローズ』
監督:マーチン・スコセッシ、出演:レイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ

人を殺した夜は ギャングの男の半生を描いた映画。とにかくイタリア料理満載である。最後に不自由な生活を送るヘンリーのセリフは「スパゲッティのマリナーラ・ソースはただのケチャップに代わった」というもの。若いころにも何品かパスタが登場する。
こちらにもうちょっと書きます。


『月の輝く夜に』
監督:ノーマン・ジュイソン、出演:シュール、ニコラス・ケイジ

ステーキに添えたスパゲッティ ニューヨークが舞台。40前にして未亡人になったロレッタが主人公である。婚約者であるジョニーがいない間に、その弟のロニーを好きになってしまう。一人暮らしのロニーの家に行ったときに作ったのが、うまそうなステーキのスパゲッティ添えであった。
こちらに詳細感想。


『心みだれて』
監督:マイク・ニコルズ、出演:メリル・ストリープ、ジャック・ニコルソン

ベッドの中でカルボナーラ 非常に印象的な(というかなまめかしい)パスタが現れる。パーティーで知り合ったレイチェルとマイケルは意気投合して一夜を明かす。次の朝4時、レイチェルは、二人分のフォークとスプーンを添えて、大きなパスタ・ボウルに入ったスパゲッティをベットまで運ぶ。マイケル絶賛の「カルボナーラ」である。 むむむ、スパゲッティの本当の楽しみは誰かと食べる大皿料理なのかもしれん。
こちらに詳細感想。


『アサシン』
監督:ジョン・バダム、出演:ブリジット・フォンダ、ガブリエル・バーン、ダーモット・バローニ

ぬぁ〜色っぽい 殺人犯で死刑を宣告されたマギー(偽名クロウディア)(ブリジット・フォンダ)が、刑を免れる替わりに政府秘密組織の暗殺者として生きる。暗殺者としての「訓練」を終えた彼女は命令を待つ一人暮らしをはじめるのである。最初に買ったメニューは山のような缶詰トマトソースラビオリ。同じアパートに住むJ.P.(ダーモット・バローニ)と出会い、一緒に食事をする。マギーはラビオリをくわえてキスをする。自分の素性をうそで固めた生活の始まりだった。ブリジット・フォンダの健気さは涙モノ。リックベンソン監督「ニキータ」のハリウッド版リメイク。(私はオリジナルのほうが好き)


『旅愁』 "September Affair"
監督:ウィリアム・ディターレ、出演:ジョーン・フォンテーン、ジョセフ・コットン

ナポリの街をながめて 物語はローマから始まる。偶然飛行機で隣り合わせた2人は、その旅をとおして引かれあう。ベスビオ山の見える高台の上にあるレストランのテラス、ラビオリを食べながらキャンティの二本目を頼む。そしてレコードからの音楽は、この映画で不朽の名作となった"September Song"。乗り遅れた飛行機が墜落し、2人の名前が乗客名簿に。このとき2人は過去を捨てて、2人だけのための愛に生きようと決心するのである。
更に詳しい情報はこちらに


『眺めのいい部屋』 "A Room with a View"
原作:E.M.フォースター、監督:ジェイムズ・アイボリー、出演:ヘレナ・ボナム・カーター、マギー・スミス、デンホルム・エリオット

I have a view ! イギリスからイタリアに遊びに来ていたルーシーは、フィレンツェの美しい町とアルノ川が見える窓を同じ宿の男に交換してもらった。「恋」というものがまだ分からない二人の中にかすかに気持ちが芽生え始める。いったんはイギリスへ帰って他の男性と婚約までするが、最後はハッピーエンド。その地はやはりフィレンツェの宿だった。二人でアラビアータを食べる。
更に詳しい情報はこちらに


『街の灯』 "The City Light"
『黄金狂時代』 "Gold Rush"
『独裁者』 "The Great Dectator"
チャップリン

ナイフでパスタ チャップリン作品には意外と多くのパスタが登場する。その中でも代表作「街の火」に出てくるパスタは見逃せない。舞台はアメリカ。時代はよくわからないが、作品が作られたのが1931年で、多分そのあたり。チャップリンとお金持ちは2人でスパゲッティを食べるのだが、ナイフとフォークを使うのである。これはめずらしい。
その他チャップリン作品をあわせてこちらに


『わんわん物語』
W.ディズニー

ちゅー、2秒前 上流社会の犬レディーと貧しい雑種犬トランプの物語。2人(犬)の間にあるのは愛。レディーの危機を身をていして守るトランプ。この二人はまるでロミオとジュリエットのよう。さっすがディズニー。
さて出てくるのは、トマトソースのミートボールスパゲッティ。2人で「ヴェラノッテ」(んーいい曲だ)を聞きながら一皿のスパゲッティを食べる。当然そこは犬。犬食いです。お互い端っこからもぐもぐ食べていると、実はそれがつながっていて・・・ちゅー。いやはや。


『続・男はつらいよ』
山田洋次監督、渥美清、佐藤オリエ

シリーズ第2作目になる。寅さんの三枚目役もここから始まり、色んな意味で原点になっている(第1作は妹の結婚をまとめるのに走りまわってたんですね)。子供時代の英語塾の先生に再会し、酒を酌み交わす。先生には美人の娘(佐藤オリエ)がいた。惚れてしまう寅。
仲間と屋台でラーメンを食べながらお嬢さんの新婚生活を想像する。
 仲「(真似て)ご飯にする?それともお風呂? ご馳走作っちゃったのよ。何だと思う? ラーメンよ」
 寅「ばかやろう、あのお嬢さんがラーメンなんか作るかい。てめえの考えは貧しいからいけねえよ」
 仲「それじゃ何作るんだよ?」
 寅「決まってるじゃねえか。すぱげっちいよ。」
病がちの先生は、寅に「荒川のウナギが食いたい」と相談する。寅はこれに応えて汚れてしまった荒川へ日参するのである。そうしてついに釣り上げた・・・しかしその時すでに先生は・・。
数あるシリーズの中でも3本の指に入る名作だと思う。


『パンチライン』 "PUNCHLINE"
トム・ハンクス、サリー・フィールド

ナイフであざやかに切る スタンダップコミック(漫才)を得意とするスティーブン(ハンクス)は、芸がうまくいかないライラ(フィールド)に出会いコツを教える。そんな時食べるのはトマトソースのスパゲッティ。スティーブンは馴れた手つきでナイフでスパゲッティをスパスパッと切り、あとは巻かずにフォークで食べる。いかにもアメリカンな食べ方である。
更に詳しい情報はこちらに


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1997/11/24 ちゃぶち