. 思ひ出の給食
あの「ミートソース」を再現する
一念発起 編
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給食の思い出

「給食」......懐かしい。授業を4時間目まで終えると「給食時間」。きーんこーんかーんこーん、鳴り響く鐘の音。なぜかグループをつくるように机の配置を換え、しばらく待つこと数分。白衣に身を包んだ「給食係」がガラガラと「配膳車」を押してくる。教室の後ろに厳かに置かれた「配膳台」に順に、お盆、箸やスプーン、皿とおわん、おかずその1、その2、コッペパンもしくは「アルマイト容器のご飯」が並び、少年少女はそこに列を作る。「あ、俺、肉いれないで」という言葉に、いつもの友達である給食係は無情にも山のような肉を....しかも脂身たっぷり。『給食は残さずに』という壁に張られたスローガンが目に飛び込んでくる。昼休みまで食い込むかもしれない.....しくしく。

主食の中では、ご飯は普通に好きだった。多分アルマイトごと飯ごうのように炊いているのだろう。容器によって、固いのや柔らかいのもあったが、まあ大して気にならなかった。コッペパン、食パンもきらいではない。ただ、揚げパンだけはだめだった。べとべとの油に茶色くなった砂糖。今でもだめかもしれない。なんでみんなあんなのが好きだったかねえ。そんな中私が一番好きだったのが、月に1回くらいやってくる『スパゲッティミートソース』だった。

ミートソース 思い出してみれば給食には隠れた人気者がたくさんあった。北関東ローカルであるかもしれない甘味噌にピーナッツを入れた「味噌ピー」、牛乳ビンに溶かし入れて飲むコーヒー味の「ミルメーク」(最近はいちご味とかがあるらしい)、なぜか青のり風味とカレー味の「揚げちくわ」、 今となっては幻のやたらと固いけどうまかった「鯨の竜田揚げ」。そんな中で今どれか1つ食わせてやるから、といわれて望むのはやはりあの『スパゲッティミートソース』に違いない。

しかーし、今になってシャバで食べるミートソースは味が全然違うのである。市販の缶詰トマトソースも味が違っている。自分で作ってもどうしてもあの味は再現できない。なぜか必ずグリンピースが入っていた。また麺も違う。当時は半透明な袋に入っていて、やたらと太いうどんのようなスパゲッティであった。しかもこれがまた良くゆでられている。当然といえば当然で、配膳までの間スパゲッティは保温箱に入って暖められつづけているのである。更に言えば食べ方にも根本的な差がある。配膳のときに皿にソースを入れてもらうため、どうしてもスパゲッティの方は食べるときに、後から皿の中に入っていただくという形になる。したがって、ぐちゃぐちゃにかき混ぜて食べていたのである。

むうぅ、侮りがたし。これは前途多難である。

現在私は、ネット上にレシピが落ちていないか探すのと同時に、文献を当たっている。少々調査に時間を頂きたい。
こうすれば出来るのではないか、という情報をお持ちの方は是非教えてください。


続く


1997/11/21 ちゃぶち