「月の砂漠をさばさばと」 北村 薫

Book

作家の北村薫氏は、主にミステリーを書いてます。
「スキップ」「ターン」、女子大生と落語家のミステリーとか
覆面作家が出てきたり。
ミステリーもかなりお勧めですけど、この本はちょっと趣が違います。

絵も「おーなり由子」さんで、ほのぼのとした優しいお話です。

物語は、9歳のさきちゃんという女の子と作家のお母さんの毎日の暮らしが
書かれています。
12の物語があるのですけど、私の好きなお話は 「さばの味噌煮」です。
お母さんは歌を歌いながらさばの味噌煮を作ってます。こんな歌です。

「月のー砂漠をー 
さーばさばと
さーばーのみそ煮が
ゆーきーました」

これを聞いたさきちゃんは、かわいい!といいます。
広い砂漠をとことこと歩いていくさばのみそ煮...
うん。かわいい。私もつぎにみそ煮を作る時は歌ってしまいそうだ(笑)

このように...楽しくもあり(思わず、くすっと笑ってしまう)ちょっとほろっとしたり。
せつなかったり。
お母さんとさきちゃんの間に漂う、空気というか本全体に流れる空気が
とても好きです。


今現在、お母さんのあなたにお勧めしたい本です。
子供のいない私の場合....こんな関係が築けたらいいなあと思ってしまいます。

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