ツバメの甲士朗


家の近くにある昭和池は周囲4km。
人の手を余りかけていない自然の木立で覆われている。杖代わりに自転車を押して、たっぷり1時間かけて一周するのが楽しみな日課となっている。

先日、外敵に襲われたと思われる重傷を負ったツバメを保護した。胡椒水を飲ませ、切り傷用のスプ−レを吹き付け、パン粉を無理矢理口の中に押し込んで看護をした。一晩を越したので峠を過ぎたと家族で大喜び、よく頑張った、凄い奴よと「甲士朗」と命名した。

病院探し、エサ買い、鳥かご−−−−etc。安心し過ぎて奔走したのが悪ったのか様態急変の連絡に大急ぎで駆けつけると、すでに身体は固くなっていた。

「甲士朗眠る」の墓標をたて次女の結婚記念日に植えた無花果の下に埋葬した。

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