まつや
(神田)



やっぱりここ。
賑わいにも全く気取ることがない自然体。


やはりこの店から始めよう。東京のそば通でこの店を知らなかったらモグリだ。

神田の交通博物館からちょっと行くと、妙に古めかしい木造の蕎麦屋がビルの間に建っている。外には昼・夕方ともなればずらりと行列。ちなみに右の入り口から入って、左から出ることになっている。ですんで、行列するなら右側。私の場合は、ここへは飯時を外して自転車でいつもちゃりちゃりっと行き、前の街路樹のところにとめてます(緑とクリーム色の大き目の自転車があったら私です)。

中に入ってみると1時過ぎでもほぼ満席。がんばれば6人がけ出来るテーブルが、15くらい店内にひしめき合っている。でもって相席当たり前なので、この窮屈さを嫌う人は多い。私は気にしませんが。店員さんと目を合わせたら、勝手に適当なところに座って良いです。

さて席について、注文をしたら店内を見まわしてみよう。怪しげな「常連」「蕎麦通」がうようよいるのです。ここは魅惑のソバ通ウォッチングスポット(何が魅惑だ)。
後ろのおじさん2人組みが女将さんを呼び寄せて「これがほんとの蕎麦の味なんだなぁ」と賛辞を送っている。おじさんの会計の値段を聞いてビックリの12000円。何をそんなに食ったのだろう。前の客は、ハンチング帽にサングラスだ。古いドラマの変装した刑事のようです。おもむろに「もり3枚」と頼む客。この店はそんなに少ないわけではないんだけど・・・。
まさか私もそんな風に見られているのではあるまいな。

とりあえずは「もりそば(550円)」。待つこと5分ほどで出てきます。蒸篭に乗ってる量は多いわけではないけど、とりたてて少ないというほどでもない。蕎麦の味も「基本ばっちり、過不足無し」という感じで、ほどよいコシと蕎麦の香りがいいんですね。名店の名を裏切らない一枚です。汁はやや甘めの濃い口で旨いんだなぁ。薬味はねぎだけ。ワサビつけないのがこの店のやり方です。蕎麦湯もうまうま。
「ごまそば」「カレー南蛮そば」も絶品。(丼ものも悪くない。「親子丼」は甘くジューシーに仕上げてあり旨い)


ただやはり蕎麦を食うだけではこの店の魅力は語れない。夕方混む店内になんとか席を確保したら(優秀なナビおばちゃんが席をとってくれる)、つまみは、蕎麦の実を入れた舐め味噌(突き出し)・焼鳥・にしん煮・親子煮・板わさ・・・どれも絶品にて、これを辛口の酒でちょいとやれば幸せこの上なし。池波正太郎がこよなく愛した蕎麦屋の酒の姿がkoko
あくまでも気取らない、それでいて深い歴史の自信に裏づけされた店。
(1999/12)




さてさて、とある梅雨の中休みのくそ暑い日に出かけていったまつや。あいも変わらず混み合っております。
あー、なんか冷たいもの食べたいなぁ、とメニューを眺める。種蕎麦の基本はどうやらあったかいものらしい。で、おそるおそる「この『きつね』ってつめたいのできますかねぇ」と聞くと、やさしいおばちゃんは、「どれでも冷たいのできますよ〜」。ありがたいじゃないですか。

ということで、←「冷やしぎつね」。
短冊に切って甘く煮付けた油揚げに、ほうれん草、なると、ねぎ、それから煮玉ねぎが入っている。つゆはやや甘めのものを使っている。
がふがふがふ。
濃い目の味が、暑さでばて気味の舌を刺激し、ひんやりとした麺がのどをつたう。当然、蕎麦はまつやの特長の粘りのあるコシとでも言うものが心地よい。
これでなんと650円。
いやぁ、やっぱりまつやだわ。
(2000/7)





んー、やっぱり近くまで来るとついつい入ってしまう。
10月ということで新蕎麦をちょっと期待したが、まだ切り替わってないのかな? 世の中涼しくなってきたので、温かいのを何かないかなー。
天ぷら系は2000円近くて厳しいし・・・と思っていたら、ひとつだけ1000円を切っているのがあった。それが「天南蛮」(900円)。

小さ目のエビ天を三つくっつけて揚げたもので、これはなかなかコストパフォーマンスが良いではないですかぁ。気に入った。

(2000/10)


03-3251-1556
東京都千代田区神田須田町1丁目13
11:00〜20:00(土〜19:00)(日祝休)



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2000/7 ちゃぶち