
特徴的なつゆにてすする「さすが」な蕎麦。
広尾というのは面白い街で、大きな通り沿いは入れ替え多くいつも新しい店が並んでいるが、ちょっと路地を入ると古く由緒あるあるいは単に古びた懐かしい家が軒を連ねる。で、暁庵はこの表側の店である。地下鉄広尾の駅のすぐ近く、寿司屋などもあるビルの2Fのテナントである。箱根湯元ホテル経営(ホテルオーナーが長坂「翁」の高橋氏に惚れてお弟子さんを招いて店を開いた)という内装は、黒と濃緑で統一されていて洒落ている。いついっても、身なりこざっぱりした紳士淑女でにぎわう。
品書きには、ざるそば、田舎そば、更科そば、変わりそば(各900円)に、天ぷら蕎麦など。さらに「暁豆腐(600円)」は昼時には蕎麦とセットもある。
「ざるそば」とはいっても海苔が載っているわけではなく、もり蕎麦のことである。量は多くはない。普通の太さにホシの無い綺麗な面をしている。グニグニした十分なコシをもって歯に抗うところがさすがといったところか。蕎麦の味もして良いのだが、なぜか私が食べる時いつも、変わりそばの香りがかすかについてしまっていて、邪魔だ。つゆが特徴的で、本節の香りと味を前面に押し出して醤油を合わせたつゆで、色は薄めだが味は濃厚。田舎か更科に合わせるのに一番適しているかもしれない。
年末には高橋氏本人が打つそうな。食ってみたい。
(2000/2)
03-3441-9006
港区南麻布5ー15ー25 六甲館ビル2F

11:30〜15:00、17:00〜21:00 (日祝日 11:30〜20:00) (月第1,3火休)
2000/2 ちゃぶち