鞍馬
(西荻窪)



研究研鑚の末の絶品蕎麦を押し頂く。


西荻窪の駅から南へ出ると、小さな飲み屋なんかがごちゃごちゃと並んでいる。ちょっと駅から離れればアンティークの店なんかもあるし、良い街だなぁ、西荻。で、その駅の近くに、すきの無い構えを見せるのが「鞍馬」。このために西荻へやってくる人(蕎麦マニア)も多いのである。
お店に入ると明るい店内には、抽象なモダンアートの絵がさりげなく飾られ、流れるのはピアノ協奏曲。厨房よりには大きな石臼がしつらえてある。これで挽くところをぜひ見てみたい。今日は茨城県産の蕎麦粉であるとの張り紙がしてある。で、蕎麦を頼むと、今ちょうど打ってますということなので、お酒。メニューにつまみらしきものが無いのでどうしようかと思っていたのだが、ちゃんとしゃもじに焼き味噌。蕎麦の実とシソが混ぜてあって旨い。酒は四季桜(本醸造)の冷酒から始まり、色々ある。
蕎麦は「箱盛(900円)」である。すっと出されたのは、黒漆塗りの筆箱のような直方体の箱。蓋を開けると蕎麦が現れる。まぁ量は少なめです。しょうがないです。それよりもその蕎麦の色をみたい。みっちりとした密度の高そうなきめの細かい麺で、深い蕎麦の色(色が濃いわけではない)をしているのです。で、一口二口、この蕎麦の味はおいしい。ただもうちょっと香り高くても良いとは思うんだけど、おそらく新蕎麦の時期になればもっと良いのが出てくるのでしょう、と好意的解釈をしておきます。結論出すのは秋ですね。乞うご期待。
つゆは、突き上げるような豊かな鰹節の出汁が良い。返し自体は落ち着いた味をしている。
良い蕎麦屋であることは間違いない。でも、最高の蕎麦屋であるかといえば、今のところ新蕎麦食ってからしか言えないかな。
(2000/2)


03-3333-6351
東京都杉並区西荻南3-10-1
11:30〜16:00、〜19:00(土日祝)(水第3木休)


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2000/2 ちゃぶち