茶無庵のインテリア
プランターで作るソバの花
(できれば、実まで)


ソバの花には「清楚」という言葉がふさわしい
かなりすばやく育ちます

玄蕎麦の入手


「ソバの花」が見たくなった。
・・・、すいません、モヤシの書き出しと同じになってしまった。

ソバというのは、畑はそれほど肥えていなくても作れ(逆にあまり肥えていると倒れてしまうらしい)、しかも栽培期間が短いと来ている。しかも夏は、お店と言えど蕎麦の味は落ちる時期である。つまり、蕎麦が育っている時期だから。そうか、それなら自分で蕎麦を育ててやろうじゃあないか。
この辺からこのページは始まった。

ものの資料によれば、蕎麦の実(玄蕎麦)を適当に播いてやれば、簡単にできるものであるらしい。ふむふむ、それでは早速・・・。

ところが町の植木屋等を巡ってみたのだけれど、意外に蕎麦の実を持っているところは無かった。売ってないのです。種屋さんに問い合わせてもらうと、1kg単位でならあるという・・。ヘクタール単位で出来てしまう量である(笑)。
そこで頼るは、やっぱり蕎麦屋さん。餅は餅屋、蕎麦のことは蕎麦屋である。
残念ながら、私のうちの近所には、玄蕎麦から挽いている店は無かった。が、インターネットとは便利なもので、築地さらしな乃里で修行した方々が作る里会のページにて、 もの欲しそうな顔をしたら、「船橋更科」の蕪木さんが分けてくださるということになった。ありがとうございます〜〜。

こうして届いた玄蕎麦。
キタワセという種類らしい。かなり菱のとんがった印象の実ですね。

(※情報によれば、東急ハンズにも売っているらしいです)


0日目 - 5/21 - 栽培開始




プランターの準備をする。
もちろん出来れば、畑にとは行かなくても、庭なんかに播いてやりたいんだけれど、我が家は東京のマンションの一室。一応日当たりがあるベランダはあるものの、地面なんかありはしない。

肥えた土だとまずいというので、去年一年バジルの栽培に使った土を使うことにした。とりあえず肥料は混ぜない。育ちが悪かったら後で追肥することにします。
  • プランター(幅90cm)
  • 園芸用土(ただし去年1年バジルを栽培した)10L
  • 鹿沼土 2L
鹿沼土を下に敷き、その上に土。一般的なプランター構成です。


種まき。
適当。
指で三本筋を作って、そこに、ぱらぱらと玄蕎麦をばら撒いて入れました。
まぁ多少の疎密は気にしない。
軽く土をかけて、ぱーっと水をやって終了。すごく簡単。

プランターの置き場所であるが、一番日当たりが良いところはハーブ類が占めているので、その間くらいに置いてやることにする。まぁ日当たりは悪くないから多分大丈夫であろう。

水やりは夕方に1回。バジルはハイポネクスを溶かし込んだ水を与えているが、蕎麦はただの水をやることにした。

4日目 - 5/25 - 発芽〜♪


前日になんとなく土が盛り上がってたなぁと、朝になって見てみたら、ずらりと芽が出ておりました。
まだ殻がついている。高さは5mm位。
子葉が少し殻の隙間から覗いているが、すでに緑みが出ている。それから茎は赤っぽい。
(同時にもやしを水栽培していたのであるが、モヤシの方は色はついていなかった。発色は日光と養分の問題らしい)

で、夕方ちょっと見てみたら、殻が外れて子葉が開き始めたのがあった。
明日の写真を見てやってください。育つのがすごく速い。

5日目 - 5/26 - 双葉が開いた


朝見たら、既にかなりの数の芽が双葉を開いていた。
速いなぁ。
手前の方に、まだ開いてない芽が移ってして、昨晩はこんな感じの方が多かったんですが、いやはや。
既に高さは3〜4cmになっている。
葉っぱの先はまだちょっと黄色みを帯びている。茎は赤っぽい。
それにしても、ソバの双葉ってのは、対称じゃないんですね。右側が大きいのと、左側が大きいのが混在している。ふーん。なんか違うんだろうか?

6日目 - 5/27 - 大体生えそろったかな


きれいに生えそろったねぇ。高さは、4〜6cm(平均5cm)。
昨日までちょっとしわしわだった双葉もピンと張って、すっかり若若しくなった。

昨日書いていた、非対称な葉っぱも良く分かる。双葉としてはめずらしいと思うんだけどなぁ。あとでなんかの本を紐解いてみよう。今ちょっと多いので、あとで間引いてやらなければいけないらしい。一本ちぎってみてかじってみたが、結構苦いよ、これは。

7日目 - 5/28 - 雨に濡れる若芽


大体高さが8cmくらい。ひょろひょろ〜っと長さがまず伸びるんですねぇ。軸は大して太くなる気配もない。ということで、昨晩からふった雨に濡れてしなってしまっている。
双葉の分かれ目に1mm弱の次の芽が顔を覗かしている。これが本葉になるのね。

わさわさしているので、ちょっとだけ間引く。間引いたのを食べてみるが、雑草の味である(笑)。後味が苦いので私はちょっと苦手です。

10日目 - 5/31 - 本葉が出た


実は2種類栽培しているのであるが、ちょっと生長に差が出ている。キタワセの方は現在12cm。なんかひょろひょろと育ってしまって、カイワレ大根状である。こんなもんなのかなぁ。ひょっとしたら間引きが足りないんだろうか。一応葉っぱが重ならない程度にはしてあるんだけど。
で、本葉が出ました。ハート型の2cmくらいのが、双葉の分かれ目から1枚。2枚一緒に出るんじゃないんですね。

12日目 - 6/2 - 本葉生えそろう


大体高さは15cmくらいになったろうか。相変わらずひょろひょろしているが、本葉が2枚出た株もあり、また全体的に本葉はそろった。
この時点を「蕎麦菜」というらしいが、サラダや天ぷらにして食える・・・とのこと。ちょっとかじってみたがやはり苦い。ソバはタデ科であるらしいが、タデ食う虫も好き好きとは良く言ったもんですな。

15日目 - 6/5 - さてだんだん伸びてきた


ええと高さは17cmくらいでしょうか。プランターの中で総日照時間が微妙に違うのであるが、その差が出て、数cmの違いがある。本葉もだいぶ大きくなってきましたなぁ。
隣にバジル等が植えてあるのであるが、ソバの生長が早いために影に入るようになってきた。雑草よりも早く育つというが、あながち嘘ではなさそうである。

18日目 - 6/8 - かなり伸びる速度速いです


気温もここのところあったかく、伸びる伸びる。現在22〜25cm。
双葉の位置もぐんと上がってその下のほうは力強い茎になりつつある。双葉から先に葉っぱだけ出ていたのがさらにそこが茎になり、先端に葉っぱが2〜3枚くらい。改めてみると面白い伸び方しますね。つまり葉っぱがまず出て、その間の茎が伸びるという感じである。

20日目 - 6/10 - 強風にも耐える


前日えらく強い風が吹いていたので倒伏が心配だったが、どうやら大丈夫だったようだ。
今朝は大体25cmくらい(最大27cm)。かなりわさわさしてきて、後ろのバジルが影になり始めたので場所を入れ替える。葉っぱは3,4枚出ている。一部の双葉は落ちてしまった。

ところで、デジカメが変わった。圧倒的にきれいな発色ですなぁ。

22日目 - 6/12 - つぼみだ、つぼみだ


昨日今日と寒い。大体26cm(25〜28cm)くらいかなぁ。で、花のつぼみ?が出ました。ふたつ。葉の間に白い胡麻程度の大きさのものが房になってついているのがわかる。つぼみが出ている株には本葉は3枚くらい。しかしこんなに茂ってしまって結局間引かなかったがなんとかなっているねぇ。

26日目 - 6/16 - ついに開花!


梅雨に入っておとといまでしばらく梅雨寒というやつだったのだが(グラフの気温みると、最高気温が上がっていないのが分かる)、昨日・今日は天気がよくあったかい。日中は25〜30℃まで行っている。
で、先日出来たつぼみのほかにも10ばかり出来ていたのであるが、これのうち二つが開花。お〜やったやった。
白く整った5弁の中にラッパ状の枠(なんていうのだろう?)があって、そこから突き出すようなオシベが数本。根元にはおそらくメシベであろうところが見える。大体つぼみは20くらい固まって出来てますね。これから一気に満開に向かうのかな?

ところで高さは30cmを超えている。実にすくすく育つ。手前にシソとバジルがあるのであるが、圧倒的な成長速度で、バジルなぞ、はみ出したソバに日陰にされている状況。バジルってかなり雑草的な育ち方をするというのに、ソバの圧勝ということになった。

29日目 - 6/19 - んー、ちょっと調子悪い?


相変わらずすくすくと伸びているが、日照時間が少なめの部分でちょっと育ちが悪くなってきた。なんかひょろひょろと頼りない状態。もうちょっと日当たり良いところに移そうかな。
高さは35cmくらい。花もだいぶ咲きそろっている。虫が全然来ていないので、きっと受粉しないんだろうなぁ。実がつかないのはさびしいし、人工受粉ってやってみるか?

31日目 - 6/21 - 虫が来てるぞ。


おお、ハチが来て蜜を集めている。
ソバというのは、風媒・虫媒で更に厄介なことに違う株での受粉でないとだめらしい。これが原因で、ある地区には同じ種類のソバしか一般に栽培しないのです(違う種類が混ざると自然に雑種になってしまうから)。ということで、がんばれ、ハチ。一応花から花へという感じで飛び回っていたので、受粉したかなぁ。せっかくなので、人工受粉はせずに、このまま行くことにする。
高さは約40cm。伸びたなぁ。

36日目 - 6/26 - 水遣りサボったら・・


結構順調に花も咲きそろい、虫も来ているようだし、ここのところ雨が続いていて、さらに仕事が忙しかったこともあって、水遣りをちょっとサボっていた。
で、ふと今日見てみると、しなしなしな〜〜〜〜となっている。ああああっ、ごめんよぉ。蕎麦は乾燥には強いらしいが、やっぱりそれは露地での話。プランターだと完全に水が無くなっちゃうからね。慌てて水をやりました。

37日目 - 6/27 - ほっ復活


昨晩水をやっておいたら、今朝になってすっかり復活。現金なやつらだ。

こんなにもっさりと育ちました。高さは大体45cmくらい。枝分かれも数本進んでおり、葉の広がりもよい。そういえば隣のシソが青虫にやられたんだけれど、ソバにはまったくつかない。蓼食わない虫なんですね。今のところ虫による食害はまったく無い。


花も一株の先のほうで枝分かれして、数束になって咲きほこっている。
虫もほどほど来ているよう。でもなんかハエが多いのは気のせい?(笑)。ハエはちょっと嫌な感じだなぁ。都会だからしょうがないのかなぁ。匂いをかいで見ると、ちょっと臭めの花の匂い。こんなの何処が良いのだろう。
小さなクモが飛んでくる虫を取っていたので、ちょっとどいてもらうことにした。タダでさえ少ない花粉を運ぶ虫を取られてはたまらない。

で・・・
おやっ?!
花びらの下のほうに、なんだか三角の稜のあるモノがついている。結構大きくて7mmくらいあるかな。おおっ、これはひょっとしてはソバの実ではあるまいか?!
ばんざーい。ばんざーい。
良く見ると各花の束に1つ2つとそれぞれついているではありませんか。なんとなく収穫が出来そうな望みがちょっと。とても楽しみです。

41日目 - 7/1 - 続々と実がなる


おとといやたらと風が強くて一部なぎ倒されてしまった。でもって、それを起こそうとしたら、ポキッ。ちょっとまて、なんでそんな簡単に折れるんだい。怖いのであんまり触らないことにしよう。
で、花の勢いが徐々になくなってゆき、花弁の間から実が顔をのぞかせ始めている。ひとつの花房に3つ4つとなっている。なんとなく緑味を帯びてきたように見える。うふふふ。

47日目 - 7/7 - 実が茶色くなってきたぞ


で、ここのところ写真を撮るのサボっていたのですが、かろうじて背丈だけを測ってました。で、なんか伸びるのが遅くなってきたような気がする。やはり実までつけると伸びるのにエネルギーを使えないってことかな?

で、上の矢印の先の実はやや薄茶色に成っている。こうなると、次の日には下の矢印のようにこげ茶色になる。これっていつ頃収穫すればよいのか? とりあえず緑色のが一通り茶色になったら、でいいのかなぁ?大体まだ花のつぼみもあるわけで。いっそのこと一粒ずつ収穫してみようか?

54日目 - 7/14 - だいぶ黒くなりました


新しい実はもうつかないのかな? 花も全体的に茶色になってきたし、実が黒味を帯びてきた。そろそろ収穫時のような気がする。まだちょっとだけ青いのがあるし、これが茶色くなったら収穫しよう(^_^)。

一応まだ背丈の成長は鈍ってはいるものの進んでいるみたいである。最後まで根性一杯の植物なんだですね、ソバって。

63日目 - 7/23 - んー、こんなもんかなぁ


ソバはどうなった、という興味がある方いらっしゃいますか?いらっしゃいませんね(ふん)。
で、10日も何にも音沙汰が無いのは、なーにも変化が無いからなんですね。一応まだ花は咲くし、背丈は相変わらず伸びているんだけど、実自体にはそれほどダイナミックな変化はない。それどころか、もう「出来上がり〜」という感がとても出ていて、風が吹いたら、実が落ちてしまいそう・・。
よしっ、刈り取りだ。

根元から切るほど数がないので、穂先をいっぽんずつはさみで切り取った。石器時代のさ、稲刈りの石器に穂先だけ切り取るのがあったと思うけど、あの時もやはり大量に収穫は無かったんだろうな、と思う。一粒でも無駄にしないように、という感じで取るなら、やっぱり1本ずつですね。
でもってこれを根元でまとめて、ハンガーで日当たりのいいところにつるしてみた。
しばらくはこれでいいかな、と思っていたのだが、すずめが寄ってきていることに気付いて、慌てて家の中に入れました(笑)。
さて、このまましばらく乾かしといてみようか。

ということで、ソバ栽培の記録です




さてさて、乾燥を待つ間に、今までのソバの成長をご覧下さい。
芽を出してからはほぼ一定の速度で伸びつづけている。この成長速度って大体1日1cmくらいなんですね。いや、速い、速い。
ちなみに同時にプロットしたのは1日の中の最高気温から最低気温までのバー(朝日新聞より)である。20日目、30日目付近に最高気温が落ち込むところがあるのが、いわゆる「梅雨寒」の状態であるが、このときはちょっと伸びる速度が落ちている・・・ような気もする。日照時間と関係があるのかな? とすれば、成長の後半は梅雨はあけており、前半の梅雨に比べれば明らかに日照時間は長いわけで、そういうことも加味すれば、成長速度は後半だいぶ鈍った、ということになるのかもしれない。この辺検証が必要です(秋ソバあたり?(笑))。

(気温データの作成に関して中村さんに大変にお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます)
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2000/5/21〜 ちゃぶち