クマラのファイル集   インドネシア語 3

selamat [スラマッ(ツ)]


selamat のse は ス ですが e は エ の発音の口の形で ウ と言ってください。従って セの発音の口の形で ス と発音することになります。口は横に広がりとんがりません。

最後の t は ハッキリ発音はしませんが、全くないというわけではありません。日本語でのセラマットではありません。


会話の基本は何と行っても挨拶。インドネシア語でも会話のとっかかりは挨拶ではないでしょうか。

「selamat 〜」といえばすべての始まり。これに朝の意の pagi (パギ)を加えて

selamat pagi (スラマッ パギ)にすれば「おはようございます」になります。以下同様

selamat siang (スラマッ スィアン) 「こんにちは」  ‥‥‥ 昼

selamat sore  (スラマッ ソレ)   「こんにちは」  ‥‥‥ 夕方

selamat malam (スラマッ マラム) 「こんばんは」  ‥‥‥ 夜 、深夜

これでインドネシア人とは挨拶できるのですが、律儀な日本人は “いつでもあいさつをしなければ”

の意識が働きます。朝、起きれば親子兄弟家族全員に「おはよう」と言い、ご飯を食べる前には

「いただきます」、終われば「ごちそうさま」、それから学校や会社に「行って来ます」に「行ってらっし

ゃい」。戻ってくれば「ただいま」に「お帰り」など、最後の「おやすみ」まで何と挨拶の多いこと。

 

しかし驚いたことに、インドネシアの家族同士では「おやよう」などと言い合う姿はまず、有り得ない

光景です。学校で友達に会っても挨拶をしないのが普通で、軽く「ヨッ」とかで終わり。どこでもしない

のではなく、学校では先生と、会社では課長、部長、社長など目上の方とは必ず挨拶します。例えば

学生同士でもゼミの合宿などでは selamat pagi と言い、改まった場合とか丁寧な感覚で使用さ

れるようです。2、3度会えばもう友達、いつまでもキチッと selamat pagi なんて挨拶をしている

と、水臭いのかも知れません。

 

それではインドネシア人が全然挨拶をしないかというとそうでもありません。例えばモスリムの人達

は「行って来ます」や「ただいま」に対して、両方とも同じやり取りですが、

Assalamu ’alaikum (アサラム アライクム)に対して

Wa ’ alaikum salam (ワーアライクム サラム)と答える挨拶があります。この時のアラビア語

で “無事”の salam がselamatになったそうです。

 

食事の時や、〜しようとする前には

Bismillaahirrohmaanirrohim (ビスミラアヒローマアニローヒム)

食後や〜した後では

alhamdulillahirobbil ’alamin  (アルハムドゥリラヒロビルアラミン)

と言います、というより唱えます。ただしこれは神への挨拶になります。

 

日本では官庁関係や学校、病院を除いてあらゆる種類の商店、事務所、一般家庭でも

「いらっしゃいませ」と言ってくれます。インドネシア語では

selamat datang (スラマッ ダタン)です。空港だとか、ホテル、町の入口など要所要所に横断幕

とか看板を見うけますが、耳にすることはまずありません。サービスが売り物のデパート、ホテル、

レストランでもこの言葉に関しては無関心、寿司やさんのように威勢のいい 「っらっしゃい!」なんて

いうのは絶対にありません。

 

新年の挨拶「あけまして‥‥‥」は

Selamat Tahun Baru.(スラマッ タフン バルー)

断食、プアサが終わってルバランには

Selamat Idul Fitri .(スラマッ イドゥール フィツゥリー)

誕生日には

Selamat Ulang Tahun . (スラマッ ウーラン タフン)

結婚おめでとうは

Selamat menempuh hidup baru .(スラマッ ムヌンプー ヒドゥップ バルー)

他にもいろいろな「おめでとう」がありますが「Selamat!」と言えばその役目を果たします。

パーティーなどで「どうぞ召し上がれ」「さあ食べましょう」と言う場合は

Selamat makan .(スラマッ マカン) ただし、ちょっとビールで「カンパァーイ!」という日本人

の大好きなフレーズは、大部分のインドネシア人がお酒を飲まない、飲めないイスラムですから、

残念ながらありません。

 

会社などで「お先に失礼します」などとは残業好きの上司に向かって言えない人もあるかもしれませ

んが、インドネシアではこれに対して

Selamat istirahat . (スラマッ イスチラハッツ) 日本語で「休めていいねぇー」とまるでイヤミ

に聞こえてしまうのですが、慰労の意味で「家へ帰ってゆっくりと休んでください」つまり、「お疲れ様」

と答えます。

 

寝る前の「おやすみなさい」は

Selamat tidur . (スラマッ ティドゥール) ですが、家庭内ではこれまた使いません。

「おはよう」同様にこの挨拶は神との間で交わされるようだ。

 

最後に「さようなら」。どのテキストにも出てくるのが

Selamat tinggal. (スラマッ ティンガル) と

Selamat jalan.(スラマッ ジャラン) です。

どちらも「さようなら」になっていて、注釈として上は滞る人に、下は去って行く人にとなっています。

従って、同じ地点で手を振って左右両方向に「さようなら」をする場合はどうなるのかという疑問も

湧いてきます。正解は、このような場合には丁寧な挨拶などはしません。「元気でね」「気をつけて

ね」という意味合いで使えば、距離、時間を考慮して使いたいものです。新幹線の発車間際とか、

ジャカルタやデンパサール、成田や関空、名古屋空港で使うと実に言葉との一体感があります。

 

Sampai jumpa lagi.(サンペ ジュンパ ラギ)も、「またいつか会いましょう」と次回はいつかわ

からない時に最適です。それに対していつも会うような間柄では

Mari (マリー) とか 

Ayok!(アヨッ!) とか「また明日」の

Sampai besok. (サンペ ベソック)などを気軽に使います。そして夜であれば

Selamat malam. (スァマッ マァム) がそのまま「さようなら」として使えてとても便利です。

ただしselamat pagi. やselamat siang.はさようならには使えません。

 

日本語では相手やその時の状況にあわせて色々と挨拶が変化します。友達であったり、目上の人

であったり、通りすがりや改まっての静止不動型、頭の下げ方も15度とか45度、はては土下座な

ど。言葉遣いや声の出し方など知らず知らずにできてしまっています。インドネシアでも多種多様。

その場で使う日本語にダブラせて使えば、よりこちらの気持ちが伝わります。

 

同じSelamat pagi.でもハッキリ大きな声で言えば「今日も元気だ」という感じ、ゆっくりのんびりは

なせば「今日もよろしくねぇー」、久しぶりであれば手を差し出して握手を求めながら、日本に来た事

のある人なら一礼してから、棒読みの「スラマッ パギ」に比べたら随分印象も変わってきます。つい

でに顔の筋肉の緩みも調節してください。

 

それではみなさん、次回まで(にっこり笑って手を振って)

Sampai jumpa lagi.


http://www.geocities.co.jp/Foodpia/8833/index.html