クマラのファイル集    1

おいしパイナップル社です。

   

トロピカルフルーツの代表格と言えばバナナにパイナップル、歴史的にも古く、あまりに一般的過ぎて今ではトロピカルと言うよりも普通のごくありふれた果物の感すらあるぐらいに当たり前になってしまいました。日本の果物を代表するりんごやみかん、品種改良や栽培技術に加え、流通、貯蔵方法なども改良され、年間を通じてかなり長期にわたり販売されるようになりました。しかしながらバナナにパイナップルはスーパーマーケットの陳列台から姿を消したことが無いくらい通年販売されています。つまり季節感の全く無い、まさに常夏の果物なのです。

随分前まではパイナップルと言えば缶詰が常識、それもリング状でとても甘くておいしいものでした。当然当時の甘味は人工甘味料だと思います。しかし形状と言い、甘さと言い、色と言い何とも不思議な心地よい、まだ見ぬ世界の食べ物。それが飛行機によって日本のハワイ、八丈島から生のパイナップルが、まるでハワイのようなところであるかの証としてお土産でもたらされ、それを見た者はすっかりその気にさせられました。しばらくしてセルフサービスを売り物に台頭し始めたスーパーの店頭にも並び始めました。新しい文化にふさわしい果物であったようです。生のパイナップルを買うことはコカコーラ以来の外来文化を口にするようでした。当時は今よりももっと色々な種類の缶詰があったような気がします。今よりももっと食べていたような気もします。しかしことフルーツの缶詰に関しては缶詰よりも生のフルーツのほうが比べ様もないくらい数段うまかった。そこへいくとこの目の前にある生のパイナップルはあのおいしい缶詰より数段うまい訳だから、ということでさっそく購入。

第一印象は「すっぱい」 「舌がいたい」。

世の中にはこういうこともあるのだ。しかしコカコーラの場合だって初めの印象とは違う。ひょっとしてパイナップルも第二のコカコーラ?

約20年前、沖縄の西表島の西部にパイナップル畑があり、その一角にパイナップルの缶詰工場がありました。やや小ぶりのまだあおいパイナップルが材料です。その中から数個わけてもらい宿で食べたところ、

「おいし〜〜い!!美味しいものは皮が緑でも美味しいんだ」

 「こんなまっさおなのはまだ食べられないんじゃ」 「見るからにすっぱそうだな」 の感想を裏切りとても美味しかったのを覚えています。こんな美味しいパイナップルが育つなんて何と素晴らしいところなんだろう。海はきれいだし、自然も美しい。沖縄でこれほどまでに素晴らしいのだからもっと南へ行ったらさぞかし‥‥‥。

 

インドネシアへ行ってもその気が無ければ我々にとっての珍しいフルーツはなかなか口にできないようです。それでもバナナ、パイナップル、スイカなどはホテルの朝食にも出てきます。

ギザギザカットだったり半円形だったりのパイナップルですが、味が日本で食べるのとは違うようです。水分が少なく、酸味はほとんど無く、かなり甘い。果肉がポロッ、ポロッとしていて芯の部分も食べられそう。春に出回る台湾からのスナックパインによくにています。

市場で良く見かけるのが、おばさんたちが左手にパイナップルを乗せ、右手の大きな包丁で皮をむきというより皮を削ぎ落とし、次いで斜めに切れ目を入れながら芽を取っていきます。包丁を動かすたびに、左手のパイナップルをヒョイ、ヒョイと回転させていきます。日本で売られているパイナップルでは大きすぎて重くてとても真似はできません。それに水分が多いので1個剥いたら左手は腱鞘炎、おまけに果汁でベトベト。

近頃スーパーでは皮むき、芯抜きの真空パックパイナップルが売られています。とっても便利かつ色もきれいでおいしそう。こうも簡単にパイナップルが食べられるのなら買わないては無い。さっそく購入してみたものの、ちょっと待てよ。甘み、香り、味は合格したものの、芯が無いせいか腰が無い。ジューシーな歯ざわりがいまひとつ。それよりもちょっと小さすぎやしませんか。どう見ても機械で均一仕上げのため、可食部分のかなりが切り捨てられているようです。ついでに芯がずれていたりすれば芯の一部が残り美味しい部分が少なくなっているようです。まるで使い捨て、飽食時代のパイナップル編を見るよう、そこで提案。

正しいパイナップルの皮の剥き方誌上講習会

  1. まず頂部の葉を取り去り、果実をたわしなどでよく洗い、上部と下部を少し切り落とします。葉の部分を植えてパイナップルを育ててみたい人や、縦に二つ割してフルーツボートを作りたいときは別として、必要の無い方は葉の部分は手で簡単に回転すれば取れますので、買った店で捨ててきたほうがただでさえ重いパイナップル、多少かさが減ります。

  2. パイナップルを立て、側面に沿って皮を切り落とすように剥きます。緑色があまり残らない程度にざっとで結構です。最後に洗うと美味しさも流れて水っぽくなりますので、このあたりで一度洗っておくと仕上がりがきれいです。もう一度緑色の皮が残っていないように切り落として、ついでに角も落として丸みをもたせます。

  3. 今度はパイナップルを横にして斜めに芽の部分を切り落としますが、V字型に包丁を入れて芽を2〜3個ずつとっていきます。らせん状に切れ目が入ればでき上がり。このらせん模様が30度右下がりであればおいしいパイナップルの証です。その次に美味しいのは30度右上がり、らせん模様が続かなかったり、急勾配だったりするといまいち。

  4. きれいに剥いたパイナップルを縦に4つに切り、芯を取り去れば好きな大きさに切ってお召し上がりください。当然のことながら上部がすっぱく下部が甘いので、上部は炒め物などの料理に使ってはいかがでしょうか。そのままジュースにすれば病み付きに。この剥き方ですと可食部分が最大かつらせん状のカット模様がきれいですのでそのままパーティーの時の卓上飾りとしてもきれいです。他のフルーツや花で飾ればボリュームも出て見ごたえがあります。

 

ところでせっかく時間をかけてカットしても中身が美味しくなければ徒労に終わります。そこで最初が肝心。つまり美味しいパイナップルの選び方です。

パイナップルのよく売れる店で買ってください。次ぎにラベルがD社であること。D社のパイナップルは皮が薄くて芽が浅く、「正しいパイナップルの皮の剥き方」に非常に適し、味はおいしく品質にバラつきがなく、ハズレがほとんどありません。通常1箱に5〜7本入っていますが、5本入りが大きくてまちがいがなくおいしいのです。次ぎは6本いりですから、近くにパイナップルの箱が置いてあればチェックしなければなりません。箱の横に数字が書いてあり、入り数と同じ数に○が記されています。

色はD社であれば緑色でも構いません。濃い緑色でもおいしい。手で触ってみて妙にブヨブヨしていない、しっかりしたものを選んでください。茶色だったり、軟らかだったりすると傷んでいる場合もあります。あまりにも軟らかいものは熟しすぎて中が発酵している物もあります。そうしたものはだいたい黄色みを帯びています。イラストでよく見かけるパイナップルは緑の葉にオレンジの果実ですが、美味しいのはD社の緑色、台湾産、沖縄産にはこの選択方法は当てはまりません。

親切ついでにもう一言。D社のDはデではなくドですからお間違いなく。

美味しいパイナップルはD社です。

 

追加

近頃D社のも美味しいのが出始めています。食べてからのお楽しみ。

当然クマラのパイナップルはこのような剥き方をしています。

 

 

 

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02/09/20