2001.8.27 





馬のまち







絵画は故峯岸正雄さん著・「むかしのところざわ百景」より



峰の坂の途中左側の東川沿いに「馬の町」として知られる
新光寺
があります。


古くは旧暦の一月十八日に行なわれていましたが、
明治期から第二次大戦前にかけてはニ月十八日に変り
戦後四月十八日に変りました。
戦争が激しくなる以前、昭和16年頃まで2月18日には
河原宿をはじめとした、
旧町や柳瀬や富岡方面から馬方や馬持ちが馬を連れて集まりました。
馬方は自分の出入りの得意先(壇那場)から贈られた金銀の縫い取りがあるアブトリ(腹掛)を馬に付けたり、
真鍮の飾り金具のついたカンノンクラを背中に乗せ、
面や鈴をつけて馬を飾りたててやってきました。


カンノンクラ
馬方も得意先の印半纏(シルシバンテン)を着ていました。
最盛期には20頭位が所沢駅周辺に集まり、所沢の表通りをシャンシャンと鈴の音を
鳴らしながら行列をして新光寺に向かいます。
私も私の家の店の前から一緒についてゆきました。
十八日には所沢の市日と重なり露店が大通りから新光寺までつながり盛況でした。
本堂の脇に馬が繋がれ馬方は自分の馬を引き出してはお堂の周りを回りました。
馬方へは得意先からご祝儀として酒が届けられるのが慣行でした。
本堂で執行される護摩の太鼓の鳴り響く中を交代で馬をあやつりお堂の周りをひいて
馬の安全・交通安全を祈願したのです。
現在は農作業・交通の馬の姿は見られず
この様な行事が見られなくなり寂しいですね。


水天宮






水天宮は五日が縁日で、毎月五日に祭事が行なわれます。
一月五日は久米の水天宮の大祭で
長い参道の両側には露店やダルマ屋などが並び、
各地からの参詣者で賑わいます。水天宮のダルマ屋は
東京都西多摩郡瑞穂町から主に出店するので
多摩ダルマと呼ばれています。戦前は三月五日の縁日が初水天宮より
三月が奉公人の出替りの月でしたので賑わいました。
戦前から昭和20年代の初めにかけては、
三月五日に境内に見世物がかかり、
大きなハリダシ(看板)を三つも四つも表にかけ口上を述べながら
客を集める光景が見られました。
蛇娘、ろくろ首の見世物が多かった様です。

我が家でも毎年ダルマを買って神棚に置いてありました

安産の神様として知られる水天宮様でしたので女性達が
昔は帰りに名物のダンゴを食べる習慣があった様です。

女性にはオマケの子持ちダンゴがついていた様です。



北野天神社春の大祭
(天神様)

戦前までは、北野をはじめとして近隣近在から参詣人が集まり、
境内にはサーカスや見世物小屋もかけられ、
参詣人の肩が触れ合う程の賑わいでした。

三月二十一日は一番マチと呼ばれ、
翌々日の二十五日の祭礼は二番マチと呼ばれいます。
祭礼の規模は一番マチの方が盛大で、
二番マチではかっては神楽を奉納するのが恒例でした。


3月21日(一番マチ)に行なわれる学問の神様北野天神の大祭には
近隣の村々、村山、東大和の人々も丘陵を越えて参拝に来ていました。

フージと言う青や赤の色紙を三角形に折りたたみ願い事書き木綿糸で結び封をして持ってゆき梅の枝に結び奉納していました。
又、「奉納北野天神天満宮」と半紙5,6枚に朝露で書いた習字を
旗の様に長い篠竹にぶら下げ、
竹の先には梅の花か樫の葉のついた枝がついていました。
この旗を詰め所に持って行くと役員の方からお守りとお札が貰えました。
こうしたフージや旗の奉納は戦前までは盛んに見られました。

昔は子供達は皆正月には書初めをして神棚に
吊るしたものでした。


この様な習慣は残してゆきたいですね。

七夕祭り


島村金物店さんの七夕飾り
大きなダンボが吊るされています。
右側の蔵作りの家は平岡忠次郎商店です。
後に取り壊され一時期高島屋ストアーのビルに
なりました。



プロペ通り・現ヤマハ前


所沢商店街では昭和28年頃から駅前から金山町にかけて
各お店が大がかりな七夕飾りをしつらえ、
多くの人出で賑わいました。
私の家でも店頭に飾っていました。
下の写真は昭和29年頃の我が家の七夕飾りです。
右に松葉屋燃料店、カメラの山口さん




車の数も少ない頃のお話です。

山車祭り


根岸の交差点


市制5周年・昭和30年所沢駅前に集合した山車

当時は牛が大勢の子供達と一緒に山車を引いていました。
私も子供の頃は半纏姿で山車を引いたり、
乗せてもらっていました。


紀元二千六百年(昭和15年)のお祭り姿の私です

所沢の山車祭りは、大正初めまでのころまでは所沢町の鎮守神明神社の秋の祭礼(九月十五日)に各町内で山車を引いていたのが母体になっています。
起源は明確ではありませんが、山車の購入や制作年代から類推すると明治初期からと言われています。
山車祭りに欠かせない祭り囃子は所沢には幕末から明治初期にかけて、いわゆる重松流を近隣に広めた古谷重松がおり、その成立に関わっていたと思われます。
彼が明治七年に久保稲荷(入間市扇町屋)に奉納した絵馬には牛に引かれ、翁の人形をいただいた山車等が描かれています。







市制施行10周年祭・昭和35年 日吉町旧検問所前
現・ダイエー前のはしご乗り



現在はところざわ祭りとして10月に市内を沢山の山車が引き回されます。

 
毎年10月に開催されるところざわ祭・沢山の山車等を
ご紹介していますご覧下さい。



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我が家にやって来る野鳥達をご紹介します。




航空公園で出会える野鳥を紹介しています。
 戦前所沢飛行場にあった懐かしい飛行機の写真をご紹介します。

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