ネブトクワガタ後編



何想う?





さて、この前採集してきたネブト幼虫・・・いよいよ飼育のクライマックス!!
アノ
繭玉割りのシーズンがやってまいりましたぁ\(^-^)/やったぁ!!  ドンドンパフパフ〜




大抵は6月になるとそろそろ羽化してくるみたいなんですが、常温飼育では地方によって違うと思います。
西日本に分布すると言う特性から見て、寒いのはキライッてのはわかるんですが・・・まぁ私のバヤイは「うっ春だっ活動しよぉっっと!!」って思った個体がガシガシと
マットにトンネルを掘り出すので、ケース横からこの穴が見えたらオッケーって事にしてます。
余談ですが、こんな時「おっ!!」っと思って蓋を開けるとマットの方々にアナポコが・・・自然界でもこんな生態してるんでしょうか。まるでチビクワガタです。

とりあえず新聞紙をひいて、マットを少しづつ取り出します。なんせガタイが小さいから、乱暴にひっくり返すと見失ってしまう。気づかずそのまま○○町指定のゴミ袋へ居れて焼却場へ放虫!!ではあんまりだし・・・

ケースの上方らほじくっていていったわけですが、成虫は繭玉から脱出してしばらくは土の中でじっとしてるみたいでした。裸のままあちこちから出てきたからです。
また、マットの上の方にはオス、下の方にはメスが多かったです。
「なんでかな?」と思ったんですが、これはケースの底の方にメスが先に繭玉を作り、続いて繭玉作成場所のなくなったオス君が、泣く泣く上のほうに作ったと言う事でしょうか。オオクワでもメスのが先に蛹化しますもんね。あくまで憶測ですが・・・


たくさんの成虫に混じって繭玉もゴロゴロ出てきましたが・・・ほとんど割ってしまいました(^_^)ゞ誘惑に抗し切れないっす。
繭玉割りは自分で言うのもなんですが、とても楽しい経験です。これはオオクワ飼育では味わえない楽しさですね。
パカッ・・オスだっ!! パカッメスだ!! パカッ・・・あ、サナギマンだぁ失礼!!って感じであります。

一応6個ばかり残しておきまして、こいつは実験に使おうと思いました。
っていうのは、繭玉の残骸があまり見当たらないのです。羽化して来る時にある程度は壊すはずなんですが、単純に脱出するだけなら下半分位は残っていてもいいと思うんですよね。
単に私の探し方が悪いと言う可能性もありますが、オアシスに繭玉ごと設置して変化を追跡してみます。


幼虫も3頭ほど出てきました。
一番左の幼虫、ちょっと茶色い体液が出ていますが、これは右の幼虫に噛み付かれたものです。
クソしてんじゃねーよこの乱暴もの!
と言ってもほんのちょっとアゴがかすっただけなんですが・・・ネブト幼虫の取り扱いには注意しましょう。
え? お前もなって? (((*^▽^*)わははっ



今回は松レークと菌糸カスを1対1マットで飼育しました。マットは最終的には半分近くまで減っており、早期に追加すべきだったと反省しています。
というわけで、あまり立派な個体は出てこず・・・今のところ一番デカイのはこの子。まだちょっと赤いけど・・・
サイズは測ってありません。
ネブトの型には興味ありますが、サイズそのものにはあんまり興味ないんです( ^ー^)

クローズアップ!!
内歯が互い違いに生えているのが分かりますね。
しっかし、顔なんか見てるとつくづくオオクワに似てますね〜!!
やはり進化と拡散は構造主義なのか・・・ん〜アカデミックゥ!!

ところで・・・今回は珍しいものが出ましたぁっ!!
話には聞いていましたが、私んとこでお目にかかれるとは(@_@)!!!
これです。


珍品赤ネブト!!
約1万頭に1頭と言われ、松の赤い色素が凝縮したものだと言われてます。別名
「シャア専用」

ってのはウソぴょ〜ん!!(((*^▽^*)うひゃひゃ!!
実はこれでありまーす。


雌雄モザイク!!
・・・出た。ついに・・・(T▽T)
左半分がメス右半分がオスです。
ネブトのは初めて拝みましたが、残念ながら死亡していました。他の個体はすべて生きていたんですが・・・
この雌雄モザイク、飼育下ではちょくちょく出るが自然界ではマレだとのこと。やっぱ弱いんでしょうね。
おそらく成虫にまでこぎつけるのさえ稀で、人知れず死んでいってるものと思われます。


◆ 雌雄モザイクについて ◆

ひょっとして知らない方もみえるでしょうから、簡単に解説しておきますね。って私もあんまり知らないのですが・・・(^_^ゞ

要するに「アシュラ男爵」であります。あと、こまわり君のギャグでもありましたな(笑)
「オスとメス双方の形質を持った個体」のことをそう言うわけですが、一番わかりやすいのがこのように左右で分かれたものですね。
このネブトはオス形質の発現が弱いですが、コンテンツの中の「ふるさと世界の昆虫館」には見事なミヤマの雌雄モザイクの写真がありますので、よろしければご覧ください。
この雌雄モザイクの中には、上下で別れたものや胸だけ雌雄モザイクになっているといった不思議な個体もあるようです。
なぜこんな個体が出現するのか。
例えば人間の場合だと、胎内にいる段階でホルモンの洗礼(アンドロゲンシャワーって言うらしい)を受け、遺伝学的な男性は外見も男性らしくなっていきます。もしもこの洗礼がなければ、遺伝子は男でも脳と体は女性のままということらしいっす。
つーことは生き物の基本は女ということですね。どうりで我々は不安定なわけだ・・・思春期前のてんほうは特に。

話がそれましたね。だははっ(((*^▽^*)
で、昆虫の場合はこのような過程を経ず、染色体の遺伝情報だけで雌雄が決するため、従って全体を統括するシステムがないということになり、オス細胞はオスに、メス細胞はメスにてんで勝手に発達した結果、このようなモザイク状態になると言うことです。

しかし、オスとかメスとか言ったって、受精した段階では一個の細胞だったわけですよね。
なのにどこで別れちゃったの?って疑問が出てくるわけですが、わたしが聞いたところによると、細胞分裂の段階で間違えちゃったとか、双子になる予定のものがくっ付いてしまったとか色々ありました。
蝶(種類は忘れた)の卵を遠心分離機にかけると雌雄モザイクが出来るって話を聞いたことがありますから、これは前者の証拠になるのでしょうか?
また一つの卵から2匹の幼虫が出てきたってこともあるようですが、これがくっついてしまったとしたら・・・雌雄モザイクあるいは雄雄モザイクってのも出来るんでしょうね。
一匹の体の中にもう一匹が取り込まれて。。。なんていったらまるで
ブラックジャックのピノコであります。

まぁホントのところはわかりませんが、出現率は100000万分の1の確率なんて言われてるみたいで、サワガニなんかでも報告があるみたいっす。不思議ですね。






握り込めるオオクワガタ。
ネブトの魅力はこの小ささだと思います。それでいて繊細ということ。

えらそうに書いていますが、私は2001年6月現在、累代飼育には成功していません。
幼虫を採ってきて羽化させるのはいいのですが、いつもいい加減なセットをしてダメにしています。
今年は・・・機会があれば、松フレークで産卵させてみたいなぁと思っているのですが・・・
そしてちゃんとした菌糸カスで幼虫を育て、自慢できる個体を羽化させてみたいです。


飼育したことのない方はぜひどうぞ。
ミニカーのような愛らしさがありますぜ!!