ひとりごと 掲示板 チャット その他





 2004 1/ 6 (火)不純な動機

りょうちゃん(姉の子五歳)の愛読書は『やまたのおろち』

 彼はこの物語のおどろおどろしい蛇とスサノオの戦いのシーンが何より好きである。

 図書館に行くたびにコレを借りる6歳は、多分日本で発売されている児童書の『やまたのおろち』の全てを読破してしまったのではないかと思われるくらいにあれこれと読んでいる。

 説明するまでも無いが、この物語は日本の神話であり、イザナミ、イザナギが日本の国を生んだくだりから延々と続く長い物語の1シーンであるが、最近彼は『やまたのおろち』の前編だったり後編だったりする「国生みの話」や「因幡の白兎」にも興味を覚え始めているので、このチャンスを逃すものかと親たちは紙芝居を見せたり、御神楽(かぐら)にまで連れて行ったりして彼の興味を深めようとしている。




 神楽では、天の岩戸に隠れてしまった天照大神(あまてらすおおみかみ)を神々が知恵を絞って引っ張り出すシーンが有名である。これには弟のスサノオノミコトがあんまり暴れん坊なので、いやんなっちゃった姉さんのアマテラスが洞穴に隠れるという長いくだりがあるのだが、それを幼児に理解させるのは容易では無い。

 長たらしい名前が幾重にも並ぶし、神々を崇高たらしめるための大げさな表現には具体性がなく、幼児が実感を持たない。




 そこで。

 
 アメノウズメノミコトという日本一綺麗なお姉さんがおっぱいをぷるんぷるんさせながら天の岩戸の前で踊るという話にしてやったら6歳の目は俄然輝きを増し。なんどもこの話をせがむようになった。

 いや史実をゆがめたのではない、重点の置き場所を少し変えただけのことである。


「天の岩戸」の話をしてくれとせがむ幼児は、一見随分と高尚な幼児だと勘違いされかねないが、その真相は「おっぱいぷるんぷるん」聞きたさに他ならない。




 それにしても、おっぱいぷるんぷるんが出てくるまでの彼の忍耐振りと言ったらなんとも可愛らしい、普段集中力が5分と持たない幼児が息を止めたかのように静かにじっと聴いている。途中で姉が話しかけようモンなら「いまお話聞いてるところなんだから黙っててよ」と怒りをあらわにするあたりなんか、カブリツキの席で見ていたら邪魔が入って文句を怒鳴るストリッパー小屋の常連客の言い分のように自分の欲望を棚に挙げて正論ぶりやがってる。


 それならばいっそ「おっぱいぷるんぷるん」の部分だけ切り抜いて聞いたらどうかとも思うけれど、そういうわけでもないようである。

 ストーリーから組み上げて行く想像がリアルなビジョンを作るわけで、おっぱいだけ切り抜かれてもそれにエロは無いらしい。いやあるかもしれないが数値が減るらしい。どちらにしても「天の岩戸」とい言えば彼の脳裏に豊満な乳房がゆさゆさと揺れている映像が浮かぶのに間違いは無い。




 かくして、彼は大人どもが舌を捲くほどに日本の神話に精通した幼児に育っているのであった。




 





 2003 1 / 4  (日)打ち出の小槌

これが、最近の幼児の一般例だとは言わないが、




りょうちゃん(姉の子6歳)は、乳離れが遅いのと性の目覚めが早いのとの混在した中に楽しげに漂っている。




真冬だというのに、正月番組に、水着で出てくるグラビアアイドルを見て




りょうちゃんは、慌てて、




待って、待ってと




初詣で買ってもらったお守りの紙をもどかしげに開き、




やっと開いた中から、同封されている小さな小さな打ち出の小槌をちまちまと取り出し、




テレビの画面に向かって懸命に振りながら




「どうかこのお姉さんが僕の夢に出てきますように」と唱えた。










翌朝。




お姉さんは夢に出てきたかとの質問に、




「全然……」と肩を落としていたが、




その午後、母である姉さんが、小さく屈みながら近づいてきて声をヒソメテ言うには、




「今日ね、りょうちゃんは打ち出の小槌をすでに二回使いました」




「その一つはレオパレス21に藤原紀香が出た時で」




「それはいいとして、もう一つは」






「叶姉妹」








 6歳の目に何が映っているのかは誰にもわからない。















過去日記
1999年 11月 12月
2000年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2001年  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2002年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2003年 1月 2月 3月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 12月
2004年 1月
今月



copyright © 1999 stem's table all rights reserved.