タンペレの擁する二つのプロ・ホッケーチームは、イルヴェスとタッパラである。智がイルヴェス傘下の少年ホッケーチームに参加していることはお話したが、智をよく遊んでくれた近所の少年、ミリブオレン小学校のトウヤ先生の息子さん、また、フランクさんの息子さんトムは皆、タッパラ傘下のチームでプレイしている。現在国内リーグ(全12チーム)の3位と4位に位置する強豪で、ファンの間では争いが絶えないと聞いたこともあるが、少なくともホッケー少年達の間ではそのようなことはないようだ。
少年ホッケーリーグの全試合(公式戦)は、木曜日に終了した。あとは、明日トムの属するタッパラ/ヘルヴァンタとの練習試合を残すのみである。智の属するイルヴェス/ヘルヴァンタは、開幕三連敗と苦しいスタートを切ったが、シーズン最後を三連勝で飾り、しり上がりに調子を上げてきた。勝率4割であるから上位進出は果たせなかったが、少年達のプレイはシーズン初めに比べて確実にうまくなっている。智も、今シーズン始めたにしては良い動きをするようになって来た。もう2〜3シーズンフィンランドに留まることができれば、念願の初ゴールも夢ではないかもしれない。忍耐強く指導してくれたアンッティ、セッポ、ヨウニのコーチ陣、自チームに不利なことを承知で初心者を受け入れてくれたチームメートに感謝したい。
(ヘルヴァンタのコーチ陣)
(サルカンニエミ6)
3月に入ってフィンランド南部は気温は低い(ー15〜ー5℃くらい)ものの好天が続き、真っ白な雪景色の中でアウリンコ・パイスター(快晴)である。四方八方から光が迫ってくる感じは、光の洪水とでも称したら良いだろうか。幾度もぶり返すカゼで体調は優れないものの、この光の中に立つだけで気持ちは軽くなるようである。お日さまの角度も高くなり、明るい時間も長くなって来た。もう真っ暗のなかを出勤/帰宅する必要はない。
タンペレで迎えた素子の誕生日は、約束通りサルカンニエミのイルカの公開練習と展望塔レストランでお祝いした。たぶん、最後のお勤めとなる Uno を運転し、ヘルヴァンタからサルカンニエミまでは約20分である。日曜日、天気は快晴ではないものの雲は高く、遠方まで見通すことができる。展望塔は前回訪れたときよりも来客数は多く、閉店していたカフェも、イルカ館のみやげ物売り場も営業を再開していた。春の訪れを感じさせる。6頭のイルカは元気で、一番のちびちゃんも最初に見たときに比べ、心なしか体が大きくなっている気もする。
展望塔に上ると、交通量の多い通りを除いて雪に被われたタンペレの中心部、完全に氷結したナシ湖、ピュハ湖(タマ−運河から流れ出る水流のため、ハタンパーとタンペレの間には水面の露出した部分が水路のようにできているが、それも長さにして数百メートルのこと)を一望できる。真下の入り江には観光船等数隻の船が陸揚げされることなく、氷った湖面に閉じ込められている。ナシ湖に張った氷の上には、灯台を中心にして放射状にいく筋も小道ができており、よく見ると、散歩をする人、スキーをする人の行き来が多い。小道は対岸の岬まで、1km以上はあろうか、真直ぐに伸びている。氷の一部には、たぶん魚釣りの跡であろう丸い穴も散見され、空からはパラグライダーも数機降ってきた、ウインタースポーツ花盛りである。東南には、遠くヘルヴァンタの水道塔もくっきりと見えた。
(一部凍っていないピュハ湖) (ナシ湖の灯台は散歩道の交差点) (凍りついた観光船)
回転レストランでは、英語のメニューが出払っていたり、周りのテーブルからも英語が聞こえるなど、観光客が多く入っており賑やかであった。1周40〜50分で移動するテーブルに2回り以上座っていたわけだから、約2時間の会食、ビールなしの食事は少々不満であるが、料理は野菜を上手に使っていて、けっこう美味し(日本人の味覚に近い?)かった。
(雪と氷りに閉ざされたサルカンニエミ)
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