南浦地名研究所

−地名エッセイ−

2003年





東埼玉市

春日部市・宮代町・杉戸町・庄和町の合併。人口バランスからしても春日部市の名前が残らないのが不思議である。
ちなみに応募の順は
東埼玉市、東さいたま市、彩東市、東彩市、東武市
であった。東さいたま市はさいたま市を意識してのことであろう。しかしまぎらわしい。彩東、東彩は彩の国、という名前を意識してことであろう。まったく根拠のない名前ではないが、あまりいい名前とは思えない。東武市は東武沿線ということで一番素直である。武蔵の東側ということで意味がある。ただ私企業の名前をそのままとった形になってもいいかという問題があるだろう。しかし埼玉県の東側というひが東埼玉市もさほどよい名前とは思えない。このエリアは埼玉県の名前のもとになった埼玉郡のエリアではないからである。ただ最近、都道府県誕生から100年以上たち、東かがわ市など同じケースはでてきている。ただこちらは別の問題も発生している。栗橋町、大利根町の合併でも新市名の候補が
大栗市、東埼玉市、栗利根市、利根川市、東さいたま市
と一部重なっているからである。大栗市、というのは折衷であるが、今後この合併に北川辺町が加わる話があり、名前としては残らないであろう。となるとバッティングjする。こういう場合は早い者勝ちだそうだが、やはり禍根を残すであろう。どのような結果になるか、気になるところである。
(2003/12/07)


石見銀山市(いわみぎんざんし)

島根県大田市、温泉津町、仁摩町で候補となった市名。漢字4文字という候補もめずらしい。しかし反対も相次いでいるそうである。それもわかる。他の候補は大田市、銀山市であった。大田市が残らなかったのは吸収合併とみられることをさけたかったのではないか。しかしこの合併で邇摩郡が消えてしまう。それも惜しい。
(2003/12/07)


湯沢市

秋田県湯沢市、稲川町、雄勝町、皆瀬村4市町村合併での候補が発表。
「湯沢市」「稲川市」「雄勝市」「皆瀬市」「こまち市」「匠市」「秋南市」「西栗駒市」「南秋田市」
だそうである。
こまち市、匠市はあまり実現性はないであろう。また稲川市、雄勝市、皆瀬市も湯沢市を候補にするための当て馬であろう。あとは秋田の南を意味する秋南市、南秋田市があるが、これも説得力が弱い。秋田市に接している訳でもなく、確かに秋田県の一番南にあるが、秋田県の南部をすべてしめているわけでもない。私の見るところ妥当なのは湯沢市と栗駒山からとられた西栗駒市。あとは以前湯沢市も属していた雄勝郡の名前を連想させる雄勝市があるが、すべての郡の町村が合併に参加するわけではない。
(2003/11/24)


十和田湖の境界

十和田湖の境界が130年ぶりに決着したらしい。130年。長い年月である。そういえば筑波山の山頂もももめていた気がする。
(2003/10/31)


東近江市

東近江市ができるそうだ。西近江市もできるそうだから、滋賀県は近江だらけである。こちらはまだ高島市にする運動もあるが。たしかに高島郡のエリアであるし、高島市の方が素直である。これで高島郡が消えてしまうのは惜しい。ところで東近江市の候補であるが、「あかね市」「神愛市」「東近江市」「東びわこ市」「みどり市」だったそうだ。これはひどい。はっきりいって東近江市が一番ましである。東近江市に決まったのも納得できる。
(2003/10/31)


芸術工学府

府、といっても 地方行政の単位ではない。大学院の中の組織名、であるらしい。しかし府、とは新しい。そのうち県も大学の中にできるかもしれない。
(2003年10月02日)


田沢湖角館市

合併して誕生する、かもしれない地名。それにしても長い。漢字5文字といえば、大湊田名部市があった。その後むつ市と改称されたが。
オオミナトタナブ 8文字
タザワコカクノダテ 9文字
また今度富士河口湖町も誕生する。
フジカワグチコ 7文字
9文字は新記録かもしれない。角館田沢湖市になるかもしれないが。
(2003年09月27日)


北海道日本ハムファイターズ

新しい日本ハムの球団名。そのままである。ちと残念。
(2003年08月05日)


ガダルカナル島国際空港

先の大戦で勝利した将軍の名前がついていたのが日本への配慮でやめたそうである。 たぶんほとんどの日本人は気にしないと思うのだが、、、
(2003年08月17日)



高知龍馬空港

高知空港の愛称。 でもせっかくだったら坂本龍馬空港 にでもしてほしかった。
(2003年08月07日)


つくばエクスプレスの駅名

つくばエクスプレスの駅名が内定、発表となった。
秋葉原▽新御徒町▽浅草▽南千住▽北千住▽青井▽六町▽八潮▽三郷中央▽南流山▽流山セントラルパーク▽流山おおたかの森▽柏の葉キャンパス▽柏たなか▽守谷▽みらい平▽みどりの▽万博記念公園▽研究学園▽つくば
東京側はふんふんというかんじだが、筑波方面に向かうにつれあれあれと思う。なんかカタカナ、ひらがなが多い。その当初あった個性的な地名がほぼ消えているのである。ちょっと見てみよう。
葛城ー>研究学園
島名ー>万博記念公園
萱丸ー>みどりの
伊奈谷和原ー>みらい平
守谷ー>守谷
柏北部東ー>柏たなか
柏北部中央ー>柏の葉キャンパス
流山新市街地ー>流山おおたかの森
流山運動公園ー>流山セントラルパーク
三郷中央ー>三郷中央
八潮ー>八潮
六町ー>六町
青井ー>青井
北千住ー>北千住
南千住ー>南千住
新浅草ー>浅草
元浅草ー>新御徒町
秋葉原ー>秋葉原
見事に各都県ごとに対応が分かれている。
東京、埼玉はほぼそのままである。浅草だけ混乱を避けるために一方を変えたようだ。
千葉県はもともとなんだかわからない仮駅名だったので、やや個性的がでたともいえる。それでもひらがな、カタカナが目立つ。東京、埼玉の駅に一つもないので顕著である。しかし「柏の葉キャンパス」とはどこのキャンパス?柏たなかのたなかとは?
そして茨城県、ほぼ元の駅名が無視されている。ひらがなの、しかも由来のよくわからない名前ばかりである。それにしても萱丸、島名、葛城、、、これらのわくわくさせる駅名が消えてしまうのは、とっても悲しい。地元の要望があったかもしれないが。
ちなみに他の路線との交差駅は、予定通りの駅名である。
駅名で思い出した。山陽本線小郡駅が10月から新山口に改称される。小郡といえば、東京−博多開通時、数少ない「町にある新幹線駅」として有名だった。この改称も合併問題がからんでいるらしい。小郡、という名前も好きだったので、ちょっと残念である。
(2003年9月25日)


下呂市

「下呂市」は白紙撤回された模様。
希有なケースとなると注目していただけに、残念。
(2003年7月26日)


下呂市、郡の移動

下呂市、が誕生することになったそうである。南飛騨市にならなかったのはやはり、その有名な観光地名のせいか。しかし地域の中心は萩原町。名を捨て実を取ったカタチとなるか、これからが楽しみである。
最近、郡の移動が多い。北設楽郡稲武町が東加茂郡へ。二戸郡安代町が岩手郡へ。郡の役割は終わりつつあると思うこのごろ、この移動は興味深い。
今回の合併の動き、ニューズウィークにもとりあげられていた。改革の一環としてとらえられているらしい。
(2003年7月12日)


丹波市

ひきつづき「丹波市」がもめている。つまり、市町村名は当事者だけで決められるものではない、ということである。また公募なんていう一見民主主義的で正当があるように思われる制度は、本当に有効だろうか。
(2003年6月23日)


防災地名

ある記事を読んだ。
江戸時代の地震の震度を調べた物である。
そこにはあきらかに地震に弱い地区がある。それは「沼」や「袋」という水辺を表す地名であったりする。つまり地名は地震に弱い地区であることの証明でもあるのだ。それを「○○台」など実際の地形に合わない地名を命名したりする。防災上問題である、という指摘は地名を考える上で新しい視点であるように思う。
(2003年6月23日)


県境合併

また最近、都道府県をまたがった合併論議が盛んである。
茨城県五霞町が埼玉県に、長崎県福島町が佐賀県に、長野県山口村が岐阜県に。いずれも地図でながめる限り、自然な合併である。すでに都道府県の求心力がかなり落ちているのかも知れない。今回の市町村合併が落ち着いたあとには都道府県合併の話が具体化するだろう。
しかしそれでも山梨県道志村の横浜市編入の話には驚いた。両者は接していない。30km以上の距離がある。隣の神奈川県津久井町との合併なら話がわかる。それを飛び越えて横浜とは。両者を結びつけるのは水源、である。以前も群馬県川場村と東京都世田谷区の合併話があった。こちらも両者の結びつきは「交流」である。これらは市町村合併という「エリアの巨大化、生活圏の一帯化、効率化」という目的を利用し逆に地区の独自性を合併から守るという、あらたな戦略、反撃のように思われる。合併に対する柔軟な発想がもっとでてくるとおもしろい。
(2003年6月23日)


丹波市

今度は「丹波市」がもめている。またもや国名である。飛騨市といい、国名はもめごとのもとである。今度はもっとややこしい。それは丹波が現在の京都府と兵庫県にまたがる地域であるからである。
兵庫県丹波市が誕生。もし京都府丹波市も誕生したら?あるいは丹波の名産とつくものが、すべて丹波市のものと思われる?京都側だけではない、同じ兵庫側の篠山市ももめている。そりゃ丹波篠山で有名であるから。
今回もすべての合併市町村が氷上郡に属するのに、氷上市とならない。丹波市となる。それはまた同じ理由、合併市町村に既に郡名の氷上町があるからである。
ちなみに以前から京都府には船井郡丹波町があるが、これは問題にされていない。比例して小さすぎると無視されるらしい。
しかしかりにもし、氷上郡がゆずって西丹波市となったとしよう。京都側には東丹波市、あるいは口丹波市、京丹波市などができるかもしれない。そうすると丹波のオンパレードである。ちなみに氷上郡合併の候補名は他に丹波ひかみ市、たんば市、ひかみ市、やまなみ市。全国的に同じ傾向である。旧市町村名はのぞく。そしてひらがな化。まだ漢字に決まっただけましであったか。関係ないが奈良に以前丹波市、という地名があった。またひらがなだとアメリカのタンパベイを思い出す。
(2003年6月20日)


四国中央市

「四国中央市」がもめている。あたりまえである。こんな名前を選択する市民の良識を疑う。
どうも話を見ていると、合併元のある市長が誘導したらしい。ただ1人の市長の意向のようだ。
そんなことだろうとおもった。実際の名称選定にはそのような要因も考慮しなければならない。


ひらなみ市

岐阜県「ひらなみ」市ももめている。合成地名+ひらがな。意味もよくわからない。まったくもって根拠が弱い。しかしなぜすべて属する郡名が候補からはずされるのか、納得できない。合併もとに同名の町村があるからという理由であるが、、、
(2003年6月7日)


「にかほ市」と「みなべ町」

またまたひらがな地名である。どちらも貴重な地名である。残すことはうれしい。ただ使われた漢字も立派な文化と思うのである。なぜ仁賀保市ではいけないのか。なぜ南部町ではいけないのか。こりゃまた理由は1つ。合併元の旧町村に同名のものがあるからである。吸収されるカタチにみえるのをごまかすために、安直にひらがなに逃げる。
(2003年5月24日)


洛西口駅、人工地名

どたばたがあり、1ヶ月ぶりに地名研究再開。
もちろんその間も地名のことを忘れたことはない。
日本に行って日本地図帳を買ってきた。合併について詳しく載っている地図もあったが、デザインがいまいち。昔からなじんでいる国際地学協会のにする。
そういえば実家の最寄り駅の隣の駅に新しい駅ができた。阪急洛西口駅。らくさいぐち、と読む。でもたしかここには戦前、物集女駅があった。できれば物集女(もずめ)という駅名を復活して欲しかった。あるいは物集女洛西口とか。
また今尾恵介氏の「地名の謎」という本を読む。行政地名としての明治村がすべていまない、と言う指摘は興味深い。やはり積極的に地域を代表していない人工地名は弱い。長野県更埴市が上山田町、戸倉町との合併で千曲市となる。更級郡と埴科郡の合成地名である更埴という地名は、やはり存続できなかった。その他にも数々のおもしろい指摘がある。大変示唆に富んだ本であった。
(2003年5月19日)


南越前町

南条郡南条町、今庄町、河野村が合併して南越前町となる。しかしいずれの町村も南条郡に属しながら、どうして南条町にならないのだろう。おそらくそれは合併旧町村に南条町があるからであろう。そのために郡名が犠牲になるのは非常にもったいない。南条郡南越前町、一郡一町である。確かに南条は越前の国の南という意味かも知れない。そうすると意味は同じである。でも南条、の地名に風情を感じるのは、私の思いこみだろうか。
(2003年5月19日)


公募の条件

鹿児島の川西薩地区が新しい市名を公募している。これ自身はめずらしくない。今回の合併で公募は一種の流れである。ただこちらは1つ気になる条項があった。
「合併市町村の名称を含まないこと」。
つまり地区を代表する、全く新しい名前を選びたいということである。この地区で一番大きな町といえば川内市である。多少名前も知られている。
僕もこの地区の市名について考えてみた。自然地形で見ると、多くの該当町村を川内川が流れている。川内も候補として妥当と思われるが、あえてはずしたのは新しい市名を選びたいという意向が強いのだろう。しかし逆にその地区としてふさわしい地名を制限し、雅名など地区とゆかりのない名前を選ぶことになりはしまいか。あるいは逆転、川内市の合併前の町名、隈之城が復活というのもあり得る。過去に例がないわけではない。気になるのは旧国名である。薩摩郡に所属しているし、下(中心地名)がだめなら上にいく可能性もあり得る。
しかし公募にせよなんにせよ、候補にはいろんな名前が挙がる。
たとえば忍者市。これは滋賀県甲賀郡の合併で実際に候補として挙がっている。冗談ではない。さいたま市の区名でも候補で盆栽区、というのがあった。逆に迫力があっておもしろいが、住民は納得するだろうか。
かくして市町村名はまだまだおもしろい。おもしろいといえばすごいサイトを見つけた。はっきりいって自分のシュミの範囲である。
(2003年4月15日)


国名の市名・続き

またまた続き。まだ古代の国名を名乗る市はあった。島根県出雲市。大阪府摂津市、岐阜県美濃市。
そしてこんど静岡県伊豆市ができる。こちら反対運動とはきいたことがない。
おそらく飛騨市の場合には、飛騨地区に他に明確な中心地(高山)があること。合併町村がいずれも吉城郡に属すというような共通性があることなどがあるのだろう。ちなみに候補には他にひだ、ヒダ,吉城、よしき、さくら,北飛騨,奥飛騨などがあがってたそうだ。さくら、とはおもしろい。これは当地が舞台だった朝ドラの名前である。しかし今度の市町村合併で悲しいのは、かろうじてまだ残っていた郡が、ほぼその命脈をたたれることにある。その意味で郡名を生かされないのは本当に残念である。貴重な地名文化の喪失である。
(2003年3月29日)


飛騨市

「飛騨市」と言う名称について反対運動が起きているという。人口1/6しかない町村が飛騨市であると。
しかし、現時点でそのような市はいっぱいある。石川県加賀市。岡山県備前市。福島県いわき市。青森県むつ市。山口県長門市、愛媛県伊予市、高知県土佐市、福岡県豊前市。宮崎県日向市。
しかし反対運動、というのはめずらしい。
(2003年3月27日)


新しい市町名

4月に新しい市町が生まれる。
宮城県加美町。郡名。
群馬県神流町。やや読みづらい。
山梨県南アルプス市。初めての?外来語地名。
岐阜県山県市。郡名。同じヨミの市があるが、、、
広島県大崎上島町。島名。一番納得できる名前である。
香川県東かがわ市。漢字+ひらがな。どうもおさまりが悪い。県名を繰り返すのもどうか。ココに合併前の郡名もあるのに生かされないようだ。合併町村にその名前があるからだろうが、もったいない。
熊本県あさぎり町、雅名(ひらがな)。
山口県周南市。地域名(旧国名)+方角。徳山のような大きな市が自分の名前にこだわらなかった。中心的な力が落ちていたのだろうか。
2003年3月27日)


「ウンムカスル」「チクリット」「バスラ」

時節柄イラクの地名を覚えていく。
「チグリス川」「ユーフラテス川」
世界史を勉強したならココが古代文明の発祥地で、肥沃の三日月地帯であることを思い出す。現実のニュースなのに、その地名を聞いただけで一気に数千年の時空を飛ぶ。
(2003年3月23日)


「伊豆市」

これで日本唯一あった5文字市町村名、天城湯ヶ島町が消える。しかしひらがなにならないだけよかった。いなべ市、かほく市とひらがなの市名がまた増えるらしい。安直なひらがな市町村名には閉口する。きっかけは「いわき市」だったのだろうか。ひらがなにすれば新しいイメージになるというのは既に通用しないと思う。むしろ漢字を使用してきた地名文化を破壊するものではないだろうか。
(2003年3月23日)


「エムボマ村」

いくらサッカー効果とはいえ、これはやりすぎじゃないだろうか。
おもしろいと言えばおもしろいが。
(2003年3月11日)


「松井市」


松井の出身地である町の合併で出た話である。
人名というのはめずらしい。
でもないことはない。町の開発に貢献した人の名前をとった例もある。
2003年2月25日


「新庄会」

新庄を応援している町の集まりが、合併で危機を迎えているという。
特にめずらしい地名ではない。
(2003年2月25日)


ソウルの地名、団地名

今度ソウルのお店の名前、団地名について調べてみたい。
(2003年2月25日)


「奥日光」

天気予報の地点。「日光」から変更するそうである。
いまさら、という気もするが。
2003年2月21日


「関西州」


都道府県合併の話もかしましくなってきた。
(2003年2月20日)


神石郡

新神石町、神栄町、神星町、神石高原町、平成村。
神石郡合併の候補名。順調にいけば神石町のはずだが、合併元の町村に同名の町村があるのではずされたようだ。平成村、というのはウケだろうか。
(2003年2月20日)


四国中央市

四国中央市ができるそうである。
私的には最低の名前である。
(2003年2月16日)


九里市の道路名

九里市が高句麗のイメージは不要と道路名を変更するそうだ。
どうしてだめなんだろう?
(2003年2月12日)



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