
7月20日(土曜日)から21日(日曜日)にかけて、少年部の企画でピッコ・ダ・バンデイラ山(標高2889m)にキャンプ登山をしました。ピッコ・ダ・バンデイラ山はカパラオ国立公園の中に属し、ブラジルで3番目に高く、ネブリーニャ山が発見される数十年前まではブラジルで一番でした。
カパラオ国立公園はミナス州、エスピリット・サント州にまたがり、登山口はミナス側とエスピリット・サント側がありますが、我々はミナス州側の登山口から登りました。最近エスピリット・サント州側の登山口も人気が出てきたようです。
参加者は少年14名で引率員が青年4名と父兄2名でした。7月20日(土曜日)の0時30分に日系協会会館前をマイクロバスで出発して、カパラオ国立公園の入場口に到着したのが早朝の5時30分でした。入場開始は7時なのでそれまで待ちました。この入口は標高1000m以上あり気温はかなり下がっていました。6時30分には公園管理人の特別なはからいで我々の入場を許され、ジープで国立公園の入口近くのVale Verde滝で朝食をしました。朝食を済ませた後、叉もや同じ2台のジープでTronqueira(標高1970m)まで登りました。ここまでは車で登る事が出来、殆どの人がここでテントを張るのですが、我々はそれから4.5kmの道のりを上がった所Terreirao(標高2370m)のキャンプ場でテントを張る予定です。
このTronqueiraで子供達は近くのCachoeira Bonita滝で遊び、食事係は10時30分から食事の用意開始。第一斑食事責任者は松永てるお君でしたが“わけのわからないイタリアンスパゲティー”でした。それでも皆 “美味しい!美味しい!”と食べていましたネ。食事後少し休憩をとり、Terreirao(標高2300m)のキャンプ場に向かって登る事になるのですが、なにしろ荷物が多くて、特に女性達の荷物はまるで1ヶ月位の旅行する様な荷物です。山登りと旅行を勘違いしているのでしょう。たった一晩 山でキャンプするだけなのに!。ヴィトリアを出る前に注意したのですが、「女の子は荷物を持って行きたがるのヨ」と父兄の意見であり、これも経験するのに良いだろうとそれ以上は申し上げませんでした。結局、Tronqueiraまで荷物を運搬してくれるロバ(一回につき 15レアル)に手伝ってもらい登山開始、山道はなだらかな道、急坂をくり返し、途中で男性の中にも標高が高い為か、疲れと頭痛を訴える者もいたが途中の小川で休憩をしながら、なんとかTerreirao(標高2300m)のキャンプ場に到着した。
このキャンプ場は小山に囲まれた小さな盆地みたいなもんでトイレ、シャワー、水道の設備が整っていましたがシャワーは冷水で殆どの人は利用していないのではないと思います。キャンプ場はテントがかなり張ってあり、我々も6つのテントを囲んで張り、直ぐに、第2班の食事係りは準備です。献立は“うどん&おにぎり”うどんの湯がなかなか沸きません。おまけに肝心のうどんに入れる “ぐ”の かまぼこ や 椎茸(凄い!)をヴィトリアに忘れてしまい、豪華な“うどん&おにぎり”が、腹に入れば良いといった感じで、腹も空いていたのでしょう。大好評でした。ちなみに、第2班の食事係の責任者は松永スポーツ部長でした。
夜は炭を燃やして(木炭を燃やす事は許可されている。枯れ枝や木等を燃やす事は禁止されている)、体を暖めながら子供達がやる事はトランプなんです。どうして澄み切った夜空にキラキラと直ぐ目の前で輝いている星を見上げながら、ロマンチックに成らないのだろう?夢や将来の事、そして、愛や恋等の話題に不足しない年頃なのにやる事はトランプ!時代は変わりましたネ。
さて、夜中の2時起床して、2時45分に前日の坂道での疲労におびえ登頂をあきらめた5人をキャンプに残して、夜道を頂上に向かって登り始めました。もうすでに、Tronqueiraから登ってくるグループ、Terreiraoから登り始めるグループで新月の闇夜は頂上までの山道4.5kmは懐中電灯の明かりが線を引いたように輝いていました。途中で何度か諦めかかった子供達も無事、日の出前の1時間前に頂上にたどり着く事ができました。頂上では風が強く、今回はあまり寒くなかったといっても零度くらいの気温で皆んな岩の陰で寄り添う様に寒さをしのぎながら、日の出を待ちました。間もなく雲の合間に明るく出てきた日の出に回りの約400人の若者達は歓声を上げ、写真のスナップに納まりました。ここでロマンチックな高崎おじさんは「この日の出にお願い事をすると願ってくれるんだよ」と真面目な顔で子供達に伝えると、さすがに日系協会の子供達は純情で素朴ですネ。ちゃんとお願い事していました。かわいいですネ。さて、たっぷり頂上での朝日を堪能して、下山する事になりました。
下山は楽でしたが、途中で腹が痛くなり用便の必要な男の子が出てきて、最初はキャンプ場まで我慢すると強がっていましたが、だんだん顔をしかめ出し、目と口は鬼みたいに固く締めて冷汗だらだらとかわいそうで、「もう我慢しないで“ 野グソ ” しようネ 」とロマンチックなおじさんは言いました。彼もしぶしぶ納得して、恥じもクソもありません。小急ぎで離れの大きな岩の陰に向かい、しばらくしてニコニコと満足した天使の顔で戻ってきました。その下山の途中、その子は「新しい日本語をまた一つ覚えた。」と喜んでいましたが、そのロマンチックなおじさんは「下品な日本語を教えてしまった。」と後悔しながら下山しました。
キャンプ場に着き、登頂した子供達は登頂を諦めた子供達に得意そうに、そして、大げさに日の出の事など語っていました。
さて、昼食の準備は第3班です。献立は“ラーメン&ご飯”です。アアーなんと3食続きの麺類! ご飯といっても登山用で何とも言いようが無いご飯でなにか芯がありゴツゴツ。疲れながらも、折角 張り切って作った“ラーメン&ご飯”が残ってしまいました。あんまり美味しく出来なかったしネ。口は良かったが腕がもうイチの第3班食事責任者の高崎ロマンチックおじさんでした。
さて、食事後テントをたたみ、ジープが待つTronqueiraまで登りと同じ様に荷物が多い女性はロバを使って下山しました。ジープの荷台に乗った子供達の顔は土ホコリでいっぱいでしたが、その顔はわずか2日間の体験だったが、たくましさとすがすがしい顔でした。
今回の少年部のピッコ・ダ・バンデイラ登山体験は子供達が企画から準備、実行とすべて自主的に行い、下山の途中自然環境汚染というアクシデントはありましたが、子供達は本当に良くやったと思いました。日系協会に着いて、総責任者の松永スポーツ部長は円陣を組みコージネーターの亀井フェリッペ君と押切伴典君を前に出して、「今回の企画、実行は良かった。ご苦労さん」と誉めてあげました。ロマンチックおじさんも「良かった。ご苦労さん」に加えて「みんな!このピッコ・ダ・バンデイラ登山体験レポートを提出しなさい。」と伝えると「アアアーーーいやだ!」と生返事が戻って来て解散しました。
別に今回体験した子供達を示している訳ではありませんが、今回の体験を通して感じた事は 現代っ子は自然との付き合い、自然を愛し、自然の中での遊び、自然の生活というものに疎遠になり、情緒性が失われているのではないかと思われます。文明が進み機械いわゆるメカニックとの付き合いが自然との付き合いを疎遠にして、暖かみ性に欠ける子供達が増えているように思います。
でも、今回の経験で子供達が少しでも自然に対する考え方が変わり、将来良い思い出として、彼らの人生の1ページに納められたら嬉しいなと思っています。
今回 大事なデジカメを持っていかなかったので良い写真ができていません。次の写真は写真をデジカメでコピーしたものなので、ぼやけています。
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絵はがきを写真機でコピーしたものです。 |
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TronquiraからTerreiraoへ登っている |
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ロバが荷物を運んでいる |
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山登りもいいけど こんな時間も楽しい!小川で |
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美味しい?食事。 |
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Terreiraoで皆でスナップ |
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頂上で寒かった。 |
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下山の途中 男性軍 |
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下山の途中 女性軍 |
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Terreiraoでのテント張り |