神子畑(朝来市)
Since 2011/04/24


  神子畑(みこばた)にはかつて、東洋一といわれた選鉱場がありました。近くの明延鉱山で採掘された鉱石を錫、銅、亜鉛などに選り分け、生野などの精錬所に送る役割を担っていました。1987年明延鉱山閉山とともに操業を停止し、2004年には解体され、現在ではひな壇状のコンクリート基礎だけが残っています。

 神子畑で選鉱された鉱石を精錬所に運ぶための道路には外国人技師たちの指導で鉄製の橋が架けられていました。そのひとつ神子畑鋳鉄橋は全体が鋳物製の橋としては日本最古(1885年完成)で、1977年に国の重要文化財、2007年には近代化産業遺産に認定されました。

 私が訪ねたのは2011年4月20日。選鉱場跡はチベットのポタラ宮殿を想わせる偉容で、年所を経た桜並木が満開で周囲を固めていました。小雨が降ったり止んだりのあいにくの天候でしたが、ヒトの営みの「はかなさ」を感じるにはむしろ好都合な演出のようにも思えました。

 鋳鉄橋は選鉱場跡から3kmほど下流の神子畑川にあり、歩いて渡れる状態で保存されていました。

(写真はクリックすると大きくなります。)


選鉱場跡

選鉱場跡

桜並木

鋳鉄橋

鋳鉄橋

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