オオマツヨイグサ(大待宵草)
Since 2001/07/09



 久しぶりにオオマツヨイグサを見かけました。JR相生駅の東側、国道2号から相生市内へ入る陸橋が新幹線の高架をくぐってすぐの歩道脇に1株だけ咲いていました。花の直径は約7cmありました(実測)。撮影は2001年7月8日の早朝5時半です。

 (写真はクリックすると大きくなります。)


新幹線をバックに


同左


相生市内方向


ストロボ撮影

 北アメリカ原産の植物をもとにしてヨーロッパで作り出された園芸植物で、日本へは明治のはじめころに輸入されたそうです(朝日新聞「世界の植物」)。一時は河原や海岸などに広く野生化していましたが、最近はめっきり少なくなったように思います。花はマツヨイグサ属の中で最も大きく、直径8cm近くになります。夏の夕刻に開き、翌朝しぼみます。花が4cm程度と小さいメマツヨイグサ(雌待宵草)は、現在でも比較的多いようです。

 太宰治が『富嶽百景』の中で、『富士には月見草がよく似合う』 と書いた月見草は、実はオオマツヨイグサだったとされています。ツキミソウという和名を持った花は別にあり、夜に白い花が咲きます。観賞用として渡来しましたが、適応性が弱いため、現在では殆ど栽培されておらず、名前だけ有名な、いわば幻の花のようです。

 ♪ 待てど暮らせど来ぬ人を ♪ の歌詞で知られた竹久夢二の『宵待草』は、夢二が『待宵草』とすべきところを書き違えたもので、発表後に気付きましたが、すでに広く歌われてしまっていたため、そのままにしたといわれています。

 筆者の少年時代(約40年前)、オオマツヨイグサは、当地(相生市)でも線路沿いや川土手にたくさん生えていました。暗くなるまで田植えの準備をして、帰り支度に体を洗おうと小川に向かったとき、土手一面に咲いた花が、まるで『提灯行列』のように見えたことを思い出します。

関連ページ  →メマツヨイグサ(雌待宵草)      →相生港埋立地の待宵草
 


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