ツユクサ(露草)
Since 2001/08/09



 人家近くで普通に見られる雑草です。あざやかな青色の花は、朝、まだ露が残っているうちはシャンと咲いていますが、強い日光が当たるようになると、しなびてしまいます。朝日新聞(2001/08/05)の「花おりおり」によると、この花はリサイクル機能を備えていて、午後になると花弁の中がどろどろに溶け、成分は吸収されて次の花へ回されるのだそうです。

 下の写真は、自宅(相生市)近くの道路の側溝に咲いていたもので、撮影は2001年8月7日の午前8時半頃です。

(写真はクリックすると大きくなります。)

 ツユクサは古名をツキクサ(着草)といいます。染色(色着け)に用いられたことが起源です。但し、色素は水に簡単に溶け、日光にも弱いので、すぐに色褪せてしまいます。万葉集ではその特徴をとらえて、人の心と同様に「移ろいやすいもの」として歌われているそうです。

 友禅染で下絵書きに使われる「青紙」は、ツユクサが突然変異で大型化した「オオボウシバナ」の花汁を、美濃紙に何回も塗りつけて乾燥させたものです。この紙を小さく切って小皿にのせ、水で湿すと青い色がにじみ出てきます。それを筆に付けて布に下絵を描くわけです。これで描いた下絵は、水に入れると、きれいに色が流れ去って跡が残らないので、好都合なのです。

 1977年9月発行の「世界の植物94号(朝日新聞社)」には、「滋賀県草津市木ノ川町周辺で、オオボウシバナを栽培して青紙を作っている」と書いてあります。今も続いているのでしょうか?
 


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