いもがま

いもがま



私の原風景 「いもがま」 当時(私のハナタレ小僧の頃)の家には殆どいもがまがありました。 「いもがま」芋の保存庫です。 芋はさつま芋。食料でもありまた牛の飼料でもありでした。 いもがまはだいたい玄関の上がり間(ヨリツキ?)の床下に大きな 穴を堀り、その中に籾殻(もみがら)をまぶして芋を保管貯蔵する ものです。 温度が一定で乾燥していて保存庫としては最適だったのでしょう。 実家では私らの小さい頃は、たいてい常時ふかし芋がセイロの中に あって、学校から帰ったらまずその芋をほうばったものです。 たいていの日曜はそのふかし芋をつくるために芋出しです。 兄がいもがまの中に入ってニネーテボ一杯に芋を入れて上げてく れます。それを姉や私が引っ張り出していました。 出した芋は井戸端に持って行って洗い桶に入れて、あらいます。 木の枝でできた洗い棒でゴリゴリと洗っていました。 洗うとセイロに入れてふかします。 芋はゴコクとか農林なん号とかいうのがあったと思います。 「白いも」「赤いも」と言っていました。 「赤いも」のほうが甘くておいしかったです。 今、スーパーにあるのはこの「赤いも」ですね。 昔の家の玄関口は面白い呼び名の場所があったように思います。 「へんぶり」「きんそ」とか。 「やうち」に上がるところにある大きな木の切り株みたいなものは 「きんた」。 「やうち」はたいがい板張りになっていて拭き掃除は子供の仕事でした。 猫に餌をやるところは「ネコズキ」です。 たいがい魚のほねとかイリコが散らかっています。 ごはんを食べちらかすと「ネコズキんごてしちかり」とがられていました。 上のwebの「戻る」より表紙に戻って下さい。