夜釣り

夜釣り



私の原風景(10)「夜釣り」 たぶん、今はないのではないかと思いますが、 その海の風景に「タナ(棚?)」があります。 タナは海の上に竹を編んで作ったいわゆる「棚」です。 漁師の人達が網を干したり、干物の魚を干したり、また舟を繋ぐための ものでした。(と思います。) ある日兄たちが湯ノ本に夜釣りに行く算段をしておりまして、 チビの私はのけものでした。 私は泣きせごーちつれて行ってもらいました。 湯の浦(湯ノ本浦)のタナの上から釣りました。 案の定、私は夜の九時にもなりますとねぶとうてたまりません。 兄たちはいやあな顔をしています。 おりよく、タナの上には布団の綿が干したままになっていました。 兄は「ここで寝ちょけ。」と。 私はすぐ寝てしまいました。 その後どうやって帰ったかは勿論記憶にありません。 海にほり込まれても目がさめなかったかもです。 壱岐の海も随分変わっていますが今でもまだこの「タナ」は どこかの浦にあるのかなと時々思います。 上のwebの「戻る」より表紙に戻って下さい。