00年7月22日                      〈毎週水・土曜日発行〉
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              ☆小説の作り方!21号☆
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ライターは、何も書けない状態に陥ったら、その状態の価値を認めるべきです。
と言うのも、書けない状態は、次に書くことが決まりつつあるということであ
り、もうじき書き始められるということだからです。
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      「小説家・ライターになれる人、なれない人」(同文書院)から
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        ■問題意識とアナロジー■
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 こんにちは。
 長いあいだ、モチーフとそれを発想するということを巡って考えてきました。
 今回はそれの最終号になる予定です。問題意識とアナロジー(類似)の関係
を考えます。
 これは小説を作ろうとするときに重要な技術です。
 小説のテーマの周辺にはアナロジーの関係をもったものが配置されているか
らです。

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     ■アナロジーで考える
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 創造というのは「異質なものの新しい組み合わせ方」です。既成のものを新
しい視点から再発見することです。
 そしてその「組み合わせ方」には

1 近しいもの同士を組み合わせる
2 似たもの同士を組み合わせる
3 反対のもの同士を組み合わせる
 という方法があります。
 
 20号では「まったく関係を持たないものをぶつけてみよう」と提案しました。
 それによって視点を変え、「新しいイメージが生み出される」からです。
 ぼくらは習慣化された常識的なイメージに取り囲まれています。視点を変え
ることによって、日常の慣れきったイメージが姿を変え、新鮮な驚きをともな
ったものとして立ち上がってくるでしょう。そして真実の姿を見ることになる
のです。

 小説を読んで「おもしろいな」とおもう。
 そのおもしろさは主人公の生き様、姿に共感するからです。
 主人公は小説という舞台のなかで生きます。「生きる」ということは「行き
る」ということです。つまり、行き方なのです。行動の在り方なのです。

 また、ぼくらは描かれた小説のテーマに共感を持ちます。
 14号では小説のテーマについてこう述べています。
『テーマは具体的なものです。
 主人公が行動する要因になるもの。主人公が「こうしたい」というもの。
 つまり作者にとってテーマとは「主人公の行動の目標」で表されるものです。
 簡単にいうと、主人公「行動の目的」です。
 その世界のなかで、「主人公は何をするのか?」「最終的に求めているのは
何か?」「どうなれば気が済むのか?』ということです」

 ここで「行き方」と「行動の目的」として具体的な形で表れる小説のテーマ
とが同じであるのがわかります。

 アナロジーとは何かということを述べる前に「題意識を持つ」ということを
確認させてください。テーマというのは問題意識をもたなければ出てこないも
のだからです。
 14号でこう言っています。
『簡単にいうと問題意識とは「なぜこうじゃないの」という社会に対する疑問
や違和感です。また「こうであったらいいのに」という願いや希望。社会の矛
盾への怒りです』

 問題意識を持つためにはこれらのことをしなければなりません。
1) 意識してその問題を考え続けること
2) その問題についての知識を蓄えること
3) 類比的な見方をすること

「なんでもそのことに関連させて考える」これが「問題意識がある」というこ
となんです。
 ひとつのことを考え続けること。そこにアイディアが湧いてきます。それに
よって新しい組み合わせ、違ったものの見方が「発見」され、新しい関係が見
えてきます。
 その問題についての知識、情報を得ることは必要条件です。
 三番目に「類比的な見方をする」と書いています。問題意識を持つためにも
アナロジーという方法は必要です。

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     ■アナロジー、連想を使った発想法
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.アナロジー(類比)とは、

1) 直接的類比――「たとえば何々のように」という形で語られる連想
2) 象徴的類比――「問題を記述するのに、物的な、非人格的なイメージ」
を用いること。
3) 人格的類比――「そのものの身になって考えること」である。
              「発想の論理」中公新書(中山正和著)より
             
 中山正和氏による【NM法】は、一見無関係なものとの間のアナロジー(類
似性、類推)を活用して発想を得る方法です。
 人間の記憶は直観、反射、絵などをつかさどる第一信号系と、論理、思考、
言葉などをつかさどる第二信号系に分かれています。中山氏はこの2種類の情
報処理の機能をもとに発想法を作り出したのです。
 KJ法がある意味、情報を統合し、収束する方法であるのに対して、NM法
はブレインストーミングなどと同じ、記憶をひきだす方法です。

 その方法としては、ある主題にかんしてキーワードを決め、アナロジーによ
って連想を引き出します。そしてその連想に対して問いかけをします。次にそ
の問いの答えが主題にとってどういう意味を持つかを考えるのです。

 具体的な流れを図に描くと、
┌──┐  ┌─────┐               ┌─────┐
│主題│─→│キーワード│─(QA例えば何々のように)→│アナロジー│
└──┘  └─────┘               └─────┘
                               ┌───
(QBそこでは何が起きているか? それはどうなっているか?)→│バック
                               └───
─────┐                      ┌─────┐
グラウンド│(QCそれは問題に対して何を意味するか?)→│コンセプト│
─────┘                      └─────┘

 文章化して言うと、こうなります。
手順1)KWキーワードを決める。
手順2)QA「何々のように?」という問いかけをしてみる。アナロジーが浮
かぶ。映像で思い浮かべてください。
手順3)QBそのアナロジーに対して「それはどうなっているか?」「そこで
は何が起きているか?」という問いかけをしてみる。
 すると、その映像からさまざまなことが連想されてきます。それがバックグ
ラウンドとなるものです。
手順4)QCそれは問題に対して何を意味するか? と問いかけます。それに
よって「こうしたらどうだろう」というコンセプトが生まれます。

※キーワードも、アナロジーも数はいくら出来てもかまいません。多いほうが
いいのです。

 具体的な場面でみていきましょう。(「NM式頭脳特訓法」(PHP研究所)
を参考にしました)
 たとえば、呉服屋が売り上げを伸ばすことを考えます。これが主題です。
 そこからキーワード「お客を集める」ことを取り出します。他にもキーワー
ドが生まれるでしょうがひとまず置いておいて、まず、これから考えてみるこ
とにします。
「何々のように?」うーん、集めるもの……アナロジーとして「地引き網」こ
れは魚を集める。「蟻地獄」蟻が落ち込んでくる。「蜂」これは方々から花の
蜜を集めてくる。「竜巻はどうか」ゴミを集めている。「渦潮はどうか」……

「地引き網」から考えていきましょう。
 客を一網打尽にしようたってそうはいかないなあ……網は糸で出来ている…
…この糸は何を意味するか……「見えない糸」という言葉もある……お客の家
族のことかな……それとも友人関係……
 家族だとしたら……ご主人に着物のカタログを送る……着物は婦人用だけと
はかぎらない……この際、男性用のホーム・ウェアを紹介する。よし、1「男
性に着物を着せる」というアイディアがひとつ生まれた。
 カタログを送って……晴れ着のカタログじゃあな……「ウチの女房にも着せ
てみたいナ」と思わせるようなのがいい。そうするとなまめかしいのがいいか
な。浴衣なんていうのは昔からパターンが決まっているから、それをもっと派
手にする。よし2「変形浴衣を作ってみたら」3「網地はどうだろう。メッシ
ュ・ユカタ」
 見えない網の友人関係はどうだろう? 奥様族にはどんな仲間がいるだろう?
 PTA、茶道、踊り……カタログなんか持ち込んでも見ないだろうなあ。そ
れじゃ、そのメンバーのお近づきになって4「会員だけよ、ないしょよ」とい
う手はどうだろう。すぐに広まる。こういう会のなかで「着物の会」というの
はどうだろう。文字通り網を広げる。5「ちゃんと着物をお召しになっている
かたは健康で長生きです」6「立ち振る舞いの美しさは着物だからこそ」洋装
で、お茶を習うときの上衣があるがあれを着物で作れば7「洋服の上にきて和
服の優雅さを出す簡単な着物」があったら……
 地引き網にはさまざまな魚が入るなあ……食えない魚も……あの、原宿の8
「タケノコ族のなかに友禅の着物で袖を短くしたやつなど着ていったら……」
 あと、網は繕う。9「補修サービスをしたら」お買いあげになったかたは無
料でその他のかたは有料。では10「お客カードを整備して」……

 と、いうふうに連想を広げていくのです。詳しくは「発想の論理」(中公新
書)を参照してください。
 これはぼくらが問題を考えるときに無意識に行っているはずなのです。
 19号で紹介した【KJ法】とともに連想を広げていくということはアイディ
アを得るための基本的作業です。

 世間にある発想法は商品を売るために、商品を開発するために考案された思
考のツールです。ですから、その目的によって狭められて、小説を作るという
作業に適しているとはいえないのですが、アナロジーや、連想を利用していく
ということは思考の基本的方法なのです。

 18号で書いたようにリラックスして、問題を考えてください。
 問題を考え続けるといっても、答えを得ようと緊張しているところでは連想
は広がりません。
 穏やかで、余裕のある気分ですか? ゆったりと椅子に腰掛けていますか?
 静かな音楽など流れていますか?
 常識にとらわれず、自由に連想を羽ばたかせてください。

●最近見た新聞やニュースのなかに、気になるキーワードはありませんか?
●最近見たテレビや映画のなかに、気になるキーワードはありませんか?
●最近読んだ本や雑誌のなかに、気になるキーワードはありませんか?
●最近聞いた噂話や体験したことのなかに、気になるキーワードはありません
か?

1 それと似ているものは何ですか?
2 それとまったく逆の立場のものは何ですか?
3 それは、どうして生まれたのですか?
4 それは、どう死ぬのですか?
5 それを細かく分けるとどうなりますか?
6 それの姿を変えてみたらどうなりますか?
7 それを大きく、強くしてみたらどうなりますか?
8 それを小さく、弱くしてみたらどうなりますか?
9 それがないとしたらどうなんでしょう?
10 それの意味は何ですか?
11 それの欠点は何ですか?
12 それのいいところは何ですか?
13 それは過去にもあったものですか?
14 それは将来にもあるものですか?
15 それを違う立場から見たらどうですか?


 文章というものは、書きたいことがあると書けるものです。伝えたいという
動機がまずあって、何を伝えたいのかが明確にあること。
 そして材料をそろえる。その材料をそろえる、集めるところで発想法は活躍
します。読んだこと、見たこと、聞いたことで、すでに材料があれば、それを
並べるだけでできます。小説も同じですね。
 材料がそろわなければ、発想法を使って連想をたどっていく。そうすれば必
ず、見つかります。

 ただ、使用するときに注意することはあります。
 それに熱中しすぎて発想する方法だけにおぼれてしまうことです。
 ぼくはかってカードを使って情報をカード化することをしていました。する
とカード化が目的になってしまったのです。本末転倒なのですが、カードを作
ることだけで満足してしまう。ほんとうは、その作ったカードを並べ、眺めて
発想を得る、構成し直すことが本来の目的なのですがそれをしないで終わりま
した。それではいつまで経っても、文章を完成させるというところに行き着き
ません。

 むしろ情報はあふれています。それをうまく利用することなのです。
 たくさんある情報から何が重要か、重要でないかを判断する目をもつことが
大切だとおもいます。

 小説を作るときも、文章を書くときも、大切な基本は具体的な「もの」を描
き出すことです。具体的な「もの」にしか、相手に伝えるという機能は備わっ
ていないのですから。
「もの」から入りましょう。行き詰まったら、具体的なイメージを思い浮かべ
ましょう。

【連想の遊び】をしてみましょう。
「しりとり遊び」です。これは連想の訓練になります。

1 一字を残して、あとを変えてみましょう。
  キリン→金柑→カンナ→なめくじ→白衣→いもり→石→シュガー→

2 しりとり。
  いちご→ゴリラ→ライチ→稚児→ごま→眉毛→げじげじ→

3 イメージで。
  れんげ→畑→キャベツ→青虫→台所→食卓→家具屋→イタリア→噴水→


 発想法には【入出法】というのがあります。
 これは、入る(始め)ところと、出る(終わり)ところを決めておき、どう
すればそうなるかを考える方法です。
 小説を作る場合の、クライマックスをまず決め、ファーストシーンを設定し、
その中間の部分を考えていく手法と同じですね。

 また、相手の気持ちになりきる【ロール・シンキング法】というのがありま
す。これは役者法ともいうのですが、その人の役になりきって考えていく方法
です。これも作者が登場人物になりきって考えていく小説の手法に似ています
ね。

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     ■アナロジーは思考の基本形
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 アナロジーとは、類推と類似の意味です。広辞苑では、
 
【類似】
 似かようこと。似ていること。

【類推】
 類似点に基づき他の事をおしはかること。二つの特殊的事例が本質的な点に
おいて一致することから、他の属性に関しても類似が存在すると推論すること。
似たところをもととして他の事も同じだろうと考えること。類比推理。アナロ
ジー。「過去の事例から―する」


 つまりアナロジーとは「理解していない事柄に、理解している事柄を当ては
めて考えること」です。
 たとえば、中学校の理科の時間では「電流」を説明するのに「水の流れ」の
図が用いられます。見えないものをこういう形で具体的に考えた方がわかりや
すいからです。音や光が波であるという考え方も類推していった結果わかった
ものです。
 ある二つの事柄があるとします。
 そして類似性(理論ではマッチするという)が存在します。そのマッチとい
う対応づけの濃いものほど、類似の整合性が高いとみなされます。より高度の
対応づけを選択していくと、その理解しようとした対象をより深く理解できる
ということになります。
 なぜ、電流を説明するのに「空気の流れ」でなく「水の流れ」かというと、
そのほうが対応づけの整合性が高度だったからです。

「類似性」は3つの種類に分類されるのです。
1 対象における類似性です。
 たとえば、犬と猫とでは両者とも尾や足があるということで、みかんとりん
ごでは両者とも果物であるということでの類似性です。どれだけ共通する特徴
があるかという意味での類似性です。

2 関係における類似性です。
 これは、二つの事柄にそれぞれに存在する関係における類似性です。たとえ
ば「鳥にとっての木は人間にとっての庭と同じ」という子どもの感想や、「電
流」の場合の「XがA倍になるとYがB倍になる」というような関係性です。

3 ゴールにおける類似性です。
 これは、目的や目標へ到達する構造における類似性です。たとえば「番組を
予約する」という目的においては、それがビデオでもラジオでも同様の構造を
もつというふうな、目的や目標においてのプラグマティックな類似性です。
(ここまでは、クリエイティブ システム研究会
  http://create.mag.keio.ac.jp/ のホームページを参考にさせていただ
きました。ありがとうございます)


 こう考えてくるとややこしいですが、「類推」は、じつはぼくたちの日常生
活の中にあふれている思考方法なのです。それ故に普遍的な思考方法なのです。
 ですから、小説にかぎらずすべての思考の基本形なのです。

 つまり「擬人法」や「比喩」も類推のひとつの在り方なのです。
 事柄の意味を問うメタファーとしての作品もこの思考がなくては成り立ちま
せん。
「擬人法」や「比喩」は深い意味を感じさせます。新しい関係性を提示してく
れます。それで文学作品には絶対に必要な表現方法なのです。
 そうすることによって今まで隠されていた関係性が浮かび上がってくるわけ
です。
 小説においてはこういうアナロジーを使うことで、対象に迫ります。
 アナロジーは新しい関係を発見できる方法です。

 どんな小説でもいいですから読んでみてください。
 そこではテーマを背負った主人公が問題の解決のために行動しています。主
人公が背負うテーマはその周りの環境の設定にも使われ、巧妙に配置されてい
るはずです。
 たとえば児童虐待がテーマの小説があるとしましょう。それによって傷を負
った過去を持つ主人公の周りには、一見関係なさそうに隠されていますが、同
じような経験を持つ人間が配置されているはずです。

 ぼくは「永遠の仔」を読んでいないからそれについては何も言えないのです
が、児童虐待というキーワードで思い浮かぶのは、新潟の9年間も少女を監禁
していた事件。人間がここまで他者への思いやりをなくすのか、という暗澹た
る思いです。
 先週の奈良での長女を殺害しようとした母親の事件。仲がよかったという日
常性に隠された殺意。
 神奈川の大和市の24時間託児所の事件。虐待を止められなかった行政への怒
り。誰が責任を持つのか。
 赤ん坊が泣くからうるさいと殺して捨てた17歳の夫婦。
 千葉県・社会福祉法人恩寵園での事件。
 それぞれ背景が違うけれど、すぐ思い浮かぶだけでこれだけあります。
 それらの事件を自分のものとして考えていかなくてはなりません。
 そうすればバックグラウンドからさまざまなことを知り、学ぶことができま
す。けっして知識や情報として受け取るのではありません。
 事件に巻き込まれた人たちに、自分なりの想像力で声を届けたいとおもうの
です。
 小説を造るという意味では、キーワードを考え続けることで、多くの登場人
物が浮かぶでしょう。だれがどのように行動するのかも明確になってくるでし
ょう。
 自分なりのテーマを見つけて深く追求しましょう。


 小説はその持つテーマによって統一され再構成された仮想の現実です。です
から、すべてがそのテーマに向かって行かざるを得ない。登場人物も、周りの
環境も、起こる事件もです。
 ひとつのテーマを巡る世界、それが小説なのです。
 逆に言えば、一つのテーマによって現実から選択されたものが抜き出され、
同心円的に配置された世界といえるのです。

 自分が描きたいテーマを、アナロジーの技法を使って深めていく。連想とそ
こから生まれる発想、アイディアを使ってテーマを深い意味を持つところまで
考えてみる、それが小説の構成に役立つとおもいます。

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 長い間、発想やアイディアを得る――モチーフを得るということを考えてき
ました。まず、アイディアがなければ小説を書けないからです。
 次回、7月26日の22号は『「アイデアを捜せ」を読む』です。

◆◆まとめ◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アナロジーは思考の基本形です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ■編集雑記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 今日、大阪は35度の暑さでした。外に出るとアスファルトの照り返しでます
ます暑い。どんなに気温が高くても風があるとましなのですが。
 前に関越道を通ったことがあります。小諸や千曲川のあたりの風景は最高で
すね。広々として気持ちがいい。そういうところに住んでいると夏だって怖く
ない。都会はだめです。人の住むところじゃありません。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
┏━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃落書き掲示板。なんでも書き込んで┃
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http://hpmboard1.nifty.com/cgi-bin/bbs_by_date.cgi?user_id=YHY11050

 ふとしたとき、気軽に書き込んでください。落書き感覚でいいです。ここで、
誰かがまた書き込む。そうしてなんとなく知り合いになれたらいいなとおもい
ます。
 そうだなあ。メルマガの感想や意見。読んだ本のこと。小説について想うこ
と。おれはこうやっているぜ、ということ。みんなに発信したい何か。ひとり
言でも――何でもいいです。
 アドレスはいりません。名前も匿名でいいです。
 非難や中傷の文章は管理者のほうで削除しますので安心して投稿してくださ
い。のんびり、ゆったり、ぼちぼちと、やりましょう。
…………………………………………………………………………………………
 ぼく個人にメールを送ってくださるならここです。
  ☆        ★☆彡     ☆      
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 00年7月29日                      〈毎週水・土曜日発行〉
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          ☆小説の作り方!22号★彡 
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:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:

誰も支持してくれる人がいなければ神経質になります。人はいつも夢を抱いて
いるわけではありません。しかし、夢を持っている人の秘訣は立ち上がること
です。それはとても勇気のいる行為です。
             ナタリー・コール

      【小説家・ライターになれる人、なれない人(同文書院)から】

:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:

 こんにちは。今日も暑かったですね。
 お風呂に行こうと外に出たら、強い陽射しにアスファルトが溶けそう。これ
じゃ水を撒いても湯気になってしまう。
 
 今回は「アイデアを捜せ」文藝春秋社 (阿刀田高)を読みます。
 今まで4回にわたって考えてきたアイディアやモチーフを見出す方法が現実
にどう実践されているか? 
 この本は阿刀田さんがモチーフを得た場面を飾らずに書いています。それで
すごく勉強になるとおもいます。

 いい本なので、できれば買って持っておいたほうがいいとおもう。自分が迷
ったときに読み直すとアイディアを得る方法にまた気づかされるでしょう。

 すでに読んだかたもいるとおもいます。
 そういう人にとってはこれからの文章は退屈かも?

 引用ばかりになりますけれどすみません。

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
         ■ 「アイデアを捜せ」を読む ■          
  
    ────────────────────────────
    目次 ・1〜5話
       ・模倣ということを考える。

   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


 阿刀田さんはこう書かれています。

「私はこれまでにかなりの数の短編小説を書いてきた。ほとんどが、なにかし
ら小説となるアイデアを探り当て、それに肉付けして作品としたものである。
私の小説作法の第一歩はアイデアの発見から、と言っても過言ではない」
「アイデアが見つかれば、そこから一篇の作品という獲物を得るまで、そのプ
ロセスはさほど苦しくはない。厄介ではあるが、見通しがつく。当てもないも
のを求めているときに比べれば、心労は少ない。目標も立てられるし、労力の
かけようがある」

 
 この本は12話に分かれています。それぞれがアイディアを得たエピソードを
書いたものです。

┌───┐ 
│第1話│
└───┘

【友人の葬儀に出席します。すすり泣きの続く中で棺の中に菊花が入れられま
す。
故人の愛用の品も棺の中に入れます。そのとき――アイディアがひらめくので
す】

         …………………………………………

――死体をバラバラにして、それを菊の花束の中に隠して、棺の中へ入れれば
いいんだ――

 今のケースについて言えば……棺の中には正規の死体が一つ、ちゃんと入っ
ているのである。問題は、それ以外に、どこかでもう一つべつの死体を作って
しまったときのことである。推理小説の原点ですね、これは。
 凄惨な話だが、フィクションだからお許しいただきたい。うっかり作ってし
まった死体を電気鋸などを使ってバラバラにする。バスルームなどが使われる
ケースが多いだろう.小さくしたところで、それを菊の花束の中に隠す。曲が
った足首などは、キリンの縫いぐるみの中などがよいかもしれない.こういう
細工をほどこしたところで、その一つを持ってだれかの葬儀に参列し、タイミ
ングを計り、
「お婆ちゃんにお世話になった者です。これをお持ちください」
 とかなんとか、棺のすそのほうに入れさせていただく。
 次々に葬儀をまわり、一つ一つ置かせてもらう。かくて一人分をすっかりお
骨とし、死体を消失させることができるのではあるまいか。
 これが私の獲得したアイデアであった。

         …………………………………………

【19号に書いたチェックリストです】

1 ほかに使いみちはないか? 

2 応用できないか? 

3 修正したら? 

4 拡大したら? 

5 縮小したら? 

6 代用したら? 

7 アレンジしなおしたら? 

8 逆にしたら? 

7 組み合わせたら?

――――――――――――――――――――――――――――――――――

 この第1話の葬式でのエピソードは2と6と7を使ってアイディアを得たも
のですね。
 愛用の品を他の死体の部分に応用し、葬式を他の死体の処分に代用し、葬式
と殺人事件を組み合わせています。

 アイディアは一瞬のひらめきです。「これがもし……だったら」という想像
の羽ばたきです。
 思考の法則は関連づけることです。
「これがもし……だったら」と仮定し、関連づける。そこにアイディアが生ま
れます。
 

 また、こういうエピソードも取りあげておられます。
 これはまさしく似ているけれど違うという類似の例です。

         …………………………………………

【友人と電話で待ち合わせの約束をした。第一ホテルである。ところが、会え
ない。新橋第一ホテルと銀座第一ホテルの勘違いである】

         …………………………………………


 このことから阿刀田さんは「同音異義語」 同じことを考えても、違う中身
を考えていることがあるのじゃないか、ということに気づきます。
 阿刀田さんはそこから、モチーフをふくらませ、男が「すてきな恋をしまし
ょう」という恋と、女が「はい、すてきな恋ですね」と受けたその恋の内容が
「同音異義語」であったという短編小説を書くのです。



 第2話で阿刀田さんは、小説を作るアイディアにはトリック型とアフォリズ
ム型があるようだと言われています。

┌───┐
│第2話│
└───┘
         …………………………………………

『ベッドの楽しみ』というショートショートを書いたときには、先に述べた宮
沢賢治の童話(『注文の多い料理店』)が頭の片隅にあったかもしれない。
 ベッドの楽しみと言われれば、ほとんどの人がエロチックな光景を想像する
だろうが、さにあらず、これはベッドのほうが、さながら食虫植物のようにシ
ーツで人間を包み、口を開けて食べてしまう。ベッドのほうが美食を楽しむわ
けである。旅先のホテルでグリーンの葉枝をプリントしたベッドカバーを見て、
そこに潜り込むとき、
――俺、食べられるんじやあるまいか――
そんな妄想が湧いて来た。これが備忘録に記されて、後に作品となった。

         …………………………………………


 トリック型のアイデアは、日常生活の中で、
    ――なんだか変だぞ――
           と、違和感を感じたときにおもいつくといいます。

【向かいの家の勝手口に、昼間、自転車が放置されている。朝、乗ってきて夜
にはなくなっている。向かいの家はサラリーマンの共働きだから当然昼はいな
いのである。誰かがそれを利用しているのだ】

 という観察から「違う現実」があるというふうに話をふくらませていき短編
小説を書き上げたと書かれています。

 日常の中で感じる小さな違和感を「それは何か」と問題にし、見る視点を変
えることで想像力はふくらむのです。


 アフォリズム型のアイディアとしては、
「病み上手の死に下手」という格言から話をふくらませたといいます。これも
「病んでいるけれど強い運を持っている」病人を取り巻く家族のことを徹底し
て考えていった結果でしょう。



┌───┐ 
│第3話│
└───┘
は、幽霊というものと、臭覚、味覚を結びつけた話です。
 一般的には幽霊というのは、見る、聞く、触るの幽霊はいるのですが、嗅ぐ、
味わうという幽霊はいない。これをなんとか結びつけようというところにアイ
ディアが生まれてきます。
 常識的なイメージをやぶるわけですね。
 とうてい結びつかないだろうというものを結びつけるところに新しい発見も
生まれてきます。

 こういう「とうてい結びつかないだろう」というものを結びつけるには、N
M法で考えるとおもしろいです。





 また、ここでは高校一年生の時に読んだ芥川龍之介の「南京の基督」と志賀
直哉の「小僧の神様」がどこか似ているとおもったことが書かれてあります。

 小説の構造が似ているのです。
 登場人物の置かれ方、プロット。
 似ているのですが、まったく違う作品としてあります。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ■ここから、他の作品を「模倣」するということを考えましょう。 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 芸術は模倣だと言いました。模倣なくして創造なし。

 ですが、模倣するというのはテーマや、プロットの構造を模倣してもいいと
いうことです。
 決して同じ設定を使ってはいけません。
 たとえば、他の作品の印象深いシーンだけを借用するのもだめです。
 同じトリックを使った推理小説は盗作問題になるように。

 人、事件、場所を変えるのです。そうすれば違う作品になります。
 また、表現のしかたを変えたら違う作品になります。

 そして模倣する作品のテーマをもっと違う角度で見れないか、を考えます。
 違う事件の解決方法はないか?と。テーマは同じでいいのです。
 同じテーマで書かれた他の作品はどうなのか?
 それと、比較してみます。

 構成を借りてみましょう。
 たとえば、あの映画の名作ウェストサイドストーリーは、じつはロミオとジ
ュリエットの構成を借りています。

 いちばんいい方法は、作品の視点を変えてみることでしょう。

 その登場人物のひとりの立場からその小説世界を見てみることです。
 そうしたら、どう見えるだろうと考えることです。
 その小説世界のいちばんの弱者から。




 小説にはほんとうに完全にオリジナルというのはないのです。
 でも、作者のオリジナリティが存在するのは、作者から見る独特の視点があ
るからです。


┌───┐ 
│第5話│
└───┘
は「ぺんぺん草の育て方」とあります。

 読んだ名作に感心し、そのアイデアを使いたいな、と考えた話です。
 そしてまったくオリジナルな話を作り上げるのです。

 阿刀田さんはこう言っています。
 
         …………………………………………

 模倣ではない。骨子だけをかりるのである。そして苦心、工夫して全く違う
話を作り上げる。


 いずれにせよ、名作のそばに美しい花を咲かせるのは、極度に困難である。
当然のことながらひとめでよく似ているとわかるものを作ってはなるまい。心
意気としては、
――まねる以上、もとのものよりよい作品にしなければ意味がない――

         …………………………………………

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ■編集雑記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 空白を多く使いました。多少は読みやすくなったでしょうか?
 原稿用紙にして20枚ですから文字の部分は15枚ほどでしょう。
「また、極端に……」なんて言わないでください。ご意見がございましたら掲
示板に書き込んでください。

 23号も続けて「アイデアを捜せ」を読むつもりですが、ちょっと変更がある
かもしれません。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
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誰かがまた書き込む。そうしてなんとなく知り合いになれたらいいなとおもい
ます。
 そうだなあ。メルマガの感想や意見。読んだ本のこと。小説について想うこ
と。おれはこうやっているぜ、ということ。みんなに発信したい何か。独り言
でも――何でもいいです。
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 のんびり、ゆったり、ぼちぼちと、やりましょう。

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 00年8月2日                      〈毎週水・土曜日発行〉
─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
          ☆小説の作り方!23号★彡 
─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:
私は、子供の頃、とりわけ学校の教室に掛けてあった地図に夢中になっていま
した。私はそれを誰かの家の裏口だと思っていたのです。
                ブルース・チャットウィン

      【小説家・ライターになれる人、なれない人(同文書院)から】
:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:

 今回も阿刀田さんの本(文庫にもなってます)を読みます。
 発想を得る方法は人によって違います。でも、おそらくひとつのことを連想
でたどって考えていくということは誰にも共通しているでしょう。

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
         ■続「アイデアを捜せ」を読む ■          
  
    ────────────────────────────
    目次 ・6〜12話
       ・類似のものを連想で見つけだす
       ・体験を結びつける
       ・連想してアナロジーで考える
       ・小説はアナロジーで構成される
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┌───┐
│第6話│
└───┘は「どんでん返し」が主題です。
 阿刀田さんは「どんでん返し」を好む短編小説の名手です。短編小説の本質
を語ってくれます。

         ─────────────────

「どんでん返しは、その切れ味の冴えを見せるのが身上である。そして、さら
に言えば、その瞬間に、ちゃんと説明すればさほどのことではないけれど(あ
るいは月並みのことでしかないけれど)しかし、それなりに意味を持つ人生の
一端が、この世界のありようが、技の冴えと一緒に、読者の脳裏にふっと漂う
ようであれば申し分あるまい」

「長編小説が人生という大木を地中の根から梢の先までまるごと描く営みであ
るとすれば、短編小説は手ごろな枝を切り、その切り口だけを見せて全体を偲
ばせるような作業である。むつかしいテーマを正面から描くより、その“ふっ
と漂う”というあたりが、身にあっているジャンルでもある。短い小説がどん
でん返しと仲のよい理由もこのへんに伏在しているにちがいない」

         ─────────────────


 読者は、作者が巧妙にしかける「どんでん返し」によって、一方の視線から
語られている現実世界がひっくり返り、違う現実を知ることになります。
 現実世界の二面性。人間においては表の生活と裏の生活。「ああ、そういう
ことだったのか」という真実の発見。物事の二重性。


       【「隣の女」という短編のエピソード】
 阿刀田さんは「隣の女がうるさいのよ」とジョークで言った知人の言葉から
ヒントを得て「隣の女」という短編を書きました。
 その知人が冗談で言った隣に住む女というのは、じつは彼女の夫の母親なの
です。
 ストーリーは、隣の女という設定で始まります。そして隣の女とのトラブル
を並べられます。そして読者には最後に、登場人物の義理の母親であることが
明らかにされるのです。

        【「兄弟」という短編のエピソード】
 この例では、「ぼくは」と一人称で語らせ、母親はなにかにつけ兄(右手)
を大事にすることを訴える。最後に「じつはぼくの名は左手」とおとすのです。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「どんでん返し」は短編には有効な技術です。では、どうしたら作れるのか?
               ↓
      ■類似のものを、連想して導き出すこと、です■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【隣の女】では、
義理の母親はうるさい─→隣の女はうるさい、というアナロジー。
。
 【兄弟】では、
母親が兄弟を差別する─→社会は左ききを差別している、というアナロジー。




┌───┐
│第7話│
└───┘では、珍しい風景やそのいわれを覚えておいて、小説を書くときの
索引作りをすると書いています。
 また「分水嶺」という短編のもとになったエピソードをあげています。

         書きたいテーマが先にある場合。
               ↓
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ■体験を、書く小説のテーマと結びつける■
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


           モチーフを発見するには?
               ↓
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ■日常で感じた違和感、疑問から連想を使ってアナロジーを考える■
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 アナロジーというのは「自分にとってわからないもの」を「知っているもの」
で語ることだと言いました。そうしたら理解できるものになります。

 モチーフを発見するには、現実に感じる違和感や問題意識を、連想する類似
のものに置き換えてみます。
 そしてそれと結びつける、そこに具体的なモチーフが発見されます。




┌───┐
│第8話│
└───┘では、作家がそれまでに得た知識から一編の小説を作り上げていく
過程を語っています。
「なぜなんだろう?」とか、「ああ、そういうことだったのか」と思うことは
あるものです。そのときにそのままにしないで、小説にできないか?と考えて
みる、連想をひろげることがモチーフを掴むこつなんです。


┌───┐ 
│第9話│
└───┘では、作家がもともと科学好きの少年であった、と書かれています。
 今でも「こんなことがあったら」と空想を羽ばたかせ、それを小説のネタと
することが述べられます。
「私の短編作法、つまり、なにかしら特殊なアイデアを求め、それを手掛かり
として小説を作っていくこと……言い替えればこのエッセイに記しているプロ
セスそのものが、科学者を夢見た少年の名残なのかもしれない」
 と阿刀田さんは書いています。



┌───┐
│第10話│
└───┘は「自殺クラブ」という作品が紹介されています。それは主人公が、
死んでいるのにそれに気づいていない、という小説なのですが、そういうアイ
ディアは昔からあったようで、ピアス(1842〜1914)の「アウル・クリーク橋
の一事件」のアイディアと同じである、と証かされます。
「独創的なアイデアだけで何百篇も書けるものではない。――常套的なアイデ
アに、別の舞台設定を施し、さまざまなバリエーションを加えてリメイクする」
と言われています。これは、まさにそうだと納得させられます。




┌───┐
│第11話│
└───┘は、短編集を作り出す過程について書かれてあります。
 短編集という体裁をどう作り出していくか。
「短編連作には糸がありそれを作品の中に生かさなければならない」
 このへんは初心者には関係なさそうです。
 けれど、短編を書くことが多い人は、一つ一つをバラバラに書くのではなく、
作品相互につながりをもたすと書きやすいのではないか、というヒントを得ら
れるでしょう。


┌───┐
│第12話│
└───┘は「小説を書いてみないか」と言われて、処女作「記号の惨殺」を
書き上げるまでのことが語られています。

■「白昼の死角」や「死の接吻」に魅了されていたのでトリック、動機、書き
 方に力を入れたこと。

■自分がいちばんよく知っている世界を舞台にすると書きやすいのではないか、
 と考えたこと。

■ぜひとも世間に訴えたいというモチーフがあるのが基本だが、自分にはない。
 では、推理小説を書いたらどうだ、と思いついたこと。

         ━━━━━━━━━━━━━━━━

 ――なにか新しいものを創りたい――それが書く基本だと言われています。

「現時点で……つまり作家生活を二十数年続け、いくつもの作品を書いた今の
立場で言うならば、モチーフはいくらでもある。普通に生活し普通にものを考
えている人なら、短篇小説に盛り込むくらいのモチーフくらい必ず周辺に転が
っているものだが、それが初心者には掴めないのである。空気中の窒素と同じ
ことで、たしかに実在しているのだが、それを利用可能な形にして捕らえるこ
とができなければ、存在しないと同じことになってしまうわけである」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
      ■小説はアナロジーによって構成された現実だ■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 テーマは、現実に感じる違和感や、問題意識を、アナロジーで連想するもの
に結びつける、そこに発見されます。
 モチーフを発見する過程と同じですね。
 モチーフを発見できたとき、テーマも決まる。

 いや、逆にテーマがあってモチーフを発見しようということもある。

 つまり、モチーフの発見とテーマの発見は、両方とも同じようなものだから、
作者のなかでは同時に浮かんでくるわけです。
「こういうものを書きたい」「こう書いたらいい」「これを書けばおもしろい
だろうな」「ストーリーをこう展開すればおもしろい」ということが、ほとん
ど同時に浮かびます。(書けるかどうかは別だけど)

 ですから小説に具体的に描写されるものはアナロジーの関係を持っています。

 前に、児童虐待のテーマを持った小説があるなら、主人公の周辺の人物もそ
のトラウマに影響されていたり、事件そのものが児童虐待というテーマに沿っ
て展開されていくというのは、そういう関係だからです。

 つまり、作者はテーマに沿って現実を並べ替えて構成しているわけです。
 この構成がうまくいくと、ドラマチックな話になるわけです。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 6号にわたって「アイディア、モチーフを得る」ということを考えてきまし
た。連想が発想の基である、ということがおわかりになったとおもいます。

 いよいよ、ストーリー作りにまいります。
 次回、8月5日は「ストーリーとはなんだ?」ということで、それに対して
思うことを書いてみたいとおもいます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

http://bunshun.topica.ne.jp/zenbun/atouda/atouda01.htm

に、「本の話」99年2月に掲載された、阿刀田高さんの対談が載っています。
読んでください。
小説家になること、短編を作るアイディアなどを語られています。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ■編集雑記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 最近、お酒を飲みすぎです。お酒を飲んで悪いところ。

1 酔っぱらって寝てしまうので何もできなくなる。
2 本を読めなくなる。
3 知人の「呑もうよ」って誘いを断れない。
                ――ですねえ。時間を無駄遣いするし。

 でも、飲んで話すほんわかとした雰囲気は好きなんですが……

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   (^o^)/~~ アンケートをとってみましょうか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 リニューアルについてのアンケートにクリックしてくださったかた、ありが
とうございました。今回も、やってみます。どうでしょうか? 興味あります?

    ■あなたの年代を教えてください。

◆10代
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◆20代
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◆30代
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◆40代
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◆50代
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◆60代
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◆70代
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  ☆締切:2000年08月05日18時00分
  ★協力:クリックアンケート< http://clickanketo.com/ >

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 00年8月5日                      〈毎週水・土曜日発行〉
─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
          ☆小説の作り方!24号★彡 
─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:
できると信じても、できないと信じても、あなたは正しい。
                    ヘンリー・ロッド

      【小説家・ライターになれる人、なれない人(同文書院)から】

:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:

 こんにちは。
 これから小説にとって一番大事な作業「構成を作る」ということに入ってい
くわけですが、そこに行く前に、今回は「ストーリーとは何か」を押さえてお
きたいとおもいます。


   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
           ■ストーリーとは何か■          
  
    ────────────────────────────
    目次 ・ストーリーをおもしろく作るには
       ・時間を操作する
       ・場所を変える
       ・人物の設定をおもしろくする
       ・What(何を)を考える
       ・Why(なぜ)を考える
       ・How(どのようにして)を考える
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ストーリーは、人物と背景と事件という要素で成り立っています。
 ストーリーを具体的にいうことは簡単です。
 5W1Hで言えます。
 5W1Hとは、When(いつ)・Where(どこで)・Who(誰が)
・What(何を)・Why(なぜ)・How(どのように)したのか、です。

 誰が、いつ、どこで、何を、何のために、どのようにしたのか。

         ――――――――――――――――――
    村上龍の「共生虫」のストーリーを簡単に言うとこうなります。

「引き込もりの少年が、家族に暴力をふるった後、山の木工場跡で、個人的テ
ロを、共生虫の影響で、毒ガスを使って遂行した」
         ――――――――――――――――――        

 ですから、これを小説にするには、このストーリーをふくらませて構成すれ
ばいいのですが……



 小説の作り方を具体的にいうと、

          ※      ※      ※

1 時と場所(主人公を取り巻く環境)を考えます。
  WhenとWhereですね。

2 登場人物を作ります。
  Whoです。大事なのは主人公です。
  主人公と対立する人物。
  主人公を助ける人物。
  重要な役割をしないが、事件に関わる脇役。

3 事件の展開を考えます。
  What・Why・Howですね。
  どういう事件が、なぜ、どのように展開するか、です。
  これが、プロットを考えるということになります。

          ※      ※      ※

         ―――――――――――――――
         ■おもしろくするということは■
         ―――――――――――――――

 読者にとっては、この「事件がおもしろい」ということが、小説のおもしろ
さでもあります。つまり、このプロットを面白くするということ。
 
 どうすればいいんでしょうか?


 ところでこの5H1Wというのは、文章を書くときの基本の法則なのです。
ですから、すべてに当てはまります。

 事件をおもしろくするには、
           ―――――――――――
       ● When (時 )をおもしろくする
       ● Where(場所)をおもしろくする
       ● Who  (人 )をおもしろくする
       ● What (事件)をおもしろくする
       ● Why  (原因)をおもしろくする
       ● How  (展開)をおもしろくする
           ―――――――――――  
 ということです。


 小説は評論や論文と違い説明する、説得する文章ではありません。
 単なる現実の記録や現実をなぞったものでもありません。

 もちろん、プロットとしての小説世界の必然性は無くてはならないものです
が、小説は描写を楽しむ文章です。
 だから自由に想像をふくらませて、小説的リアリティに達したらいいのです。



        では、具体的に考えてみましょう。

  たとえばこういう話を考えたとします。

1 ある女が過去に夫を殺してしまった。
2 服役を終え、職業を転々とした後、ある場所にたどり着いた。
3 人生に絶望している女は自殺しようとする。
4 そこで男と出会う。
5 男は女の秘密の過去を知る。
6 男は同情し女と結ばれる。

 凡庸を絵に描いたような話ですが、これをおもしろくするにはどうすればい
いのでしょうか?

            ――――――――――――
            ■時間の流れを操作する■
            ――――――――――――

 現実社会の時間の流れは過去から未来へと流れていきます。それは直線的な
流れです。
 しかし小説では時間は作者が自由に操作して、構成し直していいのです。
 そのほうが小説世界が持っている「謎」の探求にちょうどいい。


 この場合、1から6へと描いていったのではなんのおもしろみもありません。
 もちろん、力のある長編作家ならそれでも読ませることはできるでしょうが。

 3→4→5→1→2→6と構成するのが普通でしょう。
 つまり、女の過去という「謎」を巡って物語が展開することが、読者を引き
つけることになります。

 4→3→5→2→1→6はどうでしょうか?
 女の自殺未遂という謎を含んだ行動によって話が展開していくことになりま
す。

 2→4→5→3→1→6では?
 まず、出会いがあり、秘密を知られることによって自殺しようとする。ここ
では、いっそう男女の心理の在り様が強調されるでしょう。

 4→1→2→3→5→6では?
 この展開では女の視点と心理から描かれることになります。


 いろんな構成があるのですが、いちおう6をクライマックスとしているので、
この場合動かせないわけです。
 このように時間の流れを変えて構成することによって、読者に訴えるようと
する「おもしろさ」も変わってくるし、事件への視点、見方も変わってくるの
です。

         ※      ※      ※

● 以上は小説に流れる時制を変えてみたのですが、When(時)を変えて
みるということでは、話全体を過去のものとしたり、未来のものにするという
試みも、ありです。
         ※      ※      ※
            ――――――――
            ■場所を変える■
            ――――――――

 上の話ではいろんな場所が考えられます。

○ 女が職業を転々とした果てにたどり着いたのなら、ひなびた温泉地の旅館。
 
○ 都会のスナックが、発端になるかもしれません。

○ 刑事と女という設定での取調室の中。

○ 旅の最中の列車で。

○ 自殺の名所の観光地で。

○ 働いている日常の職場ということも。

○ 海外でということも考えられます。
  極端に言えば、宇宙ロケットの中で……もありです。


          ―――――――――――――――
          ■人物の設定をおもしろくする■
          ―――――――――――――――

○ もう言いましたが、刑事と自殺未遂の女。

○ サラリーマンと売春婦。

○ 逃亡犯とかくまう女。

○ 精神科の医師と患者。

○ 若者と年上の女。

 そんなふうに中心人物についてはいろんなことが考えられます。
 また、周囲の脇役についてもそれによって変わってくるでしょう。


          ――――――――――――――
          ■What(何を)を考える■
          ――――――――――――――

 この場合、自殺未遂ということ、男と女が出会うということ、を事件として
決めてしまったのですから、その内容を豊かにするにはどうするか、を考える
ことになります。
 
○ 自殺未遂と男と女の出会いが、周囲にどんな影響を与えるのか? 
  どんな対立の関係をもたらし、どう解決されるのか?

○ 自殺未遂と男と女の出会いが、彼ら自身にどんな意味を持つのか?
  それによって彼ら自身が何かに気づき人間的に成長できるか?


 つまり、登場人物にとっての事件の意味を問う。
「小説は事件を描くものではない」と言いました。
 その事件の意味と、登場人物の心理的葛藤を描くものなのです。


           ―――――――――――――
           ■Why(なぜ)を考える■
           ―――――――――――――

 事件が起こる原因です。
 これが小説のテーマといえるもので、作者のいちばん言いたいことです。
 ですから、これをしっかりと考えておくことは重要なんです。
 上の話でいえば、

 なぜ、彼女は夫を殺さなければならなかったのか?
 なぜ、現実に絶望しているのか?
 なぜ、男は女に同情するのか?
 なぜ、男と女は出会うように仕組まれているのか?
 なぜ、人は愛し合わなければならないのか?

 という問いの答えが、作者にはわかっていなければならないでしょう。


         ――――――――――――――――――
         ■How(どのようにして)を考える■
         ――――――――――――――――――

 どのようにしてとは具体的な展開を考えることです。

 どのような出会いがいちばんぴったりくるのか?
 どのような自殺未遂の仕方なのか?
 どのような夫の殺し方なのか?
 どのような過去をたどってきたのか?
 どのように愛し合うのか?
 どのような女なのか?
 どのような男なのか?

 この問いは作者にとっては永遠に続きます。
 そしてこれを考えるのが深いほど、ドラマチックな話になるのです。
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「ストーリーとは何か」を少し違った角度から探りました。

 ぼくらは想像を羽ばたかせてストーリーを作るわけですが、それだけではい
けないということもあります。
 小説世界の論理性や必然性についても考えなくてはならないし、テーマやク
ライマックスをどう作ればいいのかというのも考えなくてはなりません。
 それらをクリアーしてから本格的に構成を作るという作業にいきたいとおも
います。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ■編集雑記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 前回のアンケートにクリックしてくださったかた、ありがとうございました。
 20代、30代のかたが多かったですね。
 懲りないで、また、やってみましょう。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あなたが書きたいジャンルを教えてください。

◆ミステリー
┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00001612ab1 > 
◆純文学
┗< http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00001612a22 > 
◆ファンタジー
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◆SF
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 00年8月9日                      〈毎週水・土曜日発行〉
─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
          ☆小説の作り方!25号★彡 
─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:
空想するだけで思考力を働かさなければ、あなたの描く人物はとんでもない怪
物になってしまいます。しかし、思考力を働かせながら空想すれば、あなたは
素晴らしい芸術を生み出すことができるかも知れません。
                フランシスコ・ゴヤ

      【小説家・ライターになれる人、なれない人(同文書院)から】

:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:

 こんにちは。
 今回は「ストーリーとは何か」をまた考えます。
 もっと具体的でないとつまらないけれど「ストーリーとは何か」を知ってお
くことは大事だとおもうんだ。で、辛抱してつきあってください。


   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
         ■ストーリーとは何か、の2■          
  
    ────────────────────────────
    目次 ・エンターテイメント? 純文学?
       ・おもしろくない……
       ・はらはら、どきどき
       ・視点をどこに置くかなんだ
       ・シナリオと小説の違い

   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

        ――――――――――――――――
        エンターテイメントか、純文学か?
        ――――――――――――――――

 その前にジャンルについてちょっと考えたいとおもう。
 いつも言われるのは「エンターテイメントか、純文学か」という問いです。
 ぼく個人としてはどうでもいい気がする。

 何が違うのかというと、純文学は人間の心理を重大なものと考えてそれを中
心に小説を組み立てるのだけど、エンターテイメントはストーリーを語ること
を主眼としている。ストーリーの中での人間の動きを大事だとしている点だと
おもう。

 今さ、ジャンルの問題を考えるってことはあるだろう。
 つまり、現代は純文学というのは期待されてないような気がするんだ。
 もう、そんな時代背景じゃなくなった。
 明治や大正、昭和の近代なら「個人としてある」ことが重要な関心事だった
わけです。今は個人と社会の確執というのは問題意識にされない。
 それよりももっと解体されてるね。俺は俺だ、っていうやつはどこにもいな
い。みんなシステムに溶け込んで個人は解体され取り替え可能なものとなって
いる。個人を主張することなんてこの現代のシステムを相手にしていたら無意
味だ、そんな気がする。

 エンターテイメントはストーリーのおもしろさ。
 構成的な臨場感、はらはら、ドキドキする感じ。それがメインでしょう。つ
まり、読者をいかに楽しますか、がテーマになっている。
 読者はそのストーリーを読むことで、少しでも現実を見る角度を変えること
ができる。それがエンターテイメントのおもしろさでしょう。

 でもね、エンターテイメントを作るのは難しいんだよ。

 今はジャンルを越えて小説が書かれている時代だ。
 結論を言えば、あまりにジャンルにこだわらなくてもいいのじゃないでしょ
うか。
 村上春樹は純文学出身だけれど昔でいう純文学の書き方をしていない。充分
ミステリーとしても読めるし、彼を純文学として食わず嫌いで読まないという
人は頭が堅いという気がするけどなあ。
 村上龍は純文学ではないでしょう。風俗を好んで描くし、ある意味、犯罪小
説を書いているような気がする。本人はけっしてそれだけとは思っていないだ
ろうけど。

 ミステリーの枠を越えた作品も書かれている。高村薫や桐野夏生、篠田節子
……こういう例はたくさんあげられる。


 もともと「純文学」という言い方は日本独特のもので、昭和の初期から文学
論争としてある。戦前から(古いなあ!)「政治と文学」論争などの経緯があ
って、いつも「文学は何ができるのか」を問題にしてきたんです。
 ひとつの文化イデオロギーというものは、いつも、自分を権威づけることに
よって正当性を確保してきた。そういうものです。
 私小説でも、純文学でも、そんなものはどうでもいいじゃないか、というの
が今の状況じゃないか。


 ドフトエフスキーはあの当時は大衆作家と見られていた。罪と罰などは新聞
に連載された犯罪小説です。今は文学史的に大作家とされているけれど。
 なにが文学か、なんていうのは変わるものだし、その位置づけなんて文芸評
論家に任せておけばいいのではないでしょうか。ぼくらは書く人なんだし。

 もちろんジャンルのことを徹底して考えることは、大事です。
 誰に向かって書くのかということも、書く人ならば、自分のなかで明確でな
くちゃならない。
 読者が何を求めているのか、それに答えられるのか、も必要条件だ。

 だけど、ぼくらが小説を書くときにジャンルにこだわることはない、とおも
う。
 そんなことより、おもしろい小説を書くことの方がより問題だ。
 そう、結論を出すよ。

         ――――――――――――――――――
         「おもしろくない」って言われたら……
         ――――――――――――――――――

 ところで読んだ人から「おもしろくない」といわれたらどうすればいいんだ
ろうか。
 基本的に作者は「おもしろい」と考えるから書いているので、これはショッ
クです。

 読者が作者に直接「おもしろくないよ」と言うケースはなかなかないとおも
う。つまらないとおもえば読者はそれ以上読まないだけだ。
 小説はとくにそういう物言わぬ読者によって支えられてきたとおもう。
 作者はおもしろいとおもうから書いているので、こういう読者は作者の思惑
を越えているだろう。でもね、そういう読者は必ずいるものだし、そういう読
者をも小説世界に引きずり込んでいく、そんな作品を書きたいものです。

「つまらない」と言われないために、小説世界を確立することは大事です。
 読者はもともとあなたのことを知らない。友だちでもない。ですから、無理
して読む義理はないわけです。読者はわがままだ。

 けれど、そういうものなんだよ。
 そういう読者を力業で読ませる。小説のおもしろさでねじ伏せる。それぐら
いの決意は必要でしょう。


 だからって読者に迎合すればいいということではないよ。
 また迎合するだけの力を初心者は持っていないとおもう。
 ぼくがそうだから……
 でもね、作者が自分の世界を持っていながら、相手にも読んでもらえるとい
う――小説世界を築き上げているということが大事なんだ。



 ぼくには、理解したとは言えないけれど、いつもその世界に帰っていくとい
う小説があります。ドフトエフスキーの「死の家の記録」とヘンリーミラーの
「北回帰線」です。
 なぜなんだろう。
 疲れているとき、気分が滅入っているとき、読むと落ち着く。
 そういう本は誰にだってあるとおもう。
「星の王子様」――これも何回も買ったし、いつ読んでもほっとする。

 そういう世界が誰にでもあるものです。

 リアリティは読者の共感を得るところに存在する、とすれば、ぼくのリアリ
ティはそこに存在するのだろう。そういうことに気づかされます。



 小説を読むことは一つの体験だ。
 その世界にどっぷりと浸れる、そんなもん。
「おもしろい」「おもしろくない」という言葉を離れていて、小説世界に浸れ、
惹かれる――そういう小説を書きたい……


 でも、実際に、おもしろい小説はどう書かれるべきなんだろうか?
 これが最初の疑問だった。

            ―――――――――――――
            はらはら、どきどき、とは?
            ―――――――――――――

 エンターテイメントの魅力は、はらはら、どきどきですよね。
 これはもちろん、純文学にも通じます。

 小説のおもしろさは語りのうまさです。
 もちろん作者が仮定した話者が語る。(作者そのものじゃない。そこに小説
の世界の仮想現実っていう複雑さがある。これがなってないと作者が生で前面
にしゃしゃり出てきておもしろくないことになる)

 こういう話。
「それでどうしたと思う? いやあ、そいつがさ、あいつにああしたんだよ」
「それで?」
「そしたらさ、あのやろうが出てきてこう言うからさ、こうなって……
「ふん、ふん」
「それで、あいつがこうやるから、そいつが……」
「で?……」

 これは話の常道だ。
「おもしろい」ということを考えると、ストーリーを作るということに近づか
ざるを得ない。

 呼吸をためる――間をおく――次の展開を考える。
 人間の対立関係を明確にする。
 それがドラマだ。
 そこにそうしてあるものを、そのまま伝える。

 でも、最初に、はったりをかます。おもしろいんだぞぅ、と釘をさす。
 小説の作り方はこうなんじゃないかとおもっております。

 始まり――混迷――ドラマチックな動き――新しい混乱――果てしなき無秩
序――
 けっきょくは、話を聞いた後で「あれはなんだったんだ?」って聞いた人が
考えざるを得ない、そこに、結論は出ないけど、おもしろみがある。「なんや
ねん、いったい……」「しようもないことやけど、あるなあ」と、いうこと。


 ドラマとは人間の対立だ。
 それがくり返されるということ。
 けっきょくは、どこかに落ち着かざるを得ないということ。

 それが心地よいんです。
 こんなに対立し、盛り上がり、憎みあい、葛藤し……けれど、いつかはどこ
かに落ち着かざるを得ないということが人間の存在だということの認識。

 どこかに落ち着き先があるはずだという人間の持っている問題意識。
 それが試されるからドラマチックなものはすばらしい。

 
 ドラマとは、主人公に選ばれた、代表される人間が対立を乗り越え、障害を
克服し、やっぱりそうなんだ、というところに落ち着く、そういう話だといえ
るでしょう。
 はらはら、どきどきするけれど、最後は解決される。「どう、解決されるだ
ろう」「やっぱり、こうなるんだ、俺は支持するぜ」という。
 ハッピーエンドでも、アンハッピーでも、それはかまわない。


           ――――――――――
           視点の問題なんだよね
           ―――――――――――

 おもしろい話とは、視点がどこにあるかという問題なんです。
 まあ、何を作者は訴えたいか、伝えたいかということなんですけど。

 ズバリ言ったら、権力を持った視点からとか、常識的な視点からとか、体制
擁護の視点からとか……語ると、おもしろくないということです。
 誰が、健康で幸せで充実していて非の打ち所もないような幸福な常識的な話
を聞きたいもんか。
 そんなのは嘘がある。
 嘘だ、ってのはわかってます。
 現実の矛盾がそこでは語られてなくて存在しないような話――これは嘘話で
しょう。

 世の中の弱者の視点から語りましょう。
 世の中が戦争なら、殺されていく者の視点から。
 大きな成功話の裏側には犠牲になった者がいるわけだし、偉大な話には虐げ
られた人間が存在するわけです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 だからといって、恨み辛みを書け、と言っているのじゃないですよ。
 そんなのはだめです。
 作者は客観的でなくてはならない。
 弱者の視点に立ちながら、弱者の意地悪さ、卑劣さも知っておかなければな
らない。

 小説を書く者は、常に、一般人、普通の人とは違った見方をしていなくては
なりません。そんなシステムからはフリーでなければね。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 複雑な状況を提出し、次の展開について、読者がどう予測するかを考える。
 重要なのは、読者の予想とは違うふうに、物語を展開させる。
(そこに作者の独特の見方、事件への視点がある)

 そういうことでしょう。


 エンターテイメントを大衆に媚びを売っているとか、軽薄で深みがないとか
いう批評をする人がいるけれど、そんなことはない。
 こんな辛い世の中で楽しいことを提供できる、その強さを知ったならば、そ
んなことは言えない。そこに軽薄であっても、深みが無くても真実はある。そ
うおもうんです。


 ただ、裏切って欲しい。作者はこんな現実を描き出すだけじゃなく裏切って
欲しい。


 体験を描写するだけじゃなくて(それは自分が体験したことならば)ほんと
うに事実だけれど、それだけじゃない世界を作り出すべきだ。そこに小説世界
のおもしろさがある。


 読者を泣かせたり、怒らせたり、同情させたりすることは簡単です。
 心理学を勉強すれば足りる。
 心理学は統計学で、ほとんどの人が「こんな場面ではどう反応するのか」と
いうことを研究する学問です。
 ですから、泣きの場面、共感を呼ぶ場面、怒りを覚える場面は人間に共通す
るものだってことがわかっている。

 もちろん、作者はそういう読者の反応を予測して構成を作るんだけれど。

 完全無欠の小説なんて無いんだ。

             ――――――
             シナリオでは
             ――――――
 
 シナリオで書かれたドラマと小説の違うところはこういうところでしょう。

 シナリオは映像として現実があることを前提とする。
 だから、現実社会(映像的仮想現実だけど)に主人公を立たせたらドラマは
始まる。
 役者(人間)を現実の場面に投げ込めば結構するんだ。
 それでドラマは動き出す。
 どう終わろうとも、そこから出られない。
 設定された現実というのは、最初からそこにあって、それは多少は変わるけ
れど、世界を変えるほど変わらない。


 だが、小説は違うんだ。
 
 小説を作っているのは描写です。
 つまり、作者の視点から描かれた現実なんだ。
 だから主人公が変わるとき、現実も変わる。世界が変わるわけです。
 主人公が小説世界で対立し味方を得、障害を克服したとき、小説世界も変わ
るわけです。
 読者はそれを見ることになる。
 だからおもしろい。

 ぼくは小説の魅力はそこにあるとおもう。


「ベストセラー小説の書き方」(朝日文庫)のディーン・クーンツの言葉を書
いておきます
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

1 それが唯一の必然的なプロットの結末でないかぎり、主人公を戦いに敗れ
  させてはいけない。
  前にも言ったように、読者はハッピー・エンドを好むものなのだ。

2 物語を通じて君が積みあげてきた恐ろしい困難のすべてを正当化するに足
  るだけの、賢明な結末をもってくること。もしも長く苦しい戦いの果てに、
  もっと早くその手を使えばよかったのにというような方法で、主人公が問
  題を解決したり、100ページ前に読んだ覚えのあるやり方で問題を解決し
  たりしたら、非常にまずい。

3 主人公がどうやって問題を解決するかが決まらないうちは、小説を書きだ
  してはいけない。自分が放りこんだ苦境から、主人公をどうやって抜けだ
  させるかについて、なんのアイデアも浮かばないままに、原稿の終わりに
  たどり着いてしまうなどという事態は、君も望まないはずだ。少なからぬ
  新人作家がこの袋小路に自分を追いこみ、そこから抜けだせなくなってい
  る。

4 終わりに近づいたら、小説のスピードをあげたまえ。最後の章は、情景や
  人物の長ったらしい描写に重点を置くべきではない。最後の困難にたどり
  つき、その結末を明かす用意もととのったとなれば、アクション以外に君
  が書くべきことはないはずだ。最後の一五ページを息もつかずに読んでこ
  そ、読者は本を置いたときに、満足感を得るのである。

5 結末を知らせ、主人公の間砥が首尾よく片づいたことを知らせたのちに、
  小説をだらだらと何ページも引きのばしてはいけない。最後のアクション
  ・シーン――そこで恐ろしい困難が解消し、悪人が倒されるわけだが――
  そのあとで君がなすべきことは、終わりを引き締め、読者に興奮の絶頓か
  らわれにかえる余裕を与えるような、一、二ページの煩い章を提供するこ
  とである。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 なんか、長くなっちゃったな。
 次回もストーリーを考えます。技術的なことを(職人さんがやることを)早
く言いたいんだけれど……引き延ばしているわけじゃないよ、いちおう予定の
行動です。それに沿って進めていく。

 小説の構成の仕方なんて技術的には簡単に言えちゃう、とおもう。けれど、
それが何かってことはそれぞれ違うんだ。
 そんなふうにマニュアルだけを言っても伝えられないものはある、そうおも
う。
 では、また。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ■編集雑記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★アンケートありがとうございました。
 純文学とファンタジーが拮抗してますね。
 「ひかわ玲子のファンタジー私説」というのを読みました。いつかファンタ
 ジー小説を読んでみたいとおもっています。「ゲド戦記」とかね。

★ホームページを更新しました。バックナンバーもそこに置きました。
 紹介した本のタイトル、出版社名、値段等の表をこしらえました。またよけ
 れば見ていただきたいとおもいます。これからなるべく更新して充実したも
 のにしていきたいとおもっています。

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と。おれはこうやっているぜ、ということ。みんなに発信したい何か。独り言
でも――何でもいいです。
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 のんびり、ゆったり、ぼちぼちと、やりましょう。

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