00年10月7日                      〈毎週水・土曜日発行〉
─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
          ☆小説の作り方!36号★彡 
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:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:

 ほとんどの人は自分の使える時間の半分を、ただ願うことだけに費やしてい
ます。しかし、ただ願っているだけではなくて、その時間を有効に使えば、そ
の願いは実現するのです。
               アレキサンダー・ウールコット
      【小説家・ライターになれる人、なれない人(同文書院)から】

:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
            ■「登場人物」を考える■        
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

           
           ┌─────────┐
 小説の登場人物たちは│小説世界という現実│で生きる人間たちです。
           └─────────┘

 だから、小説だからといって特別なことはありません。
 登場人物たちも現実世界に生きているぼくたちと同じです。ぼくたちと同じ
ように弱さも持っているし、強さも持っている。それを忘れないように。
 そうすれば単純じゃないキャラクターの人物像ができます。

 ドラマの登場人物たちも現実の人間のように信念――こういう言い方でいけ
なければ、思い込み――を持って生きています。
 それぞれの信念によって行動すること――がドラマを作り上げるのです。


┌─────────────────────────────────┐
│ しかし、人生と違って、人工的に作り出されたドラマである小説では、│
│主人公と脇役には違いがあります。                 │
└─────────────────────────────────┘
 そのドラマにおいて果たす役割が違うからです。


 脇役は主人公より個性的で魅力的ではだめなのです。脇役は脇役としてキラ
ッと光るぐらいにとどめておくこと。

 作者の現実の切り取り方――視点の当て方――が違うので、登場人物の輝く
ところと影の部分が出てくるようにおもうのです。



┌──────────────────────┐
│構成という視点から登場人物を考えてみましょう│
└──────────────────────┘
1) テーマの様々な部分を代表する人物を造型すること。

2) ドラマは人物で成り立っています。事件もそうです。
   この世のありとあらゆるものは、人間が関与しなければ動きません。

3) 何を書きたいのかを考えると、それに関係、関与している人物が浮かび
   あがってくるでしょう。


┌──────────┐
│キャラクターの関係性│とは過去や未来の共有という形です。
└──────────┘
 同じ状況に投げ込まれ、ある事件を共に経験している、そしてそれは未来と
いう形を決定づける――

 敵対関係であれ協力関係であれ、または敵対と協力が相半ばする関係であれ、
登場人物の意志を越えた力で結び合わされているような関係性を作りあげるべ
きです。それがドラマでしょう。
 読者はドラマを知りたいのです。
 現実をうち破るドラマを。



┌──────┐
│登場人物は?│
└──────┘

 主要な登場人物は、4人程度でいいでしょう。
 それ以外に、主要ではないけれど、名前がついている人物が5〜6人。
 あとは名前のない人物。

 前回、原稿用紙10枚につき一人と言ったのですが、それはそれでいいとおも
うんです。
 100枚書くなら10人、1000枚書くなら100人ですね。(名前もない人を含めて
……)

 多すぎます?(^o^)

 ぼくらは現実にもそれぐらいの人間と出会いながら生活してるんです。
 だから無理なことはないとおもうけれど……

 で、書くためには一つのシーンに4人の登場人物でいい。
 そうでないと書けないし、読みやすくするにはそうしたほうがいいからです。


┌───────┐
│登場人物の役割│を考えて配置するようにしましょう。
└───────┘

 人の性格は分類されます。そんなにたいして分類からはずれるキャラクター
を持った人間はいません。
 小説を書くことは意識的にそういう人間を配置することです。

 集団のエネルギー。
┌────────────────────┐
│心理学を学ぶことが重大なようにおもいます│
└────────────────────┘

┌───────────────────────────┐
│個性とは「集団の中でどのような特徴を持っているか」です│
└───────────────────────────┘


┌──────────┐
│キャラクターの役割表│を作りましょう。
└──────────┘
 その小説にはどんなキャラクターが登場するか、を始めに考えておくこと。
 その性格の故にどう事件が転んでいくのか……を考えておくこと。
 人の性格は事件を引き起こす原因です。


 脇役――それが小説を作ります。
 主人公だけでは小説はできないし、小説世界を充実させるためには脇役が必
要です。



┌────────────┐
│キャラクターの基本的項目│
└────────────┘

1) その小説に必要なキャラクターを考えてみる。

2) その日常的な生活パターンを考える。

3) 小説に必要になる事件やエピソードにどう関わってくるのか、を考える。



 前号で15号を見てください、といいました。
 少し不親切でしたね。
 ここに再掲します。
-----------------------------------------------------------------------

○名前
○肉体的特徴(身長。体重。体型。年齢など)
○住所
○職業(職場の人間関係。職歴など)
○容貌、容姿(顔。肌色。あざ。手の形。着こなしなど)
○性格(声の質。話し方。仕草など)
○教育(学歴など)
○生活信条(宗教、生活哲学など)
○生育歴(出生時の環境。幼少時の環境。成人時の環境など)
○現在の環境(未婚。既婚。恋人。兄弟。姉妹などとの関係)
○両親(資産など)
○友人
○性の体験
○特殊技能、趣味、嗜好
○子ども、金銭、愛情、死、酒や理想に対する態度

-----------------------------------------------------------------------

 これは主人公を作り出すために必要なイメージの条件です。
 小説を動かすきっかけになる脇役の場合、そんなに詳しくイメージ作りをす
る必要はないけれど……同じように重大でもあります。

 とにかく個性が際だつことが必要なので。


 最低でも次の項目ぐらいは予め決めておくべきでしょう。

○小説世界での役割
  
○一言で表せる個性

○名前

○性別

○年齢

○体格

○容姿

○性格

○特徴


 ぼくらが現実に出会う人間をイメージしてみましょう。
 友人、知人について何を思い浮かべるか――
 そうすればその人の深いところまで知らなくても、ぼくらはうまくつきあっ
ていることに気づきます。
 なぜなんでしょう?
 現実に負っている生活での役割と、どこまで他人と関わるか、を人間関係の
基本に考えているからです。


 小説世界も同じです。

 主人公が脇役とどうつきあうか。
 それで登場人物が決定されます。

 ひとつの類型化と方向の決定なんですね、生きるって事は。
 

┌─────────────────────────────────┐
│年齢、性別と職業が基本です。                   │
│それをさらに肉付けしていく過程で、登場人物の性格や経歴や外見的特徴│
│を考えていきます。                        │
└─────────────────────────────────┘
 

┌─────────────────────────┐
│知人、友人を人物造型のモデリングに利用しましょう。│
│もちろん、現実をそのまま書き写すのじゃなく。   │
└─────────────────────────┘



┌─┐
│性│
└─┘
 は、非常に重要なんですね。
 ぼくらは生物学的な性であることはもちろんだけれど、社会的ジェンダーを
受け入れて生きています。

 男性性と女性性。
 男らしさと女らしさ。

 現実には男らしさや女らしさは崩れてきているけれど、生きるための、自己
を形作る基本なんです。
 どういう女や男を作りあげるかは小説作りの基本だとおもうんです。

-----------------------------------------------------------------------
 今回はキャラクター作りの入り口です。
 次号は「登場人物の身上調査書」です。もっと詳しいキャラクターの作り方
を考えます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ■編集雑記■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 仕事をしているので少々疲れ気味。
 部屋に帰ってきてビールを飲むと考える気力がなくなってしまう。
 というよりも、最近、記憶力もなくなって呆けてきているんだ。
 まあそれはそれで楽に生きれる道ではあるけれど(^o^)
…………………………………………………………………………………………
  ☆ミ         ★☆彡     ☆ミ       
            ☆ミ                           ☆ミ
    SAO  ヾ(^^ )
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 00年10月11日                      〈毎週水・土曜日発行〉
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          ☆小説の作り方!37号★彡 
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:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:

 登場人物をどうするか、私はこれに、かなりの時間を費やします。私はまず、
登場人物の履歴書から書き始めます。それは応募書類をちょっと膨らませたよ
うなもので、それを記してから、どんな性格にするかを考えるのです。そのと
き運がよければ、雑誌に載っている人を、登場人物の一人としてイメージする
こともあります。私は、自分の登場人物と彼らの家をイメージできるように、
何百枚という写真を見ます。
        ウォルター・ディーン・マイヤース
      【小説家・ライターになれる人、なれない人(同文書院)から】

:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
          ■登場人物の「身上調査書」作り■        
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 キャラクター作りの続編です。
 久しぶりに引用します。「ベストセラー小説の書き方」(朝日文庫 ディー
ン・クーンツ)からです。
┌─────────────────────┐
│ディーン・クーンツのキャラクター作りの仕方│
└─────────────────────┘
「身上調査書」には、最低限、以下の項目を含んでおいたほうがいい。

1) 肉体的特徴――身長。体重。体型。年齢。口や鼻の外形的特徴。顔の輪
   郭。眼の色およびその特徴。髪の色、質、長さ。肌の色やきめの細かさ。
   あざ。手の大きさや形状。着こなし、その他。

2) 声や話し方――声の質や高さ。低い声で話すかあるいは大声で話すか。
   アクセントやリズム、語彙の特徴、文法的に正しいことばを話すか否か、
   など。

3) 動作や仕草――極度に活動的か物ぐさか、あるいはその中間か。動きが
   野暮か洗練されているか。手やからだを使って表現するか杏か。姿勢が
   いいか悪いか。敏捷か杏か、など。

4) 過去の生活――出生地。両親の経済状態は金持か貧乏か、それとも中産
   階級か。父母、の職業。民族的背景。あれば子供時代の怪我。兄弟姉妹
   の有無。学校の成績。子供時代に最も影響をうけた人物とその理由。子
   供時代の趣味。賞罰。職歴。その他。

5) 宗教――カトリック、ユダヤ教、プロテスタント、不可知論者、無神論
   者、その他。どの程度、礼拝に参加するか。敬虔な信者か、ごくふつう
   の程度か、その宗教の教義はどんなものか。

6) 性に関して――性的体験がない、あるいは豊富。セックスが好きかどう
   か。罪の意識をいだいているか否か、など。

7) 職業――能力。現在の職業に対する態度。仕事仲間や上司の評価、など。

8) 特殊技能――スキーをするか、飛行機の操縦。ギター、ピアノの演奏。
   登山。絵画。詩作。精巧な家具をつくる。ライフルの名手。空手の達人。
   ワインの味がわかるか、など。


 リストに目を通してよく考えてみると、登場人物の人物像を細かく描きだす
のに役立つような情報が、これ以外にも数多くあるのに気がつくだろう。以下、
さらに考慮すべき項目を列挙してみたので、できるかぎり深く追求してみると
いい。

 恐怖
 夢
 娯楽
 将来の計画
 ユーモアのセンス\
 政治的信条
 異性に対する態度
 子供に対する態度
 金銭に対する態度
 愛情に対する態度
 死に対する態度
 酒および麻薬に対する態度
 理想
 後悔の念
 一般的な嗜好
 
 こうした身上調査書には、実際に作品で使用する以上のデータが含まれるこ
とになるだろう。たとえば、書こうとしている物語の流れやテーマからいえば、
登場人物の過去の性体験など書く必要がないかもしれない。だが、その人物が
過去にどのような性体験をもっているかは知っておくべきである。というのも、
性生活はその人間の他の面に直接影響を与えており、それがその人物の女性と
接する態度や恋愛観となって、作品にあらわれてくる可能性があるからである。
 主要な登場人物たちは、すべて氷山のようなもので、読者は氷山のほんの一
角を眼にしているにすぎない。だが作家は、水面下にかくれた巨大な全体像が
見えるし、じゆうぶんに理解もしているのである。

         ■ステレオタイプをさけよ■
 また主役、脇役をとわず、登場人物をつくりだすとき、作家はごく簡単な短
い語句で片づけられるような、単純きわまる類型をさけるべきだ。

-----------------------------------------------------------------------
(クーンツはアメリカという種々雑多な人種が入り交じったところに住んでい
ます。ですから目の色や人種的特徴、宗教が重要なファクターになるんですが、
これは将来、日本でもあり得るべき状況です。ぼくらはこういうリスト――人
間への視点を受け入れてもいいんじゃないでしょうか?
 すでに若い人たちが描くファンタジー系には、主人公が日本人でない)

-----------------------------------------------------------------------

 で、細かくリストをあげていくと、
     ┌───────┐
自分なりの│キャラクター表│ができます。いろんなやり方で作ってください。
     └───────┘
 前号に挙げました――

年齢、住所、職業、学歴、年収、家族、過去、出生の状況。
生年月日(時代背景)、星座、血液型(星座や血液型には特定のイメージがつ
きものです)
病歴、食生活、性癖。服装、装身具、化粧、髪(服装はその人物の階層や役割
などを表すので)
性格、動作、容貌、趣味、スポーツ、車、などです。

 つまり、外に表れるファクターのすべて。
 表れたものを追求していくとそうである意味が見つかります。
 人物作りは作者のアプローチの仕方によって単純にもなり、複雑にもなりま
す。


 こんな方法はいかがでしょうか。
┌─────────────────────┐
│性格の分類からキャラクターを作っていく……│
└─────────────────────┘
 意地悪な人
 心配性の人
 ずるい人
 リーダーになりたがる人
 親分肌
 聖人君子
 真面目
 無口
 個人主義
 甘えん坊
 暴力的な人
 口うるさい人
 分析家
 学究タイプ
 弱気な人
 神経質
 無気力な人
 意志の強い人
 怠け者
 付和雷同型
 お調子者
 ユーモアのある人
 頑張りやさん
 放浪型
 
 もっともっとあるでしょう。挙げてみてください。
 性格は多くのタイプがありみんなが他人の性格に興味を持っています。コミ
ュニケーションをとるのに大事だからです。
 小説の世界でも同じ。それぞれの登場人物が自分の生き方を持ち、自分の自
我のタイプに忠実に生きています。

┌────────────────────┐
│性格の分類――心理学の本を読んでください│
└────────────────────┘
 ここでは書き切れません。心理学――人間研究は必須科目なんです。
 でも、そこからキャラクターを作ろうとしないこと。ステレオタイプになっ
てしまうからです。
 あくまで人間研究のバックボーンです。

 近代ではクレッチマーの分類がありました。その後、ユングが人間を外向型
と内向型に大別し、外向・内向型それぞれに感情、直観、感覚、思考という要
素を取り入れたのです。

(1)思考機能――物事を概念化し、論理的に判断し、理解する知的な機能。
(2)感情機能――物事に対して価値づけをすろ機能。価値づけとは、「受け
         容れるか、あるいは斥けるか」という判断です。たとえば、
         一人の異性に対して、他のおおぜいの異性に対してはもた
         ない愛情をもつということは、一つの価値づけなんです。
         また怒り、喜び、恐れなども同じです。
(3)感覚機能――物事を感覚器官(限、耳、鼻など)を通じてもっとも直接
         的、具体的に認知する機能。外部からの刺激だけでなくて
         内部刺激(たとえば空腹その他の身体的変化)での認知。
(4)直観機能――直観とは、ユングにおいては、無意識界に埋もれているも
         のについての知覚のごときもの。で、一種の本能的把握の
         方法。

            (参考「役に立つ性格学」社会思想社 白石浩一)

 ユングはこれに基づいて人間を以下の8つのタイプに分けました。
1 外向的思考タイプ
2 外向的感情タイプ
3 外向的感覚タイプ
4 外向的直観タイプ
5 内向的思考タイプ
6 内向的感情タイプ
7 内向的感覚タイプ
8 内向的直観タイプ


 また、「他人の性格をみぬく本」芸文社 山里一晴 では、人の行動の原因
を持続する癖と捉え、それを理解することが円滑なコミュニケーションを作れ
る方法だとしています。


 人の癖を八つに分類しています。

@おせっかいタイプ.
A威張りたがり屋タイプ
B溜め込みタイプ
Cのんびりタイプ
D決めつけタイプ
Eくよくよタイプ
Fわがままタイプ
G理屈星タイプ

 人間理解にはさまざまなアプローチの方法があります。
 いずれにしてもこういう基本的な知識と方法を理解しておいたほうが小説を
書きやすいのではないかとおもいます。



でも、
┌──────────────┐
│小説を書く場合に注意すること│があります。
└──────────────┘
1) あまりにいろんな性格を入れようとすると、登場人物の印象が薄くなっ
   てしまいます。

2) 主人公は等身大のほうがいい。あまりに理想的な人物を作ると描ききれ
   ない。

3) 男と女のバランスに注意して描きましょう。
   主人公のセックスアピールは必要です。読者にとっても魅力的な。

4) どんなキャラクターの登場人物を作ってもそれを表すのは、その人物の
   行動です。その人物の生き方の描写だけがその人物を表すのです。

5) 読者にキャラクターをわかってもらうために説明するのは最悪です。説
   明より心理描写と行動描写を。

6) 技術的には、なるべく形容詞を使わないようにする。そうすることでよ
   りリアリティのある描写ができます。

7) 対照的な性格を持ったキャラクターを登場させること。
   これは小説をおもしろくするためには当然ですよね。

8) そのシーンの雰囲気にあったキャラクターを登場させること。
   幻想的なシーンに騒々しいユーモアを持つ人物は似合いません。またエ
   キサイトするシーンに理知的な分析家は似合わないでしょう。
   つまりシーンを書き分けるためにはどんな人物配置が適当かを考えてお
   く必要があるのです。

-----------------------------------------------------------------------

 焦点が合っているでしょうか? ちょっと心配。
 どういう方法でキャラクターが作れるか一般的に言えないのです。作者のモ
チーフの選び方と人間に対する理解というものが関わってくるので――
 いくらでもキャラクターの分類をすることはできます。
 でもいちばんいいのは作者自身が「自分のキャラクターリスト」を作りあげ
ることでしょう。

 次回は「人間関係表を作る」ことについて書きたいとおもいます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ■編集雑記■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 どうも仕事をしているとゆっくり考える時間がなくなります。それで書き足
りないところが出てきます。ぼくの限界なのですが。
 ビールを飲むと元気が出るのですが(^_^)

…………………………………………………………………………………………
  ☆ミ         ★☆彡     ☆ミ       
            ☆ミ                           ☆ミ
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 00年10月14日                      〈毎週水・土曜日発行〉
─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
          ☆小説の作り方!38号★彡 
─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:

 私は自分の作品の登場人物は、普通そのもので極めて典型的な人々だと思い
ます。ただし、私が言う「普通」は範囲がとても広いのです。
             メアリー・ゲイツキル
      【小説家・ライターになれる人、なれない人(同文書院)から】

:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
            ■「人間関係表」を作る■
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 構成するときに以下のものを作ります。

1) そのシーンに登場する人物、その配置図。

2) 人間関係の相関図。

3) 小説のテーマにおいてどの登場人物がどの部分を受け持つかの計画図。



 これらのことは、登場人物の性格が明確にできていれば難しくなく、自然に
収まるところに収まるとおもいます。

┌──────────┐
│どういう作業をするか│
└──────────┘

1) まず、性格のチェックリストを見ながら、主人公と、その対立者とのお
   おまかな性格付けをする。
   違いはどこにあるのか。そこからどんな結果が導き出されるのか。どん
   なドラマが展開するのか。その力関係を考える。
   もし、曖昧な部分が残ったら、明確になるまでくり返す。

2) 脇役に相当する人物を作り出す。
   基本的にやることは同じ。だが、集団のムーブメントである味方、敵の
   意味を考えて、その人物がどういう役割を果たせばいいか、考える。

3) 人間関係表を作る。
   誰と誰は何を共有しあっているのか。
   反発するもの、受け入れられないものは何か。
   セックスも含めた共同性を作りあげる。


┌───────────────────┐
│小説の登場人物は集団の中の登場人物です│
└───────────────────┘

 小説においては、どんなに魅力的なキャラクターでも似たような人物が何人
も登場してはおもしろくないです。
 登場人物はそのキャラクターを背負う典型的人物でなければなりません。

 似たようなというのはどういうことでしょうか?
 その状況に追い込まれたとき、同じ結果を引き起こす人物のことです。

 現実と違って、小説ではシンプルなドラマが展開します。
 シンプルでないとテーマを訴えられない。
 ファーストシーンで得られる問題の提示、原因は一つです。小説のテーマは
それを巡って展開します。ですから同じ結果を引き起こす人物は余計なのです。



┌────┐
│役割分担│
└────┘

 同じグループにいる登場人物は同じ意見を持ちやすいので、作者が意図的に
違う性格付けをする必要があります。
 キャラクターを際だたせること。


 つまり、「強さ」と「弱さ」という変化をつけることです。
1) 年齢による差。

2) 体験による差。

3) 能力による差。

4) 知識による差。

 を、つけなければなりません。そうしないと相関図ができないのです。
 グループのそれぞれの側面を補強する――役割を分担することです。

    ┌────────┐
    │議論・ディベート│をさせてください。
    └────────┘
 ドラマは人間関係の相剋、葛藤の中にあるのです。それは同じグループ、味
方の側であっても変わりません。
 最終的には小説世界は対立者をうち破ることによって完結します。しかしそ
の結果に至るまでに、葛藤、裏切り、不安、敗北……それらの感情の波がドラ
マを作っていきます。

 人はモデリングしながら生きています。
 自分のやることを想像し、結果はどうなるか、それを追求しながら生きてい
ます。
 それぞれの登場人物を自立させてやってください。
 その登場人物の言いたいことは正しいのです。


    ┌─────┐
    │集団として│統一がとれている必要があります。
    └─────┘
 つまりはそのグループが引き起こす結果を引き受けるという、それぞれの意
思が確認されているということです。それは集団としての枠組みの基本なので
す。

 小説は集団と集団の戦いの過程を描いたものといえます。
 たとえその集団がひとりであっても、そのバックボーンにはそれを支持する
人々がいるということ――それを考えておかなければなりません。

 その登場人物はそのタイプの典型としてある。
 つまり、「愛される人物」でなければならないのです。


┌─────┐
│どう描くか│
└─────┘
 
1) それぞれのキャラクターに合わせたシーンの描写をする。
   真面目な人物は真面目なように、神経質な人物は神経質なように描写の
   質を変える。心理描写、心象風景――
   緩急をつけることが大事です。

2) 作者は登場人物の一切の心理を知っていなければならない。
   シーンがあって登場人物が登場するというものではないのです。
   人間関係があってシーンが用意される。
   ドラマが先にないとおもしろくないでしょう?

3) 読者に知って欲しい情報だけを与える。
   謎が必要です、小説には。
   あまりあざといと読者は離れていきますが、その謎が魅力的であればあ
   るほど読者には興味があるのです。

4) 伏線を作ることと、複数の視点を。
   小説はある側面を切り取ったシンプルな視点です。しかし、現実にはそ
   れだけでは終わらないことを知っておく必要があります。
   多くの読者が何様にも解釈できる――それが正しい小説なのです。
   (言い過ぎかも(-_-))

5) 前号でも言ったのですが、キャラクターの描写はセリフや行動で。
   作者が説明するのは絶対にだめです。
   読者に想像させるというのが小説の王道です。

-----------------------------------------------------------------------

 相関図を書くのは楽しい作業です。それだけドラマが煮詰まったといえるか
らです。

 それらの登場人物を魅力的な人物にするにはどうすればいいんでしょうか?
 
-----------------------------------------------------------------------

 登場人物の行動に十分な動機や意味がなければ読者は違和感を感じます。 
 読者は貴重な時間をかけて小説を読んでいます。
 それに見合うだけのドラマチックな動機を考えなければならないでしょう。

1) まず、愛です。
   家族への恋人への友情への――
   愛は一番強い動機です。
   読者にとっても自分が共感できるいちばんの理由なのです。

2) そして集団の――グループとしての枠組みがきます。
   人は社会的存在です。
   義務と務め――倫理と正義――人は社会的な枠組みのなかでしか生きれ
   ません。
   ですから、主人公が所属するグループには正義が(読者が共感する)必
   要なのです。

3) そして誰でもが望む快感です。
   他人に愛されたいという想い――それが人にとって一番強い動機じゃな
   いでしょうか?


 それらの動機とそれを手に入れようとすることは、難しいことであると共に
重大なことです。
 読者もおそらく作者もそのために小説を読んだり、書いたりしているんじゃ
ないでしょうか?

-----------------------------------------------------------------------

 人間の相関図ということで集団のモニメントを考えてみました。
 いちばんドラマチックに小説を押し進めるものは集団のエネルギーなんです。
作者が現実への切り口としてどんなものを発見するかが、テーマを作りあげる
鍵になるでしょう。

 次回からは表現の項に入っていきます。
「小説をいかに書くか」を考えたいとおもいます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ■編集雑記■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ぼくはほんとうに旅に出たくってうずうずしています。
「狭い日本は住み飽きた」という心境です。どこにでも生きれる場所はあるん
ですからね。
 雨が降っていいます。
 でも、地球上では砂漠のところもあるんだ。

…………………………………………………………………………………………
  ☆ミ         ★☆彡     ☆ミ       
            ☆ミ                           ☆ミ
    SAO  ヾ(^^ )
   今年のテーマは「いつも上機嫌で元気にやろう!」
  E-mail: YHY11050@nifty.ne.jp
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00年10月18日                      〈毎週水・土曜日発行〉
─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
          ☆小説の作り方!39号★彡 
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:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:
 私は書くのが好きです。しかし、カーペットについた糸くずを取ったり、お
母さんと電話で話すだけで一日を過ごしてしまうこともあります。
           ベス・ヘンリー
      【小説家・ライターになれる人、なれない人(同文書院)から】
:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:
 
 こんにちは。お久しぶりです、こんなふうに始めるのは……
 で、今は京都で仕事をしているのでうまく書けない。それは反省。…(-_-) 
 今回は、
   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
        ■「いかに書くか、表現するか」を考える■       
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
                           です。



 書き始める、ということは重要なことです。
 アイディアもある、構想も出来た、じゃ、書き出そうというときに……
 きっかけを作りだして机の前に座れるという状況を作り出さねばなりま
せんね。
 これ、なかなか難しいです。「さあ、書くぞ」ってことになかなかなら
ない。これはぼくだけでしょうか?
 いつもぐずぐずしてしまう。
 自信とかないわけじゃないんだけど……怠ける気持ちがあるんです。
 なんとかならないかといつも考えています。

┌───────────────────┐
│とにかく、書き始めなければなりませんね│
└───────────────────┘
1) まず机の前に嫌でも座りましょう。
2) 落ち着いて、お酒も飲まずにゆったりした気分になりましょう。
3) 自信を持つことですね、「自分にはできるんだ」という思いこみ。
   これ、大事です。
4) なんでもいいから書き始めます。文章になってなくてもいい。
   「後からいくらでも直せる」と考えること。
   くだらなくても思いついたことをすべて書きだす。
5) 基本的には最初から完成稿を目指さない。
   とても自分にはそんな大作家の真似は出来ない、という謙遜の精神
   を基本に持っておきましょう。
6) 誰でも自分のことは過大評価しています。でもね「おれはくだらな
   い」と思うぐらいがちょうどいいのかもしれないです。

 ぼくって、ほんとうに怠け者なんです。
 それで書くことに勢いがいる。そんなことでお酒の勢いを借りるのかも
しれません。
 うーん、書き始めたらのるんですが……情けないです。(>_<)\(-_-;)
バキッ! 

┌───────────────┐
│ではどう表現するかと考えて……│
└───────────────┘

 自分の表現を考えていきましょう。

 一般的に言って間違いがないことはこれです。
┌─────────┐
│説明せずに描写する│
└─────────┘
 説明が必要な場合には、なるべく具体的な描写に置きかえるように努力
すること。
 登場人物の目で語ること。
 そうすれば会話も生きてくるし、臨場感のある描写が出来ます。

 作者が伝えたいことは、具体的な描写を通じてしか伝わりません。
「こういう男だ」と書くのではなく、「そういう男」に見えるように描写
する。
 これはほんとうに基本的なことです。

 最小の説明と最大の描写。
 
 そうしないと説明的文章ばかりになって読者は飽きてしまいます。それ
にたいがいの説明的文章というものは退屈なものです。
 事件の説明もなるべく会話でやるといいのです。
 作者独特の見解というのがその説明の、要約の記述にあれば魅力的なん
ですけどぼくらのような初心者には少し無理なようにおもうんです。

 作者独特の見解というのは、常識的でなく読んでいてはっと気づかされ
るような切り口です。
 現実の事件、問題に対して違う新しい視点を持っていること。それって
難しいでしょう。多くの人は(ぼくらも含めて)人と違う意見を述べて他
人を説得するのに慣れていないんですから。

 ですから感覚的にせまる必要があるんです。
 そうすることが、他者と同じ立場になれる唯一の道なんです。そうする
ことで読者も小説の世界に引き込めるんです。
 それによって、読者をより作品世界の中に引き込むことができる。

 ということで、毎度言っているように、感覚とは五感です。匂い、味、
聴覚、触覚……

┌────────────┐
│類語辞典で語彙を増やして│
└────────────┘

 類語辞典を活用しておられますか?
 さまざまな表現が掲載されています。同じ意味でもこれだけの表現がある
んですね。
 たとえばぼくの持っているのは――
 角川書店の「類語国語辞典」ですが、こんな表現があります。
┌──┐
│気配│に関する類語
└──┘
 気色、気、気味、様子、感じ、気分、空気、趣、風情、雰囲気、ほんわか
 色合い、陰影、情調、ムード、ニュアンス、エキゾチック、バタ臭い、臭み
 臭み、臭味、灰汁、体臭、人気、男気、女気、産気、活気、だれ気味、霊気
 瑞気、妖気、鬼気、殺気、殺伐、低気圧、夜気、秋気、秋色、……


 いろんな表現があるんですね。
 これらを見ているだけでもおもしろいです。
 言葉を知ることは世界が広がることです。


 あるいは他にもいろんな表現に関する辞典があるのです。
「レトリカ」――比喩表現辞典 白水社 3900円
「人物表現辞典」筑摩書房 2800円
「感覚表現辞典」東京堂出版 3200円
「感情表現辞典」東京堂出版 2800円

 他にもあるとおもいます。探してみてください。
 語彙を増やすこと、さまざまな表現があることを知っておくことは、大切で
はないでしょうか。


┌───────────────┐
│気に入った作者の作品を書き写せ│
└───────────────┘
 これはいつも言っていることで、またかとお思いでしょうが――
 そのリズムや呼吸、描写、文体を学ぶのにこれほど役に立つことはないです。

 気に入った作家というのは自分と何か似た部分があるものです。それを
臆せずに学びましょう。きっと独りで考えているより勉強になります。

 文体というのはすごく難しい問題だとおもいますが、何度も繰り返して
読むと、その作家がどういう想いで書いているのかがわかるものです。
 読むより書き写すほうが、より頭に入るのは当然のことなのでそれをやり
ましょう。

 小説はほとんど文体のリズムと呼吸で読ませるものです。
 構成の妙やアイディアはその底でそれを支える基本となるものです。




┌────────────┐
│動きのある描写を心がける│
└────────────┘
1) アクションシーンを作ってください。

 読者を小説世界に引き込むためです。
 どんな小説でも静と動の緩急が必要です。ぼくが言うアクションシーンとは
必ずしも行動描写の派手さではないのです。心理のアクション。これにつきます。
 もちろん行動のアクション――派手な動きは(喧嘩とか戦いとか)読者の目
を引きつけますがその心理の過程に納得するものがないといけないです。

2) 緩急とはむしろ文章のリズム、テンポで表されるでしょう。

   小刻みな描写。
   視点の移動。

3) 文章を流れている時間の速度があります。

   それは語りのスピード、視線の動きが作りだすものです。

   文章は「間」の表現が重要なんです。
   その動きをよりリアルに想像させるには動きの細かい描写よりもその間
   や速度が重要となるでしょう。


  --------------------------------------------------------------------

 今、ビジネスホテルにいるのでちょっとうまく書けません。それにモバイル
ギアでは全体の文章の流れがわからないので――
 次回も「表現の在り方」を考えてみたいとおもいます。
 ちょっと11月1日までお休みさせてください。
 よろしくお願いします。m(_ _)m

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ■編集雑記■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 モバイルでもうまく書けるとおもったのですが――まあ、そんなにたいした
ことがもともと書けるわけじゃないんですけど……(-_-メ) 
 焦るよりもまた部屋に帰ってからゆっくりと向き合いたいとおもいます。よ
ろしくお願いします。ちょうど40号からはじめるからきりがいいかも。

…………………………………………………………………………………………
  ☆ミ         ★☆彡     ☆ミ       
            ☆ミ                           ☆ミ
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 00年11月1日                      〈毎週水・土曜日発行〉
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          ☆小説の作り方!40号★彡 
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:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:
 もしも才能がなければ、その代わりとして一番いいのは一生懸命働くことで
しょう。
      ジェイムズ・A・ガーフィールド
      【小説家・ライターになれる人、なれない人(同文書院)から】
:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:**:*:*:

 こんにちは。京都での仕事から帰ってきました。上のアフォリズムにあるよ
うに「才能がなければ、一番いい方法は一生懸命働くこと」でしょうねえ。
 ぼくも自分の才能には疑問を持っています……おい、おい( i_i)\(^_^) 

 メルマガはお休みさせていただいていたので読者数が減っただろうかと気に
なって調べてみたら、現在、まぐまぐが1393人、Macky!が313人。合計で1706
名の方が購読されています。
 ぼくの拙いメルマガを読んでいただけることに感謝しています。
 お酒ばかり飲んでいないで、気合いを入れて書かねばなりませんね。

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
         ■「いかに表現するか」を考える■       
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
「いかに表現するか」というのは大切です。
 小説は読者にとってはその時間をとっても読みたいものなんです。
 だから「読める」小説を書かなければなりませんね。読者を引きこんで楽し
ませるもの。


 このメルマガでは最初にぼくの小説観を書いて、モチーフの見つけ方、プロ
ット、構成の仕方と段階的に述べてきました。
 今は「小説をいかに描くか」というところにさしかかっています。
 構成を作ろうというところまでで、ある程度のドラマの骨の部分は言ってき
たようにおもいます。
 それぞれの作者の考え方、小説の捉え方によって表現というのは作られると
おもうんです。
 で、「描く」っていうことは、こう描けと言うのは難しいんです……
 作者の個性にたよって文章が生み出されるものだからです。
 でも、一般的なことは言えます。

――お約束は。
┌────────┐
│映像のように描け│
└────────┘

 これは5号で言ったことです。
 映像的喚起力のない文章は読んでいて退屈してしまいます。

-----------------------------------------------------------------------
「風景、風物、人の行動、できごとなどを、しっかりとみて、的確に表現する
ことである。小説は、ある意味では、文章の力をかりて、映画のように、イメ
ージ(映像)づくりをしてゆく芸術なので、カメラと似た、対象への把握が必
要でもある。もっとも、小説の場合は、心理描写という特殊な方法もあるので、
その点では有利であるけれども」
                   「小説の書き方」講談社 伊藤桂一
-----------------------------------------------------------------------

 そうなんです。
 作者の視線というのはカメラアイなんです。

 映像が何故大事かというと、人間っていうのは抽象的なこともほんとうはイ
メージで捉える存在だからです。映像で考えているんですね。
 サルトルの「嘔吐」という作品があります。
(昔、人文書院とか新潮の世界文学全集とかであったけど、今は本屋さんにな
いかも)
 主人公ロカンタンの周りの<もの>は徐々にものの<存在>を主張し始める。
マロニエの根っこを見て吐くんですね。
 それぐらいイメージの力って強いんです。

┌─────────────────────────────────┐
│自分が書いている小説を、映画として観ている観客の一人になったつもり│
│で描く                              │
└─────────────────────────────────┘
 それがコツです。

┌────────┐
│そして心理描写!│
└────────┘
 これをいかに描くか、これが小説のすべてです。
 ぼくらは、おもしろい人間に出会いたい、そう望んで小説を読む。
 おもしろい人間が何を考え、何を思い、何を感じているのか、それを知りた
いんです。
 ですから登場人物の心理を描くことは最重要なんです。

 その描き方は項を改めて説明しますね。



 小説を書くことになれてくると
┌──────────────────────┐
│常識的な発想で常識的な文章を書いていないか!│
└──────────────────────┘を反省する必要がありま
す。
 型にはまった表現をしないように努力しましょう。
 小説というものをたんにストーリーを映像的に伝えるものにしてしまってい
ないでしょうか? ドラマ……ってものはそんなものじゃないはずです。
 自分の表現、自分の伝えたいことがあるはずです。
 そのためにどうしたらいいのか、を常に考えたい……ですね。


 たとえすでに、これまでの作家たちがとても自分にはたちうちできないほど
の表現を為し得ていても……それでも、あなたの、ぼくの、「表現」はあるの
です。

 視点、発想を変えて書いてみましょう!
 あなたしかできない表現、自分しかできない表現はあるはずです。

 何を求めているのか――その問いを自分にいつも突き詰めておきましょう。
 それでしか自分は自分でしかあり得ないし、それでこそ「違う小説」を書く
ことができるんだとおもうんです。


┌─────┐
│総体的には│
└─────┘
1) 事件、事柄のある部分を取り出して、自分なりの解釈や感想などを加え
   る。新しい考え方の提示です。

2) 視点・発想を変えてドラマを構築する。
   (事物の説明、描写において作者の視点を打ち出す)
   新しい感覚です。

3) 逆に具体的事実が示すものを抽象語や概念語等で表現する方法など。
   

┌─────────────────────────────────┐
│★要するに、「表現としていかにおもしろく描かれているか」ということ│
│なんですね。小説というのは文章です。文章としていかに自立しておもし│
│ろいか、ということなんだとおもうんです。             │
└─────────────────────────────────┘
 純文学の話になるけど、町田康はおもしろいでしょう?
 小説のタイトルを紹介するより、このほうがいい。見てください。
         http://www.machidakou.com/

 高橋源一郎が出てきたときもびっくりしました。
「さよなら、ギャングたち」は今も本棚のどこかにあるはずです。整理が悪く
て探し出せなかった。
 彼の「虹の彼方に」「ジョン・レノン対火星人」「ペンギン村に陽は落ちて」
などもおもしろいですよ。角川文庫です。
 最新作は『あ・だ・る・と』主婦と生活社/1,500円
 これ、まだ読んでいませんが、お奨めです(無責任か……(^_^; )
 彼の中には人間をおもしろいとする見方があるからです。



 表現として斬新なことと、心理描写を新しくすることは結びついています。
 新しい心理には新しい表現方法が必要なんです。
 そして新しい表現は、新しい世界観、人間観に結びついています。


 ほんとうは文章で現実を要約するというのは困難なんです。
 現実はそういうことに向いていません。

 では、なぜ、ぼくらはそういう文章を読んで感動したり、納得したりするの
かというと、それは……
「そういうふうに思いたい」ということに他なりません。
 その方が真実だと「思う」んですね……そして世界をそういう具合に解釈し
たい。

 ですから、
┌───────┐
│象徴的な描写を│
└───────┘
 単純に「まるで○○のようだ」って比喩のやり方はやめましょう。
 象徴的な表現が必要です。

 安易な表現からは安易な真実しか生まれてきません。

 要するに「作者の視点、見方」が大事だってこと。
 それはすでに言いました。これは本当に大事なんです。
 すべての表現は作者の人間観、世界観の表れです。



┌────────────────────────┐
│じゃ、自分の好む描写を詳細に書き込めばいいのか?│
└────────────────────────┘

 そうじゃない。
 風景描写にしろ、心理描写にしろ、描写自体はあまり細部にわたって書き込
みすぎないほうがいいのです。

 何故かというと、読者の想像力を引き出す余地を残すほうがいいからです。
 そのための「細部の描写」なんです。

 ほんとうは、読者は、作家の書く描写をそのまま受け取ることはないんです。
 読者は自分の都合のいい世界を作りたいんです。
「小説」は作者の作る世界でありながらほんとうは、「読者」の世界なんです。

 ですから、「こんなものでいいだろう」と、安易に描いてはいけないと同時
に、自分の感覚を押しつけすぎてもいけない。


-----------------------------------------------------------------------

 これらが表現というものを考えるときのお約束。抽象的ですか?

 ……で、技術的にはこう考えたら、とまとめちゃうと――

1) カメラワークを考えること。
   どの位置に立ってその場面を見てるのか、を常に意識しておく。一番い
   い視線の移動と表現を選び取ること。
   写真を参照するのもいいです。そこに立っている自分を想像して描く。
   因みにぼくは「ビデオの撮り方・楽しみ方」日東書院 ¥980 なる本
   を持っていたりします。勉強になりますよ。


2) 読者にとってのリアリティとは何かを把握しておくこと。
   純文学を読む読者にとっては、人間とは何かが一番のリアリティでしょ
   う? 違います?
   ファンタジーの読者なら魔法と剣――その世界の設定の在り方にリアリ
   ティを感じるかもしれない。そういう専門的用語の背後にあるものに魅
   力を持つ。
   ほとんどジャンルを網羅するほど人間の興味の在り方はつきることがな
   い。だからこそ次から次に新しいジャンルが生まれてくるのだし……

3) つまり、読者と共有できる世界を作り出すこと、です。
   読者が何を求めているか、知っておくこと。
   読者の体験したもの、体験しうるものと同じようなアクションを描くと
   共有できます。

4) 最後にほんとに表現上の問題なんですが、書いた小説を音読すること。
   リズムと、心に入ってくる表現かがわかります。
   耳から聞くとまた違った角度から自分の書いたものを見れるからです。
   それは推敲するときに必要なんです。


-----------------------------------------------------------------------
 風景描写、心理描写、行動描写、人物描写――
 それらの表現は個々の作家が自分の手で発見していくものでしょう。
 もう少しこれらのことをちゃんと考えたいとおもっているのですが。

 次回は「視点について」書いてみます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ■編集雑記■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 どうもまだ調子が出ていないようです。
 ずっとお酒ばかり飲んで遊んでいたからかなあ。
「表現」ってテーマで考えるのって難しいですね。
 では、今度はもっと具体的に。また。

…………………………………………………………………………………………
  ☆ミ         ★☆彡     ☆ミ       
            ☆ミ                           ☆ミ
    SAO  ヾ(^^ )
   今年のテーマは「いつも上機嫌で元気にやろう!」
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