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ukuleleな研究
ukuleleに関する様々な研究レポート


目 次


1 ukuleleとbassの比較研究(1999/09/25) ウクレレとベースの違いとは
2 温度がウクレレ弦に及ぼす影響に関する実験(1999/12) 温度が上がるとピッチは上がる?
3 幻のレインボー弦レポート(2000/06/24) きれいな虹色弦を発見
4 釣り糸弦レポート(2000/09/03) 釣り糸をウクレレに張ってみました
5 釣り糸弦レポート2(2000/09/09)  その2
6 弦のビビリに関する考察(2000) なんでビビるの?
7 MAUIMUSIC SK 改造レポート(2000/11/25) リペアしました
8 究極のストラム バトキン奏法(2000/06/03) コロコロとウクレレが鳴ります
9 スチールギターをつくろう(2000/10/02) エレキギターをスチールギターに改造
10 Jakeさんの弦の秘密(2000) あの力強いストラムはこの弦から
11 どうなっているの?(2001/03/10) 胴が鳴るのです
12 テナーはLOW-G(2001/05/13) なぜでしょう?
13 弦・今昔物語(2001/08/21) 昔のガット弦(腸弦)とは
14 弦・今昔物語・2(2001/09/23) 今のガット弦とは
15 弦・今昔物語・3(2001/10/07) NYLGUT弦登場!!
16 テナー弦考察(2002/01/02) テナーに合うNYLGUT弦のゲージを考察
17 LOW-Gには”ひやむぎ”を!?(2002/05/19) 極太Nykgut弦をLOW-Gに張ってみました
18 100%純フロロカーボン(2002/09/08) WorthStringsのフロロカーボン弦登場!!
19 最強のフロロカーボン(2002/10/13) フロロカーボンのヘビーゲージを考察
20 コードネームは”マロニー”?!(2002/10/27) フロロカーボンのLOW-G弦とは
21 マロニー・あるでんて(2002/11/16) ちょっと硬めのマロニーはいかがでしょうか
22 魔法使いの杖?(2002/12/08) こんなのどこで売っているの?不思議な楽器の紹介
23 茶髪は意外とおとなしい?!(2002/12/21) フロロカーボンの茶系の弦です
24 Tenor-Stickレポート(2003/02/23) Uke-Stickの兄貴分の登場です
25 Tenor-Stickとフロロカーボン(2003/03/01) テナースティックにフロロを張ってみました
26 100%オーガニックコットンのクロス(2003/06/08) 究極のウクレレ磨きクロスです
27 New Clear フロロカーボン弦(2003/12/14) フロロカーボンの材質が変わりました
28 テンション High &Low(2004/05/07) フロロカーボンのエクストラ・ゲージとは?
29 一五一会をつくろう!!(2004/05/07) テナーの弦を張り替えて一五一会に
30 ソフト・マロニー登場!!(2004/10/01) スタンダード用フロロカーボンのLOW-G弦です
31 チューナー考察(2004/10/09) 最新の小型チューナーを紹介します
32 M’s CRAFT訪問記(2004/10/18) 埼玉のウクレレ工房を訪ねてみました

33

ボリューム付きケーブル(2004/11/09) こんなケーブルを待っていました

32

コーヒー・フロロカーボン(2005/01/30) コーヒールンバはいかが?

33

ukuleleを電車で聴こう!! (2005/04/02) 通勤電車はリスニングルーム

34

NEWブラウン・フロロカーボン(2006/02/12) コーヒー弦にさらなる進化が!

35

純ガット弦&やわらかいナイロン弦(2006/02/18) 昔の弦への帰還

36

湿度安定剤(2007/05/05) これで日本の梅雨も安心

37

ちょっと太めに魅せられて (2008/11/24) スタンダード用のプレミアム弦
38 ウクレレマンの弦(2009/09/23) IWAOさんとWorthの夢のコラボ
39 紫の弦 t2(2010/09/19) t2=ターミネーター2?
40 いろんなギター弦をウクレレに張ってみました(2010/10/10) どんな音がするのでしょう?
41 ジュニアさんの弦(2015/09/06) なるほど!


ukuleleとbassの比較研究


1 bassとは何か

このサイトを訪れたみなさんは、いくらかでもukuleleに関心のある方だと思います。しかし、bassって何?と思われる方も多いと思います。bassすなわちベースには大きく分けて2種類あります。1つ目はアコースティック・ベース。ヴァイオリンファミリーの中で一番大きいやつで、別名 コントラバス、ダブルベース、ウッドベース と言われているものです。電気を使わずに音を出す楽器で、クラッシック、ジャズ、ロックンロールなどで使用されます。2つ目がエレクトリック・ベース。こちらは、電気の力を借りてアンプから大音量を絞り出す楽器です。E.bassとも表記されます。ハードロック、ヘビメタ、J-POP等、今の音楽にはほとんどのシーンで使用されています。ここでは、bassとは後者のエレクトリック・ベースのことを指していきます。

さて、普段、音楽を聴いていて、bassの音が聞こえますか?たぶん、聞こえないと思います。だけど、bassがないと中音域から低音域にかけて、ごっそり抜けた感じになり、しまりのない音楽になってしまいます。すなわち、bassとは、じゃまにはならないが、ないと音楽が成り立たない、空気のような存在です。

しかし、bassはギターやキーボードのような華のある楽器と違って、バンドの中では最も人気のない楽器です。bassをやっている人は、「じゃんけんで負けたから」、「エレキ合戦で負けたから(いったい何時の時代のことだ?)」、ひどいのになると、「何も楽器を弾けないからとりあえず」といった理由で始めていることが多いです。もちろん、「サウンドのなかで、主旋律とはちがう旋律が低音部を駆け抜けていく、この楽器はいったい何なんだ!」と思ってbassを始めた殊勝な人もごくたまにいます。

そんなbassですが、ベーシストは、バンドの中で、最も思慮深く、最も信頼が置け、最も男前の人がなるのが常識となっています。(ウソ!)


2 比較研究材料

比較研究の材料として、ukuleleは「MAUIMUSIC SK」、bassは Fender Japan 「JAZZ BASS JB75-90US」を選びました。ここで、両者を簡単に紹介します。

MAUIMUSIC SK
ハワイ製。ボディはコア材。豊かな音量と乾いた音色が特徴。高音部の抜けのよい輪郭のはっきりした音色がこの楽器の持ち味。ヘッドが大きく、ネックもかなり太い。指板はアールがついており(アコースティックギターの指板のように横方向にやや湾曲している)、ハイコードが押さえやすい。サドルとナットの位置が高いため、弦高はやや高めで押弦には力が必要。

JAZZ BASS JB75-90US
日本製。ボディはライトウエイト・アッシュ材。ピックアップはUSA製。乾いたタイトな音色が特徴。2ボリューム、1トーンというシンプルではあるが完成された回路は、驚くほど繊細な音づくりが可能で、あらゆる音楽シーンで活躍できる。塗装はナチュラル仕上げ。木目が美しい。


3 全体の比較

正面から見たところです。左側がbass、右側がukuleleです。一目瞭然、bassは相当デカイです。ここで、ukuleleの大きさを「1uku」とします。Bassの大きさをukuで表すと、

全長=2.17uku  全幅=2.00uku

となり、bassはukuleleの概ね2倍の大きさがあることが分かります。

それでは、今度は横から見てみます。なんと、ukuleleの方が厚みがあります。Bassの厚みは、

全厚=0.73uku

です。これは、ukuleleが弦の振動をボディに反響させて音を出すのに対し、bassは弦の振動を電気信号に変えてアンプから音を出すためで、ukuleleはボディ内部が中空、bassは内部も木が詰まっていることによります。
Bassがukuleleほどの厚みがあれば、重たすぎて持てません。

bassのボディは音を出さないので、どんな材質でもいいのかといえば、bassもukulele同様にボディの材質によって音色が大きく変化します。bassは弦の振動がボディへ伝わり、ボディが振動して再び弦へ振動を返します。ですから、アンプにつながなくても、ボディがいい音で鳴るbassが良い楽器といえます。

4 ネックの比較

写真でも分かるように、ukulelebassのネックは、幅、厚みともにほぼ同じです。しかしながら、これは、MAUIMUSICukuleleのなかでは最もネックが太く、JAZZ BASSbassのなかでは比較的ネックが細いからです。

一般的には、bassの方が、ネックは太くなっています。また、フレット間隔はbassの方がずっと広く2.5uku です。ですから、bassukuleleの名曲「CrazyG」は絶対に弾けません。フレット数はukulele12フレット、bass20フレットで、bassの方が広い音域をカバーできます。

ネックのボディへのジョイントは、ukuleleが糊づけされているのに対し、bassは3本のネジで止められています。よって、bassはネックが壊れたとき、ネックだけを交換できます。しかし、糊づけの方がより良いサスティーンを得られます。

5 ヘッドの比較

MAUIMUSICukuleleのなかではヘッドが大きいと言われていますが、bassと比べるとほぼ半分です。
bassのヘッドは

全長=1.77uku 全幅=1.33uku です。

また、MAUIMUSICのペグはukuleleのなかでは、比較的大きいと言われているシャーラー製ですが、bassと比較すると子供のようです。


6 ブリッジの比較

ukuleleのブリッジは木製で、ボディに糊づけされています。bassのブリッジは強い弦の張力の耐えうるように、金属製で、ボディにネジ止めされています。また。bassのブリッジは弦長及び弦高を調節可能になっています。

7 結 論

以上のことから、次のとおり結論を得ました。

  • bassもukuleleも弦の本数は4本である
  • bassの方がukuleleよりも大きい
  • よって、ukulelebass子供である!

しかし、NUA(日本ウクレレ協会)の小林正巳さんによると、OASISウクレレ・ストラマーズというバンドは60人のウクレレと1人のベースで編成され、そのベースのボディーには「ベース・ウクレレ」と書いてあるそうです。
ということは、bassukuleleの範疇のひとつであり、小さい方から並べると、
スタンダード・ウクレレ、コンサート・ウクレレ、テナー・ウクレレ、バリトン・ウクレレ、
次に来るのがベース・ウクレレとなります。

すなわち
bassukulele親である!

「お後がよろしいようで...」


8 おまけ

ukulelebassの比較はよく分かりました。しかし、ukulelebassも知らない人には、ukuleleが手のひらに入るほど小さいのか、bassが象より大きいのか分かりません。そこで、皆さんがよく知っている楽器と比較することによって、ukuleleの正しい大きさを把握できるよう、このおまけコーナーを増設しました。

■クラッシック・ギターとの比較

1980年に購入した、YAMAHA C-180です。クラッシック・ギターはその名のとおり、クラッシック音楽シーンで使われるギターです。また、弦の材質によりガット・ギターとも呼ばれています。

ガットとは動物の腸のことを指します。ギターはかつての腸を弦に使用していました。今はukuleleと同じナイロンを使用しています。ちなみにukuleleの弦も昔はの腸を使用していました。

甘く、ふくよかな、その音色は、クラッシック以外でもよく使われ、我が国では演歌には欠かせない楽器となっています。また、クロード・チアリ氏のムードミュージックでも、その存在感をアピールしています。

ukulele愛好家の間では良く知られていることですが、このクラッシック・ギターの5フレットにカポ(ネックに取り付け、すべての弦を任意のフレットで押さえる装置)を付けると、ukuleleと同じチューニングになります(ただしLOW-G)。クラッシック・ギターを所持されている方は一度試してみませんか。

■アコースティック・ギターとの比較
1975年に購入した、木曽鈴木ヴァイオリンW-180です。当時はフォークソング全盛期で、フォーク・ギターと呼ばれていました。また。弦の材質により、スティール・ギターとも呼ばれています。

弦はスティールすなわち鋼鉄でできています。また、胴の大きさもクラッシック・ギターと比較するとひと周り大きく、大音量を出すことができます。腰が太くて、澄んだその音色は、古くはロックンロール、フォークソング、カントリー・アンド・ウエスタンの伴奏によく使われています。最近ではアコギと呼ばれ、J-POPでもブームとなっています。

主に伴奏用に使用されるため、コードを押さえやすいようにネックの幅が細く、かつ、指板は丸みを帯びています。ネックを握った感じは、ukuleleYAMAHA YU-6にそっくりです。

■エレクトリック・ギターとの比較
1998年に購入した、Fender Japan TELECASTER TL-40 BLD/Mです。
エレクトリック・ギターは電気により増幅したその爆発的な大音量のため、ROCKには欠かせない楽器となっています。また、各種のエフェクター(音質を変化させる装置)を通すことにより、天使の歌声から、地獄の大王の叫び声(どんな音やねん)まで出すことができます。

長さはクラッシック・ギターとほぼ同じで、コンパクトですが、胴には空間がなく、木が詰まっているので、結構重いです。ネック幅はアコースティック・ギターやukuleleのYAMAHA YU-6とほぼ同じですが、厚みが薄いので親指で押弦することが可能です。

弦はスティールですが、アコースティック・ギターと比較すると細く、また、張力も弱いので非常に押さえやすく、アコースティック・ギターでハイコードのできなかった人でも、簡単にハイコードを弾くことができます。弱点は、電気がないと使えないことです。

■エレクトリック・ベースとの比較(その2)
1998年に購入した、アリア MBA-SPLです。楽器屋に行き、「5万円で俺をベーシストにしてくれ」といったところ、店の人が「お客さんはアダルトだから、この金のベースが似合いますよ」と薦めてくれたのが、このベースです。ベースアンプ、ソフトケース、シールド等、一切合切含めて5万円にしてくれたので、このbassは相当安物かもしれません。

上でウクレレとの比較研究に使用したFender Japan JAZZ BASS JB75-90USと比べると弦長は同じロングスケールですが、全ての大きさが小さく、自転車のカゴにも入るので、持ち運びが容易です。

ukulele購入のきっかけにもなったbassで、うちの娘がこれを見て、「私も子供用のベースが欲しい」と言ったことから、ukuleleの世界へ飛び込んでしまいました。

■各楽器のukuleleとの比較対照

比較対照表(単位:uku

楽 器

全 長

全 幅

全 厚

備 考

ウクレレ

1.00

1.00

1.00

MAUI MUSIC SK
エレクトリック・ベース1

2.17

2.00

0.73

Fender Japan JAZZ BASS JB75-90US
クラッシック・ギター

1.87

2.11

1.82

YAMAHA C-180
アコースティック・ギター

1.91

2.29

2.18

木曽鈴木ヴァイオリン W-180
エレクトリック・ギター

1.80

1.83

0.73

Fender Japan TELECASTER TL-40
エレクトリック・ベース2

2.11

1.83

0.73

アリア MBA-SPL

注:ウクレレの大きさを1ukuとします

これで、ukuleleの大きさがお分かりできたとおもいますが、「自分はギターもエレキも知らないでアリマス」という人もいるかと思いますので、今後、機会があればukuleleとアフリカ象の比較研究」ukuleleとウミガメの比較研究」ukuleleと佐渡ヶ島の比較研究」などもやってみたいと思いますので、期待しないで待っていてください。地球最後の日までにはアップできると思います(笑)。

以上、shinfujiがリポートしました。

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