藤ノ木古墳

墳丘遠景

藤ノ木古墳の現地説明会に行ってきました。
今回は第4次調査にあたり、羨道側壁の状況および、
石室の一般公開に向けて閉塞石の調査が実施されました。
石室内は残念ながら撮影禁止でした。

墳丘は径48m、高さ9mの円墳で南東に横穴式石室が
開口して、玄室長6.31m、幅2.63m、高さ4.14m、
羨道長8.06m、幅1.78m、高さ2.5mです。
石室は花崗岩の巨石を用いており、側壁はほぼ垂直に
積まれています。
羨道、玄室とも床面は礫が敷き詰められています。
一部残された閉塞石や、強化ガラスで保護された排水溝
の上を通り見学した石室・石棺は予想を越える大きさでした。
感じとしては、桜井市の天王山古墳に近いかな?

奥壁に平行して凝灰岩の刳抜式家形石棺があります。
石棺蓋石の長辺両側に縄掛突起が2つずつ付いています。
身も蓋も東側(向かって右)が幅広で、高くなっています。
長さ2.35m、幅1.34m、高さ1.52mで全体に朱が
塗られていました。
石棺は横向きに置かれていますが、なぜその必要があった
のかは分かりません。横向きにする事で玄室幅いっぱい
に近くなるので、大変だっただろうなあ。(しみじみ・・・)
石室が発見された時の説明会(1985年)にも参加しました
が、その時の記憶からすると石棺の朱はほとんど落ちて
いるようでした。

羨道の閉塞石は非常に良い状態で残っていたそうで、
長さ3m、幅1.8m、高さ2mの規模で積まれていました。
その断面はほぼ三角形です。
外側は比較的緩やかな傾斜で積まれていますが、逆に
内側は傾斜が急で、垂直に近い面もあったそうです。

手順はまず、大きな石を配置し、中規模の石を充填、
平たい石で凸凹を平らな面にするという作業で行われ、
この平坦面が4面確認されたそうです。
これだけ閉塞石が積まれていたのなら、前回はどんな風に
見学したんだったかな?
今回とは逆に墳丘北側に並んで、開口部から中を覗いて
朱塗りの石棺や須恵器・土師器に感動した記憶があるの
ですが、閉塞石が積まれた上から覗き込んでたのかなあ?
そのあと、墳丘上に回って天井石も見たけど、今回は見れ
ませんでした。

墳丘の南側に復元された家形石棺がおかれています。
何となくコンクリート製に感じてしまうのは私だけでしょうか?


参考文献・「古墳辞典」(東京堂出版)
       当日配布資料


写真・左上より・・・墳丘南側・同北側
           開口部(閉塞石・ガラスの下に排水溝)
           復元された家形石棺
墳丘
開口部
石棺(復元)
石棺(復元)



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