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●あみだくじ(阿弥陀くじ)
<意味>
線を引いた片端にあたりやはずれ、金額などを記載して、それぞれの線を選択したものがひきあてる遊び
<語源>
くじは昔から存在したようで、室町時代に「阿弥陀の光」と呼ばれたくじが存在した
この形状は放射線状に線がひかれ、阿弥陀様の後光に似ていることから呼ばれたという
現在では線は縦平行に引くようになったが、元々はこの「阿弥陀の光」くじだと言われる
●いちかばちか(一か八か)
<意味>
結果はどうあれ、とりあえず運を天に任せてやってみること
<語源>
一は「丁」の、八は「半」の漢字の上の部分をとったもので、博打用語である
「丁半博打」勝負のことを指している
●うだつがあがらない
<意味>
いつも上から押さえつけられ、良い環境に恵まれず地位や生活が良くならないこと
<由来>
諸説あるようだが、一般的なのは下の3説
1.掘り井戸などの周囲に積み上げる石で、一番下の土台として組む棒を「うだつ」という
年中下積みになって永久に浮かばれないことからとする説
2.梁(柱の上にある屋根を支える為の横木)と棟木(屋根の骨組みで一番高い
場所に用いる木材)との間に立てる短い柱を「うだつ」と呼ぶ
これが上から押さえつけられているように見えることからとする説
3.2に少しかぶるのだが、梁の上にたてて棟木を支える「うだつ」を上げることができない
=家を建てようにも棟上ができない境遇にある
≒「うだつ」もないような粗末な家に住んでいることから来たとする説
●馬があう(うまがあう)
<意味>
性格や気性がしっくりと合うこと
<語源>
馬と乗り手の気持ちがぴったりあうとうまくいうことから、人間関係にもあてはめたらしい
反意語に「反りがあわない」がある
●うわばみ
<意味>
大酒のみ
<語源>
元々は大蛇やオロチのことをうわばみと呼んだ
「はみ」とは元々食物を噛んだり食べたりする意味の動詞「食む(ハム)」の
連用形から転じたとされる説と、蛇の古形「へみ」やマムシの古語「はみ」から
来たとする説がある
「ウワ」は上回る・上手の「うわ」
蛇は大きな物を大量に飲み込めるのでそれを上回るほど飲む人を指すようになった
<コメント>
健康にはくれぐれもご注意を
●おかず
<意味>
食事の際の副菜
<語源>
「お」は接頭語(御)「かず」は数々取り揃えるものという意味からきた
「かず」の代わりに「さい(菜)」を用いて「おさい」という事もある
●おととい(一昨日)
<意味>
昨日の前の日のこと。「おととい来い」などの使い方もする
<語源>
「おととい」の元の言葉は「おとつい」で、さらに「をとつひ」が語源
「をと」は古語の「をち(遠」から来ており、遠方をさす
「つ」は助詞、「ひ」は「日」のこと
つまり「遠方の日」という意味
「おととい来い」も、遠い日まで来るなという意味
●おやつ(お八つ)
<意味>
食事と食事の間に食べる間食
<語源>
江戸時代の時間単位で午後2時から4時のことを「八つ」と言い、接頭語のオが
ついたもので、その時間帯に食べる間食を指したことが始まり
<コメント>
わたしのおやつは一日何回もあるんですけど・・・(笑)
●おさんどん
<意味>
台所などで働く下女または台所仕事のこと
<語源>
「どん」は「ドノ(殿)」で、仲間うちで呼ぶときにこれをつけ、普通は「オサン」と言う
2説あるようです
1.世間によくある名前として「おさん(三女の意)」を下女に用いることが多かった為
2.大奥女中の職名である「三の間」に由来するという説
上方では「清所(きよどころ)」に由来し、「オキヨ」が一般的という
<コメント>
「〜どん」ってのは殿だなんて・・・なんかエライ人につける言葉みたいに
今ではなってるのにね(宛名書きしてると思わない?)
●かどわかす(拐引す)
<意味>
人を無理やり連れ出す、誘拐すること
<語源>
「拐」(かたる、かどわカス)という漢字は「手」+「咼」の変形したもので構成されており
この「咼」は関節の骨という意味を持つ
曲がりくねって入る(骨)という意味から、複雑な手法を用いて引っ張り込む、だます
様子をかどわかすと言うようになった
●かまとと
<意味>
よく知っているのに、知らないふりをすること
何もできないフリをする女性を指すことが多い
<語源>
江戸時代末期に上方の遊郭で、蒲鉾(カマ)は魚(トト)からできてるの?
と知らないふりをしてわざとらしく客に遊女が聞いた事からできたと言われる
<コメント>
昔は「ぶりっこ」と言いましたが、これはもう死語ですかねぇ・・・
●かわきり(皮きり)
<意味>
物事をし始めるとき
<語源>
灸用語で、最初に据える灸のことを言う
一番最初は、灸による痛みがひどく感じられ、皮が切られるほどに感じることから
「かわきり」と呼ばれるようになった
<コメント>
最近は痛くないお灸もありますね・・・まだチャレンジしたことないですけど(爆)
●かんどう(勘当)
<意味>
不品行などを叱りとがめて、親や師が親子・師弟の関係を切ること
<語源>
「勘」は考える、突き詰めるの意味
「勘当」は、考え当てる、罪状を考え合わせて法律に照らし処分を決定するの意
罪を糾明し、罰することから譴責(けんせき)を受ける意味や
とがめて義絶するという意味を持つようになった
古くは竹取物語の文中にも似た引用があるという
●かんれき(還暦)
<意味>
数え年で61歳のこと
<語源>
干支は(甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)の10干と(子、丑、寅、卯、辰、巳、
午、未、申、酉、戌、亥)の12支を甲子、乙丑・・・などと組み合わせたものが正式なもので
この組み合わせは60通りあることから、一回りして年が戻ってくるという意味
●きせる(煙管)
<意味>
電車などで、乗車駅と降車駅の切符のみを購入し、途中区間の運賃を
払わない不正乗車
<語源>
煙管は本来雁首(火皿のついた方)と吸い口にだけ金属がついていることから
乗車区間の両端にだけ「金」を払うやり方をシャレテ表現した
明治以降学生を中心に広まった
<コメント>
今は見つかるとシャレにならない程罰金払わされますよ〜
●ギロチン
<意味>
断頭台、クビきり処刑の道具
<語源>
フランス革命の頃、刑死者の苦痛を軽減させようとして採用された処刑道具だが
その採用者が「ギヨタン」(Guillotin)と言う医師で、彼の名前が語源となった
本来は苦痛軽減目的だったものが、恐怖政治のシンボルと化した
●くわばらくわばら
<意味>
イヤなことや災難、落雷を避けるためにとなえるまじない
<語源>
1.死後雷神となったという菅原道真の領地「桑原」には落雷がなかったとする説
2.雷神が農家の井戸におちて農夫にふたをされてしまった際に、自分は桑の木が
嫌いなので桑原と唱えたら二度と落ちないと誓ったという伝説
<コメント>
どちらにしても雷から逃げるって事なのね。「地震雷火事おやじ」ってのも今や死語かなぁ。
●ぐれる
<意味>
不良になる、悪の道に入る
<語源>
グレハマという言葉のグレに活用語尾をつけて動詞化したもの
グレハマはグリハマの転でハマグリをひっくり返した言葉
ハマグリの貝殻はぴったりと合わさるものだが、ひっくり返すとどうにも合わなくなる
物事が食い違うことを言うようになった
<コメント>
グレてる人が聞いたら「はっ?」って思うんじゃない?ハマグリだなんて(笑)
●げきりんにふれる(逆鱗に触れる)
<意味>
目上の者に逆らって、激しい怒りを買うこと
<語源>
逆鱗とは竜のあごの下に生えているうろこで、一枚だけ逆さ向きになっているもの
これに触れると竜が怒って殺されると言われたことから
●ごくつぶし(穀つぶし)
<意味>
ご飯は一人前に食べるが何もせずに役に立たない人間をののしる際に使う言葉
<語源>
「ごく」は「穀(こく)」が濁って発音されたもので、相手をいやしめるニュアンスを
強調する意味でも濁った音にしたのではないかと言われている
<コメント>
ひぃ〜そう言われないように頑張りまする・・・(笑)ひとごとやない!
●ごちそう(ご馳走)
<意味>
上等、豪華な食事のこと
<語源>
「馳走」とは文字通り、馬に乗って走り回ることで、客人に振舞う食事のために走り回って
食材を探すことを意味し、もてなす際の食事のことを言うようになった
●さくら(桜)
<意味>
露店などで客を装って買うふりをし、他の客の購買心をおこさせるもの
<語源>
「桜」という漢字は元々「貝二つ+女」の会意文字(櫻)
貝印を二つ並べて取り巻く貝の首飾りをあらわし、とりまくという意味を持つ
芝居をタダで見学するかわりに 頼まれて役者に声をかける者が 転じて、
露店を取り囲み声を出す者となったようである
<コメント>
へ〜そうだったんだ!漢字って確かに色々な形を持つから奥深いよね
●さばをよむ
<意味>
自分に都合の良いように多く言ったり少なく言ったり、数をごまかすこと
<語源>
魚市場でさばを水揚げした後、早口で数えながら箱に投げ込まれるため
実数と合うことがまずないことからきたとする説が有力
<コメント>
年齢なんかをごまかす時って確かに早口になるような・・・(笑)
●さんまいめ(三枚目)
<意味>
歌舞伎の役柄で道化方のことを言う
転じて演劇や映画でこっけいな役をする俳優のことを言う
<語源>
江戸時代、歌舞伎の顔見世の時に劇場に掲げられた看板や番付の
三番目に道化役の名が記されたことから
番付の二枚目に恋愛・濡れ事・痴情を演じる色男の名がくる
一枚目にはもちろん主役の名を掲げた
<コメント>
歌舞伎座にかかってる看板は要チェックだ!
●じゃかいも
<意味>
ナス科の植物で食用とされる
<語源>
江戸時代初期にジャカルタから長崎に渡来した植物で、ジャカルタは昔は
ジャガタラ(jacatra)と呼ばれていたため、当初は「ジャガタラ芋」その後略して
「じゃがいも」と呼ばれるようになった
●しんどい
<意味>
くたびれた様子、疲れた様
<語源>
上記の意味を持つ「シンド」という名詞を形容詞化したもの
この「シンド」の元は「シンロ」で、漢語の「辛労」や「心労」からとされている
●すけこまし
<意味>
女性をだますことの上手な人
<語源>
盗人の隠語で女性のことを「なごすけ」「なおすけ」と言い(「おんな」という言葉を
シャッフルしたらしい)、それが縮まって「すけ」と呼ぶようになった
その「すけ」を「ごまかす」ことから女性をだますことを「すけこま(か)し」と言う
●ずにのる(図にのる)
<意味>
自分の思うように事が運んで得意になり、調子に乗ってつけあがる様子
<語源>
「図」は仏教の声明(法会などでお坊さんが唱える声楽のようなもの)における転調の
ことで、吟唱中にうまく転調できることを「図に乗る」と言うことから、事がうまく運ぶ様子の
ことを言うようになった
<コメント>
本来は良い意味なのに・・・何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」ってことかな
●ずぼし(図星)
<意味>
相手の考えていることを当てること
<語源>
本来は矢の的の中心に描かれている黒点のこと
弓で矢を射る時に、この「図星」を狙うことから、ぴったりと当てる様子のことを指すようになった
●せつじょく(雪辱)
<意味>
以前に受けた恥を仕返しによって消し去り、名誉をとりもどすこと
<語源>
辱(はじ)を雪(すす)ぐの意
「雪恥」「洗辱」ともいう
「雪」は洗い清める、すすぐという意味で「辱」ははずかしめられることを指す
●せっちん(雪隠)
<意味>
トイレのこと
<語源>
雪隠の由来は禅宗。禅宗寺院ではトイレの位置により東にあるのが「東司」,
西が「西浄」,南が「登司」,北が「雪隠」と呼び分けられ,一般の家屋では北にト
イレが設けられることが多かったので「雪隠」と呼ばれるようになったらしい
中国の雪竇(せっちょう)禅師という偉いお坊さんが,霊隠寺でトイレを掃除する
役職についていたところから,「雪隠」と呼ばれたという説もある
<コメント>
たかがトイレの呼び名と思いきや、宗教がらみだったとは・・・ビックリ
●そりがあわない(反りがあわない)
<意味>
考え方や性格が違うためにうまくやっていけない様子
<語源>
「反り(そり)」は刀の峰の反っている部分で、それが鞘の反り具合と同じでないと
うまくおさまらないことから、人と人との関係にあてはめたようだ
<コメント>
世の中にはどうしてもそういう人がいるもんです
でも、それは種類が違う刀なんだと思えば腹も立たないよね?
●たぬきそば
<意味>
関東人にとっては天かす(揚げ玉)の乗ったそば、関西人にとっては
油揚げの乗ったそば、京都人にとっては葛でとろみをつけたあんかけ麺
<語源>
たぬきについては定説がある
「た(ね)ぬき」ということから来たとするもの
別説では、江戸時代後期、イカを中心にしたてんぷらで、衣を扇状にひろがるよう
かすを広げたものがのったそばであり、てんぷらが大きいように「化かす」ことから
たぬきと呼び始めたという
<コメント>
日清さんのHPでも「た(ね)ぬきそば」としか書いてないですが、別の説もあるんですよ
投稿しちゃおっかな(笑)
●つつがなく
<意味>
何の問題もなく、無事な様子
<語源>
「ツツム」(恙む)という動詞は「差し障りがある」や「病気になる」という意味を持つ
これと同じ並びの言葉として「ツツガ」(障害や病気の意味)というものがあり
「無し」という言葉をプラスしたものが「つつがなし」である
●つつもたせ(美人局)
<意味>
夫婦または内縁の男女が共謀して、女が他の男性と密通し
それを言いがかりとしてその男から金銭をゆすり取ること
<語源>
元は博打用語。筒を持ってチンチロリンと振るイカサマな様子
<コメント>
この言葉でネット検索をかけると大変な目に合います!
ひっかかるのは「美人局アナ」とか「アダルト」サイトばっかり(笑)
●つまはじき(爪弾き)
<意味>
他人を非難し、のけものにすること
<語源>
仏家で行われた「弾指」という風習から生じたもので、「弾指」とは曲げた指の爪を
親指の腹に当ててはじいて音をたてるもの。許可、警告、忌避などの意味をさす
行為であり、これが一般的に行われるようになったとされる。
●でばかめ(出歯亀)
<意味>
のぞきをする男、痴漢、変質者
<語源>
明治41年に風呂帰りの女性を殺害した女湯のぞきの常習者
池田亀太郎という出っ歯の男のあだ名
<コメント>
この言葉は私の本意ではなく某上司に頼まれて掲載したものです!
さらに「Peeping Tom」と言うことも追加して欲しいと要望されました・・・
●てんぷら(天麩羅)
<意味>
魚介類や野菜に小麦粉を水などで溶いた衣をつけて油で調理した日本の食べ物
<語源>
ポルトガル語のtempero(「調理」の意)から来たもので、外来語である
<コメント>
ビックリ!だって日本のオリジナルだと思ってたのに・・・
●とうがたつ(薹が立つ)
<意味>
適切な年齢をすぎてしまい(多くは婚期をさす)、若々しさを失うこと
<語源>
「薹(とう)」とはふきやほうれん草などが花をつける軸(茎)のこと
この茎は伸びると固くなってしまい、食べごろを過ぎてしまうことからきた
<コメント>
これは気安く使ってはいけない言葉ですよ・・・(笑)
●とうりゅうもん(登竜門)
<意味>
成功、立身出世をするために通りすぎなくてはならない困難な関門や試験のこと
<語源>
「竜門」とは中国の黄河中流にある急流で有名なところ
そこにたくさんの鯉が集まっても、この急流では大きな魚でも昇ることはできない
もしも、昇れる鯉がいれば、それは竜になるであろうと言い伝えられたことから
困難に対する関門を言うようになった(中国の後漢書より)
●どざえもん(土左衛門)
<意味>
水死体のこと
<語源>
諸説あるようです
1.享保年間の力士「成瀬川土左衛門」が相当な肥満体であったため、
からだのふくれあがった水死体をふざけて例えたとするもの
2.肥大漢をドブツ(土仏)と呼んだ音からとするもの
3.水に落ちる「ドブン」という音からきたとするもの
<コメント>
いずれにしろ、あんまり良いものじゃありませんね
●とどのつまり
<意味>
いろいろなことをやったり考えたりしたが、結局は・・・とう意味で用いる
思わしい結果にならなかった際に使うことが多いようだ
<語源>
「とど」とは魚のボラのこと
ボラは出世魚であり、成長するにつれてオボコ(またはクチメ)→スバシリ→
イナ→ボラと名前を変え、最後にトドと呼ばれる
色々な名で呼ばれてもおしまいにはトドになるからトドの詰まり=「結局」の意
別説には「止め(トドめ)」に「詰まり」がついてできたとも言われる
<コメント>
出世魚なら何でも良かったりして・・・(笑)
●とんちんかん
<意味>
物事がちぐはぐでわけがわからなくなる様子、間の抜けた人
<語源>
元々は鍛冶屋で鉄などを打つ際に、弟子が槌を入れるために音がずれて響く
このトンチンカンチンが擬音として使われたとされる
音がそろわない=ちぐはぐになる、間が抜けるという結びつきらしい
●とんとん
<意味>
収支があうこと
<語源>
舞台などで踊る時に、調子よく足音を「とんとん」鳴らして床を踏む様子から
続けざまに行進する→順調に進む→うまくいくという意味となった
とんとん拍子なども類語である
●ねこばば(猫ばば)
<意味>
拾得物をこっそりと自分の物にすること
<語源>
猫が糞をした後を砂をかけて隠すことから、悪いことをしても
素知らぬ顔をする様子をあらわす言葉となった
<コメント>
いまどきの猫トイレ事情は変わってますが・・・どんなものかな
●ねんぐのおさめどき(年貢の納め時)
<意味・用例>
物事をあきらめなくてはならない時などに使用する
<由来>
租税の滞納をいよいよ清算するという意味にかけて、悪事を働いた者が
観念して捕まり、罰(刑)に服する(清算する)という意味に用いたとされる
<コメント>
いよいよ結婚するぞって時に使うことが多くないですか?(笑)
直訳すると、過去の罪を清算して結婚という罰に服するなんて皮肉な用例!
結婚って罰なの〜?そんなことないよね・・・
●ぱくる
<意味>
人のものをかすめとる
逮捕する、つかまえる
<語源>
「捕縛(ほはく)する」の「捕」と「す」を省略したもの
●ばったもん(バタもん)
<意味>
格安店(ばった屋)で売られている商品
<語源>
「バッタ」とは元々「バタ」と言い、屑物拾いや古物商の事を言った
「バタバタ」とごみ箱をあさり売り物を探す様という説と、道「バタ」で
拾ってきたような古物を商った事から「バタ」と呼ばれるようになった説がある
<コメント>
私はてっきり真贋のハッキリしない量販店やその商品の事だと思ってました(笑)
しかしバタバタとってのはあまりにも出来すぎの感が・・・
●バッテラ
<意味>
しめさばの押寿司
<語源>
ポルトガル語のbateiraは小舟という意味を持っており、この鮨の形が似ていることから
現在は鯖を用いるが、昔はコノシロという魚をバッテラと呼んだ
●はんどん(半ドン)
<意味>
勤務が午前中だけで、午後は休みのこと
<語源>
半は半分、ドンはオランダ語で日曜や休日をさすドンタク(zondag)からきた
<コメント>
これも、ほとんど死語と化してる?
●ひめはじめ(姫はじめ)
<意味>
本来の意味は暦で正月二日に記された日柄であり、様々なことがらをその年初めて
行う日とされているが、現在では新年に男女が交わることを意味する
<語源>
暦上正月二日の姫はじめには馬に乗り始める「飛馬(ひめ)始め」という意味を持ち
男女が乗り合うという事を揶揄した部分があるようだ
そもそもヒメとは「日(ひ)」と「女(め)」が合わさってできた言葉で高貴な女性を指した
男性ではヒコ(彦)が対語である
江戸時代には遊女を「ヒメ」と呼ぶようになり、遊び始めとしての意味もあったようだ
<コメント>
暦ベースで正式な言葉だったのね・・・。恥ずかしい言葉だとばっかり思っていたので
ここらで皆様の認識を改めるべく、アップしてしまいました(ちと照れる(^^;)
●ヒヤシンス
<意味>
ユリ科の多年草
<語源>
英語のhyachinthをそのまま読んで和名としているのだが、元々このhyachinthという
英名は、ギリシャ神話からきている
王子Hyakinthos(ヒヤキントス)は美貌により太陽神アポロンの寵愛を受けていたが
西風の神ゼフィロスがこれを妬んで風を吹かせ、アポロンの投げた円盤を王子に
ぶつけさせ殺してしまう
その際に流れ出た血から、この花が咲いたといわれている
<コメント>
ヒヤシンスって水栽培のイメージしかなかったんだけど・・・ギリシャ神話って奥深い!
●へそくり(臍繰り)
<意味>
内緒で貯めた金銭のこと
<語源>
へそ=臍と思われているが、元々は綜麻(へそ)であった
この綜麻(へそ)とは、「おだまき」と呼ばれ、つむいだ麻をつないで巻いた糸巻きの
一種で、この綜麻が人間の臍と混同されて今の字となった
綜麻を操って糸を巻くことで、こっそりと貯めたお金のこと
●ほぞをかむ(臍をかむ)
<意味>
後悔すること
<語源>
ホゾとは字のとおりヘソのこと
中国の史書「春秋」の注釈書である「春秋左氏伝」の中に
「郤(げき)国を亡ぼす者は必ず此の人なり。若し早く図らずんば後に君
臍(ほぞ)を噛まん。」とある
何かをした(しなかった)ばっかりに後で困ったことになってもどうしようもない
自分で自分のヘソを噛もうとしても届かないのと同様に不可能で無駄だという意から
<コメント>
でもさ〜体の柔らかい人で出べそだったらできそうじゃない?(笑)
●ぼったくり
<意味>
法外な料金を要求すること
<語源>
「ぼる」が元々の形で、「むさぼる」の前半部分が省略されたという
「暴利」の変形とも言われている
「〜っくり」の部分は「たぐる(手繰る)」であり、無理やりひっぱるの意味がある
●ましゃくにあわない(間尺に合わない)
<意味>
努力に報われない、割に合わない
<語源>
「間尺」の「間」と「尺」とは家屋や建具の寸法のことで、物事の計算を意味するようになった
その計算に合わない=割に合わない(損をする)の意味に用いられるようになった
●むらはちぶ(村八分)
<意味>
仲間はずれにすること
「村はずし」とも言い、掟を破った人やその家族に対する私刑の慣習
<語源>
「八分」するという用例もあり、この八分とは、村での十分のつきあいのうち
二分(葬式と火事の際の消化活動)以外の交際はしないという意味から出たという
「撥撫(はちぶ)する」=はねのけて信用しない から転じたとも言われる
<コメント>
残りの八分は、冠・婚礼・建築・病気・水害・旅行・出産・年忌だそうです
●めくじらをたてる(目くじらを立てる)
<意味>
細かな欠点を探し出して責め立てること
<語源>
「目くじら」とは目じりのことをさし、「目くじり」とも言う
これが変化したのが「目くじら」で、ここを「立てる」=目を吊り上げて鋭く見る様子となり
これが見るだけでなく、口でも責め、とがめる様子を表現する言葉として用いられた
●めこぼし
<意味>
大目に見て許すこと
<語源>
目からこぼす=目の中に入れないようにすることから、気づかないフリをして許すこと
●もとのもくあみ(元の木阿弥)
<意味>
苦労して一旦良くなったものが、また元の良くない状態に戻ってしまうたとえ
<由来>
2説あるようですが「1」が有力とされているようです
1.戦国時代、大和郡山の城主筒井順昭の病死後後継ぎの順慶はまだ幼かったので
父の遺言通りその死を隠し、順昭と姿や声が似ていた木阿弥という盲人を
薄暗い寝室に替え玉として寝かせていた
順慶が成人後父の死を公表し、葬儀を済ませると木阿弥は用済みとなり
元の木阿弥に戻ったことから
2.妻と離縁し出家をし、仏道に励んだ木阿弥と呼ばれる僧がいた
しかし、木阿弥は年老いて心身が弱ると元の妻のところに戻ったという
せっかくの修行が台無しになったということで「元の木阿弥」と
あざけって使われたことから
<コメント>
どちらの説にせよ、人名だったなんて驚き!けど、言われてみればフムって感じ
●もんじゃ焼き
<意味>
水やだしで小麦粉をとき、熱した鉄板で具と共に焼く食べ物(関東圏が中心)
<語源>
といた小麦粉で、鉄板に文字を書いて遊んだことが始まりで、「文字(もんじ)焼き」と
言われていたものが変化した
かつては「文字焼き屋」が存在するほど庶民の間に広がっていたという
<コメント>
豚カレーもんじゃがうまい!って個人的な意見ですけど(笑)
●やおちょう(八百長)
<意味>
前もって勝ち負けを打ち合わせておいて行う試合や勝負事
<語源>
明治の始め、八百屋の長兵衛は「八百長」という相撲茶屋を経営しており
当時の相撲協会理事長と同じような「伊勢の海五太夫」と囲碁をし
勝つ力もないのにうまくあしらって一勝一敗にしたことから
わざと負けることを八百長と言うようになった
<コメント>
ほんまのような、嘘のような・・・
●やまのかみ(山の神)
<意味>
本来は文字通り山をつかさどる神を指したが現代では口うるさい妻の呼称となっている
<語源>
山神信仰は上代からあり、人々の畏怖の対象であり、山の神は女神とされる場合が
多かったため、コワイ妻のことを呼ぶ際に用いるようになったという
<コメント>
英語圏でも山は「her」だしフランス語では「la
montagne」って女性名詞だったりします
世界的に女性扱いだなぁ・・・
●ゆかた(浴衣)
<意味>
木綿で作った単衣の着物で主に夏に着用する
<語源>
湯帷子(ゆかたびら)の略語で、帷子とは夏用の単衣の着物のこと
これは湯上りに着る着物で平安中期から見られる
江戸時代から、湯上りである、なしを問わず、夏に着る単衣を浴衣と呼ぶようになった
●ユキノシタ
<意味>
ユキノシタ科の多年草で白い花を咲かせる
<語源>
その白い花を雪にたとえ、花の下に葉が見えることからとされているが
花の形状から、5枚ある花びらのうち、上3枚は小さく、下2枚が大きく垂れており
それが舌のように見えることからという説もある
●よたか(夜鷹)
<意味>
江戸で夜間に道端で客をひいた娼婦のこと
<語源>
これは実在する生き物{夜鷹」(ヨタカ目ヨタカ科)の鳥の生態からきたもの
ヨタカは夜、飛びながら昆虫を捕食し、キョキョと早口で鳴き、
枝に平行に止まるという生態を持ち、客引きの女性とかけたらしい
<コメント>
あまり良いイメージで使われてないので本物の夜鷹がちょっと気の毒かも
●よばい(夜這い)
<意味>
夜、恋人の元へ忍んで通うこと
特に男が女の寝どころに忍び入って情を通じること
<語源>
「呼ぼう」の連用形ともされる
その昔、女性は男性に自分の名前を明かすのは結婚の時とされていた
名前を教えて「呼ばう」ことができるのは、配偶者のみであり
夜に忍んでくるものを受け入れた際に名前を明かすことから
「婚う」とも書く
<コメント>
今の眠らない都市生活では「忍ぶ」って事が死語なのかも・・・
だっていつも明るいんだもん!
●ロハ
<意味>
ただ、無料の意
<語源>
ただ=只
「只」を分解するとカタカナの「ロ」と「ハ」になることから
<コメント>
な〜んだ!めちゃくちゃ単純じゃないか〜(笑)