ちびくまスケッチ(2001年4月)



4/4

今日は、ちびくまが入学するM小学校の先生たちの家庭訪問でした。
M小学校は地域の障害児教育センター校なので、普通の小学校であるにもかかわらず、障害児学級が4学級もあり、その担当の先生(以下「障担」と略します)が5人もいます。そのうち、3人(担任+2人)が自宅を訪問して、事前の顔合わせと打ち合わせをさせてもらいたい、と、学校側から申し入れがあったのでした。

それ自体は歓迎すべきことなのだけど、この1年、週末にしか家に帰っていなかったのと、ちびくまが家にいると物の置き場所を変えられない=片付けられない、おまけに掃除機がかけられない、とあって、家の中はぐちゃぐちゃ。それでも、近所の友人が、「それなら、当日の朝、ちびくまくんを預かってあげるよ」と言ってくれて(持つべきものは友人だわ、ありがとうKさん、すりすりすり・・・)どうにかこうにか「ものすごくちらかってはいるけど、不潔ではない」という程度にまで(爆)片付けることは出来たのでした(笑)。

さて、部屋に入ってきた先生方が、床一面に散乱したおもちゃを見て、ひとこと。
「まあ、こんなに、おもちゃで遊ぶことができるんですか!」
「うーん、そういうコメントのしかたがありますか・・・(ものは言いようだなあ)」と思う私。

学校側からは、入学式当日の詳しい予定表と 交流級のクラス名と担任の名前、入学後2週間ほど学校に慣らすための スケジュール表が用意されていました。
私は入学にあたり、ちびくまの生育暦と、諸先輩方が作ってこられたものを参考に、ちびくまの感覚や認知、行動の 特性をまとめた文書を作っていたので、どう渡そうかと 思っていたのですが、向こうから「私たち、基本的な勉強は しているつもりですが、個々のお子さんの特徴については 親御さんの知識にかないませんので、これからひとつひとつ 教えていただくつもりでおります。さしあたり、入学前に 『こういうことに気をつけて欲しい』というようなことを 伺っておきたいのですが」と切り出してくれたので、 これもすんなり受け取ってもらうことができました。

ではもうこれで、という時になって、担任が、こう言いました。
「今ここでお会いしても、見せていただいた写真でも、ちびくまくんって、すごく笑顔のすてきなお子さんなんですね。私、なにをおいても、この笑顔を曇らせることのないように、それを肝に命じてちびくまくんをお預かりしたいと思います」
最初に言ってもらうのは、これだけで十分、という気がしました。


4/9

今日は、いよいよ、M小学校の入学式。
通園施設の卒園式の時は、走り回ったりこそしなかったものの、誰かが修了証書を受け取る度に「おめでとーーー!」と大声で叫び、立ち上がってそのへんをごそごそと動き回り、果ては来賓席の前や、記念品の目録を受け取る園長の前で、床のうえに大の字になって寝転んでいた(それでもお母さんたちはみんな笑ってみてくれた、だから通園施設って好きです)ちびくまですから、多くを期待してはいませんでした。
目立ったり、笑われたり、眉をひそめられるくらいなら、平気。
ただ、「ちびくまにとって『嫌な思い出』になりませんように」と祈るような気持ちではありました。

障担は、受付で待っていてくれました。普通の子供はみんな、ここでクラスを確認したら、そのまま教室へ行くことになっていますが、ちびくまは、「入学式のお席を見ておこうね」と会場のほうへ連れていってもらいました。
「ここがちびくまくんのお席だよ。あとでみんなと一緒に座ろうね」
その後は、親は他の親御さんと一緒に保護者席に座り、ちびくまは先生たちにお任せすることになりました。「親と離れて、みんなと新入生の席に座っていられるだろうか」
先生は「大丈夫ですよ」と言ってくれたけど、ドキドキしながら、子供たちの入場を待ちました。

いよいよ、新入生の入場です。。
1年生の数が多いので、1人の6年生が、両手に1人ずつ1年生の手をひいていました。
ちびくまは、交流級となる、1年2組の列の中にいました。私と目が合うと、ニヤッとテレ笑いのような表情になったけれど、列を乱すことなく、他の子供たちと一緒に席につきました。
そうして、そのまま、立ち上がることも、大声を出すこともなく、無事に入学式を終えたのです。約1時間の間、むしろ他の子供たちのほうが、ずっと騒がしくて、落ち着きがなかったのではないか、と思えるくらいに。

式の間中、障担は、ちびくまが立ち歩こうとしたらいつでも止められるように、すぐ近くの通路で待機していてくれましたが、折に触れてちびくまになにか言葉をかけていてくれた以外は、目立つ出番はありませんでした。そして、そのことを、とても喜んでくれました。

無事記念写真の撮影が済んで、障害児学級の新入生だけになったとき、障担が私たちと別れたあとのできごとを話してくれました。
ちびくまは、一度障害児学級の教室に行き、少しおもちゃで遊んだあと、健常児に混じって入場するため、交流級の教室の外で待っていました。
すると、ちびくまの名札を見た子供が、(単に遅れて来たのだとでも思ったのか)「ちびくまくんの席は、ここだよ!」と教室の中から呼びかけました。それを聞いたちびくまは、すうっと教室に入っていき、自分の名前の書かれた机に座って、そのまま他の子供たちと一緒に整列までをこなしたのだそうです。
そのときの写真も、先生たちが撮っておいてくれました。

「よーく、頑張ったね。とっても偉かったよ」「おりこうだったねえ」
障担はじめ、みんなから口々に誉められたちびくまは、「ちびくまくん、おりこうだよー!」と言って、大ニコニコでした。
「ほんと、ちびくまくんはおりこうだねえー」そう言って、彼の頭をなでる私のほうが、泣きそうな顔になっていました。

とても、幸先のいい、スタートになりました。ちびくまにとっても、私にとっても、トラブルなしに入学式を終えられたことは、大きな自信になりました。
このまま、ちびくまにとって、学校が楽しいところであってくれますように。そう、祈るような気持ちでした。


4/10

今日から、ちびくまは送迎バスに乗って、登校します。
ちびくまはバス通園歴も長く、これまでもバスの中で泣いたりしたことは一度もありませんでしたから、バスに乗ること自体には、親も不安は持っていませんでした。

そのうえ、送迎バスは、入学前に一度自宅前まで来て、ちびくまを自分の席に座らせてみてくれていましたし、初日は障担が自宅前から一緒にバスに乗ってくれる、ということになっていて、学校側のきめ細かい配慮が感じられました。

予想通り、ちびくまは何の抵抗もなく、大喜びでバスに乗り込み、振り返りもせず行ってしまいました。それを見送ったあと、かえって私の方が、気が抜けてぼーっとしてしまいます。
「空の巣症候群ってやつね」
でも、今日は10時半にはもう迎えに行かないといけません。
新しい環境に少しずつ慣らすため、初日は2時間、そして30分きざみで学校にいる時間を長くする、というふうにスケジュールが組まれているのです。(普通の1年生は11時45分までの短縮授業)

さて、2時間後、ちびくまを迎えにいった教室で私が見たもの。それは、初めて(厳密に言うと、去年6月の見学と昨日の入学式のときに来ているので3回目)の場所とは思えないくらいリラックスした表情で、元気に遊びまわっているちびくまの姿でした。
「もうねえ、朝から、ご機嫌で、元気で、すごーく楽しそうにしてくれてるんですよ」と担任の先生。「初日はバスの中で泣き喚いたとか、お母さんが来るまでずーっと泣いてた、とか、普通はあるもんなんですけど、全然平気ですね。こんなに適応力のある(障害児学級の)1年生って、珍しいですよ」

なんだかまだ帰りたくなさそうなちびくまを連れて、車で家に帰りました。家に着くと、ちびくまがいきなり、「Mしょうがっこう、ちびくまくん、おりこうだよー!」と叫びました。今日も先生に誉めてもらったのでしょうか。ちびくまにとっては、今日も、学校は楽しいところだったようです。


4/11

担任からの提案で、今日はいきなり上級生と同じスケジュール(まだ短縮なので11時45分で終わる)で過ごし、下校もバスに乗ることになりました。



(連絡帳より)
「気に入ったおもちゃを見つけると、私や他の先生にわざわざ見せにいって「○○だよ」と話しかけてくれるなど、自分から積極的に大人にかかわろうとする姿勢が見られます.
今日は校外へも出ましたが、危険なことは全くなく、道路を渡ったり、車が通る所では自分から大人と手をつなぎに来ています。
靴の履き替えもスムーズですし、自分の教室の場所ももう覚えています。
わずか3日目にして、ちびくまくんはすっかり学校生活に慣れたように思います。」


4/13

当初は、今週いっぱい午前のみで帰ることになっていたのですが、あまりちびくまの適応が良いので、今日から給食の始まる上級生に合わせて、お弁当を持っていき、午後一緒にバス下校することになりました。

ただ、心配なのは、ちびくまは環境が変わると、物を食べなくなることが多いことです。
アメリカに行ったときも、日本に帰国したときも、母子教室に通い始めた時も、通園施設に通い始めたときも、私の実家に移ったときも、ちびくまは食事をしなくなりました。
好物を並べ、部屋でひとりぼっちにしてやることでやっと食べることができるようになったこともありましたし、通園施設では長い間、プチトマトしか食べないちびくまのために、毎日プチトマトを用意してくれていました。普通の給食に手をつけるようになったときには、先生と一緒に喜んだりしたものでした。
どうやら、彼にとって、「慣れない環境で、慣れない人に囲まれて食事をすることは、大変なことらしい」というのは、はっきりしています。それで、学校のほうには、「当分の間、給食は障級の教室で、できるだけ少人数で静かに食べさせて欲しい」と要望を出してありました。
担任も「食べることが微妙な問題なんですね。じゃ、できるだけ、構わないように、刺激を与えないように気をつけますね」と言ってくれました。

いくら学校に慣れるのが早いといっても、食べることだけはそうはいかないだろう、と思った私でしたが、とりあえず、好物の焼きそばとプチトマトのお弁当を持たせました。学校で食べられなくても、持って帰って食べればいいや、と気軽に考えていたのです。

ところが・・・・。ちびくまは担任がいるのを気にする様子もなく、ぱくぱくとお弁当を平らげたと言うのです。「よっぽどおなかが空いていたのか、こっちがもっとゆっくり食べないと・・・と言いたくなるほど、あっという間に食べたんですよ」
立ち歩きもなし、こぼすこともなし。まったく使えないお箸と格闘しようとして、「フォークを使っていいよ」と言ってもらったそう。通園施設の先生が聞いたら、ぶっとびそうな話です。いったい、何が起きているんだろう。ほんとに不思議です。


4/18

今日からいよいよ給食が始まります。
「様子を見においでになりませんか?」担任にそう誘われて、学校へ出かけていきました。

「朝の心電図検査も、全然問題なしでしたよ。他の子がしているときに、じーっと観察していて、自分の番になったら、ちゃんと指示に従えていました。お友達の行動から、自分が要求されていることを読み取る力が、ちゃんとあるんですね」

実は、今朝、心電図検査のことを紙に書いて説明しようとしたのですが、バスがいつもより早くお迎えに来てしまったので、できなかったのです。それで、少し心配していました。風邪をひいてお医者さんにいっても、聴診器を当てられるのが嫌で、手で阻止しようとするような子が、心電図の電極をおとなしくつけさせた・・・?母にはちょっと想像できない姿でした。

「ほんとになんでもこなしてしまうお子さんなんですよ。お母さんや、通園施設からお聞きしてたのとは随分違うなあ、というのが正直なところなんです。とっても元気で、活発で、おしゃべりもいっぱいしてくれますしね。字も読めますし、学習にも意欲的に取り組んでくれるので、学科のほうは、障級の教室での指導ではありますが、教科書とドリルは普通の1年生のものを揃えてやってみたいと思ってるんです」

「ちびくまくんが、あんまりこちらの指導に積極的に答えてくれるので、私も、つい無理をさせすぎるかもしれません。お母さん、もし彼にとってあんまり負担になっているようだったら、教えてくださいね。もう、こんなに頑張っているんだから、偏食とか、食べ方とか、トイレトレーニングのこととかは、当分、あんまりうるさく言わないようにしましょう。彼のことだから、自分にできる範囲では十分頑張っているんだと思うんですよ」

担任が、そう話してくれている間も、ちびくまは先生に手伝ってもらいながら、さっさと給食の用意をして、着席しました。「給食は、当分の間、私と2人だけでここで食べますね。彼にとって、まずリラックスして給食が食べられる、それを当面の目標にしたいと思うんです」

「ありがとうございます。例えば、今日の給食などは、ほとんど食べられるものがないんですけれど・・・」そう言いながら、ふと2人でちびくまを見ると、彼は一生懸命苦手な野菜料理と取り組んでいる最中だったのです(@_@)。

突然スイッチが入ったかのように、今までできなかったことにどんどん挑戦しはじめたちびくま。その頑張りを、この担任の先生は、しっかり引っ張ってくれそうです。


4/20

夕方、担任から電話が入りました。
「毎日、あんまりいろいろと頑張ってくれるので、連絡帳に書ききれなくて」と。

毎日の「朝の会」もすっかり段取りを覚えて、既にみんなを仕切っていること。
同じ障級(4人クラス)のお兄ちゃんやお姉ちゃんにも可愛がられて、いろいろ面倒をみてもらっていること。手をつないで、交流級にまでついていったりすること。
交流級の子供たちとも偶然を利用して顔合わせが済んでおり、休み時間には障級まで遊びにくる子供たちが出来ていること。
運動は苦手と聞いていたが、運動場ではブランコやジャングルジムにも自分から挑戦していること。
行動の切り替えが早く、言語での指示をよく聞いて、しっかり従っていること。

どれもこれも、通園施設に通っていたころは、できなかったことばかりです。
よっぽど、この小学校や、担任の先生との相性がよかったのでしょうか。
そうだとしたら、私の学校選びは、正解だったと言えるでしょう。

「いいえ、お母さん、私たちの力だと言っていただくのはとても嬉しいことだけど、これは、彼がこれまで人知れず蓄えてきた力が、入学を機に爆発した、ということだと思いますよ。こういうことは、一朝一夕でできるようになることではないです。彼を見ているとね、すごく自分自身に自信を持っているんです。これはやはり、親御さんや、これまで彼に関わった先生たちが、彼の心と発達に寄り添って、丁寧に育ててこられたんだなあ、って思うんですよ」

「今ね、彼を教えていてとても嬉しいのは、彼の目が一日中、生き生きと輝いていることなんです。この目の輝きを、大事にしないとって思うと、私も身が引き締まる気がするんですよ」

アメリカでL先生に出会ったとき、ちびくまには、自分を守ってくれる人、自分を伸ばしてくれる力のある人をを呼び寄せる能力があるのではないか、と思ったことがありました。その思いをまた、新たにすることになった、この春です。


4/25

小学校に通い始めて、わずか2週間の間に、いままで全然書けなかったひらがながいくつか書けるようになったちびくま。
依然遅延エコラリアが中心の言葉のほうも、場面にぴったり合っていることが増え、語彙数や発語のなめらかさや自然さがびっくりするほど進歩しました。

でも、同時に、自宅にいる時の甘え方も、すごくなりました。
顔さえ見れば「おかあさん、抱っこしてください」。トイレに立っても、キッチンに立ってもついて来て、もたれかかってきたり、足元でごそごそしていたりします。抱っこされたまま、テレビを見ていることもあるし、お気に入りの絵本を何度も読まされることもあるし、頬やおでこをくっつけて、ただ「母に甘える感触」を楽しんでいるだけのようなときもあります。ちょうど、後追い華やかなりし1歳代の日々が戻ってきたような感じです。

きっと、学校では、彼は精一杯頑張っているのでしょう。そして、そこからくる疲れやストレスを、母に甘えることで解消している、というか、そのためのエネルギーを母に甘えることで蓄えているのだと思うのです。これを、私は「ちびくまの充電」と呼んでいます。
私の首周りにしがみつく、柔らかい手。桃のように産毛の生えた柔らかな頬。その感触を楽しみながら、私もまた、「この子を大切にしよう。この子のために頑張っていこう」という気持ちを「充電」するひとときです。

母親、ひいては他人との身体的接触によって「情感的な交流」をはかることが、「生まれつき」できなかったり苦手だったりすることが多いと言われる自閉症児ですが、ちびくまはこの部分の障害だけはとても軽くうまれてきたようです。ちびくまを身近でみた専門家の方の多くが「他の部分はともかく、この歳で、ここまでお母さんとの愛着関係ができあがっているのが、(自閉症としては)珍しいよねえ」と言ってくださいます。

でも、ちびくまが喋れなかったことや、自閉症であることが私のせいではないのと同様、ちびくまの関係障害が軽いのも、私の手柄ではありません。ちびくまが自閉症児でありながら、私との接触を求め、それを精神安定の糧にしてくれることは私にとって、「偶然もらったご褒美」のようなものです。だからこそ、それを大切にしたいと思うのです。


4/27

M小学校の障級の生徒たちには、それぞれ交流級(普通学級)が決まっていて、そちらの教室にも席があります。そして、それぞれの特性や発達段階に合わせて、普通級で過ごすことになっているのです。ほぼ100%普通級に入り込んでいる子供もいますし、現在のちびくまのようにほぼ100%障級の教室で過ごす子供もいます。

「普通の子供たちに囲まれて過ごすことの刺激」よりも、「余分な刺激を減らして、丁寧にかかわってもらうことで能力を最大限に伸ばすこと」を優先した私たちなので、「交流については、本人のがわに十分余裕ができるまで、慎重にして欲しい」という要望を出していました。担任のほうからも、「親御さんの意向を無視して、学校が一方的に交流をさせたり、させなかったり、ということはしません。本人の様子を見ながら、その都度、ご相談させていただきますね」と言ってもらっていました。

でも、入学式の時を皮切りに、ちびくまは私たちの予想に反して普通級の子をロールモデル(お手本)にする力が育っていることがわかってきたので、先生の判断に任せて、学科と給食以外の活動から、少しずつ交流を始めてもらうことになりました。

今日は普通級の子供たちが2年生と合同で「学校たんけん」をすることになっていて、これを交流級の子供たちと共にやることになりました。もちろん、障担の介助つきですが。
2年生3人、1年生4人のグループでの、スタンプラリー方式で、学校内の特別教室をまわるゲームです。

(連絡帳から)
「交流級の自分の席にちゃんとすわって○○先生の諸注意をきいてから、2年生に手をつないでもらって、出発しました。各教室の前にシールがあって、メダルに貼っていきました。にぎやかな集団でもへっちゃらで、とても楽しそうに校舎内をまわっていました。ちびくまくんは文字も読めるし、言語指示が理解できるので、今日のような活動は得意だったようです。」

親の手を離れたところで、ちびくまが少しずつ成長していきます。


4/29

今日は日曜参観でした。
「普通」の1年生でも、親子共にドキドキでしょうが、ちびくまが相手だと、なおさらです。
担任はちびくまのノートに参観がどういうことかを書いてみせてくれていたので、親が教室に顔を出したことでパニックになったりはしませんでした。

参観の内容は、「朝の会」と「絵本のお話を自分でも演じてみる」ということだけだったので、「普通の幼稚園」のようなものかもしれません。

でも、障級のほかの子供たちと一緒に、着席して、「立ちましょう」「座りましょう」という指示にもきちんと従い、名前を呼ばれると手を挙げて「はい」と返事している我が子の姿には、「よくここまでになったよね〜」という感慨がありました。

父親のほうは、これまで私が報告していることを、本気にはしていなかったのか、いちいち「わ〜、座った」「わ〜、立った」「わ〜、答えた」と、いちいちびっくりしていました。

「朝の会」では、「昨日のできごと」を発表するコーナーがあります。ちびくまは文字が読めるので、毎日、私が連絡帳に書いてやったものを、読み上げています。自分では発表ができない子供の分は、先生が連絡帳からピックアップして読んでいるようです。その中に、「学校では○○できているようですが、家では全然できません」という親御さんのコメントがありました。すると、担任2人(隣の障級と合同でやっていた)が、まるで打ち合わせでもしてあったかのように、「いいんで〜す、おうちは、のんびり甘えるところで〜す」と唱和したのです。

「ちびくまくん、君はいいところに来たねえ」そんな気分になった母でした。




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