ドメスティック・バイオレンス


ドメスティック・バイオレンス(DV)とは

ドメスティック・バイオレンス(以下DV)は、直訳すると「家庭内暴力」ですが、日本で家庭内暴力というと、子供が親に対して振るう暴力と取られがちなため、「夫や恋人からの暴力」と訳されています。
DVは、男性の年齢や教育レベル、職業に関係無く起きています。医師、公務員、教職員のなかにもDV男性は存在します。また、そういう人の多くは、地域の中で「いい人」と思われているのです。
DVは、男女の不平等な力関係から生まれます。日本においては、女性の経済的自立が、男性に比べてはるかに困難な上に、いわゆる性的役割分業(家事・育児は女の役割)が根強く残っており、夫から妻への暴力は大目に見られがちでした。
DVは、直接的に暴力を受ける女性だけでなく、その子供たちにも深刻な影響を及ぼします。直接父親から暴力を振るわれなくても、母親に対する暴力を目の当たりにさせられること自体が、子供に対する暴力であるということを、私たちは認識しなければなりません。
DVによって、子供に現れた症状として、以下のようなものが挙げられます。
@父親への憎悪、恐れ
A性格、情緒の歪み
B不登校
C嘔吐、おもらし、泣く、チック症状などが現れる
Dノイローゼ、自殺企図
E子供自身が暴力を振るうようになる(いわゆる世代間連鎖)
F無気力、無感動    など
(女性への暴力に関する調査<1997年:東京都>)
これらを見てもわかるとおり、DVから女性を守るということは、子供たちを守るということでもあるのです。


DVの種類

「身体的暴力」
殴る・蹴る・押す・つねる・物を投げつける・水や熱湯をかける・髪をつかんで振り回す・首を絞める・刃物を突きつける など

「性的暴力」
妻の望まないセックスの強要(不快なポーズや方法を含む)・避妊しない(妻の望まない妊娠や中絶)・ポルノの強要 など

「心理的暴力」
無視する・妻の大事にしているものを取ったり壊したりする・「別れるなら殺してやる」「死んでやる」「子供は渡さない」などと言う など

「言葉の暴力」
説教する・「お母さんが悪いから殴られるんだ」と子供に言う・「誰に食わせてもらっているんだ」と言う など

「経済的暴力」
妻の労働を嫌がる・家事に支障のないパートしかさせない・生活費を入れない・使途をチェックする・大きな買い物の決定権を渡さない など

「社会的隔離」
妻が実家や友人と付き合うのを嫌がる・電話や手紙をチェックする・妻の外出(特に夜間や休日)を有形無形に妨害する など


女性のためのシェルターとは

DVから逃れてきた女性や子供たちが、安心して心と体を休め、新たな人生を歩み出すための準備をするところです。そのためには、精神的、法的、経済的・・・に様々なサポートが必要です。
欧米では1980年代から、日本でも1990年代から、民間女性団体が積極的に取り組み、現在、国内には二十数箇所あるといわれています。


さて、これから、DVについていろいろと見ていこうと思います。
あなたの行動の一助となりますように・・・

なぜ男性は暴力を振るうのか 1999.9.15
なぜ女性は暴力から逃げられないのか 1999.9.24
あなたが被害に遭ったとき 1999.11.6
関連窓口について 2001.1.17