かまとと追放! 曾野綾子ファンページ


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(Thanks 107000 Hits 掲示板もお気軽にご利用下さい 2004.10.8)


目次

coming soon!  掲載誌発売予定情報
「昼寝するお化け」掲載の「週刊ポスト」30日発売
「言い残された言葉」掲載の「小説宝石」2月号、販売中
「夜明けの新聞の匂い」掲載の「新潮45」2月号、販売中
短編「小さな苦労人」掲載の「すばる」2月号(集英社)、販売中
↑「テニスコート」続編の「観月観世」シリーズ最新作
「透明な歳月の光」産経新聞、毎週月曜日掲載

 新作刊行情報
エッセイ「夫婦、この不思議な関係」ワック出版より復刊!
新刊「孤独でも生きられる。」(イーストプレス)刊行される!
↑曾野綾子著作から孤独、老い、死などをテーマに箴言をピックアップ
「沈船検死」新潮文庫より刊行される!
↑「夜明けの新聞の匂い」シリーズ
「続・誰のために愛するか」(祥伝社)復刊される!
「『受ける』より『与える』ほうが幸いである」(大和書房)刊行される!
↑単行本未収録エッセイ「私の中の異国」等を纏めて一冊に
ベストセラーエッセイ集「誰のために愛するか」(祥伝社)復刊される!
エッセイ集「悪の認識と死の教え」(青萠堂)刊行される!
↑「二十一世紀への手紙」(集英社文庫)を改題
エッセイ集「社長の顔が見たい」(河出書房新社)刊行される!
エッセイ集「魂の自由人」光文社文庫、刊行される!
「日本財団9年半の日々」徳間書店より刊行される!
小説「哀歌」上下巻、毎日新聞社より刊行される

2001年以降の曾野綾子の著作活動
「継続中の連載・単行本」 「単発・単行本未収録」

曾野綾子著作・著書データベース
デジタル録音資料「魂の自由人」などが完成〜12.18 updated

お薦め作品

その女、凶暴につき---「言葉狩り」を巡る闘争の歴史

妻をめとらば、曾野綾子

曾野綾子の文庫本リスト&在庫調査2001年版
文庫本ガイド旧版はこちら

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リンク

「山川方夫と曾野綾子」

「閉鎖、そして脱出」を読む
「私の文学履歴書」を読む
憲法調査会 参考人意見陳述(2000.10.12)
「ノック知事セクハラ事件」と曽野綾子
「いんちき宗教の見分け方」に関する記述例

曾野綾子の提言する「奉仕活動」に関連する記事

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  コラム

Happy Birthday!

 本日、9月17日は、曾野さんの誕生日に当たる。
今年も無事に年を重ねることが出来たようで、嬉しい限りである。 振り返れば、「遠来の客たち」が芥川賞候補となったのが1954年上期のことである。 つまり、職業作家として51回目の誕生日を迎えることとなったわけだ。 ほどほどに健康で、こうして息の長い活躍をしてもらえることは、一ファンとして、 何より有り難いことだ。本欄では、既刊の文庫本などが次々と書店から姿を消し、 入手が困難となっていく様を嘆くことが多かった。その気持ちは今も変わらないが、 新刊が一年に何点も刊行されていることを認識し、これを感謝せねばなるまい。 (某番組冒頭の「暗いと不平を言うよりも、進んで灯りをともしましょう」、というのは いいフレーズだと思う。なかなか実践は難しいことではあるのだが。)
 今年は、まるでバースデイプレゼントのように、曾野さんの誕生日にあわせて、 文庫の新刊が刊行された。集英社文庫の「狂王ヘロデ」がそれにあたる。 これは文芸誌「すばる」(集英社)に連載された長編小説で、 単行本として同社から刊行されている作品である。円熟期に入った曾野さんは、 「悪」を一大テーマとしているようだが、本作品はその典型的なものだろう。 ヘロデ王の偉大さと、スケールの大きな悪とが共に描かれた近年の力作である。

ところで、昨日の毎日新聞にはこんなコラムが載っていた。
「(前略)、北京の会合で先日、中国当局者が日本人記者に 「記者は日中友好に役立つ記事を書くべきで、 マイナスになる報道は放棄すべきだ」と説教した。
 中国の新聞は共産党の宣伝機関だから、当局の思惑をはずれる話は書かない。 事実を伝えた上で、読者と一緒に考えようという発想もない。 だから勘違いした当局者が、日本人の記者にまでおかしなことを要求するのだろう。 (後略)」
至極まっとうな書き方である。大多数の読者は同感したであろう。 ただ、ここで私が言いたいのは、この記事に共感したということではなくて、 「署名にある上村幸治さんという記者は、おそらく若い方なのだろう」ということだ。 そうでなければ、当の毎日新聞が、 30年ほど前にどんな記事を発表していたか知っているだろうし、 まして自分が当時執筆していたのなら、こんな事は書けないであろうからである。 縮刷版で振り返ればすぐに分かることでもあるが、当時、日本の大多数の有力紙は、 中国当局に不利な記事は一切掲載していなかった。自社の記者による記事のみならず、 外部の人間による署名記事でさえ、その方針は貫かれていた。 そのため、「中国にはドブネズミがいないから、えさがなくて野良ネコもいない」 というような滑稽ともいえる提灯記事さえ載る一方で、 中国の体制に疑問を投げかける文化人の発言は封じられていた。 そして曾野さんも新聞から「干された」ひとりであった。 そんな曾野さんにも再び発言の機会が与えられ、 さらに連載小説まで依頼されるようになったのだから、今は良い時代である。 しかし、日中国交回復からしばらくの言論界の不自由さは忘れられるべきではない。 そして所や時が変わると人間や組織は如何様にも立場や発言を左右させる存在であることは、 教育の場などでも強調されていいことだろう。新聞の縮刷版などは格好の教材ではあるまいか。

2004.9.17 updated

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※「かまとと追放」は曾野綾子が最初に出版したエッセイ集です

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