バベシアってどんな病気?

先月号にバベシアによって愛犬を亡くされた方のお話がありましたので
少し詳しくこのバベシアという病気、
そして媒介役であるマダニについて少し調べてみました。

まずマダニの生態についてですが マダニは東日本に多い
ヤマトダニ、西日本に多いフタトゲチマダニがよく知られており、
基本的に冬でもこのようなダニは観察されています。
つまり越冬するということです。
死滅温度については詳しくわかっていませんが、繁殖温度は15

また活性温度は25℃以上、湿度100%と言われているようです。

バベシア症とは 別名ピロプラズマ病とも言われる犬の感染症で
バベシア原虫が犬の体内に入り、赤血球が破壊されることで怒る感染症です。
一般にバベシア
=マダニと思われがちですが、マダニによる給血によって
感染するばかりでなく、他には胎盤感染および輸血によっても成立します。


症状としては赤血球が破壊されることから極度の貧血を起こし、
口唇の内側が白くなり、発熱があり元気や食欲が減退します。
先月号で紹介されたように、1〜4日で死亡する場合や2〜3週間
あるいは数ヶ月にわたり貧血状態が続き。次第に回復する場合もあるようです。
ちなみにバベシア症の死亡率は10〜30%、また犬種による傾向としては、
マルチーズ・シェルティ・ハスキーの3犬種は治りが悪い傾向にあるといわれています。

病態については、犬の個体差により 病原体に対する抵抗力や、
病気における快復力の違いもあります。
治療により病態は改善されますが、
当然個体差があり、治療の傾向に反する場合もあるということです。
また、バベシア病原体は一般に根絶は難しく、
改善は見られますが、再発の恐れは否定できません。投薬により血液検査では
バベシアを見かけなくなって完治したように見えても、完全に駆虫することは不可能に近く、
この寄生虫はドッと血液中に出たかと思えばシューといなくなり、また何かの時には
ドーッと出てくるという厄介なものです。よって一回感染した後、また体調を崩したりすると
また悪くなることがあり、元気になったからといって治療を中断せず、獣医師の指示に
従い、最後まで治療することが大切なようです。

では バベシアに対してワクチン等の予防薬があるかといえば、現在のところありません。
予防として、そもそもダニに噛まれないようにすることであり、
ダニがいそうな草むらには近づかない、また散歩後のブラッシングが有効です。

そして「フロントライン」についてですが、これは「忌避(忌避)剤ではありません。
よってマダニなどの寄生を防ぐことは出来ません。
寄生すれば噛まれバベシアに感染する可能性があります。
ですので、フロントラインをしておけばバベシアにかからない、ということではないのです。
ただし寄生するマダニを48時間以内に100%ちかく駆除することができるので
マダニによるバベシアの危険性を削減することは出来ます。
これはマダニが犬の皮膚に付着してからバベシア原虫を媒介するまでに、
48〜72時間かかるといわれています。
したがってマダニが付着しても48時間以内に駆除すれば、感染の可能性を大きく
減らすことが出来るからです。なお輸入元のメリアル日本全薬(株)によると
マダニの場合、スポットオンよりも全身にくまなく投与できるスプレーの方が
駆除も早く、効果は確実ということでした。

バベシアは関西の風土病と言われているようですが、近年犬の流通も多く
関東でも発症が確認されているようです。発症例として多いのがダニが
活性化する5月と9〜10月の秋口です。これから日に日に暖かくなります。
必要以上に神経質になる必要はないと思いますが、散歩から帰ってきたら
必ずブラッシングするように心がけることが必要ではないでしょうか。
なお、ここにバベシアについて紹介いたしましたが 予防措置など詳しくは
最寄りの獣医か病院にてご相談下さい。
                               ミーシャパパの記事

先日、編集部宛に
「アメリカでフロントラインスポットタイプが皮膚疾患が原因で
 製造中止になったそうですが、本当はどうなのでしょう?」との
情報が届きましたので、早速、動物病院の先生に調べて頂きました。
「フロントライン・スポットオンについてですが 日本での発売元である
大阪ゼンヤクに問い合わせてみたところ、そのような噂は まったく
根も葉もないものだそうです。
インターネットを使って米国のサイトをいろいろ調べてみましたが
やはりそのような話は見つかりませんでした。とりあえずは安心して
使っても良いのではないでしょうか。ただ、どのような外用薬の場合もそうですが、
薬剤や基剤の成分に対するアレルギー反応などは時々ほうこくされているようです。
しかし、少なくともスプレータイプのものよりは出にくいようです。」
  というお返事でした。
ミーシャパパさんの記事の最後に書かれているように、アレルギー体質の子は 
特に獣医さんと相談して判断して下さいね。           ・・・編集部・・・



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