場 所 オマーン、ムサンダム地方
滞在期間 2000/02/27〜03/01
人 数 大人2人、子供1人(当時1歳10ヶ月、文中の”パル”が彼女の愛称)
行 程
&
宿 泊
車での移動
1日目:アブダビ−ドバイ(1時間半)−ラス・アル・ハイマ(1時間半)、計3時間、ラス・アル・ハイマ ホテル泊
2日目:ラス・アル・ハイマ−ハッサブ(2時間)、ハッサブホテル泊
3日目:ダウ船クルーズ(9:00-16:00)後、ハッサブ−ラス・アル・ハイマ(2時間)、ビン・マジッド・ビーチ ホテル泊
4日目:ラス・アル・ハイマ−ドバイ(1時間半)−アブダビ(1時間半)、計3時間
通 貨 オマーンリアル、1RO=9.55DHS(2000/02/27現在)
ただし、国境検問所、ホテル、クルーズツアー、そしてハッサブのスークでの買い物に至るまでディラハムで支払い可能
ビ ザ 国境で取得可能。必要書類パスポートのみ、写真必要なし。車検証を見せるように言われた。
U.A.E.出入国時に、カードに記入する。エアポートに置いてあるものと同じものなので、家にストックしてあれば記入していくと良い。

*写真は、クリックすると大きく見ることができます*


ムサンダムでダウ船クルーズすると、イルカに会える−−−
随分前に聞いたことですが、今回の休暇が取れたときにふと思い出しました。前回の旅行からまだ1ヶ月も経ってないので、飛行機に乗る気もお金もなく、U.A.E.国内旅行あるいはちょっと足を延ばしてオマーンあたりがいいとこ。そういうわけで今回は「行き当たりばったりムサンダム旅行」となりました。

ムサンダム地方とは、U.A.E.によってオマーン本土から切り離された、ムサンダム半島のことで、ラス・アル・ハイマあるいは、フジャイラ側から入ることができます。ビザが必要ですが、国境で取得することができます。ラス・アル・ハイマからムサンダム一大きな町・ハッサブに至る道は最近良くなったらしく、キレイに舗装されていてとても走りやすい道でした。
このムサンダム半島の魅力は、険しい山々とすばらしいリアス式海岸。海岸沿いや町中、そして山へのドライブも楽しいですが、時間に余裕があり気候がよければ、ダウ船クルーズで海からムサンダムの海岸線を眺めるのもオススメです。

アブダビからハッサブまで5時間程で辿りつきますが、私達は途中ラス・アル・ハイマで1泊しました。というのは、ラス・アル・ハイマからムサンダムに行くツアーが出ているらしいという情報があり、そして当日出発がお昼過ぎになりそうなので、ハッサブまでたどり着くのが大変そうだったからです。だからホテルもラス・アル・ハイマのみ予約して、あとは現地に着いてから、ツアーで行くか自力でハッサブまで行くか考えることにしていました。


<ラス・アル・ハイマ ホテル>
ラス・アル・ハイマ ホテル

ラス・アル・ハイマ ホテルは、「'98版 地球の歩き方」には、町でいちばん高級なホテル、と出ています。眺めはなかなか良かったですが、バスタブなし・シャワーのみの部屋でした。しかも固定されているシャワーなので、パルを洗うのが大変。
食事は夜朝とも、え?こんなに客いなさそうなのに?と思ってしまうビュッフェスタイルでした。きっと地元民が食べにくるんでしょうね。夕食はアラブ料理のビュッフェで、デザート(ほとんどが普通のケーキ←アラビックスイートじゃないよ、という意味)はかなり充実していました。

さて、肝心のムサンダムツアーですが、ホテルに着いたときに「ないよ」と言われてしまいました。「アル・ハムラ・フォート ホテル」からはツアーが出ていると聞いていたのでちょっとは期待していたのですが。
あわてて翌日のホテルを予約、運よくハッサブホテルが取れ(15室しかないので結構取れないことがあるらしい)、ハッサブトラベルにクルーズに関して問い合わせると毎日、半日・一日クルーズのダウ船がでているとのこと、こちらも無事に予約できました。クルーズが16時に終わった後どこに泊まるかは、八ッサブホテルを見て決めようということになり、翌28日、八ッサブへ向けて出発。

ラス・アル・ハイマから北東へどんどん走ると、オマーンの山々が迫ってきます。町中を牛や羊がのんびりと歩いていたり、遠くにラクダが見えたり、景色は荒涼としてきますが結構楽しめるドライブです。そろそろ国境かな、という付近でラウンドアバウトに突き当たり、左か右への選択を迫られたら右へ行きましょう。案内がアラビア語のみでよく分からないのでその辺の店のおじさんに聞いたら親切に教えてくれました。もう国境まですぐです。

<目の前に広がる蒼い海>
海

まずはU.A.E.側。出国カード(持ってき忘れた!)をもらい記入して、60DHS(大人二人分)支払い、出国完了。オマーン側へと進みます。オマーン側では書類に記入してビザを取得(149DHS、大人二人+子ども一人?分)、無事に入国できました。ここから先は、もうムサンダム半島の入り組んだ地形の始まり、あまりに入り組んでいて、先が見えているのになかなか辿りつけないモドカシサはありますが、蒼い海に突っ込みそうなこのドライブ、楽しめます。片側1車線の対面交通ですが、道はほんとに走りやすかったです。


<ハッサブ港>
ハッサブ港

ハッサブの町に入ると、まずは港が見えてきます。港はイランから来たボートで賑わっています。ここから対岸のイランまでは60kmしか離れてなく、中には一日3往復もしてしまう船もあるとか。ダウ船クルーズもここから出発します。
港を過ぎるとハッサブ・フォートが見えてきます。ここは博物館になっているそうです。
そして、ハッサブのスークの横を通ります。「スーク」の看板が出ているので分かります。ハッサブトラベルは、このスークの一番ラス・アル・ハイマ寄りにあります。
スークの横をさらに進むと、前方にラウンドアバウトが見えてきます。ハッサブってもっともっと田舎町だと思っていましたが、このラウンドアバウトのあたりにくると、結構キレイに整備されているなぁと思います。このラウンドアバウトを「ハッサブホテル」の案内が出ている通りに右折し、次のラウンドアバウトを直進すると、遠くにシェルのガソリンスタンドが見えます。そう思っているうちに右手に目的地、「ハッサブホテル」が見えました。あれ?手前にある個人宅らしき家の方が立派に見える??ハッサブホテルは、周りを塀で囲まれた平屋建てのホテルでした。ハッサブには、ここしか泊まれるところがありません。

<ハッサブホテル>
ハッサブホテル

12時過ぎぐらいでしたが、チェックインできました。ロビーと呼べそうなスペースはとてもなく(実際には奥にソファーが置いてある部屋があったんですけどね)、レセプションも薄暗く・・・・でも、パルはネコを見つけて大満足。部屋は、ドアを開けたらすぐベッド、バスタブなしのシャワー、でも、エアコン、TV、冷蔵庫、椅子&机がありました。長期滞在はしたくないけど、1泊する分には十分。ラス・アル・ハイマのホテルからダウ船クルーズツアーでハッサブに来るには朝7時にホテルを出るというから、それに比べたら、朝ゆっくり出来るハッサブホテルの方がいいかな、と思ってしまう私でした。
昼食をホテルで食べましたが、他にお客さんもいて(笑)賑わってました。町に1軒しかないホテルだし、ホテル自体は賑わってるんですね。プールもありました。泳いでる人はいませんでしたが。

<ムサンダムの山>
ムサンダムの山

さて、昼食後、特にすることもなかったので、とりあえずドライブに出かけてみました。ハッサブホテルの先をさらに奥へ奥へ。途中、道路が舗装道路でなくなり、そのうち山道になりました。このまま真っ直ぐ行くと、UAE側国境の町、ディーバに至ります。私たちはハッサブホテルから1時間くらい走ったところで引き返しましたが、この先、ムサンダムで一番高い山、ジュベル・ハリムに行くことが出来ます。

さて、引き返して今度はハッサブのスークに行きました。ドバイまで車で3時間くらいで行ける為、ここのスークにはありきたりのものしかなく、買出しはドバイでするとか。
まずは、ハッサブトラベルを探して、明日のダウ船クルーズについて確認。ハッサブトラベルは、寂しい一人事務所でした。そして、ムサンダム地方特有の男性の持ち物ジェルズ(Jerz、長い杖のような斧、このページの壁紙)探しをしてみることに。誰か持ってないかなーとあたりを見回すと・・・・誰も持っていない。あれ?誰一人持ってないぞ、ほんとにそんなものあるのかしら???小さなスークなので、お店をぐるっと全て見て回ることが可能です。そのうちの1軒、金物屋に入ると、「杖買わない?、お土産にいいよ」と店員から声がかかるではありませんか!まさしく探していたのはこれですが、これを持ち歩いているムサンダム人を一人も見ていません。騙されているかな?と思いつつ、お買い上げ。最初160DHSと言われましたが、100に値切ろうとすると、120DHSで仕入れたのでそれ以下には出来ない、と。でも、129DHS(細かいのがこれしかなかった)支払ってOKだったところを見ると、もっと安くなるんでしょうね。
ムサンダム人はこれで"FIGHT"するらしいです!?

ちなみに、翌日ダウ船クルーズに向かう途中、そして、翌々日国境にて、この杖を持ちあるいている人を見かけました!

ホテルに着いてから少し疲れを感じた私たちは、その夜、ルームサービス(レストランとメニューは一緒)を取る事にしました。
あしたはクルーズです!

翌29日、朝食後、ハッサブホテルチェックアウト。今日泊まるホテルの予約をしていないまま、ここは離れることにしました。ドバイに泊まろうと思ったのですが、折りしもショッピングフェスティバルのため満室のホテルが多く断念、ラス・アル・ハイマまで行けば、何とかなるに違いない、最悪アブダビに戻ればいいのだから、と楽観的解釈。

さて、9時に港に着き、ダウ船に乗船。まわりには、ほんとにたくさんのイラン・ボートが次々とやってきては取引しています。サメを乗せてくるボート、魚を山盛りにしてくるボート、子羊たちを山盛りにしてくるボート(!、はるばるイランからラムチョップになりに来たのでしょうか?)、後から後から、船はやってきます。この光景を見ているのは楽しいです。ダウ船クルーズしない方も、車を止めて、ちょっと見てみては?

<ダウ船クルーズ>
ダウ船クルーズ

この日午前中、風もなく穏やかな日でした。海は波もなく、その上をダウ船が滑っていくようでした。沿岸部はすばらしいフィヨルド、大きな地図で見ると、ただの半島でしかないムサンダムが実はこんなに入り組んだ地形をしていたことを初めて知りました。ダウ船は途中、いくつかの村に寄りますが、といっても上陸するわけではなく、近くまで行っては海から眺めてまた次に行く、といった具合でした。

<クルーズで立ち寄る村>
クルーズで立ち寄る村

漁村"Maqlab"のお向かいにある"Telegraph Island"は、イギリスが引いた電信ケーブルの基地があったことからこう呼ばれています。ここでダウ船は少し泊まり、スイミングタイムになります。珊瑚と岩場とで、熱帯魚が豊富なここでは、是非シュノーケリングすることをオススメします。ただし、ダウ船には、マスクやフィンなどは置いていないので、持参することになります。波がほとんどないので、マスクだけでも十分でした。また、泳ぐことを考える場合は、水着や日焼け止めはもちろん、バスタオルも持参してくださいね。
途中、バナナやりんごなどの果物が出ます。水やソフトドリンクも船に積んであります。パルはりんごを食べまくっていました。
水はまだとても冷たかったのですが、日差しがかなり強かったため、泳ぐことができました。ここに止まっている間に、遠くでパシャと水面に顔を出したイルカが見えました!

<ダウ船を先導するイルカ>
イルカ2

そして、クルーズしている途中、とうとうイルカがやってきました。1頭だけでしたが、船を先導するように真下を泳いでいました。野生イルカに初めて出会えて、とっても嬉しい!!ホントは群れでパシャパシャ追いかけてくるのを想像していたんですけどね (^^;
"Seebi Island"で、昼食&スイミングタイム。もう1時か2時くらいになっていました。パルはりんご好きなコで、ご飯がなくても満足してましたが、お昼が遅いので、子連れで行くなら食料はある程度持参するのがいいと思います。ちなみにお昼ご飯は、サラダ、チキン、カレー、ご飯、アラビックパン、でした。海が怖くない子どもなら、パルぐらいでも浮き輪に乗せて一緒に海に入れます。船jに上げたり下ろしたりする作業がちょっと大変でしたが、他のお客さんたちが手伝ってくれました。
このSeebi Islandに停泊中に、海ガメを見た人、そしてサメの背びれらしきものを見た人がいました。

午後になって風がでてきて、午前中あんなに静かだった海がすこし波立ちはじめました。気持のよい揺れ、程度でしたが、船も揺れはじめました。また村を回りながら帰ります。
こうしてムサンダム半島の一部をクルーズして、ハッサブ港に到着、16:30くらいでした。

U.A.E.目指して沿岸道路を西へ走り、オマーンの国境検問所へ。今回は出国手続きのみなので、行きよりは短時間でした。そしてU.A.E.側へ。入国カードを書く手間がありましたが、無事に通過。
ラス・アル・ハイマで同じホテルに泊まりたくなかったため、他のホテルに泊まることにしましたが、噂の「アル・ハムラ・フォート ホテル」は場所も電話番号も、そしてこのときは名前すらも分からなかったので諦め、ビン・マジッド・ビーチ ホテルにしました。ホテルの感じとしては、ラス・アル・ハイマ ホテルよりも良さそうです。プールもビーチもあるらしいのですが、見てこなかったのでどんな感じか分かりません。ここは今回唯一、バスタブがあって、お湯をためてホットしていました。しかもチェックアウト時間を聞いたら、16時までならいつでもいいよ、との答え。写真を撮り忘れてきてしまったのが残念。

泊まれなかったらアブダビに戻ればいいや、と思っていましたが、疲れている上体が塩を吹いているし、やはりラス・アル・ハイマあたりで泊まるのが正解でした。

翌3/1、ショッピングフェスティバルの初日。ドバイに寄ってショッピングセンターを見て帰りましたとさ。


ここまで読んでくださったあなた、どうもありがとうございます。少しでも参考になれば幸いです。

以下に、ホテルと旅行会社をリストアップしておきます。

ラス・アル・ハイマ ホテル
Ras Al Khaimah Hotel
TEL : 07-2362999
FAX : 07-2362990
Room Rate : 300 DHS
Dinner : 50DHS/人
Breakfast : 25DHS/人
ハッサブホテル
Khasab Hotel
TEL : +968-830267
FAX : +968-830989
Room Rate : 29 RO
ハッサブトラベル
Khasab Travel & Tours
TEL : +968-830464
FAX : +968-830364
ダウ船クルーズ : 250DHS/人
ビン・マジッド・ビーチ ホテル
Bin Majid Beach Hotel
TEL : 07-352233
FAX : 07-353225
Room Rate : 350 DHS(BB)
アル・ハムラ・フォート ホテル
Al Hamra Fort Hotel & Beach Resort
TEL : 07-446666
FAX : 07-446677
E-mail : hamfort@emirates.net.ae


うちにパンフレットのコピーがあります。
入用な方はお知らせください。
ムサンダムクルーズを含む、以下のパッケージがあります。
予約する際、確認してください。

"Northern Getaway" (2人より)

ダブルルーム2泊、朝食つき
ハッサブまでの往復込み
一日ムサンダムクルーズツアー(ランチ、果物付き)
BBQディナー
Recreational Club Facilities

WEEKENDS 
大人2人 2190 DHS
子ども1人につき(両親と同じ部屋、2人まで 730 DHS
子ども2人、もう一部屋使う場合 1945 DHS

WEEKDAYS 
大人2人 2090 DHS
子ども1人につき(両親と同じ部屋、2人まで 705 DHS
子ども2人、もう一部屋使う場合 1845 DHS

サービス料、TAX込み


今回の旅、参考文献、URL
 ・地球の歩き方 アラビア半島('97〜'98版) ただし、古いためか電話番号・情報等、違っているものがありました。
 ・ABU DHABI & AL AIN EXPLORER 1999(Explorer Publishing) 少しだけムサンダム情報が載っています。
 ・出水先生のHP、聞いてやってくださいその1 http://www.tombo.net/izumi/65.htm

*フジャイラ側からムサンダム入り、あるいは、ラス・アル・ハイマからムサンダム入りしてフジャイラ側に抜けることは、できるかどうか確かではありません。(最近システムが変わったらしい)
どなたか、試した方、お知らせください。

*アル・ハムラ・フォート ホテルの情報を提供してくれたS氏、有難うございました!

*MUSANDAM −Architecture and Material Culture of a Little Known Region of Oman−by Paolo M. Costa (IMMEL Publishing ; 90 DHS)
ムサンダムの美しい写真と興味深い歴史が載っているそうです。興味のある方はどうぞ。(F氏、情報提供ありがとうございました)


2000/03/08 KINUYO

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