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「片平トラストファンド」初の寄贈物件
「旧法文2号館玄関照明」の取付けが完了しました!

 多くの市民の皆さまからお預かりしている募金の一部をこの度初めて、東北大学に寄贈いたしました。寄贈したのは、「旧法文学部2号館の建物の玄関の照明」です。

 「旧法文学部2号館の活用が決まった」との情報が入ったのは、昨年10月の下旬のこと。この建物は、片平キャンパス内の歴史的建物の中では、景観の観点からも建築的な価値から見ても、活用は絶望的と思われていた建物でした。でも、大谷石でレリーフを刻んだ玄関の造りや、窓周囲のレンガの装飾、階段室を張り出させたファサードデザイン等、このまま解体されてしまうのは本当に惜しい建物なのです。
 そんな「旧法文2号館」でしたから、活用決定の連絡はうれしいビッグニュース!「予算が限られた中での改修工事」との連絡に「これこそトラストファンドの募金の出番!」と考えました。

 この建物を思い浮かべた時にまっ先に考えたのは、玄関の照明のことでした。これは5年ほど前までは白いガラスのしずく型のシェ ードでしたがこのシェードが破損した後は、味気ない蛍光灯が取り付けられていたのです。建物が改修されるなら、以前のような雰囲気のあるガラスのシェードを再び設置したい…。幸い大学からも理解が得られ、シェード探しが始まりました。そして今回、納期の関係と必要な金具の入手が困難なこと、また耐久性も考えてこの場所にふさわしい品を新しくオーダーすることになりました。

 オーダーするにしても、まず以前の照明がどんなものだったか調べなければなりませ ん。小さく写った写真を大きく引き延ばし、竣工当時の写真を手に入れたり、関係者に手紙で問い合わせをしたりしながら、どのような形のものを作るかを考えました。 そして、納期に限りがある中、かなりの無理を聞いていただき、秋保にガラス工房を構えている村山耕二氏に制作を依頼することに。取付け作業は小雪のちらつく中の2月27日、作者の村山氏と金具部分の制作を担当した嵯峨卓氏自らが行なって下さいました。

改修後の旧法文学部2号館 村山氏の工房の様子
(↑写真:二川征彦氏撮影)
完成したガラスシェードと
制作者の村山耕二氏


作業を見守っていた人たちからは「昔からずっとここにあったみたいになじんでいる」との声が聞かれました。
 新しく補修され、再び竣工当時の輝きを取り戻した法文2号館。この建物の玄関に風格と美しさを兼ね備えた照明が、今後はここを訪れる人を優しく暖かく照らします。建物も照明もこれから新たな時を刻み、次世代に受け継がれて行きます。


「トラストファンド寄贈」の
銘が
入っています


取付け作業の様子。
左が金具部分の制作者の嵯峨卓氏

シェードのガラスに閉じ込められた
気泡がまるで水の中のよう