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ゼロの言葉

の枝

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ここには形はなくて 姿は見えない
言葉だけで繋がっている関係だから
ときどき絵とか写真とかもあるけれど
やにわに消えてしまいそう
けれどはじめからなにもない
ぬくもりも やさしさも 愛も
想像だけで 心に思い描いた
世界は 無意味な夢の中へ

心には形はなくて 言葉は見えない
心だけで繋がっている関係だから
ときどき夢とか希望とかもあるけれど
やにわに消えてしまいそう
けれどはじめからなにもない
いらだちも つめたさも 嘘も
想像だけで 言葉に書いた
ネットワークは 無意味な心の中
プリン プリン プリンティンヾ(´∀`*)ゞ
ひとつのものには
ひとつの形 ひとつの意味しかない
これはものを名づけてしまうことで陥ってしまう誤謬だ
ひとつのものは
本来 たくさんの形をしていて たくさんの意味が眠っている
ひとつのものは筒状になっていて
全てが通過する可能性がある
そして何かが通過することで
まったく別のものにさえなりえる
私がこの世界に存在する前と
おそらく私が死んでいなくなった後の世界
それは一見すると 何も変わらないけれど
私がこの世界に存在したという事実は
決して消えることはない
だがそれも
「私がいない世界」
と名づけてしまった途端
同じものになってしまう
名づけることは 空間に 時間に トイレットペーパーの芯に
蓋をすることだ
底ができて
天井ができて
閉じ込められたひとつのものがもがいている
言葉は今こそそれを解放しなくてはならないのに
相変わらず 多くのものを名づけている
愛とか 歌とか 幸せとか その意味を本当に知っているものなどいないのに
その日 真っ白い空に が満ちて
突然 扉が開き 笑顔が通り過ぎてゆく
その時 真っ白い世界が 心の全てを覆い
私は いなくなる

喜びも 悲しみも 怒りも なくなり
何の感情もない 真っ白い世界が訪れる
溢れ出す 涙は 水のように
流れてゆく 世界の中心に やがてが咲く

真っ白い世界 それは全てを 消し去るのではなく
全てを包み込み 愛の光で祝福すること
だからこそ これからの人生は真っ白で
いままでの人生さえ 真っ白にしてもよいのでしょう

その時 私はいなくなるけれど
今まで気づかなかった 新しい私に出会うのです

真っ白い世界の中心は 私ではなく
あなたであり あなたが光り輝くことで
私の心にある 全てが いろどられるのです

愛する人も 傍にいる人も 去っていった人も
全てはあなたにとっての 真っ白い世界の住人で 

真っ白い世界は 永遠に愛を満たし続け
決して枯れることなく 見守り続けます
なぜなら そこには理由などはないからです
ただあなたが いまそこにいることが その証です
言葉によってのみ私はこの場に宿る
そもそも言葉なしでは存在さえ許可されない
忘却さえ確定的にもかかわらず
何も決まっていない無限の空白が沈黙する
そのに小石を投げるとき
重苦しい空から落ちてくる雨は
いきあたりばったりの白紙に落とされた涙
消えてゆく存在と時間の距離
その空間さえも鋭利な冷たさを秘めて潜伏する
今の中に 私が存在する不思議
あなたが存在しない不条理
生まれた私と生まれていない私との隔たり
そこに時間と空間が永遠に沈黙している
これからもずっと
雨の一滴を掬う あなたの命を救うように
関係の崩壊し相転移した 粒子たちのたゆたみ
ゆるぎがたい存在を見出すとき
私は世界に存在を許可される
燦然と踊る文字たちの一字一字の外に 世界はある
海の一滴一滴の水の外にも同じように
私はそれを見つけるために 言葉を水にひたす
濁った水たちはなげくだろうか。
不純に汚した海に愛は宿るだろうか
暗黒の闇から無理矢理引きずりだした希望は
絶望と手を繋いでやってくるのだろうか
そう想えば途端
言葉はにじみ 消えてゆく
消えていったことだけを残して 消えてゆく

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