なぜ選挙の開票では「正」の字を使う?

民間の小規模の選挙などでは、「正」の字を書いて得票数を数えますが、このやり方は、昔「戯院」(劇場)の記帳係が付けた「水牌貝長」に由来するそうです。

清代末、民国初め、上海では「戯園」のことを俗に茶園と呼びました。舞台は正方形で、2階は「花楼」、左右を「包廂」と呼びました。階下の正庁は大官貴人などが予め予約しており、妻や妾などを連れて芝居を楽しみました。彼らは俗な庶民と一緒に混ざることはありませんでした。彼らの席の前には円卓が置かれていましたが、身分の低い人々の席の前は長椅子に長卓でした。客はお茶を飲みながら芝居を楽しんだのです。

当時の劇場には切符などなく、「案目」(座席の世話係)が入口で客引きをし、5人入ると記帳係が「水牌貝長」(黒板のようなもの)に「正」の字を書き付け、その案目の名前を併記しておき、しばらくして案目が計算をしてお金の回収しました。芝居がはけた時にはきっちり帳尻があっていました。

この方法は「戯院」で切符制が実施されるようになって無くなりましたが、簡単で分かりやすく、大勢の人が監督しやすい記数方法として民間で流行し、後に選挙で使われるようになったそうです。


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