タンザニアの教育事情


6年D組の授業風景


教育事情:

 タンザニアは独立以前から教育には大変熱心に取り組んでおり、第二次教育計画(1969〜1974)においては、1989年を目標に全国初等教育普及計画(Universal Praimary Education)を策定し、学校を成人向けにも解放してコミュニティセンターとして活用するなど、全国初等教育普及とすべての国民が文字を書けるようになることを目標として活動を行った。第三次教育計画(1976〜1981)においては女性の中等教育参加の拡大が目標に加えられた。

 同国では初等教育7年、中等教育6年で、義務教育は初等教育のみである。中等教育は4年制のOレベルを卒業後、2年制のAレベルへと進学する。小学校(スタンダードレベル)卒業時、Oレベル卒業時、Aレベル卒業時にはそれぞれ国家試験を全員が受験しなければならない。中等教育終了後は、短期大学2年、大学の場合は3〜5年となっている。初等教育就学児童数は、1970年代初頭の100万人から1978年には300万人に急増し、1981年には標準就学年齢層に占める就学率は98.3%に達した。その後就学年齢層が急増し、学校施設、教員の拡充が追いつかず、経済危機とも重なって就学率は年々低下し、1988年には76.1%となったが、1990年に入り徐々に回復しつつある。現在、初等教育における就学児童数の男女差はほとんどない。中等教育は私立学校の割合が半分近くある。初等教育終了後の進学率は3〜8%に過ぎないが、近年、女子生徒の比率が1983年の34%から1989年の44%へと徐々に高まっている。高等教育には、ダルエスサラーム、ムベヤ、アルーシャに3つの技術専門学校と、ダルエスサラーム大学、ソコイネ農業大学、及び4つの短期大学がある。

 以上のように教育制度は比較的整っており、就業率も高く、また地域単位の努力もあって、国民の識字率は9割に達している。しかし、経済危機による政府の財政事情悪化は、1980年代末から保護者に教育費の一部を負担させただけでなく、教員に対する待遇低下をも招き、教員の不足、国外脱出、授業内容の劣悪化などを引き起こしたまま今日に至っている。


教育システムのあらまし:

・小学校(7年)

教育言語:スワヒリ語

科目:スワヒリ語、政治、英語(3年生から)、理科、宗教

卒業時に国家試験

・中等学校 O-Level (Ordinary Level)

教育言語:英語

必修科目:スワヒリ語、英語、公民、歴史、地理、数学、宗教

選択科目:物理、化学、生物、音楽、美術、体育、家政、商業、農業、フランス語、コンピューター、技術系科目

2年生修了時に地方試験、卒業時に国家試験

・中学校 A-Level (Advanced Level)

教育言語:英語

コンビネーション:

PCM(物理、化学、数学)

PCB(物理、化学、生物)

PGM(物理、地理、数学)

CBG(化学、生物、地理)

CBA(化学、生物、農業)

HGL(歴史、地理、言語)

HGK(歴史、地理、スワヒリ語)

ECA(経済、商業、会計)

EGM(経済、地理、数学)

KLF(スワヒリ語、言語、フランス語)


卒業時に国家試験


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