生徒の紹介

 今回は Onesmo M. Buswelu (オネスモ ブスウェル)君(26才)を紹介します。

 彼の実家はビクトリア湖の南湖畔の小さな村にあります。ムソマまではバスで約12時間、途中ちょっとだけフェリーも使います。

 勉強熱心で穏やかな性格。他の生徒に比べて年齢が少し高いですが、くったくなくうちとけてます。

 彼はとても思いやりのある青年なのですが、それがよくあらわれた手紙を下に紹介します。



 私は5年生のクラスを担任しているのですが、そのクラスの生徒と日本にいる私の友人が努めている学習塾の生徒との間でちょっとした文通が始まったのです。憧れの遠い国、日本からの手紙とあって、みんな大喜びでした。年齢が離れているのも関係なく、オネスモ君も「先生、訳してくれっ」と童心にかえったように…。


<栃木県 ケイスケ君の手紙>

 ぼくの名前は加藤慶佑です。外国の人達とのこうりゅうの機会が少ないから、この日を楽しみにまってたぞー。

 そして、なんとタンザニアの人達が選ばれました。パンパカパーン パンパンパン パンパカパーン(こうか音)

 さておき、ぼくはサッカーが大好きだけど、タンザニアの人はサッカー好きですか?こんどワールドカップがあるけど(オレオレオ〜)ぜひ日本の応えんたのみます。


<オネスモ君の返信>

 お元気ですか。ぼくは元気です。ぼくの名前はオネスモ・ブスウェル、ムソマ・ハイスクールの生徒です。

 君の手紙を受け取ってとってもハッピーです。手紙の中でサッカーが大好きって書いてありましたが、ずっと大好きでいて下さいね。

 ワールドカップについてですが、あなたたちがベストを尽くして良い結果が得られることをぼくは祈ってます。また、神様もあなたたちをお守りしていて下さるので、絶対に試合に勝ちますよ。

 ぼくもサッカー大好きです。だから君たちへ、ぼくのクラスからもたくさんの祝福を送ります。


写真右端がオネスモ君:「コンピューターにはものすごく興味がある。卒業してからも即戦力になる。」と話す彼。しかし、タンザニアではまだまだコンピューター教育は先の話。


 いつも明るいオネスモ君ですが、今学期はお母さんの病気の具合がとても気になっていたようです。実は彼のお母さんは癌で、今入院しているのです。

 お母さんの様子を医師に聞くため、幾度と無く私の自宅に電話を使いに来たのですが、その度ごとにどういう顔をしようかと考えたものです。彼のお父さんはすでに他界しているため、お母さんに注がれる愛情もひときわ大きいでしょう。恐らく、勉強が手に付かなかった日もあるのではないでしょうか。

 年度末試験が終わった次の日、オネスモ君は帰省しました。今頃はお母さんの傍らに立って、あの穏やかな微笑みをかざしていることでしょう。



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e-mail: toyooka@AfricaOnline.co.ke

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