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〜使いまくってみよう〜
−その1−

いきなりの断りでなんですが、この「使いまくり編」での紹介は
「カシオが予め想定しているだろう使い方まで」を基本に載せていきます。
カシオ側がどうあがいても面倒見きれない程マニアックな使い方は
「好き放題編」でしか紹介しませんので念のため(^^;)。


(1) まずl'agendaの仕組みから

 「l'agendaの良いところ」でも軽く触れましたが、l'agendaはPocketPCではないもののWindowsCE3.0を核システムとしています。
 ここで、PocketPCやPsPC、H/PCやといった他のWindowsCEマシンと大きく異なる点があります。
 H/PCやPocketPC(PsPCも含む)は、OSやプレインストールソフトをマスクROMまたはフラッシュROMに格納し、バッテリバックアップされたRAMをメインメモリとストレージに分割して使っています。RAMのストレージ領域に置かれたソフトはその場で実行されます。
 しかしl'agendaは、OSを全てフラッシュROMに収め、同時にこのフラッシュROMをストレージとしても利用します。そしてフラッシュROMに置かれたソフトを実行しようとすると、いったんメインメモリにロードされて後はそのメモリ上から実行されるという仕組みなのです。
 この方式を取ることにより、高価なバッテリバックアップRAMより安価なフラッシュROMとRAMを載せてコストダウンとメモリ周りの高速化が図られたわけです。
 また、副次的な効果になりますがバックアップバッテリが要らず、バッテリが切れても記憶内容は保持されるというメリットがあります。

 何らかのl'agenda用ファイラーソフト(「ファイル管理」でも可)でl'agenda内のメモリを覗くと、Nand Diskというフォルダがあります。
 これが、ストレージ用に開放されたフラッシュROMの中身なのです。
 逆にいえば、この場所以外の(l'agenda内の)メモリは全てリセットすれば初期化されると思って差し支えありません。ルートにはMy DocumentsもProgram Filesもありますが、WindowsCE機としての互換性のためだけにあるダミーだと思っていいでしょう。
(実際にはファイルを置けるのですが、保持される保証はなくリセットすれば消えます)
 よって、ソフトやデータはすべからくNand Disk内かStorage Card(CFメモリカード)に保存するのが基本となります。
 ※(日本語版の)PocketPCやPsPCと違い、メモリカードはStorage Cardと表示されます。

 とこのようにメモリ周りは少々複雑ですが、ソフト的にはPocketPC専用アプリが動かないだけで素直なWindowsCE機としての互換性を持っています。
 特にPsPCとは(メーカー未保証ながらも)相当のソフト互換があり、l'agendaに無いDLLやハード等を使用する一部のソフト以外は実際殆ど動作してしまっています。
 この辺りを押さえておくと、おいしい使い方が見えてきます。「保存はNand Diskに」というのだけは覚えておいてくださいね。
 


(2) とりあえずファイラーソフトを入れる

 PsPCやPocketPCを使いこなす際にもそうだったと思うのですが、やっぱりちゃんとしたファイラーがあると安心感が違います。
(いや、お気楽編で入れてもらった「ファイル管理」がちゃんとしてないわけではないのですけどね^^;)
 ある程度Windowsに慣れている人ならば、エクスプローラライクなファイラーがあると効率も違うでしょうし。

 とりあえずここでは、この手のソフトで最も早くl'agendaに正式対応したTillanosoftさんのTillanoExplorerをお勧めしておきます。
 インストーラ付きで、何の問題もなくl'agenda本体に入れることができます。
(もちろん、各人お気に入りのファイラーがある場合はそれを入れてもいいでしょう(^^))

後注:Qtaさん作のGSFider+TQ、Tascalsoftさん作のTascalPocketExplorer(シェアウェア)もl'agendaに正式対応しました。好みのものを使われるとよろしいでしょう(^^)。


(3) CFメモリカードリーダ

 加えて、あると使い方がぐんと広がるのがCFカードリーダです。
 といっても、最近はデジカメ等の普及によって既に持っているという方も多いでしょう。最近はUSB接続のモノでも3千円くらいから買えたりしますしね。
 これがあれば、気軽にCFメモリカードにファイルを入れてl'agendaに持っていくことができます。
 ファイラーを入れておけば、そのCFメモリカードのファイルをl'agenda本体に移せますね。

 お気楽編でも書きましたが、MP3や動画のデータを入れるのもすぐできます。
ただこの場合、「音楽再生」で再生したい場合は必ずCFメモリカードのMy Documents\Musicに、「動画再生」で再生したい場合はMy Documents\Movieに入れる必要があります。


(4) CFカードバックアップのススメ

 CFメモリカードがある方(で、これからマニアックにいじろうとしている方^^;)ならば是非にお勧めしておきたいのが、メインメニューの「バックアップ」からできるCFメモリカードへのバックアップです。
 「PC接続」の機能でPCにもバックアップは取れるのですが、l'agendaは主要システムがフラッシュROMに入っているため、万が一重要なファイルを消したり改変してしまうと、フルリセットしてもシステムが正常動作しない→PCと接続できない→PC上のバックアップを書き戻せないといった事態に陥る「可能性」があります。
 これを避けるため、l'agenda単体でリストアできるCFメモリカードへのバックアップで万が一の保険をかけておくことを勧めるわけです。
 CFメモリカードにバックアップしたデータは、(PCの記憶装置等)どこか安全な場所に保存しておくと良いでしょう。

 なお、この「バックアップ」メニューからもリストアはできるのですが、どうしようもなくなったときの最終手段は「OKを押しながらリセット」で起動するセーフモードとなり、ここからリストアを行うようになっています。PC接続でのリストアもここから。


(5) PsPC用ソフトを動かす−1

 インストーラを使ってl'agenda用ソフトをCFメモリカードにインストールするときは、全てCFメモリカード内のProgram Filesフォルダ内(の任意のフォルダ)にファイルがコピーされます。そしてl'agendaは、CFメモリカードのProgram Filesフォルダ内に実行ファイルがあるとそれを自動認識してメインメニューに表示します。
 l'agendaはこのようにしてCFメモリカードに入れたソフトを使っているのです。
 よって、ファイル一式がそのままで(CABファイルやPsPC用インストーラのみでなくて、という意味)配布されているPsPCソフトは
CFメモリカードのProgram Filesフォルダの中に任意のフォルダを作ってソフト一式を入れれば、l'agenda用ソフトでなくともメインメニューに現れ、実行できるわけです。

 なお、PocketPCとの互換性は無いためPocketPC用ソフトを動かすことはほとんどできないと思ってください。
 ですが、PsPC用ならば意外なほど多くのソフトが動作してしまいます。
 とはいってもこの行為はもちろんカシオ保証の行為ではないですから、動かなくてもカシオやソフト作者さんに文句を言うのは筋違いです。せっかくの作者さんを困らせないようにしましょうね。これは後に紹介する動かし方でも同じです。
(l'agendaに存在しないDLLを使っていたり、その他の理由で動かないというソフトもあります)

・これで動く(と私が確認した)PsPCソフト
#確認が取れ次第(私の興味次第という説もありますが^^;)リストを増やす予定です。

●GS VolumeX
 常駐していつでもWindowsライクな音量ヴォリューム調整ができるソフト。
 常駐モノなので、(CFメモリカードに入れた場合は)CFカードを抜くと強制終了することになるコトに注意。
 作者さんの都合により絶版となっていますが、霧島煌一さんのGEOMETRIC SPACE絶版ソフトのページにて再配布されています。

●Pocketだいひんみん
 WindowsCE FANの紹介ページ
 個人的には「2あがり」が出来てしまうのが痛いのですが、暇つぶしには良い大貧民ゲームです。
(ちなみに上の紹介ページではPocketPC版となっていますが、PsPC対応版です)

●ミニッツマスコット
 WindowsCE FANの紹介ページ
 かわいいキャラが挨拶してくれて時間をお知らせ。根気があれば自分でキャラも作れるぞっと。

●CaptXP
 WindowsCE FANの紹介ページ
 一定時間後に自動で画面キャプチャしてくれるソフト。この記事でもお世話になってます(^^;)。

●Peter'sViewer
 WindowsCE FANの紹介ページ
 シンプル機能ながらも軽快に動作する画像ビュアー。拡大縮小機能あり。
 比較的大きな画像も見られます。

●RubyReader
 WindowsCE FANの紹介ページ
 本来はルビ付き文庫文章ファイルを読むためのソフトですが、単なるテキスト表示にもとても快適なソフトです。
 2.01はシェアウェア、1.5.4はフリーソフト。

●幻色鉛筆2/幻彩2
 WindowsCE FANの紹介ページ(幻色鉛筆2) (幻彩2)
 モバイル環境でのお絵かきに特化した快適グラフィックエディタ。
 幻色鉛筆2はその名の通り(色)鉛筆書き風に描けるソフト、幻彩は本格的な画像処理ができます。
 手書き入力ということで、まるでタブレットで描いているような感覚はやみつきになりますよ。
※制作者のねふぁさんは、この記事を追加している日(12/2)と同日に開発環境と共にl'agendaを入手されたそうですので、じき正式にl'agenda対応版を出していただけるかもしれませんね(^^)

●GSPlayer for MIDI
 フリーソフト界で著名なソフトウェアMIDIプレイヤー「Timidity」に準拠したWindowsCE版のソフトウェアMIDIプレイヤー。
 別途Timidity用音源データを入手しかつtimidity.cfgを設定する必要があり、後で紹介するMimidiより複雑です。また音源データも数MBになります・・・が、音質の良さは目を見張る(耳かな^^;)ものがあります。
 運用に当たっての目安としては、GSPlayer内のオプションでtimidity.cfgの場所指定、加えてtimidity.cfg内で音源ファイルのパス指定の2つを確実に行うことが鍵となります。
 作者さんの都合により絶版となっていますが、霧島煌一さんのGEOMETRIC SPACE絶版ソフトのページのリンク先(一部ソフトの最新版が「こちら」で〜の所)から入手できます。なお、PPCはPocketPCを指しますのでHPC版を入れてくださいね。

●Q-Calc
 提供元のページ
 関数電卓ソフト。標準の電卓では対応できないちょっと複雑な計算を行うことができます。
 並の関数電卓とほぼ同じ機能を備え、同じように使えるにもかかわらず、フリーソフトとして提供されているのは嬉しい限りです。

#PocketPC版やH/PC版が用意されているソフトもありますが、
#PsPC版がある場合は必ずPsPC版(の、MIPS-CPU用)を使ってくださいね。
#H/PC版とPsPC版が共用のものもあります。その場合はH/PC版でかまいません。
(以降全て同じですので念のため)


(6) PsPC用ソフトを動かす−2

 オンラインソフトの中には、CAB(キャビネット)ファイルで配布をしているソフトもあります。
 他のWindowsCE機ならば、メモリの中に放り込んで実行してやればしかるべき場所に展開されてインストール完了となるわけですが、l'agendaはこの仕組みを持っていないので(ルートのProgram Filesもダミー的存在ですしね)インストールできません。
 よって、PC上でCABファイルを展開し、展開後に揃ったファイルををCFメモリカード(のProgram Files下の任意フォルダ)にコピーすることになります。

 PC上でのCAB展開ツールは、検索エンジンで検索をかければいくつか見つけられると思います。
 統合アーカイバプロジェクトのcab32.dllを利用したものが多いようですね。

・・・と書いていればOKと思ったのですが、質問を頂いたので追記しておきます(^^;)。
 CABファイルを単純に展開すると"*.000"、"*.001"、"*.002"、・・・といったファイルが現れると思いますが、このうち"*.000"をバイナリエディタで開き、この中に記載されている文字列(ファイル名)の順番通りに"*.001"、"*.002"・・・以降のファイルをリネームします。これで必要なファイルが揃った状態になります。
 リネームが面倒・・・という方は、PocketPostPet改ユーザである「まつも」さんの作成されたcab_renamer.exeを使えば自動的に展開&リネームしてくれます。ただ作者さんの意向で表立っては公開されていないようですので、Googleで"cab_renamer"をキーワードに検索するなどして入手させていただきましょう。具体的な使い方もわかります(^^;)。
 以降、CABファイルを展開といえばこのどちらかの方法で必要ファイルを揃えた状態のことを指させていただきますので念のため。

 必要ファイルが全て同一フォルダに存在していれば動作OKなソフトは、動く確率が高いといって良いでしょう。

・これで動く(と私が確認した)PsPCソフト
#確認が取れ次第(以下同文^^;)リストを増やす予定です。

●Mimidi
 WindowsCE FANの紹介ページ
 ソフトウェアMIDIプレイヤー。このハードでソフトウェア再生ということを考えれば相当綺麗な演奏が楽しめます。
 CABファイルを展開したそのままのファイルセットで即MIDIファイルの演奏ができるので、敷居低く楽しめます。
 コンパクトで場所も取りませんので、導入し易さはGSPlayer for MIDIより上です。
 l'agendaならば、設定可能な最大音質でも問題なく聴けるはず(^^)。
 0.93ではメニュー上でうっかり連続タップしてしまうと二重起動になってしまいますが、現在の0.98では問題ありません。

●EasyViewer
 サムネイル表示付きながら、画像が大きいときは粗い読み込みで省メモリと表示速度の両方を確保するなかなか優れモノの画像ビュアー。
 さらに、簡単に右回転/左回転表示できてその状態を画像ごとに記憶できるのも個人的にはポイント高いです。メニューバーの無くなる全画面表示に対応していないのが欠点といえば欠点でしょうか。
 新潟キャノテック(株)サイトの専用ページで配布しておりユーザー登録が必要ですが、登録しさえすれば無料で使えます。
 欲しいのはMIPS-CPUのPsPC版・・・ということで、CASSIOPEIA E-500等対応版をダウンロードしてください。ちなみに配布ページに記載されている"30日体験"はできないのですが、ユーザー登録しさえすれば使えるようになっています(^^;)。

●HUM MP3 Player
 提供元のページ
 プレイリスト機能付きのMP3プレイヤー。画面デザインがなかなか凝ってます。
 以前はシェアウェアでしたが、現在はフリー化されています(サイトのトップページにフリー用コードが載せられていますのでそれを入力すればOK)。
 音質も良く(最高音質設定で問題なく再生できます)、標準の「音楽再生」と比べても遜色ありません。
 玄人さんには、My Documents\Music以外の場所のMP3ファイルを選択できるのも魅力に感じるでしょう。
 「音楽再生」に物足りなさを感じる人はお試しを。
#専用スキンデータもルートのMy Documents内に置けば使えます・・・ただ、ルートのMy Documents内なのでリセットすると消えることにご注意(^^;)。

●GSPlayer for MP3
 同じくプレイリスト機能付きのMP3プレイヤーです。
 関連付け起動に対応しているのが、使い方によってはポイント高いでしょう。
(関連付け起動に関しては「好き放題編」(12)を参照してください)
 音質もかなり良く、充分に務めを果たすレベルです。
 上のGSPlayer for MIDIと同じく絶版となっていますので、同じ場所から手に入れら れてください。


(7) 標準ブラウザでYahoo!オークション

 l'agendaに付いてくるCD-ROM内の文章を読んだりすると、「Yahoo!オークションは近日予定の専用ブラウザで対応」などということが書いてあります。
 では、その専用ブラウザとやらが出ないとYahoo!オークションは使えないのか?というと、実は標準ブラウザでもしっかりとログインから商品の検索からマイオークションの利用から入札までおよそ普通にしたいことは殆ど利用できてしまっていたりするのです。
(実際に私、l'agendaから入札までしました(笑)。落札者側の観点からしか使っていませんが・・・)
 画像が大きいと標準ブラウザのサイズ制限を超えてしまって画像が見られないこともあったりする(文章はほとんど表示されます)のでコレで一から十までというワケにはいかないでしょうが、自分の気になっている品を出先からチェックしたいという場合などには充分すぎるほどの働きをしてくれるはずですよ。

※既にYahoo!オークションIDを持っている場合です。l'agendaのみでYahoo!オークションIDを取得できるのかは確認していません。もっとも、あまりそんな使い方はされないでしょうが...。


(8) マイクロドライブ等を使う

 カシオのl'agenda公式サイトから、l'agenda用の公式アップデータが出ています。
 このアップデータを効かせることによって、IBMのDSCM型番のマイクロドライブ(旧機種のDMDM型番は動作しないそうです)とI.O-DATAのCFGPS(CF型GPSユニットですね)が非保証ながらも動作するようになるそうです。
 CFGPSの方はとりあえずソフトが動かないことには始まりませんが(^^;)、マイクロドライブの方は助けになる方も多いことでしょう。
(※出荷状態でもマイクロドライブは一応使えるのだが、よく認識しないということがあったそうです)
 バッテリの減りには注意が必要でしょうが(^^;)大容量データを使えるのはいいですね。
(ちなみに私は、やっと64MBなCFメモリカードを買った状態ですので^^;;)

 また、通信設定も拡張され(設定できるパラメータが増えた)、
これによってCFカードスロットに差せるPHS、Paldio611Sも使えるようになるそうです。
 611Sユーザには必須のアップデータといえるでしょう。

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