「クモを撃退したい! 」

という貴方は、クモと顔を合わさないための

「棲み分け大作戦」を!

クモ嫌いの発言者Gさんのように、かなり深刻にクモで悩んでいる方も おられるので、この際、どうすればクモを避けて暮らせるか、という 情報を掲載することにしました。

Gさんへの返信:

家の中にいてゴキブリよりも大きく、ゴキブリよりも速く 走れるクモといえば、まずまちがいなく「アシダカグモ」 です。脚に蛇の目模様があるので、結構「怖く」みえるクモ ですね。はじめてご覧になったのでしたら、本当に怖かった こととお察しします。脚が放射状に出ていてしかも速く走 ることから、大きさはかなり誇張されて目にうつるものです。 といっても、徘徊性のクモでは日本最大種です。突然変異 でも、「人類への復讐」でもなんでもありません。ひとむ かしまえは、各地でごく普通にみられた家グモのひとつ です。

結論から申しますと、そのクモはわれわれ人類の味方です。 もともと熱帯産なのですが、人為分布で日本の都市にも ひろがりました。埼玉あたりではかつてはたくさんいた はずですが、密封性のマンションが増えて、個体数が 減ったようです。浜松はもっと暖かいので、越冬して 生き延びているわけです。餌はゴキブリを専門に捕ります 。その捕獲の早業たるや、芸術です。都市のゴキブリ人口 を押さえるのに、たいそう役立つ「天敵」益虫というやつです。 ちなみに、日本帝国主義支配下の台湾で、総督府当局が 伝染病蔓延の元凶であるゴキブリを根絶するためにこの クモを活用できないか、と思い付き、萱島博士という 人に研究を依頼して、疫学上有用であるという結論 を得、実際に各家庭に配布が試みられた、というこ とがありました。クモ自体が病原菌を媒介すること なく、ゴキブリを食い殺し、食いのこしのゴキブリ は滅菌された状態になる、という驚くべき結果が証明 されています。ですから、万一顔の上を這われても 衛生上は安心です。

以上はクモ屋の科学的説得ですが、感覚的にクモが お嫌いな方(アラクノフォビアと申します)は、こ んな説得を百回されても、「いやなものはいや。そ んな風にクモを弁護する野郎も嫌だ!」という気に なるのがフツウかと存じます。そこで、安心して クモに悩まされずに暮らすコツをいくつか。

まず、このクモは大変臆病である、ということを 知って下さい。彼ら(デカイのは実は女の子なん ですが)から人間に牙をむいてくることは絶対に ありません。脚が速いのは、磯のカニもそうです し、部屋に入ってしまったハエやガなんか始末 におえませんよね。でも夜中に寝ていて寄って くるのは、カやダニであって、クモの方には、 正直言って、貴方を含め人間なんか興味もあり ません。・・・と言うわけで、まず、今晩殺 されるかも、というご心配は杞憂である、と 断言させていただきます。

さて、その上で、長期戦に出ましょう。クモは あなたに殺されたくないし、貴方もクモにであ いたくない。嫌な思いでクモを殺し続けること を考えるより、クモが寄り付かない環境に自分 を置く方がよほど得策だと思われませんか? そのためには、いくつかのコツがあります。

1)お宅は、すぐ周辺に雑木林や畑、材木置き場や 物置など、クモの餌となる虫が住み付き、クモの 隠れ場となるような環境がありますか? あると すれば、それがクモの「温床」です。それらを 焼き払う必要はありません。それらの場所とお宅 の建物とのあいだにすこし距離を取ればよいので す。たとえば、廃材をかたずけられればそれでも よし、畑と家の間の雑草をすっかり刈って虫が 寄り付きにくいようにすればそれもよし、という 具合です。誘蛾灯も虫を呼びますから、虫の寄り つきにくい色の光に変えるなどが、効果がある ようです。

2)家の中でクモが生き延びるのは、お宅で餌( すなわちゴキブリ、ハエなどの生きた虫)を常時 提供なさっているからです。これらの害虫が発生 しないような環境には、クモは大変住みにくい、 ということも、覚えておいて下さい。

3)それでも、虫というものは窓や戸を開けておく と、自然と進入してくることもあるものです。 これを完璧に阻止することはもちろん不可能です が、サッシというものは、旧来の障子や木戸よ りも虫の進入が難しいものです。また、環境衛生 上は勧められないのですが、殺虫剤を戸や窓沿いに 吹きかけておくと、「バリアー」になる、という 効果もあります。

4)完全に虫と切り離された環境というのは、自然 を離れて生きる、コンクリートジャングルの密室 です。それがお好きな方は、もはや自然との紐帯 を絶とうという方ですから、仕方ありませんが、 少しでも自然を守るべき、とか、自然は良いなあ という感覚をお持ちの方は、「少々の」(もちろん この程度の感じ方が問題になるわけですが)虫と の共存は、甘受するしかないでしょう。短刀直入 に言ってしまいますと、貴方のメールでの「表現」 がいささかの誇張もなく、実感であるとすれば、 貴方はアラクノフォビア症(クモ嫌悪症)の傾向 をお持ちとお見受けします。これは、西洋では めずらしくないのですが、昂じると日常生活上も 不快な思いが多くなります。心理学上は、アラクノ フォビア症の治療は、「クモに馴れる」「クモは たいしたもんではない、と笑い飛ばせるようになる」 ことを目標として行われます。小さなクモから、 やみくもに叩き殺すのでなく、たとえばフィルム ケースをかぶせて捕まえて外に放りだす、などの 方法を繰り返しているうちに、クモが怖くなく なります。クモを殺すのは、逆にクモへの憎悪と ともに恐怖心を強める結果になります。

こんな説得をされて、ますます クモ嫌いの怒りが込み上げてきた場合は、また 掲示板に怒りと憎悪をぶちまけてくださって 結構です。わがHPでは、蜘蛛嫌いの方の貴重な ご意見を掲載するページもありますので、そちら でウサばらしをしていただく、というのも、 ご気分が晴れますれば、みるかし姫としては、 幸いに存じます。



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重複にはなりますが、ケンタッキー農業大学・昆虫学のマイク・ポッター氏 による、実用的クモ制限手法の紹介を翻訳したものも掲載します( 原文出典はこちら)。

家の周辺のクモを取り除くコツ:

コツその1.

コツその2.
コツその3.
コツその4.
コツその5.
コツその6.








勇気を出して、も一度 トップページに戻ってみる



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